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神保町 ジャズ喫茶「BIGBOY」と古本まつり
神保町
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ジャズ喫茶・バーの「BIGBOY」は、地下鉄神保町駅の裏、喫茶店「さぼうる」
並びの角にあります。
場所は千代田区神田神保町1-11 です。

黄色いドアが目印です。

BIG0085.jpg

外までジャズが聞こえて来ます。

平日は11:30分から、土曜は12:00から開いていて、日祝はお休みです。
夕方5時に一旦閉まり、7時からはバーになります。

テーブル席6、カウンター席9の小さなお店ですが、窓が大きいので明るく、
外を歩いている人がよく見えます。

カウンター後ろの壁に据えられた大きなスピーカーと、ずらりと並んだ
レコードジャケットが目を惹きます。
そのスピーカーで、かなり大きな音量のジャズを聴きます。

同じジャズ喫茶でも、白山通り裏の「きっさこ」は、BGMという感じですが、
こちらは生演奏を聴いている感覚です。

BLTサンドとコーヒーのセット1100円です。
原則、店内撮影禁止なので、許可をもらって撮りました。

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BIG0083.jpg

カップはNARUMIで、持ちやすく、粋なデザインです。

ペーパードリップで淹れたコーヒーは、すっきりとした味で、BLTサンドも
たっぷり量があって、美味しいです。
チキンサンドのセットもあります。

コーヒーや紅茶の単品は650円です。

常連らしいお客さんが、次々入ってきます。

黒のシャツ、黒のジャケット姿の小柄なマスターは、とても物腰柔らかく、
居心地を良くしてくれます。
ジャズは詳しくないので訊いたところ、ブルーノートの1500番台のレコード
だと、ジャケットを見せて、ていねいに説明してくれました。
「また、いらして下さい」と、ドアまで送られて、お店を後にしました。


今日は神田古本まつりの日で、靖国通りは賑わっていました。
最終日は11月3日です。

神保町の交差点です。

古0048


古0056


すずらん通りも露店で埋まっています。

古0068


ジャズの生演奏もあるようです。

古0087


ステンドグラスのきれいな一誠堂は10%割引セールです。
AEDも備え付けてあります。

古0061


【2009/10/31 23:04】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
六本木 バール・デルソーレ六本木本店
六本木
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「バール・デルソーレ六本木本店」は、六本木交差点から芋洗坂を下った
右側にあります。
場所は港区六本木6-8-14です。

バ0089


テラス席は約30席、店内は約80席と、かなり広々としたお店です。
広いので、店員さんたちも大きな声で元気に注文を伝えたり、挨拶しています。

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ケーキ、ジェラート、パスタやパニーノなど、あれこれ揃っています。
11時のランチタイムからの開店ですが、バールなので、喫茶だけの利用も出来ます。

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カプチーノ630円です。

バ0072

可愛い絵が描いてあります。
他にも、いろいろな絵柄があるようです。
カップには、お店のマークの太陽の絵が付いています。

店舗は他にも数ヶ所ありますが、こちらは六本木という街の雰囲気に合った、
明るく元気で、楽しそうなお店です。

お店のHPです。


【2009/10/30 21:55】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
東京都美術館 「第36回 創画会展」
上野
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上野の東京都美術館では「第36回 創画会展」が開かれています。
期間は10月31日までです。

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創画会は1948年設立の、創造美術に始まる、日本画の美術団体です。


梶岡百江 「また あした」

10-25-2009_001創

人気のない夕暮れの空き地です。
地面にも夕焼けの色が映っています。
題名からすると、さっきまで、子供たちが遊んでいたのでしょうか。
どこにでもありそうですが、なぜか懐かしい風景です。
細い描線の表現は、瞽女(ごぜ)を描いた絵で有名な、斉藤真一に
似ているように思います。


松倉茂比古 「冬、花火」

10-18-2009_001創

イタリアでしょうか、古い町でのお正月の花火のようです。
鈍い色の金箔地に、銀や黒で丘の上の町を描いています。
かすれた銀色が、ロマネスク風の建物の壁や岩肌の質感をよく表しています。
暗く、冷たい景色の中で、花火の赤色が一瞬華やかさを見せています。


吉川弘 「リバーサイド」

10-18-2009_003創

風景を、明るい色彩で、装飾的に再構成しています。
横と斜めの線による構図が明快で、黄色と黄緑色の色遣いが印象的です。
赤い屋根の家が,人の気配を感じさせ、アクセントになっています。


