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「川野美華展 -Kein Zutritt-」 日本橋髙島屋
日本橋
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日本橋髙島屋美術画廊Xでは1月27日(月)まで、「川野美華展 -Kein Zutritt-」が
開かれています。

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川野美華さん(1983~)は大分県出身で、神話や聖書を題材にした幻想的な作品を
描いています。
ビーズなども散りばめた薄塗りの油彩画で描かれるのは、異形の動物や虫などが
繰り広げる妖しい世界です。
会場にはウィーンで制作された新作が展示されています。
「Kein Zutritt」はドイツ語で、「立入禁止」といった意味です。

「Verkündigung(受胎告)III」
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レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告」に倣っていますが、マリアは目が細く伸びて、
聖母らしからぬ異様な顔です。
「百鬼夜行図」のような魑魅魍魎もうごめいています。
聖母マリアのアトリビュート(持物)である白百合を持つ人物というか動物は、
川野さんによれば大天使ガブリエルの代わりに堕天使(神から追放された天使)を
描いたそうで、いかにも不気味です。

「聖アグネスII」
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聖アグネスはローマで殉教した女性ですが、衣服を剥ぎ取られても髪が長く伸びて、
体を隠したということです。
アトリビュートの子羊を抱いていますが、後ろにはチョウチンアンコウのような
不穏な魚が泳いでいます。

川野さんの絵には不気味さもありますが、色彩は明るく、どこかユーモラスでもあり、
読み解く面白みもあります。


【2020/01/18 20:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「出雲と大和」展 東京国立博物館
上野
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上野の東京国立博物館平成館では日本書紀成立1300年特別展、「出雲と大和」が
開かれています。
会期は3月8日(日)までです。
2月9日(月)までの前期と2月11日(火・祝)からの後期で一部展示替えがありますので、
展覧会のHPでご確認下さい。
会場は一部撮影可能です。

出雲img271 (10)


2020年は養老4年(720)に日本最古の正史とされる日本書紀が成立してから1300年に
なるのを記念して、神々の「幽」の世界である出雲、現実の「顕」の世界である大和を
特集した展示です。

初日に行ったので、島根県のしまねっこ、奈良県のせんとくん、東京国立博物館の
トーハクくんとユリノキちゃんがお出迎えしていました。

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第1章 巨大本殿 出雲大社

古事記によれば大国主が国譲りの条件として、太い柱で千木(ちぎ)が空高くまで
届く立派な宮殿を建ててくれるよう求めたので、出雲大社が建てられたそうです。

出雲大社の本殿は平安・鎌倉時代は東大寺大仏殿より高く、高さ16丈(約48m)
あったと言われています。
しかしこれはあまりに高く、事実とは違うと思われてきましたが、1999年から
2002年にかけての境内の発掘で、束ねられた3本の太い杉柱の根元が発掘された
ことで、実在していた可能性が高くなりました。

宇豆柱(うづばしら) 出雲大社境内遺跡出土 鎌倉時代・宝治2年(1248) 
 出雲大社蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管 重要文化財

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3本束ねると直径3mになるという柱は実際に見ると大変大きく、その存在感は
圧倒的です。
本殿の中心部分を支える心御柱(しんのみはしら)も展示されています。

出雲大社本殿復元模型 出雲市蔵
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見上げるばかりの高層建築で、縄文時代以来の木の文化を感じます。

「赤糸威肩白鎧」 室町時代・15~16世紀 島根・出雲大社蔵 重要文化財 
出雲img271 (4)

前期展示です。
草摺が4枚の、騎馬武者の大鎧です。
右の脇を守る脇盾(わいだて)を欠き、胸に付ける鳩尾板・栴檀板がありません。
8代将軍足利義政(1436-1490)の奉納で、父の6代将軍足利義教(1394-1441)の
所用とされています。
足利義教は暴君として知られ、討伐されることを恐れた赤松満祐の騙し討ちに
遭っています。
金具に足利家の家紋である二つ引両紋が打たれていますが、通常の横引両ではなく、
立引両です。

