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「Food Lab 3331」 外神田
末広町・湯島
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「Food Lab 3331」は外神田のアーツ千代田3331の1階にあるカフェです。
場所は千代田区外神田6丁目11-14で、秋葉原の隣です。

アーツ千代田3331は廃校になった千代田区立錬成中学校の校舎を改造して
今年6月にオープンした文化芸術センターです。

アーツ千代田3331で開かれている「日比野克彦個展 ひとはなぜ絵を描くのか」に
行った時に寄りました。
「日比野克彦個展 ひとはなぜ絵を描くのか」の記事はこちらです。

お店は校庭側の正面から入った右側にあります。

向こう側は広いコミュニティスペースです。
オレンジ色の物は段ボールで作った船です。

千0123


朝11時30分から夜11時まで開いています。
とても夜更かしな中学校です。

プレートは席まで運んでもらいますが、終ったらセルフで戻します。
細長い小さなお店ですが、コミュニティスペースでも飲食できます。

分煙になっていて、窓際の8席が喫煙席です。
完全に仕切ってはありません。

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中学校時代の受付カウンターが見えます。

千0119


ガトーショコラ450円とコーヒー320円です。

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コーヒーはたっぷりあって、あっさりした味です。

ギャラリーの横にあって、アートな気分になれるお店です。

カフェのHPです。


【2010/11/30 07:14】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「日比野克彦 個展 ひとはなぜ絵を描くのか」 アーツ千代田3331
末広町・湯島
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外神田のアーツ千代田3331で開かれている、「日比野克彦 個展 
ひとはなぜ絵を描くのか」に行ってきました。
会期は12月13日(月)までです。
場所は千代田区外神田6丁目11-14です。

日比野001


アーツ千代田3331は廃校になった千代田区立錬成中学校の校舎を改造して
今年6月にオープンした文化芸術センターです。
1階にはギャラリー、コミュニティースペース、カフェなどがあり、
2・3階には文化関係の団体が入居し、屋上にはレンタル菜園もあります。

日0116


ギャラリーは壁も床も天井も真っ白の広いスペースで、日比野克彦さん
(1958~)の段ボールに描いた作品やスケッチが展示されています。

「EIGHT」 段ボール、アクリル、紙、色鉛筆、墨 1981年
日比野003

「GLASSES」 段ボール、アクリル、紙、色鉛筆、墨 1982年
日比野002

「Matera III」 アッピア街道でのドローイング 紙、オイルパステル
日比野005

段ボールの絵の題材は人物、カメラ、タイプライター、ミシン、グローブ、
飛行機、潜水艦などさまざまで、どことなくアメリカンな雰囲気があります。
用が終れば捨てられる段ボールに描いてあることで、永続性を求めない、
その時その時を捉えようとする意識を感じます。

スケッチの中には、3月にカメルーン行きの飛行機を待つ間、パリのホテルで
68時間かけて描いた30枚のスケッチの連作も展示されています。

スケッチを並べたホテルの室内の写真です。
日比野004


飛行機の中でその30枚を描いていた時の日比野さんの心の動きを思い出して、
時間を追って書き留めた文章もスケッチの後ろの壁面に掲示されています。
それは展覧会のテーマの「ひとはなぜ絵を描くのか」の答えの一つになっています。

外の壁面には、11月14日に日比野克彦さんがクレーンに乗って描いた巨大な
「WHY DO PEOPLE DRAW PICTURES?」も取り付けてあります。

日0115 (2)

その模様は日比野さんのブログにも載っています。

ウッドデッキには2007~2009年に開かれた、横浜開港150周年を記念して、
日比野さん監修の「横浜FUNEプロジェクト」で制作された150艘の段ボール製の
船の内の1艘も置いてあります。

日0129

屋上から下がっているロープは、これも日比野さんの始めた、
「明後日朝顔プロジェクト2010」で栽培している朝顔の蔓を巻き付かせるロープです。
朝顔を栽培し、その種を配ることで人と人のつながりを広めようという
プロジェクトで、2010年は全国22個所が参加しているそうです。