柿崎彩美 「ウタウネコ」

土っぽい茶色の画面の室内に、ピアノがあり、足の長い動物がいます。
題名からすると猫らしいです。
口から煙のような物が出ているのは、ピアノに合わせて何か歌って
いるのでしょう。
どことなくとぼけた味わいがあります。
色調や、長く描いた動物の足、カタカナの題名の付け方から、
私は最初、「META II 2009展」で観た、長沢明さんの絵なのかなと思いました。
長沢さんの方は、がっちりした描き方です。


奥村美佳 「刻 (b)」

「日経日本画大賞展」で観た時と同じように、フレスコ画風の
味わいの風景画の中に、別の景色が入り込んでいます。
ちょっとした、だまし絵のような面白さですが、画面にはかすかな
哀しみがあります。


竹田和子 「窓の向うの真ん中で」

窓からの風景ということで、画面左にカーテンが見えます。
窓の外には中世風の町の景色が風に吹かれてゆがんだように見え、
遠くにも街並のかけらが風でちぎれたように浮かんでいます。
雲の流れる空には鳩が飛び交っています。
その中空に小さく、女性が一人、空を見上げて立っています。
女性は作者自身で、心象風景でしょうか、詩情のある作品です。


同じ日本画の団体でも、創画会は院展に比べ、色々と変化のある作品が
多いようです。


【2009/10/28 07:33】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
神保町 カフェ・トロワバグ
神保町
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喫茶店「カフェ・トロワバグ」は、神保町交差点から白山通りを水道橋へ向って
少し行った右側にあります。
場所は千代田区神保町1-12-1です。

小さなビルの地下にあるので、入口も目立ちません。
地下に下りる階段はかなり急です。

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ドアを開けると、店内は暗めの照明で、落ち着いた雰囲気です。

トロワ0025


紅いシートや籐椅子など、いかにもフランス風です。

トロワ0030


あちこちに絵も飾られています。

トロワ0041


「トロワ・バグ」もフランス語で、三つの輪という意味で、店主の三輪さんに
因んで付けたそうです。
お客さんも、いかにもお店を使い慣れた風の常連さんが多いです。

BGMはクラシックのピアノ曲でした。

コーヒーは、その都度挽いて、ネルドリップで淹れます。
ハイブレンド550円です。

トロワ0032

苦味が効いていて、とても美味しいです。
ソフトな味のトロワブレンド500円もあります。

カップはジノリです。
こちらではジノリやウエッジウッドを使っています。

地下の隠れ家のようで、居心地の良いお店です。

お店のHPです。


神保町から坂を上がった、駿河台の、とちの木通りの夕暮れです。

駿0023



【2009/10/26 20:46】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
上野松坂屋 「現代版画巨匠展-長谷川潔・藤田嗣治特集-」
御徒町・上野広小路
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上野松坂屋の美術サロンでは、10月27日まで、「現代版画巨匠展
-長谷川潔・藤田嗣治特集-」が開かれています。
二人はフランスに永住し、フランスでその芸術を認められています。
全部で30点程ですが、関係する画集、図録、雑誌なども多数展示されています。

長谷川潔は、くっきりとして清潔な作風で、マニエル・ノワールという版画技法を
復活させた、深い黒色を基調にした作品で有名です。

「野辺小禽」 1957年
10-25-2009_002長谷川


自作解説によれば、「蔓の転回にいたるまで私自身の作り事でなく、
自然の真理によったもの」とのことです。
これと似た言葉は、「第73回 新制作展」のギャラリートークで、中村修二さんが
言っていました。

長谷川潔は裕福だった実家の仕送りもあり、パリでは早くから認められて、
不自由の無い生活をしていましたが、第二次世界大戦で生活環境が
大きく変わり、物心両面で大変苦労したそうです。
その生活の中で、野の枯れ草にまで、自然の摂理が働いていることを悟り、
それ以後、作風が深化していったとのことです。

藤田嗣治は、おなじみの自画像、裸婦、子供たちなどが展示されています。
戦前も戦後も、独特の線描と、乳白色を中心にした世界です。
戦時中に日本に帰って描いた、戦争画の図録もちゃんと展示されています。
画廊の方も言っていましたが、藤田嗣治は戦争画を描いた頃がピークだった
ような気がします。
ただ、その前後の時代とあまりにも作風が違う上に、題材が題材だけに、
取り上げにくいということもあるでしょう。
上野の森美術館で開かれていた、「レオナール・フジタ展」でも、戦争画の時代
については触れられていませんでした。

