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第6回改組 新「日展」 国立新美術館
乃木坂・六本木
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六本木の国立新美術館では第6回改組 新「日展」が開かれています。
会期は11月24日(日)までです。

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(洋画)

藤川耕太郎 「海峡 鷗飛ぶ」
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晴れやかに広がる、明石海峡の景色です。

宮本佳子 「みつめる」
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青い素敵な服を着た青い目の人形が、静かな秋の雰囲気の中で
こちらを見つめています。


(日本画)

中竹毬子 「里」
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淡く柔らかな緑が重なり、道は里山に続いています。

2018年の、第5回改組 新「日展」の記事です。

日展のHPです。


【2019/11/19 19:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」展 京橋 LIXILギャラリー
京橋
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京橋のLIXIL:GINZA2階のLIXILギャラリーでは11月23日(土・祝)まで、
「椅子の神様 宮本茂紀の仕事」展が開かれています。
場所は中央区京橋3-6-18で、水曜日は休館日です。

椅子職人、モデラ―として活躍している宮本茂紀さん(1937~)の仕事を
紹介する展覧会です。

宮本さんは16歳で深川の椅子製作所に弟子入りし、渡りの職人を経て、
1966年に五反田製作所を創業しています。

モデラ―とはデザイナーの図案を基に、実際に職人が製作できる形に落とし込む
作業を行ない、デザイナーと職人の仲立ちとなる人のことです。

展示室には宮本さんがモデラーとなった椅子の幾つかが展示されています。

「SPRING」 デザイン:佐藤卓 製作:五反田製作所グループ 2019年 
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ウレタンフォームなどを使わず、スプリングと天然素材で作ったソファです。
右はその試作品です。

「Fluffy Chair」(試作品) デザイン:ザハ・ハディド・アーキテクツ 
 製作:五反田製作所グループ 1990年

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札幌にあったレストラン、「ムーン・スーン」の内装としてデザインされた椅子です。
ザハ・ハディドはイラク出身の建築家で、彼女のデザインした新国立競技場の案は
コンペで一旦選ばれたものの、建設費の問題で白紙撤回となっています

「BOSCO(ボスコ)」 デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 1974年
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BOSCOはイタリア語で「森」という意味で、木の木目の美しさを表現したいという
思いから作られたそうです。

「Mychair」(Lサイズ) デザイン:宮本茂紀 製作:五反田製作所グループ 2002年
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身長約170㎝の人向けです。
身長の違う人用に4サイズが作られています。
座ってよいので試してみると、クッションにコイルスプリングを使っていて、
なかなか良い座り心地です。

お弟子さんの教育のため、3つの時代の椅子を復元した作品も展示されていて、
素材の違いも分かります。
左:1870年頃~ 中:1950年頃~ 右:2000年頃~
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普段使っている椅子というものの奥深さを知ることが出来ました。

展覧会のHPです。


【2019/11/16 20:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「辰野金吾と 美術のはなし 」展 東京ステーションギャラリー
東京
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東京駅の東京ステーションギャラリーでは「辰野金吾と美術のはなし 」展が開かれています。
会期は11月24日(日)までです。

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東京駅丸の内駅舎や日本銀行本店を設計した建築家、辰野金吾(1854-1919)の
没後100年を記念しての小企画展です。

辰野金吾は唐津藩の下級藩士の子に生まれ、辰野家の養子となっています。
工部省工学寮(のち工部大学校)に一期生として入学し、造家学科に進んで、
ジョサイア・コンドルに学んでいます。
明治12年(1879)に造家学科を首席で卒業した時の卒業証書が展示されていて、
工部大学校長大鳥圭介、工部卿山田顕義の名があります。
試験や設計では同期の曽禰達蔵(丸の内の三菱各館、慶應義塾大学図書館
などを設計)が上だったものの、辰野の真面目な勉学態度が評価されたそうです。
明治13年(1880)にイギリスに留学し、コンドルが来日前に勤めていたウィリアム・
バージェスの建築事務所とロンドン大学に学んでいます。

洋行時のトランク 辰野家蔵
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当時は海賊船に積んでありそうな頑丈なトランクと一緒に船に乗って、ヨーロッパに
渡っていたのです。

展示されている辰野のパスポートはB4ほどもあり、外務卿井上馨の名で発行
されていて、辰野は24年3か月となっています。
工部大学校で辰野に卒業証書を手渡した山田顕義(1844-1894)が24歳の頃には
長州藩兵を率いて戊辰戦争を戦い、その用兵の才を高く評価されています。
10歳の差で、活躍の場も大きく異なるものです。

辰野は留学中、ローマに留学していた洋画家の松岡壽(1862-1944)と出会い、
親交を結んでいます。
松岡壽は岡山藩士の子で、工部美術学校でフォンタネージに学び、ローマ留学の後、
明治美術会を結成し、また藤島武二などを育成しています。
辰野は留学により建築における美術の重要性を認識し、帰国して工部大学校
(後の帝国大学工科大学)の教授となった時は松岡を教師に招いています。
工部美術学校にあって、現在は東京大学に保存されている大きな石膏像3体も
展示されていて、保存されてきたのは工部大学校の教授だった辰野の尽力に
よるものだそうです。