私の行った11月28日はちょうど、種の採集日で、日比野さん自身が採り方を
説明していました。

日0127


日0128

校舎を背景にすると、アーティストというより、体育の先生が課外授業を
している趣きがあります。

単なる作品展示ではなく、アートというものの楽しさを味わえる、ワクワクする
何かのある展示でした。

展覧会のHPです。

アーツ千代田3331のHPです。


【2010/11/29 05:16】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
カフェ 「築地テラス」
築地
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「築地テラス」は築地本願寺の向かい側にあります。
場所は中央区築地2-14-6です。


築0001


1階は売店とスタンド席で、築地玉子焼プリンや米粉ロール、ほうれん草の
レアチーズなど、面白そうなお菓子が並んでいます。

築0040


2階は細長く、階段の左右で分煙になっていて、両方の席はかなり離れています。
1年前に開店したお店とのことで、窓が大きく開いていて、とても明るい店内です。
大通りに面した側の20席ほどが禁煙席で、築地本願寺が目の前に見えます。

築0036


隣は京橋築地小学校です。

築0025


BGMは軽いピアノ曲でした。

朝8時から開いていて、テイクアウトもあります。
モーニングセット530円です。

築0034

目玉焼きは程よく半熟になっています。
コーヒーはおだやかな味です。

他に味噌汁付きなど、和風のセットやトーストセット380円もあります。

お店の前の通りには野菜の売店があります。
千葉県から来ていて、お店でもこちらの野菜を使っているそうです。

築0012


モダンな中にも、いろいろ築地らしさを工夫しているお店です。

近くの築地場外市場です。

築0014


【2010/11/28 06:58】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「カンディンスキーと青騎士展」 三菱一号館美術館
東京
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丸の内の三菱一号館美術館では「カンディンスキーと青騎士展」が開かれています。
会期は2011年2月6日までです。

青001


「青騎士」とは、ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)を中心に、
1911年から第一次世界大戦の始まる1914年まで、ミュンヘンで活動した
芸術家の集まりを言います。

ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館所蔵のカンディンスキーと、
「青騎士」に集まった、ミュンター、ヤウレンスキー、ヴェレフキン、
マルク、マッケ、クレーらの作品、60点の展示です。

展示は以下の章に分かれています。

序章  フランツ・フォン・レンバッハ、フランツ・フォン・シュトゥックと
芸術の都ミュンヘン
第1章 ファーランクスの時代 旅の時代
第2章 ムルナウの発見 芸術的総合に向かって
第3章 抽象絵画の誕生 青騎士展開催へ

序章  フランツ・フォン・レンバッハ、フランツ・フォン・シュトゥックと
芸術の都ミュンヘン

フランツ・フォン・レンバッハ(1836-1904)は高名な肖像画家で、ミュンヘンの
邸宅兼アトリエは後にレンバッハハウス美術館となっています。

フランツ・フォン・シュトゥック(1863-1928)は象徴主義の画家で、
ミュンヘン美術アカデミーでカンディンスキーを教えています。

レンバッハとシュトゥックの作品が展示されています。


第1章 ファーランクスの時代 旅の時代

ロシア出身のカンディンスキーは妻と共にミュンヘンに来て、ミュンヘン
美術アカデミーに学んでいます。
そして1901年に「ファーランクス」というグループを結成します。
「ファーランクス」の美術学校に入学してきたガブリエーレ・ミュンター
(1877-1962)と親密な関係となったカンディンスキーはやがてミュンターと
ともに旅に出ます。