色々糸威胴丸 室町時代・16世紀 佐太神社蔵 重要文化財
出003

後期展示です。
胴丸は胴の右側で引き合わせ、草摺が8枚の、元は徒歩の武士用の鎧です。
出雲の戦国大名、尼子経久(1458-1541)の奉納で、騎馬武者のために
大袖を付けた豪華な鎧です。
佐太神社は出雲大社に次ぐ、出雲国の二の宮です。

「彩絵檜扇」 平安時代 12世紀 
 島根・佐太神社蔵(島根県立古代出雲歴史博物館寄託) 重要文化財
 
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後期展示です。
紅葉や草花の描かれた優美な扇です。
檜扇という、木の板を重ねた古い形の扇で、正式な場で用いられました。

「秋野鹿蒔絵手箱」 鎌倉時代・13世紀 島根・出雲大社蔵 国宝
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後期展示です。
出雲大社の宝治2年(1248)の造営の際に奉納された可能性があるということです。
鹿の親子、風に揺れる萩、飛び交う鳥が螺鈿と蒔絵で表され、空間の表現も巧みです。


第2章 出雲 古代祭祀の源流

「銅剣・銅鐸・銅矛」 島根県出雲市 荒神谷遺跡出土 弥生時代・前2~前1世紀 
 文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管) 国宝 

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1984年に、並んで埋納された銅剣358本、銅鐸6個、銅矛16本が出土しています。
この数はそれまでに全国で出土した銅剣の数より多く、古代出雲勢力の存在を
明らかにしました。
展覧会ではそのうち、168本が展示されています。
多くの銅剣の根元に×印が刻んであるということですが、印の意味も埋納の理由も
不明です。

1996年に荒神谷遺跡と山を隔てて反対側にある雲南市岩倉遺跡で発掘された
銅鐸39個のうちの30個も展示されています。
39個は一つの遺跡から出土した銅鐸としては最多です。
こちらも埋納の理由は不明です。

銅鐸の出土状況が復元されています。

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銅鐸の中に銅鐸を入れる、入れ子状態で埋納されていました。

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第3章 大和 王権誕生の地

「画文帯神獣鏡・三角縁神獣鏡」 奈良県天理市 黒塚古墳出土 古墳時代・3世紀 
 文化庁蔵(奈良県立橿原考古学研究所保管) 重要文化財

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黒塚古墳は全長約130mの前方後円墳で、1997年に三角縁神獣鏡33面と
画文帯神獣鏡1面が出土しています。
画文帯神獣鏡は小さな鏡で、被葬者の頭の近くに置かれていたのに対し、
三角縁神獣鏡は木棺の外側に並べられていました。
三角縁神獣鏡は卑弥呼が魏の皇帝から賜った銅鏡100枚のことではないか
とも言われていましたが、このような扱い方から見て、それほど貴重な品とは
されていなかったようです。

「七支刀」 古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵 国宝
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全長74.8㎝、左右に6本の枝を持つ、とても珍しい形の鉄剣です。
金象嵌で61文字が刻まれていて、金文字が浮かび上がって見えます。
銘文から中国の東晋時代の太和4年(369)の制作で、百済王から倭王に
贈られたのではないかとも考えられ、日本と百済の外交関係を示す貴重な
資料となっています。
石上神宮はとても由緒の古い神社で、元は物部氏に祀られ、大和王権の
武器庫ともなっていたとされています。

「玉杖、鉄弓、鉄矢、円筒埴輪など」 奈良県桜井市メスリ山古墳出土 
 古墳時代・4世紀 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵 重要文化財

円筒埴輪は高さ2.4mと日本最大、石や銅の鏃、弦まで鉄製の実用ではない弓矢など
大量の武器が副葬された、大王級の古墳です。

「ガラス碗、金製装飾品など」 奈良県橿原市新沢千塚126号墳出土 
 古墳時代・5世紀 東京国立博物館蔵 重要文化財

指輪やペルシャ産の小さなガラス碗など、異国の文化を感じさせる出土品で、
被葬者が誰なのか興味深いところです。

「石製合子、鍬形石、石釧、車輪石など」 奈良県川西町 島の山古墳出土
 古墳時代・5世紀 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵 重要文化財