日本人の繊細な感性を活かした作品で、戦前からパリで活躍し、戦争で
大きく環境が変わったことは、二人に共通しています。

ただ、戦争がその後の作品に与えた影響は、少なくとも見た目にはかなり
異なるように思えます。


夕方近くの上野です。
真中の建物の右を行くと、松坂屋のある上野広小路、左に入ると
アメ横商店街です。

上0068


【2009/10/25 20:58】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
上野松坂屋 「佐藤忠彦 油絵展」
御徒町・上野広小路
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上野松坂屋の美術サロンでは、10月27日まで、「-美しき山々と民家
-佐藤忠彦 油絵展」が開かれています。

明るい色彩と細密な写実で、日本の農村風景を描いています。
毎年、上野松坂屋で個展を開いているとのことで、会場には新作が
展示されています。
作品による来年のカレンダーも販売されています。

「田植えを終えて(宮城)」

10-25-2009_001佐藤

水田には水が張られ、苗が並んでいます。
良く晴れた日で、空には雲が浮かび、民家の軒先には洗濯物が
干してあります。

藁葺屋根の民家を描いた作品が多く、向井潤吉に似ていると思ったら、
画廊の方によれば、向井潤吉にあこがれて絵を描き始めたとのことです。
特に東日本の風景が多いそうです。
実際に、現地に行って素材を探すのですが、最近は昔ながらの藁葺屋根の
風景が無くなってきているので、民家だけでなく、自然の風景も手掛ける
ようにしているとのことです。

色彩がくっきりと明るいのも、やがては消えていく農村風景を形に残そうと、
その晴れ姿を描いているような気がしました。


【2009/10/25 20:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
喫茶「谷中ボッサ」
日暮里・根津
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喫茶「谷中ボッサ」は言問通りの上野桜木交差点を谷中霊園側に入って
左側にあります。
場所は台東区谷中6-1-27です。

交差点にある、復活開店した、「カヤバ珈琲」が目印です。

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古い建物を利用した小さなお店で、中は15席ほど、床はコンクリートの、
至極あっさりした店内です。
横の、詩集を置いてあるテーブルを見たら、ミシンでした。

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本棚には絵本などがが並んでいます。

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ボッサ(BOSSA)とは、お店のHPによればポルトガル語で、「こぶ」「隆起」、
転じて「流れ」「傾向」とのことです。
谷中の町に新しい潮流を作り出したい、との気持ちが込められているそうです。

人気のあるお店で、休日の午後だったので、ほとんど満席でした。
一眼レフでケーキの写真を撮っているお客さんもいました。

ソフトブレンド400円です。

ボ0121

薄味ですが、ちょっと変わった風味があります。
マスターに訊いたところ、お茶の感覚で飲むコーヒーとのことでした。
「他のコーヒーも是非お試しください」とのことでしたので、今度は
ダークブレンドを試してみようと思います。

居心地のよい雰囲気のお店で、のんびりした歌が流れていました。
何だろうかと、マスターの奥さんに訊いたら、1930年代のブラジルの
サンバとのことでした。

平日の夕方、サンバを聴きながら、窓から谷中の夕暮れを眺めて、
少しやるせない気分に浸ってみるのも良さそうです。


お店のHPです。

お店では、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を売っていました。

雑誌「谷中・根津・千駄木」は、1984年以来、3人の主婦が中心になって、
この地域の歴史や今の様子を書き続け、「谷根千」という呼び名を定着
させる元になった雑誌です。
この雑誌の影響もあって、今では谷根千は観光名所になり、休日には
多くの人が訪れるようになりました。
こちらのお店や、「カフェ・ノマド」「結構人ミルクホール」など、
個性のあるカフェが増え、「カヤバ珈琲」も復活しました。
編集人の一人、森まゆみさんは、ノンフィクション作家として活躍しています。

その「谷中・根津・千駄木」は、今年、第94号が最終号となりました。
創刊当時は、今の谷根千というものを想像もしていなかったことでしょう。

名残惜しくはありますが、お疲れ様でした。


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【2009/10/24 05:30】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
日本橋高島屋 福井江太郎画集刊行記念展「花」
日本橋
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日本橋高島屋美術画廊で、10月6日まで福井江太郎画集刊行記念展「花」が
開かれていました。
10月3日には、ライブペインティングと、トークショーがあったので、その日に
行って来ました。

