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「小野月世 水彩画展」日動画廊と「小野月世 水彩画小品展」文房堂ギャラリーカフェ
東京・神保町
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丸善丸の内本店4階ギャラリーでは、「小野月世 水彩画展」が開かれています。
会期は12月11日(火)までです。

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技法書、「小野月世の水彩画 花レッスン」の出版記念の展覧会で、水彩による
花の絵、約30点が展示されています。


また、神田神保町の文房堂ギャラリーカフェでは12月11日(火)まで、
「小野月世 水彩画小品展」が開かれています。
場所は千代田区神田神保町1-21-1で、駿河台下からすずらん通りを
入った所にあり、カフェの中がギャラリーになっています。

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小野さんの水彩画はみずみずしく柔らかで、花の持つ優しさが伝わり、
観ていて心が和みます。

2017年に同じ丸善丸の内本店で開かれた、「小野月世 水彩画展」の記事です。


【2018/12/08 18:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「イスラーム陶器展―西アジアに咲いた色とりどりの華―」 千住 石洞美術館
千住大橋
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千住の石洞美術館では特別展、「イスラーム陶器展―西アジアに咲いた
色とりどりの華―」が開かれています。
会期は12月16日(日)までです。


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9~10世紀のイラク、アッバース朝から17世紀のイラン、サファヴィー朝までの
イスラム陶器や、影響を受けたとされるビザンツの陶器やスペインに伝えられた
イスパノ・モレスクなど、西アジア、中央アジア、北アフリカのイスラム圏を
中心にして焼かれた陶器、約50点の展示です。 

「白釉藍彩草花文鉢」 9~10世紀 イラク アッバース朝
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直径約13㎝の小さな鉢です。

「白地多彩鳥文鉢(サリー手)」 9~10世紀 イラン ブワイフ朝~セルジューク朝
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図案化した鳥が大きく描かれています。

「ラスター彩双鳥文星形タイル」13~14世紀 イラン イル・ハーン朝
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ラスター彩は金属酸化物で絵付けを行なった陶器で、金属色の輝きがあります。
9~10世紀にアッバース朝のバクダードを中心に製作され始め、12世紀末には
イランに伝わった技法です。

「ラスター彩草花文大皿(イスパノ・モレスク)」 15世紀 スペイン
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金属器を模した大きな皿で、型で凹凸を付けてあり、ラスター彩が鮮やかです。
イスパノ・モレスクはイスラム勢力のスペイン支配に伴い、スペインに
移り住んだアラビア人の作った陶器です。
スペイン最後のイスラム王朝、ナスル朝の滅亡後も製作は続いています。

「白釉藍彩花鳥文大皿」 17~18世紀 スペイン
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芙蓉手(ふようで)という、円周を等分に分割して描く中国明時代の
染付磁器の意匠に倣っています。

加藤卓男(1917~2005)により再現された、ラスター彩の作品も数点、
展示されています。


石洞美術館は京成線千住大橋駅のすぐ側にあり、小さいですが、
心地の良い美術館です。

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展覧会のHPです。


【2018/12/06 21:06】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「カール・ラーション展」新宿 損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館では、「カール・ラーション展」が
開かれています。
会期は12月24日(月・休)までです。

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温かな家庭の情景を描いた、スウェーデンの人気画家、カール・ラーション(1853~1919)と
夫人のカーリン(1859~1928)を紹介する展覧会です。

カール・ラーションは貧しい家に生まれ、挿絵画家として出発しています。

1882年にパリ郊外のグレー村に移り、光を意識した明るい色彩の水彩画を描いて、
高い評価を受けるようになります。
グレー村は黒田清輝が滞在し、「読書」などを描き、浅井忠も滞在して、
「グレーの洗濯場」などを描いた所です。
カールはグレー村で同じスウェーデン人画家、カーリン・ベーリェーと婚約し、
1901年から一家はスウェーデン中部のスンドボーンに住みます。

カールは公共施設のフレスコ画による壁画など、大作を手掛ける一方、
リッラ・ヒュットネースでの家族との生活を描き、画集を出版して評判となっています。

「命名日のお祝い」 水彩 1899年
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命名日とは自分と同じ名のの守護聖人の祝日のことです。
カーリン(聖カタリナ)の命名日に娘たちが仮装してお祝いしています。
カールは浮世絵など日本美術の影響を強く受けており、明るく平面的な色面、
輪郭線の利用などにそれが見られます。

「アザレアの花」 水彩 1906年
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カーリンが鋏を持って振り向き、奥には何かを織りかけの織機が置いてあります。
手前に対象を大きく描くのは浮世絵に倣っています。