鍬形石21、石釧32、車輪石80など、大量の石製装飾品が出土しています。

「埴輪」 奈良県御所市 宮山古墳出土
 古墳時代・5世紀 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵

矢を容れる靫(ゆぎ)、盾、家などをかたどった大きな埴輪です。

「金銅装鞍金具 後輪(しずわ)」 奈良県斑鳩町 藤ノ木古墳出土 古墳時代・6世紀 
 文化庁蔵(奈良県立橿原考古学研究所保管)

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豪華な馬具一式が展示されています。
1988年の調査で石棺の中から2人の遺体と多数の副葬品が発見されています。
被葬者は蘇我馬子に暗殺された穴穂部皇子と宅部皇子ではないかとされています。

「埴輪 見返りの鹿」 島根県松江市平所遺跡出土 古墳時代・5~6世紀 
 島根県教育委員会蔵

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鹿が振返った瞬間を捉えた珍しい埴輪です。
大和の古墳から発掘された、同じような形の埴輪が展示されており、
出雲と大和の技術の交流を示しています。


第4章 仏と政(まつりごと)

仏教は古墳時代に日本に伝わり、飛鳥・奈良時代には各地に広まっています。

「浮彫伝薬師三尊像」 飛鳥~奈良時代・7~8世紀 奈良・石位寺蔵 重要文化財 
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高さ118㎝で、初唐の磚仏(型取りした粘土を焼成した仏像)と同じ様式です。
日本最古級の石仏で、保存状態は極めて良く、表面もきれいです。

「持国天立像」 飛鳥時代・7世紀 奈良・當麻寺蔵 重要文化財
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像高2m以上の大きな脱活乾漆像で、一部に金彩が残っています。
直立した姿勢で、日本の仏像には見られない立派な髭を蓄えた異国風の顔立ちを
しており、初唐の影響が見られるそうです。

遺物からは古代の出雲と大和はそれぞれの文化を持ちながらもかなりの交流を
していたことが分かります。
他にも出雲・大和の貴重な遺物が数多く展示された、とても充実した展覧会です。

展覧会のHPです。


【2020/01/16 19:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展 パナソニック汐留美術館
新橋・汐留
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パナソニック汐留美術館では「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」展が開かれています。
会期は3月22日(日)までです。
会期中、一部展示替えがありますので、展覧会のHPでご確認下さい。

デザインimg047


2020年はオリンピック・パラリンピック開催年ということで、今年4回開かれる
展覧会は日本をテーマにしているとのことです。

日本の1930年代から1960年代まで、産業化の進んだ時代に生み出された
モダンデザインとその開拓者について紹介する展示です。
1月10日に内覧会があったので、行ってきました。
会場では大村理恵子学芸員の解説を伺いました。
写真は特別の許可を得て撮影したものです。

展示も桂離宮の建物が雁行形に並んでいるのに倣っています。

でIMG_0323


ドイツ人建築家ブルーノ・タウト(1880–1938)は1933年に来日し、来日の翌日には
桂離宮を訪れ、その建築美を称賛しています。
日本に居た3年半は仙台や高崎で工芸の指導を行ない、自らも制作しています。
高崎出身の実業家、井上房一郎はタウトのデザインした作品を販売したりしています。

タウトの設計した家具
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取り扱いし易いようにということで、かなり細身で軽そうです。
量産にあたって先ずデザイナーがプロトタイプを作って改良を重ねるという技法を
日本に伝えたのはタウトだということです。

竹皮編み裁縫箱
でIMG_0386

タウトはドイツの籠を参考に、高崎の職人を指導して作っています。

タウトが日本で設計した建築はあまりなく、熱海の旧日向別邸だけが残っています。
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海の景色を楽しめるように室内の床をひな壇のように段差をつけるという、
面白い設計です。
旧日向別邸はNHKの「ブラタモリ」でも紹介されていました。