「花嫁」 ヴァシリー・カンディンスキー 1903年
青003

大きな斑点を並べて、ロシア正教会を背景に置いた花嫁の姿を描いています。
アール・ヌーボーに似た装飾性も感じられます。

「ガブリエーレ・ミュンターの肖像」 ヴァシリー・カンディンスキー 1905年
青004

カンディンスキーはあまり肖像画を描かなかったということですが、
これは珍しい作品です。
何となく不安げな顔をしています。
瞳とリボンは同じ薄緑色です。
抽象画で有名な画家ですが、写実的な技法も身に付けていたことが分かります。


第2章 ムルナウの発見 芸術的総合に向かって

カンディンスキーとミュンターはミュンヘン郊外のムルナウの美しさを発見して、
1908年にそこに住むことになります。
外面ではなく、感情を表そうとする表現主義の方向が明確になってくる時期です。

ムルナウにはロシア出身のアレクセイ・ヤウレンスキー(1865-1941)と
マリアンネ・フォン・ヴェレフキン(1860-1938)のカップルもやってきて、
4人はドイツ表現主義の方向を定めます。

1908年には「ミュンヘン新芸術家協会」が設立され、彼らはその中心メンバー
として活躍します。

これにフランツ・マルク(1880-1916)、アウグスト・マッケ(1887-1914)が
加わります。

「ムルナウ近郊の鉄道」 ヴァシリー・カンディンスキー 1909年
青009

フォーヴィズム的な力強い色彩の対比で、汽車と景色を描いています。
建物の色は黒、青、橙、黄色と明快で、汽車の影も面白い描き方をしています。
左下には白いハンカチを振っている女性も見えます。


第3章 抽象絵画の誕生 青騎士展開催へ

1911年に「ミュンヘン新芸術家協会」の展覧会でカンディンスキーの作品、
「コンポジションⅤ」が出展を拒否されます。
カンディンスキーの作品が抽象化していくのに対する協会内の穏健な
グループの反発によるものとのことです。
これをきっかけにカンディンスキーやミュンター、マルクらは脱退し、
自分たちの展覧会を開きます。
1912年にはカンディンスキーとマルクが中心となって、「青騎士」年鑑が発行され、
ヤウレンスキーらも参加します。
この「青騎士」グループの活動期間は短く、1914年の第一次世界大戦によって
終ってしまいます。
しかし、「青騎士」を中心とするドイツ表現主義は後の時代に大きな影響を
与えることになります。

「青騎士」年鑑表紙 1912年
青007

ヴァシリー・カンディンスキー、フランツ・マルク編
1976年複製版です。

「印象 III(コンサート)」 ヴァシリー・カンディンスキー 1911年
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パンフレットに使われている作品です。
コンサートの情景で、黒いかたまりはグランドピアノとのことです。
シェーンベルクのコンサートを聴いての感動を表した作品で、斜めの構図と
勢い良く塗られた原色が会場の高揚感を表しています。
ここまで来ると、抽象画まであと一歩といったところです。

「(コンポジションVII)のための習作2」 ヴァシリー・カンディンスキー 1913年
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モスクワのトレチャコフ美術館にある、「コンポジションVII」の習作の一つで、
完成作に最も近いと言われています。
表現主義の特徴の強い色彩は続いていますが、音楽の感動そのものを絵にしていて、
抽象画となっています。

「牛、黄-赤-緑」 フランツ・マルク 1911年
青006

マルクは動物好きだったということで、動物を描いた作品はその姿を実に
上手く捉えています。
色彩は観念的に使われ、雄牛は緑色、子牛は赤色、、雌牛は黄色をしています。
マルクによれば、黄色は女性的原理、柔和、朗らか、感性的なものを表している
とのことです。
結婚したばかりのマルクは、その喜びを飛び跳ねる雌牛で表現しています。

「虎」 フランツ・マルク 1912年
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フォーヴィズムの色彩と、キュビズムの形が合わさっていますが、虎の姿は
的確に捉えられ、ちゃんと虎色をしています。
特に鋭い目が印象的です。