「史跡巡りをする夫妻」 水彩 1906年
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食堂の窓のステンドグラスの図案で、中世風の意匠です。
夫妻はスンドボーンの家をリッラ・ヒュットネース(小さな精錬小屋)と呼び、
増改築を重ね、自分たちの芸術的な感性に合わせて内装や家具も整えています。
家族全員が集う場として、各部屋ごとにデザインを変え、中世、ルネッサンス、
日本などさまざまな様式を採り入れています。

リッラ・ヒュットネースの玄関
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現在、リッラ・ヒュットネースはカール・ラーション・ゴーデンとなって管理され、
観光名所として知られています。

リッラ・ヒュットネースの食堂
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食堂の長椅子
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クッションやタペストリーはカーリンのデザインです。

カーリンのデザインしたテキスタイル
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カーリンはカールと結婚した後は絵を描かなくなりますが、家具やテキスタイルを
デザインし、カールの作品にも助言を与えています。
印象派の画家、ベルト・モリゾの姉、エドマも画家でしたが、結婚と出産のため
絵を描くのを止めています。
まだまだ女性にとって制約の強い時代だったようです。

幾度も妊娠したカーリンは体を締め付けない、ゆったりした服を自らデザインしていて、
展覧会でも何点か展示されています。
パリでポール・ポワレがゆったりしたデザインの服を発表していた頃です。
カーリンはスウェーデンのテキスタイルの方向性を決めた先駆者とされているそうです。

当時のスウェーデンはロシアとドイツの拡大を前に、アイデンティティの確立を
求められており、夫妻の芸術はその要請に応えるものとしても捉えられたそうです。


展示の最後にはIKEAにより再現されたリッラ・ヒュットネースの居間があります。
こちらは撮影可能です。

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展覧会のHPです。


次回の展覧会は「絵画のゆくえ2019 FACE受賞作家展」展です。
会期は9月22日(土)から12月24日(月・休)までです。


【2018/12/04 19:35】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「中村弘峰 個展 MVP(MOST VALUABLE PRAYERS)」 日本橋髙島屋美術画廊X
日本橋
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日本橋髙島屋美術画廊Xでは「中村弘峰 個展 MVP(MOST VALUABLE PRAYERS)」が
開かれています。
会期は12月10日(月)までです。

中村弘峰さん(1986-)は福岡県の出身で、博多人形師の4代目です。
東京藝術大学彫刻家を卒業し、斬新なスタイルの人形を制作しています。

展覧会では華麗に装ったスポーツ選手が展示されています。
木彫に金彩などを施す、江戸時代の嵯峨人形の技法で野球の投手の人形を
作ってみたのに始まるそうです。

中村さんは人が人形(ヒトガタ)を作るのは祈ることの別の表現法ではないかと
述べています。

「The Otogi League Allstars : Momotaro」
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息子さんのための五月人形として制作したそうです。
キャッチャーは桃の絵のプロテクターを付けています。

「黄金時代」
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Golden Agesのピッチャーはエースナンバーの18を付け、自身の黄金時代を迎えています。
日本ハムに入団する吉田輝星投手も18番を付けるそうです。

「紅葉のキャッチャー」
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丸々とした御所人形で、紅葉をあしらっています。

左「礼砲」 右「不動如山」
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ヒットを狙う一本足打法のバッターと不動のキャッチャーです。

「戦面 四六三図」
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扇面が野球場の形に似ていると思って作った作品とのことです。
ボールがセカンド(4)、ショート(6)、ファースト(3)と渡るダブルプレーです。

「ダルメシアンと赤籠球」
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花柄のダルメシアンがバスケットボールを抱えています。

「庭に遊ぶ姫君」
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桐の木に布地を木目込む加茂人形で、ボールの銀色の軌跡に躍動感があります。

「青い龍」
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立会い前の蹲踞の姿勢を取っている剣士です。
剣道着には龍や雲、波が描かれ、防具は鮮やかな群青色に彩られています。

「日はまた昇る」
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口をへの字にして空を見上げるアメフトの選手は能の負修羅扇のウエアを着ています。


【2018/12/01 22:32】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「新・桃山の茶陶」展 南青山 根津美術館
表参道
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南青山の根津美術館では特別展、「新・桃山の茶陶」が開かれています。
会期は12月16日(日)までです。

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備前、志野、唐津、伊賀など、桃山時代に花開いた、日本の茶陶の展示です。