チェコ出身の建築家、アントニン・レーモンド(1888–1976)とフランス出身の
インテリア・デザイナー、ノエミ・レーモンド(1889–1980)夫妻は1919年に
フランク・ロイド・ライトの下で帝国ホテルの設計に従事するため来日しています。
その後、日本で設計事務所を開き、「レーモンドスタイル」と呼ばれる、
日本建築を取り入れた木造住宅を提唱しています。
前川國男、吉村順三、ジョージ・ナカシマなどはこの事務所で学んでいます。
日本では世界初のコンクリート打ち放し仕上げの住宅を建てています。

1963年に軽井沢に建てたスタジオで、コンクリート打ち放しの暖炉が大黒柱となって、
笠のように広がる天井を支えています。
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ノエミ・レーモンドの設計した家具
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インテリアデザイナーの剣持勇(1912 - 1971)はタウトから家具デザインの
指導を受け、戦後は柳宗理らと共に「ジャパニーズ・モダン」を提唱しています。
ヤクルトの容器の設計者でもあります。

剣持勇の設計した家具
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スタッキング・スツール
でIMG_0371

現在でもよく使われています。

丸椅子
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籐を編み始めると10時間ぶっ通しで編み続けないと形を維持出来ず、現在では
作れる職人は1人しかいないそうです。

柏戸椅子とスツール
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柏戸椅子は天童木工製で、丹下健三の設計した熱海ガーデンホテルのために
デザインされています。
名前は大相撲の横綱柏戸に由来します。
とても重そうですが、中はくりぬいてあります。

家具デザイナーのジョージ・ナカシマ(1905–1990)は日系二世のアメリカ人で、
1934年から5年間、東京のレーモンド建築事務所に勤め、その後家具作りに
転向しています。
太平洋戦争中は日系人強制収容所に抑留され、そこで日系人の大工から
木工技術を教わります。

ラウンジチェア・アーム
でIMG_0411

テーブルとベンチ
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木材の味わいを活かしています。

彫刻家イサム・ノグチ(1904–1988)は詩人の野口米次郎とアメリカ人レオニー・ギルモアの
間に生まれ、日系人強制収容所に抑留されたこともあります。

日本では慶応大学の萬来舎のインテリアや庭園のデザイン、屋外彫刻を担当しています。

岐阜提灯を照明彫刻に発展させた「あかりシリーズ」です。
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紙と照明の組合せは行灯とおなじです。

モダンデザインは工業化に適した、合理的で簡素なデザインで、ミッドセンチュリー様式に
通じるものがあります。
そこに日本の木工技術や職人技、竹や籐、紙などの素材が加わって、単なる合理主義
ではない趣きを加えています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「ルオーと日本展響き合う芸術と魂 - 交流の100年」展です。
会期は4月11日(土)から6月23日(火)までです。

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【2020/01/14 18:14】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「夢の実現」展 代官山ヒルサイドフォーラム
代官山
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代官山ヒルサイドテラスF棟の代官山ヒルサイドフォーラムではダ・ヴィンチ没後500年
「夢の実現」展が開かれています。
会期は1月26日(日)まで、会期中は無休、」時間は朝11時から夜8時30分まで、
入場は無料です。

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タイトルもレオナルド・ダ・ヴィンチが手稿を書く時に使った鏡文字をあしらっています。

2019年はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)没後500年にあたることから、
東京造形大学ではすべての絵画作品をヴァーチャル復元するプロジェクトを
行なっています。
会場にはレオナルド作とされる絵画、全16点の復元作品が展示されています。
レオナルドは滑らかな肌を表現しようと、とても手間をかけて描くこともあって
大変な遅筆で、作品数は極めて少なく、さらに一部は未完成です。

「受胎告知」
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レオナルドの実質的なデビュー作とされています。
横217㎝の大作で、その後、壁画を除いてはこれ以上大きな作品を描いていません。
レオナルドの好んだ三角形(この絵の場合は台形)を基本にした、安定した画面です。
レオナルドが研究した空気遠近法がもう使われています。

「ジネヴラ・デ・ベンチ」
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モデルはフィレンツェの銀行家の娘とされています。
原作品は損傷のためか、下部が切断され、腕の部分が失われていたので、
推定復元しています。