福井江太郎(1969~)といえば、長い首を伸ばしたダチョウの絵で有名な
日本画家ですが、花の絵も多く描いています。

「路-尾形光琳へのオマージュ」
金箔地の屏風に、群青で花を連ねています。
題名からすると、カキツバタのようですが、茎と葉はごく細く描かれ、
花は宙に浮いているようです。
群青の飛沫が花の周りに散って、画面を動きのあるものにしています。
照明は暗く、点滅する小さいランプで、金箔地も点滅するように光ります。

「碧」
墨による牡丹の花で、花芯は金色です。
塗られた墨は輪郭線をはみ出し、墨の飛沫が散って、花の力が外に
広がるように見えます。

ダチョウの絵も何点かありました。
顔を真正面から描いた絵は、とてもユーモラスです。
私が初めて福井江太郎のダチョウの絵を観た時は、その勢いの良さ、
リズム感と装飾性に驚きました。
従来の日本画には無い魅力があります。

当日は、高島屋の正面入口を会場にしてのライブペインティングでした。

縦2m、横4mの白い紙を広げた会場の周りは観客で一杯で、
2階バルコニーにも観客が並んでいます。
定刻になると、白いシャツ、黒い細身のズボン姿の福井さんが現われ、
先ず、にこやかな挨拶がありました。

ライブだと、書は筆が次にどこに行くか、見ていて予想出来るが、
絵だと予想がつかないので面白い、と言われたことがあるそうです。
確かに、どこから何を描き始めるのか楽しみです。

筆は使わず、手で直接描きます。
裸足になって、墨汁をたっぷり入れたボウルを持って紙の上に立ち、
しばらく紙を見つめます。
やがて、指先に墨を付けて、数滴垂らし、今度は手を墨汁に浸してから、
かがんで、紙の真中辺りに、手の甲を使って大きな卵型のかたまりを
描いていきます。
ここで、ダチョウを描いているのだと分かります。

掌を紙に立て、一瞬呼吸を詰めた後、かたまりから上に向って、
一気に曲線を一本伸ばして行きます。
曲線の先端をぐっと曲げると、首の部分が描き上がります。
かたまりのあちこちから首を伸ばしていくと、数羽のダチョウの姿に
なっていきます。
足は、指先を何本も使って、直線で素早く描きます。

画面真中に五羽、前に二羽、後ろに二羽のダチョウが並びました。
画面下に横線を少し引いて、地面とします。
また、紙の余白に数滴の墨汁を散らします。
最後に落款の場所を考え、画面右下に押して完成しました。

製作中は顔が紅潮し、終わると汗びっしょりになっていました。
結びに、「このパーフォーマンスから、表現する喜びを感じて欲しいです」
との挨拶がありました。

この後、6階の美術画廊で、占星術研究家で友人の鏡リュウジさんが
加わって、トークショーがありました。

以下は福井さんのトークです。

「日本画の世界では、席画といって、宴会などの席での座興に、
その場で絵を描くという芸があった。
ライブペインティングによって、そのエンターテインメントの伝統を今に伝え、
美術への敷居を低くしたい。
2002年からライブを始め、京都、宮崎、上海、ニューヨークで行なった。
2005年からニューヨークで発表しており、今の拠点はニューヨークにある。
ニューヨークは面白いところで、多くの国の人が集まっていて、
顔を見ただけでは、言葉や価値観が分からない。

以前は、金や金箔に抵抗感があった。
京都の養源院で、狩野山楽の牡丹の襖絵を観て、考えが変わった。
そこは暗く、黄土色になって光らない金地に、赤と白の牡丹がぼーっと
浮かんでいた。
この絵を夕暮れの光、蝋燭の光で観ていたとは、ぜいたくだったと思う。
朝、昼、晩と時間によって絵の趣きも変わる。
自然と共に絵画が存在していた時代を再現してみたくて、襖絵の照明も
工夫してみた。
アメリカ人は金箔地の絵を素直に美しいと言うが、日本人は思っても
ストレートには言わない。

自分は画家としては4代目だが、それを意識したことは無い。
父のやっていた絵画教室にあった材料を自由に使って、何でも作って
いたのが今につながっているのかも知れない。

1992年の卒業制作で描いて以来、ダチョウを描き続けて15年になる。
何故、ダチョウを描き続けるのかよく訊かれるが、特別の理由は無い。
その頃は、絵を描いていても面白くなかったが、ダチョウは面白かった。
ダチョウを描いてみようと動物園に行って、実物を見て、これはいける、
と思った。
確かにダチョウのフォルムには惹かれるものがあるが、感傷的な
思いで描いていては10年以上も続けられない。