「水指 銘 青海」 備前 無釉陶器 室町時代 16世紀 徳川美術館重 要文化財
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ずっしりと焼き締められた備前焼です。
備前焼の歴史は古く、後に茶器としても用いられるようになっています。

「黄瀬戸立鼓花入 銘 旅枕」 美濃 施釉陶器
 桃山時代 16世紀 和泉市久保惣記念美術館 重要文化財

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鼓のような面白い形をしています。

「黄瀬戸宝珠香合」 美濃 施釉陶器 桃山時代 16~17世紀 根津美術館 
根津美術館

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黄瀬戸は桃山時代を中心に焼かれた美濃焼のうち、黄色い釉薬を掛けた物です。
天辺の緑色がアクセントになっています。

「志野秋草文水指」 美濃 施釉陶器 桃山~江戸時代 16−17世紀 根津美術館
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志野焼は美濃焼の一種で、茶人の志野宗信が作らせたのが始まりとされています。

「志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)」 美濃 施釉陶器 
 桃山時代 16~17世紀 国宝 三井記念美術館

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12月4日までの展示です。
白い釉を垣根に咲く卯の花に見立てています。
切り立った形で、歪みを持たせ、へらの跡も付け、桃山風の豪快な姿を
しています。
ぷつぷつと気泡の浮いた肌も鮮やかで力強さがあります。
日本で焼かれた茶碗で国宝に指定されているのは、これと本阿弥光悦作の
「白楽茶碗 銘 不二山」の二つだけです。

「鼠志野茶碗 銘 山の端」 美濃 施釉陶器 
 桃山時代 16~17世紀 根津美術館 重要文化財

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  五月雨ははれんとやする山端にかかれる雲のうすくなりゆく

花園天皇(1297-1348)の歌にちなんだ銘です。
花園天皇は実感に基いた歌風を旨とする京極派の歌人で、
この歌にもその姿勢がうかがえます。

「織部松皮菱形手鉢」 美濃 施釉陶器 
 桃山~江戸時代 17世紀 北村美術館 重要文化財

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型を使って複雑な形に仕上げています。
織部焼は美濃焼の一種で、桃山時代に古田織部の考案で始められたとされています。

「絵唐津葦文徳利」 唐津 施釉陶器 桃山~江戸時代 17世紀 根津美術館
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大きな徳利で、のびやかな筆遣いで葦が描かれています。
唐津焼は天正年間に始まったと思われ、茶器も生活雑器も作っています。

「耳付水指」 伊賀 無釉陶器 桃山~江戸時代 17世紀 個人蔵
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どっしりと武骨な形をしていて、緑色のビードロ釉に味わいがあります
伊賀焼も古くからの焼物ですが、桃山時代に茶器も作り始めています。

最近、京都三条中之町の発掘により、多数の陶器が発見され、桃山時代から
江戸時代初期の茶陶の商店街、三条瀬戸物屋町の存在が明らかになっています。
展覧会では、そこで発掘された陶器類も展示されています。
お店によって、扱っていた茶陶の種類に変化があったようです。


展示室5は「手鑑」の展示です。

手鑑は歴史上有名な人物の歌集や写経などを切断した古筆切を貼り込んだ、
筆跡アルバムです。

古筆とは近世までに書写された写本類のことで、大部分は歌集などの仮名書きの
写本です。
古筆は近世になると珍重され、分割されて古筆切という断簡の形で流布します。

この古筆切を集めたアルバムが古筆手鑑(こひつてかがみ)で、江戸時代に発達します。
古筆手鑑の制作には専門の鑑定家が当たり、筆者を特定し、配列を決めています。

「手鑑文彩帖」 紙本・彩箋墨書 奈良~江戸時代 8~19世紀
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展示室6のテーマは「茶人の正月-開炉-」です。
11月は茶室で炉が開かれ、席中が一新されることから、茶人の正月と呼ばれます。

「夕陽山水図」 馬麟筆・理宗賛 
 絹本墨画淡彩 南宋時代 宝祐2年(1254) 重要文化財

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11月18日までの展示です。
遠山と夕焼け空、四羽のつばめが描かれ、詩が添えられています。
馬麟は馬遠の子で、南宋画院の画家、理宗(1205-1264)は南宋第5代皇帝です。

 山含秋色近
 鷰渡夕陽遅

「瀬戸正木手茶入 銘 正木」 江戸時代 17世紀
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2色の釉薬でくっきりと色分けされ、正木の紅葉になぞらえて、
この銘が付けられています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は企画展、「酒呑童子絵巻 鬼退治のものがたり」です。
会期は1月10日(木)から2月17日(日)までです。

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【2018/11/29 21:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

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