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「名刀礼賛 もののふ達の美学」展 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では特別展、「名刀礼賛 もののふ達の美学」展が開かれています。

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兵庫県西宮市にある黒川古文化研究所は大坂で証券業を営んでいた、2代黒川幸七の収集した
美術工芸品を研究・展示する機関で、特に日本刀のコレクションは有名です。
展覧会は同研究所の所蔵する名刀約30口を中心に、刀装具も併せて展示するものです。


太刀 銘 国光 鎌倉時代・13世紀 重要文化財
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刀身を短くする磨上げ(すりあげ)が15㎝ほどされているということで、
目釘穴の位置からもそれが分かります。
それでも刃長は80.3㎝あり、かなり長い太刀です。
国光は京都、粟田口派の刀工です。

太刀 無銘(菊御作) 鎌倉時代・12~13世紀 重要文化財
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菊御作(きくごさく)は幕府打倒を目指していた後鳥羽上皇が承久の乱を起こす前に
自ら鍛えたとされる太刀で、茎(なかご)に菊の紋が彫られていることからこの名があります。
相槌を勤める刀工によって作風が異なり、この太刀は備前と思われるそうです。

太刀 銘 備前国長船住景光 鎌倉時代・14世紀 重要文化財
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長船(おさふね)派は備前国長船を拠点に活動した一派で、景光はその代表的な刀工です。
展覧会では備前の刀剣、23口が展示されています。

他に、来国俊の短刀(国宝)、伝貞宗の短刀(国宝)、郷義弘の脇指、井上新改の刀なども
展示されています。


浦上玉堂や渡辺崋山、椿椿山など、武士の描いた絵画作品の展示もあります。

徳川斉脩 「牡丹小禽図」 文化11年(1814) 泉屋博古館蔵
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7月2日までの展示です。
徳川斉脩(とくがわなりのぶ 1797~1829)は水戸徳川藩第7代藩主で、
学問芸術に秀でていましたが、病弱で若くに亡くなっています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は特別展、「浅井忠の京都遺産」です。
会期は9月9日(土)から10月13日(金)までです。

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【2017/07/20 21:37】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!』展 東京藝術大学大学美術館
上野
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上野の東京藝術大学大学美術館では東京藝術大学創立130周年記念特別展
『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!』が開かれています。
会期は9月10日(日)までで、第1期は8月6日(日)まで、第2期は8月11日(金)からです。

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先ず、名品の展示です。

「絵因果経」 天平時代 8世紀後半 国宝
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第1期の展示です。
5世紀に漢訳された、釈迦の前世の善行から現世で悟りを開くまでの伝記である、
過去現在因果経を絵入りの経巻にしています。
上段に釈迦の物語が素朴な表現で描かれていて、後の絵巻物につながる形と
考えられます。
東京美術学校が最初に収集した日本画でもあります。

「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵 弁財天および四眷属像」(全7面のうち) 
 建暦2年(1212) 重要文化財

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第1期の展示です。
元は京都浄瑠璃寺の重要文化財、「木造吉祥天立像」(鎌倉時代)を納めた厨子の
扉および背面板です。
これは正面板で、八臂(腕が8本)の弁財天を中心に、向かって右上に正了知大将、
左上に宝賢大将と思われる神将が立ち、右下に堅牢地神が鉢を持って、
左下に訶利帝母が柘榴の実を持って坐しています。

高橋由一 「花魁」 明治5年(1872) 油彩・麻布 重要文化財
高008

モデルは新吉原稲本楼の評判の名妓、小稲(こいな)で、その頃、23・4歳だったという
小稲は豪華な衣装に身を包み、髪を後ろに垂らす下げ髪という髪型を結い、
べっ甲のかんざしを差せるだけ差した晴れ姿で臨んでいます。
しかし描かれた顔は、目は細く、頬骨は高く、あごは尖り、唇の端は吊り上がり、
髪に張りがありません。
美化などせず、写実を徹底しようとした結果ですが、妙に生々しい絵になっています。
小稲自身もこの絵を見て、「私はこんな顔じゃありません」と、泣いて怒ったそうです。
涼やかな日本女性を描き出した黒田清輝の「湖畔」が描かれるのは25年後の
1897年ですから、まだまだ道は遠いようです。