「辰野金吾肖像」 松岡壽 1921年 辰野家蔵
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辰野没後の記念事業として松岡に依頼して描かれ、辰野の家族に贈られた作品です。


「中央停車場建物展覧図」 辰野葛西建築事務所」 1911年頃 鉄道博物館蔵
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辰野は帝国大学工科大学を退職後、明治36年(1903)に辰野葛西建築事務所を
設立し、そこで中央停車場(東京駅丸の内駅舎)の設計に当たっています。
デザインはバージェスの手掛けた復古調のヴィクトリアン様式に倣っています。
中央停車場の設計図面も展示されています。

「辰野金吾博士 作品集成絵図」 後藤慶二 1916年  辰野家蔵
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辰野金吾の還暦祝いに贈られた絵で、作者は建築家の後藤慶二(1883-1919)です。
辰野は多くの後進を育てており、敬愛されていたようです。
右の白い建物は日本銀行、その左は東京帝国大学工科大学、右上は東京駅、
正面上はドーム屋根の初代両国国技館で、想像上の建築群です。
辰野は日本銀行、東京帝国大学、国会議事堂の3つを設計することを念願として
いましたが、国会議事堂は果たせませんでした。

丸の内駅舎の北口です。

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2014年に同じ東京ステーションギャラリーで、「東京駅100年の記憶」展が開かれました。

「東京駅100年の記憶」展の記事です。

展覧会のHPです。

辰野金吾の設計した日本橋の日本銀行本店の向かいにある貨幣博物館では
「辰野金吾と日本銀行―日本近代建築のパイオニアー」が開かれています。
会期は12月8日(日)まで、入場は無料です。

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次回の展覧会は、「坂田一男 捲土重来」です。
会期12月7日(土)から2020年1月26日(日)です。

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【2019/11/14 20:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「金文―中国古代の文字」展 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では「金文―中国古代の文字」展が開かれています。
会期は12月20日(金)までです。

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泉屋博古館、台東区立書道博物館、黒川古文化研究所の所蔵する、文字の記された
中国古代の青銅器を展示する展覧会です。
住友家は別子銅山の経営によって発展した家なので、住友家の収集した美術工芸品を
収蔵する泉屋博古館も豊富な青銅器コレクションを持っています。

11月8日にブロガー特別内覧会が開かれたので行ってきました。
内覧会では野地耕一郎分館長と泉屋博古館山本尭学芸員の解説を伺いました。

写真は特別の許可を得て撮影したものです。

漢字の祖先である金文は古代中国で約3000年前の殷(商)時代に
祭祀に使われる青銅器に記されて誕生しています。
最初は記号のような一文字だけが鋳出されています。
展示室には「魚」や「冊」などと記された青銅器が展示されています。

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やがて、祖先を祀る文言や子孫繁栄を願う文言が入るようになり、さらに文言が
長くなって、王と諸侯との関係にまつわる文章などが加わります。
後代の歴史書と違って、同時代の政治的状況を記した資料としても重要です。

編鐘は大きさの違う幾つもの鐘を一組にした楽器です。
今回、台東区立書道博物館と泉屋博古館の所蔵する、同じ一組に属していた
編鐘も展示されています。

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中国を統一した秦の始皇帝は度量衡や文字も統一しています。
始皇帝と二代皇帝胡亥の制定した権(分銅)には皇帝の定めた
この分銅を重さの基準にせよと記されています。
始皇帝が初めて用いた「皇帝」という言葉も入っています。

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漢時代になると、青銅鏡に不老長寿や富貴繁栄など、現世利益を願う言葉が
記されるようになります。

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殷周時代の金文は窪んでいて、彫ったのではなく、鋳込んであるのですが、
その工程は解明されていないそうです。
山本学芸員の仮説による工程を実験した資料も展示されています。
型に筆で土を塗り重ねて文字の形を盛り上げっていくという技法です。

それぞれの青銅器には解説が添えられていて、読むと興味深いものがあります。

会期中、ギャラリートーク、講演会やワークショップもありますので、展覧会のHPで
ご確認下さい。

展覧会のHPです。

泉屋博古館分館は2020年1月から改修工事のため閉館し、2021年12月の完成を
予定しているそうです。
改修により、展示室を増築し、講堂も備えるとのことです。


【2019/11/12 19:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「杉山八郎/杉山浩一 二人展~杉山流細密ペン画の奥深さ~」 丸善丸の内本店
東京
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丸善丸の内本店4階ギャラリーAでは、「杉山八郎/杉山浩一 二人展
~杉山流細密ペン画の奥深さ~」が開かれています。
会期は11月12日(火)までです。

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杉山八郎さん(1935~2014)は千駄木生まれ、少年倶楽部の挿絵に興味を持ち、
細密ペン画を始めています。
息子の浩一さん(1963~)は根津生まれで、同じくペン画による細密な風景画を
描いています。
会場では二人の作品の原画、版画が展示販売されています。

杉山浩一 「上野動物園旧正門」
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優美な門扉が影を作っています。

杉山浩一 「有楽町コンコース」
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JR有楽町近くのガード下の商店街入口です。
歳月を経て、YURAKU CONCOURSEの字も一部剥がれ落ちています。

2011年に丸善丸の内本店で開かれた「杉山八郎/浩一 ペン画 魅了展」の記事です。


【2019/11/10 19:08】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
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