岸田劉生は冬瓜の絵ばかり描いていたが、何故描いていたのか聞いて
みたい気もする。
言葉では解決出来ないものを解決するのが絵画。
まだこれからもダチョウの旅は続くと思う」

ライブペインティングも面白く、なぜダチョウを描くのかについての話も
聴けて、とても興味深いトークでした。
とても意欲的で、今後の活躍に注目したい画家です。

福井江太郎さんは公式サイトも持っています。


北の丸0175

北の丸公園にて。
サルビア・レウカンサという名前のようです。


【2009/10/23 05:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
パパスカフェ広尾店
恵比寿
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パパスカフェ広尾店は恵比寿駅から駒沢通りを広尾に向って進み、
恵比寿プライムスクエアを過ぎた右側にあります。
新しい山種美術館の近くです。
場所は渋谷区広尾2-1-17です。

パ0073


クラシックな雰囲気の店内は、30席ほどで、窓からは緑も見えて、
天井の薄紅色がアクセントになっています。

パ0065


パ0061


全席禁煙で、気持ち良さそうなテラス席もあります。
シート席は革張りで、とてもゆったりしています。
テーブルに小さなネームプレートが貼ってありましたが、お店が
会員制だった時の会員の名前だそうです。

11時開店で、正月など以外は年中無休とのことです。

BGMはありませんでした。

マキアート600円です。

パ0056

カップはリモージュのGDA社製です。
小ぶりで、しっかりとしたデザインです。

砂糖の入ったボウルは、PAPASのオリジナルです。
横線がいかにもフランス風です。

パパス(PAPAS)はアパレルの会社で、こちらのカフェはその系列
とのことです。
開店したのは18年ほど前とのことですから、かなり昔からのお店です。
山種美術館の帰り道の疲れ安めに、ちょうど良さそうなお店です。

カフェの手前に本社があり、何とミケランジェロの実物大のダビデ像が
置いてあります。

パ0012

恵比寿駅から坂道を歩いていたら、突然現われたので、驚きました。
オリジナルは大理石ですが、こちらはブロンズです。
巨人ゴリアテに挑戦するダビデの像を置いたのは、会社の心意気でしょう。


【2009/10/21 20:51】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
日本橋三越  古吉弘 洋画展
三越前
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日本橋三越本店で10月13日まで、「古吉弘 洋画展」が開かれていました。
11日に、ご本人によるギャラリートークがあったので行って来ました。

1959年生まれで広島市出身、細密な描写の人物画や静物画で有名です。

約30点の作品はどれも室内画で、主に西洋人の女の子や男の子を
モデルにしています。
それも清朝の宮廷服や、19世紀の洋服を着ていたりするという、
凝った場面設定です。
蝋燭の光に浮かび上がる少女の像などは、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールを
思わせます。

「DANIELLE」では、大きなタペストリーを背景に清朝の宮廷服を着た
少女が座っています。
絹地の質感が実に上手く表されています。

古10-14-2009_001


「KARIN & KENJI」では、テーブルの上にオレンジ、ケーキ、キャンディ、
おもちゃ、トランプなどが並び、二人の子供が水彩絵具で遊んでいます。

古10-14-2009_002


「SAMANTHA I」では、少女が手を添えた大皿の上には、オレンジや
西洋梨が載り、隣の皿には真っ赤な苺が盛られ、中国の染付や色絵の
花瓶には、シャクヤク、ダリア、バラなどが活けられ、ガラス器には
ワインが入っています。
果物はどれもみずみずしく、特に苺はリアルです。

また、古吉さんは最近、ハーグにある国際司法裁判所に飾る、第4代所長、
安達峰一郎(1869~1934)の肖像画も描いています。
国際司法裁判所には歴代の所長の肖像画が飾られていますが、
安達峰一郎は退任直後に急逝したため、描かれないままになっていた
とのことです。

以下は古吉さんのトークです。

「初めから画家を目指していた訳ではなく、趣味で描いていた。
中学時代は日本画が好きで、道具を買い揃えたが、描いてみると
難しいのであきらめた。
自分は集中して一気に描くのが苦手なので、ゆっくり描き直しが出来る
油絵が合っている。
高校時代は油絵を描き、バロックやロココを模写していた。
最近は19世紀後半の写実画が気に入っている。
京都芸術短期大学時代に、青木敏郎先生に半年ほど習った。
卒業後は、実家の骨董店の手伝いをしながら、時々個展を開いていて、
ぼちぼち売れるようになってきたので、東京に出て来た。