高橋由一 「鮭」 明治10年(1877)頃 油彩・紙 重要文化財
高002

高橋由一の代表作です。
長さ120㎝という大きな鮭で、洋画では珍しい極端に縦長の画面に描かれています。
日本人は掛軸を見慣れているので、縦長でも違和感は無かったのかもしれません。
皮のたるみ、塩の粒、縄のほつれまで克明に描かれ、身の赤がとても印象的です。

浅井忠 「収穫」 明治23年(1890) 重要文化財
芸007

こちらも美術の教科書でなじみの作品で、フランスに留学する直前に描かれています。
何気ない農村風景を黄金色の中に温かく描き出しています。

黒田清輝 「婦人像(厨房)」 明治25年(1892)
美術009

フランス留学時に定宿だった家の女性を描いています。
色彩は明るいのですが、冬の情景なので、冷たい空気も感じます。
黒田清輝は元々、法律を学ぶためにフランスに留学したのですが、絵画に転向し、
師のラファエル・コランに学んだ外光派の技法を日本にもたらします。
外光派とは従来のアカデミズムの中に印象派の明るさを取り入れた画家を指します。

 狩野芳崖 「悲母観音」 明治21年(1888) 重要文化財
芸006

第1期の展示です。
観音菩薩は中空で水瓶を傾け、その下で童子が観音を見上げています。
仏画を基本にしていますが、西洋風の空間表現も取り入れ、近代日本画の
先駆となった作品です。
狩野芳崖の絶筆で、未完のままで芳崖が亡くなったので、盟友の橋本雅邦が
仕上げています。
狩野芳崖は幕末に狩野派を学び、明治には東京美術学校の設立にも関わった
フェノロサに見出されていますが、東京美術学校の教官就任を前に亡くなっています。

菱田春草 「水鏡」 明治30年(1897)
菱田009

第1期の展示です。
22歳の時の作品です。
天女が紫陽花の枝を持ち、水鏡に自分の姿を映しています。
天女も永遠には若くなく、やがては衰えるという、天女衰相を表したとのことで、
色の移ろいやすい紫陽花を添え、水は濁って描いたそうです。
古画の模写などで得たであろう線描の技量は高く、堂々とした作品です。

前田青邨 「白頭」 昭和36年(1961)   
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第1期の展示です。
白桃を横に置き、画架の前に端座する晩年の自画像で、深い精神性を見せています。
前田青邨は日本画の特質である線描を極めています。
東京藝術大学の教授も勤め、平山郁夫、守屋多々志、小山硬などを育てています。

小倉遊亀 「径」 昭和41年(1966)   
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力強く簡潔な画面の中に女性らしい優しさが感じられます。
2人と1匹の足並みも揃って、リズムがあります。
むかし、こんな形の折り畳みカゴがあったのを思い出します。
新鮮でモダンな現代日本画です。


平櫛田中のコレクションである彫刻も展示されています。

「花園に遊ぶ天女」 橋本平八 昭和5年(1930)
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高さ121.7cmの木彫で、全身に花模様が浅く線彫りされ、唇は赤く彩色されています。
近代的な雰囲気をたたえた作品で、モダンなアールデコ風のヘアスタイルをしています。
右足を少し上げた姿は軽やかです。
橋本平八(1897-1935)は三重県生まれで、彫塑部があった頃の院展などに
出品していましたが、38歳で早世しています。

「日本婦人」 1880-81年 石膏 重要文化財
たすき掛けをした当時の日本女性の姿を写実的に表しています。
左胸が見えるのは、着物の部分の石膏が壊れてしまったためです。

「日本婦人」 1958年鋳造 ブロンズ
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石膏像から鋳造したものです。
他に何点か、石膏像とそれから鋳造したブロンズ像が展示されています。
石膏とブロンズでは雰囲気が違い、石膏像はリアルで、ブロンズ像は重厚な
感じです。