「白貂を抱く貴婦人」
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レオナルドのミラノでのパトロンだったルドヴィーコ・スフォルツァの愛人、
チェチリア・ガッレラーニの肖像です。

「ラ・ベル・フェロニエール」
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同じくルドヴィーコ・スフォルツァの愛人とされています。

「聖ヒエロニムス」
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荒野で修行する聖ヒエロニムスと、足のトゲを抜いてもらったことを感謝して
ヒエロニムスを守護しているライオンです。
痩せこけたヒエロニムスに合わせて、ライオンもかなり痩せています。

右奥に小さく教会が描かれているのが分かります。
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原作品は彩色されないまま、未完成となっていたので、彩色して復元しています。

原作品
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「ラ・ジョコンダ(モナ・リザ)」
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レオナルドはこの絵を最後まで持ち歩いて、手を加えていたそうです。
原作品は特に背景の色がくすんでいますが、元はラピスラズリの鮮やかな青色を
使った空気遠近法で描いていました。
初期の構想スケッチを基に制作された石膏像で、高く挙げた前脚を斃された敵兵と
盾が支える形になっています。

「サルヴァトール・ムンディ」
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イエス・キリストを描いた作品で、2017年のオークションで約508億円の値が付き、
個人に買い取られています。

復元作品をまとめて観ると、レオナルドの堅固で厚みのある表現に感心します。


「スフォルツァ騎馬像」
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ルドヴィーコ・スフォルツァの父、フランチェスコ・スフォルツァの騎馬像です。
馬の部分の塑像原型が完成したところで、フランス軍との戦いに備えるため、
準備した青銅は大砲に転用されてしまい、原型も侵攻してきたフランス軍の
兵士の弓の的になって破壊されてしまいました。
初期構想スケッチに基いて制作しています。


レオナルドの考案した機械類の模型です。
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これは旋回橋です。
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レオナルドは測量器具、投石器、多連装銃、フライホイール・ボールベアリングなど、
さまざまな機械を考案しています。
万能の天才と呼ばれたレオナルドはチェーザレ・ボルジアに自分を軍事技術者として
売り込んでいます。

「集中式聖堂」
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レオナルドの手稿に基づいて制作された模型です。
大ドームを8つの小ドームが囲んでいます。

「大墳墓計画」
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巨大な円錐形の丘の形で、中層に6つの墓室があります。


無料でもらえる図録も立派で、参考になります。

展覧会のHPです。


【2020/01/11 19:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「周期表の歴史と日本の元素研究」展 国立科学博物館
上野
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上野の国立科学博物館では「周期表の歴史と日本の元素研究」が開かれています。
国際周期表年を記念する企画展で、地球館1階のオープンスペースで展示され、
会期は1月19日(日)までです。

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周期表は物理的、化学的性質の似た元素を並べたもので、ロシアの化学者、
ドミトリ・メンデレーエフ(1834-1907)が考案しています。
2019年はメンデレーエフが元素の周期律を発見してから150周年にあたり、
国連が国際周期表年を制定しています。

周期表の解説
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メンデレーエフの業績
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池田菊苗ほか著 「化学新編」 明治43年(1910)
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メンデレーエフの周期表を少し改良したものが載っています。
池田菊苗(1864-1936)は味の素の基である、うま味成分の発見者として有名です。

切手を使った周期表
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各元素に関連する切手を周期表に従って並べています。

原子番号26の鉄は製鉄所の高炉です。
原子番号28のニッケルはカナダのニッケル鉱床です。
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原子番号38のストロンチウムは花火で赤色を出すのに使われています。
原子番号88のラジウムは発見者のマリ―・キュリーです。
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すべての元素に切手のデザインを結び付けるのは大変だったことでしょう。

元素の実物標本です。
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日本の理化学研究所が合成に成功し、日本にちなんでニホニウムと命名された
113番元素についての解説もあります。

地球館の地下3階には放射性元素以外のすべての元素の実物標本を収めた周期表が
展示されています。

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高校生の頃、周期表を覚えるのに苦労したのを思い出します。
ゴロ合わせでやっと覚えたのに、すっかり忘れてしまいました。

展覧会のHPです。


【2020/01/09 18:21】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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