風景画を描いたことがあるが、空気感を上手く出せず失敗して、それ以来
描いていない。
人物画は何となく分かる。
西洋人は顔にめりはりがあり、立体的で、色彩も多いので、モデルとして
描きやすい。
立体的に描く洋画は西洋人に合っている。
最近は日本人もめりはりのある顔の人が多く、展示してある作品の中にも
日本人をモデルにした物もある。

清朝の服などの古着はクリスティーズのオークションなどで買った。
昔の衣装の方がロマンチックな雰囲気が出せる。
最近は現代の服も使うが、シンプルすぎて面白くないので、静物も一緒に
置いて、面白みを出している。
花は、難しいが描きたい素材なので、沢山描いている。

アメリカのアート・リニューアル・センター(ARC)の2008/2009年公募展で
最高賞を貰ったが、下位賞の中に自分より作品があるのではないかと
思ってしまう。
ARCはアンチ現代美術の団体で、写実絵画ばかりの集団。
アメリカというと現代美術と思いがちだが、本来アメリカ人は分かりやすい
絵が好きで、写実画の上手い人も多い。

細密画を描くのは、自分には見たままにしか描けないから。
小学校の時から細かく描いていた。
今後は集団人物も手掛けてみたい」

会場に居られた、同じく細密画を描かれる島村信之さんの評。

「古吉さんの世界は独特のもの。
ごちゃごちゃしているようで、実にさらりと上手くまとめている。
自分は、題材の指の先までどう描くか考えてからでないと取り掛かれない」

丁寧な話しぶりの方でした。
特に「見たままを描くと細密画になる」という話は印象的でした。

細密画には、写真のようで写真と違う魅力があります。
やはり、それは「描いた」という行為そのものにあるのでしょうか。

古吉さんは「看聞日記」という名の、blogも持っておられます。
今度の展覧会の主な作品も掲載されています。



【2009/10/20 20:20】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
神田神保町から竹橋まで散策
神保町
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photo by taro

神保町の「カフェテラス古瀬戸」です。
「古瀬戸珈琲店駿河台下店」の姉妹店です。
店内は城戸真亜子の壁画が目を惹きます。

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神田すずらん通りの、餃子の老舗「スヰートポーヅ」です。
元は、戦前の満州で経営していたお店で、ニンニクの入らない、
本場の餃子です。
メニューの裏には、お店の歴史と餃子の作り方が、簡潔な文章で
書かれています。
同じ建物の右側に、ロシア料理の「ろしあ亭」が入っていて、
中露共存を実践しています。
駿河台下には、同じロシア料理店の「サラファン」があって、
昔は白系ロシア人のおばあさんが切り盛りしていました。

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喫茶店「神田伯剌西爾」です。
地下のお店で、居酒屋だった時の内装をそのまま使っています。

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主に人文系の古書を扱っている、一誠堂書店です。
入口の上の部分に、きれいなステンドグラスがあります。

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靖国通りの南側には、古本屋が多く並んでいます。
10月27日から、毎年恒例の「神田古本まつり」が開かれ、通りは賑わいます。
去年の様子はこちらです。

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学士会館です。
1928年の建築で、旧帝国大学系統の大学の同窓会組織の会館です。
ホテルやレストラン、結婚式場が入っていて、一般の人も利用できます。

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学士会館の敷地の中にある、「日本野球発祥の地」の碑です。
ここに、東京大学の前身の開成学校があった時に、米国人教師が
野球を伝えたそうです。

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同じく、学士会館の敷地の中にある「東京大学発祥の地の碑」です。
開成学校は東京大学と名を変えた後、本郷に移るまでここにあったと
いうことです。

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碑の隣には「我が国の大学発祥地」の説明版もあります。
ここは東京外国語大学、学習院、一橋大学の発祥地でもある
とのことです。

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竹橋のお堀端に出ました。

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毎日新聞の本社ビルです。
丸い塔が特徴です。

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国立近代美術館に向ってゆるく上がって行く、紀伊国坂です。
坂の上に紀伊徳川家の屋敷があったので、付いた名ということです。
港区にも同じ名前の坂があります。

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夕暮れになり、街灯が点き始めました。

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変わった形の観光バスが、走って行きます。
今年の8月から走り始めた、丸の内などを回る新しい型のバスで、
クラシックスカイバスと言い、サンフランシスコの路面電車の形を
模しています。