東京美術学校・東京藝術大学の卒業制作が展示されています。

横山大観 「村童観猿翁」 明治26年(1893)
美術002

第1期の展示です。
横山大観は東京美術学校の第1回の卒業生で、1896年の図案科の新設時には
教官となっています。
この作品は美術学校の卒業制作で、猿使いの男は教官の橋本雅邦、子供たちは
大観ら同級生とされています。

白滝幾之助 「稽古」 明治30年(1897)
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白滝幾之助(1873-1960)は兵庫県出身で、山本芳翠、黒田清輝に師事した後、
東京美術学校に入学しています。
この作品は第2回白馬会展に出品され、翌年に卒業制作として学校買入れされています。
黒田清輝に倣った外交派の作品で、夏の下町の情景です。
やや体を傾けて自分にはまだ少し大きい三味線を弾いている子や、どっしり構えた
お師匠さんの様子がうまく描かれています。

和田英作 「渡頭の夕暮」 明治30年(1897)
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和田英作(1874-1959)は東京美術学校で黒田清輝に学び、西洋画科の
最初の卒業生となっています。
外交派の画風で多摩川の矢口の渡しを描いています。

杉山寧 「野」 昭和8年(1933) 
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第2期の展示です。
卒業制作で、薄の繁る野原に埋れるようにして遊ぶ子供たちの情景です。
活き活きとした線描で、遠景の描写も行き届いています。
1932年に描いた「磯」や1934年の「海女」にしてもこの作品にしても、
若い時の作品は後年とは違った冴えがあります。


修復された作品の展示もあります。

小磯良平 「彼の休息」 昭和2年(1927)
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東京美術学校の卒業制作です。
表面に塗ったワニスが黄色くなり、亀裂も生じていたので、ワニスを
塗り替え、亀裂の補修も行なっています。
作品のモデルは神戸第二中学校以来の友人の竹中郁で、ラガーシャツ姿で
休んでいるところです。
神戸では外国人によって伝えられたラグビーが早くから根付いていたそうです。
小磯良平はその頃マネを熱心に研究していたので、マネの画集も置いてあります。
勢いの良い作品で、シャツやソックス、パラソルの縞模様が眼を惹きます。
さすが神戸らしい、1927年とは思えないモダンな雰囲気があります。

「ガリバルディ騎馬像」 1888-92年頃 
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ヴィンチェンツォ・ラグーザ (1841-1927)はイタリアのシチリア出身の彫刻家で、
1876年(明治9年)に開設した工部美術学校の教師として招かれ、日本人に初めて
西洋彫刻を教えます。
来日の前にガリバルディのイタリア統一義勇軍にも参加しています。
イタリアに帰国後、ガリバルディ騎馬像制作のコンクールに優勝した時の習作で、
ガリバルディ・シャツを着ています。
石膏像で、完成したブロンズ像はパレルモの公園に建っています。

青木繁 「黄泉比良坂(よもつひらさか)」 明治36年(1903)
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第1期の展示です。
A3ほどの縦長の画面で、色鉛筆、パステル、水彩絵具が使われている
そうです。
古事記に出てくる、男神イザナギが黄泉の国から逃げ出し、女神イザナミが
それを追う場面です。
地上に出て、頭を抱え、背中を丸めて逃げる男の背中には明るい日の光が
当たっています。
追う女は暗い青緑の穴の中から手を延ばして、男を捕えようとしています。
よく観ると、女は何人もいて、穴の底へ転がり落ちる様が描かれています。
神話を、人間の宿命のドラマとして見せています。

上村松園の代表作、「序の舞」も現在補修中で、来年春には軸装から
額装に替えて、展示されるそうです。

東京藝術大学の卒業制作である自画像も何点か展示されています。

村上隆 「自画像」 紙本彩色 昭和61年(1986)
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現在に比べてスリムな体形で、前を見つめています。

山口晃 「自画像」 カンバス、油彩 平成6年(1994)
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神護寺蔵の伝平重盛像の中に納まって、いたずらっぽい顔をしています。

松井冬子 「自画像」 紙本彩色 平成14年(2002)
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表現に苦しみ、涙を流しながら描いたそうです。


藤田嗣治の資料の展示もあります。
君代夫人の寄贈によるもので、日記や戦後のアメリカ行きのパスポート、藤田嗣治が
公職追放者でない旨を記した総理大臣名の証明書など、興味深い資料の展示です。