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【2009/10/18 22:24】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(4) |
国立新美術館 「THE ハプスブルク-華麗なる王家と美の巨匠たち-」展 
乃木坂
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六本木の国立新美術館で開かれている、「THE ハプスブルク
-華麗なる王家と美の巨匠たち-」展に行って来ました。
期間は12月14日までです。

コピー ~ ハ10-17-2009_002


日本とオーストリア・ハンガリー二重帝国との国交締結140年を記念しての
展覧会です。
オーストリア・ハンガリー二重帝国とは、当時のハプスブルク家の帝国の
ことです。
ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の所蔵絵画75点に
工芸品約120点が展示されています。

東欧、スペイン、オランダ・フランドル、イタリアを支配したハプスブルク家の
コレクションを中心にしての展示ですから、圧巻でした。


ハプスブルク家の肖像画

7番 ミハーイ・ムンカーチ 
   「ハンガリーの軍服姿の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世」 1896年頃


晩年の皇帝の肖像で、ハンガリー騎兵の特徴である、肋骨型紐飾りの付いた、
豪華な真紅の軍服を着ています。
皇帝は、崩れかけた帝国を支えるため、亡くなる直前まで、寝る間も惜しんで
執務したということす。
ハンガリーとの融和を示すため、ハンガリー型軍服姿を描かせたのでしょうか。
しわの目立つ顔に、国家と家庭の困難に立ち向かい続けた老皇帝の苦悩が
現れています。
ムンカーチはハンガリーを代表する、写実主義の画家とのことです。


8番 フランツ・クサファー・ヴィンターハルター 
   「オーストリア皇妃エリザベート」 1865年


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皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后エリザベートの肖像です。
見上げるような大きな絵ですが、美貌を詠われたエリザベートにふさわしく、
豪華で優雅です。
華やかな白いドレスには銀の星型の模様が付いていて、髪飾りも星の形を
しています。
手に持っているのは、牡丹か何かを描いた日本の扇のようにも見えます。
後ろの花は夾竹桃でしょうか。


イタリア絵画

13番 ラファエッロ・サンティ 「若い男の肖像」 1503年頃

ハ10-6-2009_005

甘いマスクで、ラファエッロの自画像とも良く似た雰囲気です。
レオナルドのモナリザと同じ構図で描かれていて、背景の風景も魅力的です。
モナリザと違って、顔をはっきり見せるため、背景の景色は首より下の高さに
描かれています。


22番 ティントレット 「キリストの笞打ち」 1585-90年頃

半裸のイエスを囲んで、ローマ兵たちが笞打っている情景です。
暗い画面の中の人物たちは、画面からはみ出すほどダイナミックな動きを
しています。
笞打っているローマ兵の一人も半裸の躍動的な姿で、聖書というより、
ギリシャ神話の中の人物のようです。


31番 ルカ・ジョルダーノ 「物乞い」 1650年頃

ボロボロの服を着た、一人の痩せこけた物乞いを描いています。
横からフラッシュのような強い光が当たり、男の顔は光と影の部分に
分けられて、一層印象を強くしています。
光の使い方は明らかにカラヴァッジョを思わせます。
ナポリ出身のジョルダーノは、ナポリに滞在したことのあるカラヴァッジョの
絵を手本にしたのでしょうか。
物乞いの姿でも真正面から捉えて描こうとする姿勢は、西洋画の
特徴のように思えます。


ドイツ絵画

37番 アルブレヒト・デューラー 「若いヴェネツィア女性の肖像」

ハ10-6-2009_003

細密な描き方による、女性の肖像です。
背景を黒一色にして、人物をくっきり浮き上がらせ、髪の毛と服の色調を
合わせて、落ち着いた雰囲気にしています。
デューラーの絵には、理知的で、妥協の無い堅牢さを感じます。


41番 ルーカス・クラナッハ(父) 
    「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」 1535年頃


サロメは、ヘロデ王の前で舞を披露して、ご褒美に、自分の母を非難した
洗礼者ヨハネの首を貰ったと、新約聖書に書かれています。
目を見張るほど色彩が輝いていて、当時の流行と思われる豪華な衣装は
細密に描かれています。
ヨハネの首の載ったお盆をしっかり持ったサロメの輝くような顔は、かすかな
笑みを浮かべています。
ここで描かれているヨハネの首の図柄は、クラナッハの他の絵でもあちこち
使い回しされています。
クラナッハは、旧約聖書に登場する、敵の武将の首を自ら刎ねた女傑、
ユディトも描いていますが、武将の首はヨハネの首と同じ形です。
本来、洗礼者ヨハネが殺害されたことが重要な筈なのに、首は小道具の
ように扱われている訳です。
宗教的な題材を利用して、若い女性の美しさを表したのでしょう。
背景もよく描き込まれています。