展覧会のHPです。


【2017/07/18 19:39】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「松山賢展 縄文怪人土偶怪獣」 日本橋髙島屋美術画廊X
日本橋
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日本橋髙島屋美術画廊Xでは「松山賢展 縄文怪人土偶怪獣」が開かれています。
会期は7月24日(月)までです。

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松山賢さん(1968~)は岩手県出身の造形作家で、この展覧会では縄文の土偶や土器を
モチーフにした塑像や絵画が展示されています。
縄文文化が一度解体され、その生命力が形を変えて再生されています。

「怪人図(土器怪獣カエン)」 2014年
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火焔土器の形をした人と、不動明王像の火焔が合体しています。
土器が焼き上がるのを見ているようです。

「怪獣図(消失怪獣イノシシン)」 2016年
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視力検査のような絵で、よく見るとイノシシの形が隠れています。
模様の原点は反復であることが分かります。

「土器怪獣オオカミンコガオ」 2017年
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青森県八戸市の是川遺跡出土の渦巻隆帯文深鉢を基にしているそうです。


【2017/07/15 17:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「レオナルド×ミケランジェロ展」ブロガー特別内覧会 三菱一号館美術館
東京
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丸の内の三菱一号館美術館で7月11日に開かれた、青い日記帳×「レオナルド×ミケランジェロ展」
ブロガー特別内覧会に行ってきました。
展覧会の会期は9月24日(日)までです。

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展覧会ではレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロ・ブオナローティの素描や油彩、
手稿など約65点が展示されています。
特に、二人の素描を対比する形での展示が注目されます。

「弐代目・青い日記帳」主催のTakさん(左)がモデレーターで、
岩瀬慧学芸員(右)の解説を伺いました。
会場の写真は特別の許可を得て撮影しています。

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左側の絵は「レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく 聖アンナと聖母子」( 1501-1520年頃
油彩/板 フィレンツェ、ウフィツィ美術館) で、弟子(もしかするとサライ)が描いたものです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「自画像(ファクシミリ版)」 
1515-1517年頃 赤チョーク/紙 トリノ、王立図書館

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マルチェッロ・ヴェヌスティ(帰属) 「ミケランジェロの肖像」 
1535年以降 油彩/カンヴァス フィレンツェ、カーサ・ブオナローティ

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レオナルド・ダ・ヴィンチ 『少女の頭部/「岩窟の聖母」の天使のための習作』1483-85年頃 
 金属尖筆、鉛白によるハイライト/明るい黄褐色に地塗りした紙 トリノ王立図書館

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レオナルドは左利きだったので、ハッチング(細い平行線を重ねて引く表現法)の線は
右下向きになっています。
鼻や左瞼、左頬などには鉛白を施して明るくしています。
顎は細く、優し気な表情です。
金属尖筆は銀などの金属を芯にしており、鉛筆のように消せず、使うには高い技量を
要するので、素描も下描きを越えて、作品のfirst conceptを表すことになるそうです。

ミケランジェロ・ブオナローティ 『「レダと白鳥」の頭部のための習作』 1530年頃
 赤チョーク/紙 カーサ・ブオナローティ

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ミケランジェロは右利きで、線を交差させるクロスハッチングも用いています。
題材のレダは女性ですが、モデルは男性なので、顎はがっしりしています。
彫刻家らしく、細かく陰翳を付けて立体感を出しています。

途中の展示室には記念撮影できる場所があります。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ 「髭のある男性頭部(チェーザレ・ボルジャ?)」 1502年頃 
 赤チョーク/紙 トリノ王立図書館

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チェーザレ・ボルジャ(1475-1507)はミケランジェロと同年生まれの卓越した軍人・政治家で、
マキャベリにも称賛されています。
美男としても有名だったそうですが、死後に政敵のローマ教皇、ユリウス2世によって
ボルジャ家の人物の描かれた絵破棄されてしまったため、その姿は残っていません。
もしこの絵のモデルがチェーザレ・ボルジャだとすると、大変貴重な資料となります。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「大鎌を装備した戦車の二つの案」
1485年頃 ペンと褐色インクの淡彩、金属尖筆の跡/紙 トリノ王立図書館