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スペイン絵画

66番 エル・グレコ 「受胎告知」 1600年頃

ハ10-6-2009_001

大天使ガブリエルがマリアに、イエスを懐妊したことを知らせる瞬間です。
翼を大きく広げ、下に舞い降りてくる動きと、マリアが驚いて振り仰ぐ
上への動きが交差し、大天使の右手は天を向いています。
色彩も、光を含んで、印象的です。


68番 フランシスコ・デ・スルバラン 「聖家族」 1659年

聖ヨセフと聖母マリア、幼子イエスの絵です。
マリアが赤ちゃんのイエスを抱き、若いヨセフがイエスの顔を優しく
覗き込んでいます。
イエスは神の子で、ヨセフは父ではないのですが、老いた姿で
描かれることの多いヨセフが若い姿なので、父親のように見えます。
マリアが聖母の印である赤い服と青いマントを着ているので、
聖家族と分かりますが、イエスを包んでいる産着も質素で、
普通の庶民の家族に見えます。


69番 ディエゴ・ベラスケス 「食卓につく貧しい貴族」 1618-19年頃

ハ10-6-2009_002

父と長男、次男でしょうか、長男は何か議論し、父はそれを聞きながら
グラスを受け取ろうとし、次男はワインを注ぎながら、父はどう答える
だろうか気にしています。
それぞれの動きがつながっていて、ちょっとした家庭ドラマを見るようです。
テーブルの上の、パン、レモン、グラスなどは、人物と独立した静物画の
ような感じですが、何か意味があるのでしょう。
絵の焦点は右側の長男に合っていて、くっきりと描かれていますが、
父も次男も、ややぼかしてあります。
70番の「白衣の王女マルガリータ・テレサ」でも、王女の顔を細密に描き、
衣装は簡略化しているのと同じ手法です。


74番 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 
    「聖家族と幼い洗礼者聖ヨハネ」 1668-70年頃


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聖ヨセフと聖母マリア、幼子イエスと幼い洗礼者聖ヨハネを描いています。
幼い二人が小さな十字架を作って遊んでいますが、これはイエスの運命を
暗示しています。
実際には、大工仕事に忙しい父、遊びに夢中の子供たち、縫い物をしながら
見守る母という、庶民の家庭風景に見えます。
68番のスルバランに比べると、おぼろげなタッチで描かれていて、子供たちは
とても可愛く、見守るマリアの顔は優しく、愛らしい光景です。


フランドル・オランダ絵画

60番 サロモン・ファン・ライスダール
    「渡し舟のある川の風景」 1644年


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ライスダールの特徴の、空を広く取った画面です。
煙突から煙の上がる家、白馬に乗った人、牛も載せた小船、水鳥など、
穏やかな田舎の風景です。
絵の真中に大きな木を描いて、作品を引き締めています。
画面の動きは左から右へ向かい、風も右に吹いています。
水と空と雲が溶け合って、とても気持ちの良い作品です。


64番 ピーテル・デ・ホーホ 「女と子供と使用人」 1663-65年頃

室内に母親が座って、赤ちゃんに乳を飲ませながら、立っている女性と
話をしています。
小さな女の子が、外へ行こうと女性の手を引いています。
部屋のドアが開いており、更にその向こうの部屋の戸口も開いていて、
そこから明るい外の景色が少しだけ覗けます。
体を傾けて、女性の手を引っ張っている女の子の仕草は、いかにも
可愛く見えます。
ピーテル・デ・ホーホは、フェルメールと同時代のデルフト出身の画家で、
フェルメールと同じく、穏やかな日常の情景を描いています。


イタリア、スペイン、ドイツ、オランダ・フランドルと、多くの画家と、さまざまな
画風の絵画をまとめて観ることが出来ました。
特に、オランダ・フランドルのコーナーでは、歴史画や宗教画だけでなく、
世俗画も多く展示されており、興味深く思いました。

工芸品も豪華で、優美、見応えのある展示でした。
特に「シャーベット用センターピース」は、これこそ王家の食器といえる、
この上なく優雅な逸品です。

ハ10-17-2009_001


【2009/10/17 21:16】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

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