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レオナルドの手稿も展示されています。
レオナルドは自分を軍事技術者としても売り込んでいます。
車輪の縦の回転運動を横の回転に変え、刃を回して敵を倒そうというアイデアです。
バラバラに斬られた人体も描かれていて、歌舞伎の「暫(しばらく)」で、鎌倉権五郎景政の
大太刀の一振りで首を切り落とされた雑兵たちのようです。

2013年に東京都美術館で開かれた、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」には
レオナルドの手稿が多数展示されていました。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像」の記事です。


レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく 「レダと白鳥」
1505-1510年頃 油彩/板 フィレンツェ、ウフィツィ美術館

フランチェスコ・ブリーナ(帰属) 「レダと白鳥」 (失われたミケランジェロ 作品に基づく)
1575年頃 油彩/板 フィレンツェ、カーサ・ブオナローティ

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ミケランジェロの 『「レダと白鳥」の頭部のための習作』は右の「レダと白鳥」のための
素描と思われます。

ロンバルディア地方のレオナルド派の画家 「貴婦人の肖像」 1490年頃 
 テンペラ、油彩/板 ミラノ、アンブロジアーナ美術館

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ルネッサンス特有の真横からの肖像画です。
全体的には様式的に描かれながら、表情には活き活きとした実在感があり、
宝石や真珠の輝き、金糸の刺繍なども精巧に描き出されています。
レオナルドをミラノに招いたミラノ公、ルドヴィコ・イル・モーロの宮廷の流行と
一致しているそうで、レオナルド自身の関与も考えられるそうです。

ミケランジェロ・ブオナローティ 「十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)」
1514-1516年 大理石 バッサーノ・ロマーノ、サン・ヴィンチェンツォ修道院付属聖堂

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7月11日から1階の展示室に展示されました。
この作品は通常も撮影可能です。
キリスト像の高さは2010mmあり、ミケランジェロのこれだけ大きな全身像が
日本で展示されるのは初めてです。
制作の途中で顔の部分の大理石に黒い筋が現れたため、制作が放棄され、
17世紀の彫刻家によって完成されています。
片足に重心をかけた姿勢の体躯部分はおそらくミケランジェロ、顔の表情は
後世の作だろうとのことです。
高橋館長によれば、キリスト像が全裸であることが際立った特徴ということで、
確かにまるで古代のギリシャ彫刻のようです。
ミケランジェロの代表作、「ダビデ像」も全裸ですし、ルネッサンス精神の
表れと言えます。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「パリ♥グラフィック ― ロートレックとアートになった版画・ポスター展」です。
会期は10月18日(水)から2018年1月8日(月)までです。

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【2017/07/13 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「びわ湖長浜KANNON HOUSE」 2017/7
上野
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京成上野駅近くの「びわ湖長浜KANNON HOUSE」に行ってきました。
所在地は台東区上野2-14-27で、京成上野駅と不忍池の間にあります。

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観音の里として知られる滋賀県長浜市が、「観音」をテーマとして
2016年の3月にオープンした情報発信拠点で、開館時間は午前10時から午後6時、
入館は無料、休館日は月曜日です。

5月23日から7月17日までは西浅井町集福寺の聖観音立像が展示されています。

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元は天台宗の宗前寺(現在は廃寺)の旧本尊と伝わる像で、現在は非公開です。
集福寺は、かつて天台宗の集福寺という寺院があったことに由来する地名です。

聖観音は1面2臂の観音のことで、この像は宝冠を着け、左手に蓮華を持ち、
右手でその花弁を開こうとしているところです。

像高は68.2㎝、平安時代後期~鎌倉時代(12~13三世紀)の作で、ヒノキと思われる
一材から彫り出され、頭部は差首がなされ、彫眼が施されています。

すらりとして、やや腰をひねった姿で、まことに優しいお顔をしておられます。

「びわ湖長浜KANNON HOUSE」のHPです。


上野広小路の証券会社のパンダは梅雨モードです。

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動物園では赤ちゃんが誕生しましたが、こちらは子沢山のようです。

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【2017/07/11 13:36】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

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