マルクは第一次世界大戦に出征し、ヴェルダンの戦いで戦死しています。
後に、ナチスが台頭した時、表現主義の作品はいわゆる「退廃芸術」として
排撃され、ヒトラーはマルクの絵を見て、「青い色の馬がいる筈がない」と
非難したということです。
ナチスの開いた「退廃芸術展」ではマルクの作品も展示されますが、
退役軍人たちが、戦死者の作品を晒しものにすることに抗議し、展示から
外されたそうです。

「遊歩道」 アウグスト・マッケ 1913年
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湖畔の公園のひとときを単純化された形でさらりと描いています。
マッケの作品にはどれも穏やかな品の良さを感じます。

マッケも第一次世界大戦で戦死しています。

「スペインの女」 アレクセイ・ヤウレンスキー 1913年
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ゴーギャンらの始めた、輪郭線を使うクロワゾニスムという様式で描かれています。
隈取をしたような顔、黒くボリュームのある髪、赤い花飾りには迫力があります。

ヤウレンスキーもナチスによって退廃芸術と見做され、作品は「退廃芸術展」に
展示されています。

カンディンスキーは晩年をフランスで過ごしますが、ナチスドイツがフランスを
占領すると、作品の発表を禁じられています。
カンディンスキーの作品をナチス時代も守り通したのはミュンターです。
戦時中は地下室に隠し続け、戦後になって他の「青騎士」のメンバーの作品や
資料とともにミュンヘン市に寄贈し、現在のレンバッハハウス美術館の
コレクションの元になっています。

「青騎士」の人たちは誰も苛烈な戦いを強いられていたことになります。

展覧会のHPです。


【2010/11/27 05:31】 美術館・博物館 | トラックバック(4) | コメント(5) |
「那波多目功一 日本画展」 日本橋三越
三越前
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日本橋三越本店で開かれている「那波多目功一 日本画展」に行ってきました。
会期は11月30日(火)までです。

那波多目功一さん(1933~)は院展の同人で、写実的で優しい画風の
花の絵で有名です。
繊細な色合いも再現して、花の生命を描き出しています。

今回は梅、桜、牡丹、朝顔、コスモスなど約40点の展示です。

「長春花」 
院4-4-2010_006

今年の春の院展に出品された作品です。
金地を背景にして、赤い薔薇に光を当て、立体感を感じさせています。

次のような趣旨の那波多目さんのあいさつの言葉も掲げてあります。
「自分は作品と格闘しながら描いている。
福田平八郎先生は、絵と格闘し、しかもその跡を見せないようにしないと
いけないと言われた。
もし楽に描けるようになったら、それは自分が努力しなくなった時だから、
まだ格闘を続けていきたい」


【2010/11/26 06:40】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「和田直樹 油絵展」 日本橋三越
三越前
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日本橋三越本店で開かれている「和田直樹 油絵展」に行ってきました。
会期は11月30日(火)までです。

和田直樹さん(1969~)はしっとりとした画風の写実画を描かれます。
今回は花や果物を中心にした静物画、約20点の展示です。

「花の旋律」
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ヴァイオリンの旋律を花が奏でています。
カサブランカでしょうか、百合の白が紅い布に映えて豪奢です。

昨年、日本橋三越で開かれた「LIONCEAUX2009」展での
和田直樹さんのギャラリートークの記事はこちらです。


【2010/11/26 06:38】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「エクセルシオール カフェ 八重洲地下街店」
東京
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「エクセルシオール カフェ 八重洲地下街店」は八重洲地下街の外堀地下1番通りに
あります。

11月5日の中央ゾーンのリニューアル完了に合わせてのリニューアルオープンです。

早朝の八重洲地下街です。

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朝7時から開いています。

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80席ほどで、喫煙席はドアで仕切られています。
店内は落着いた色調でまとめられています。
BGMはボサノバでした。

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窓に沿ったカウンター席には電源が付いています。

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モーニングセットのメニューです。

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エビとツナタマゴセット410円です。

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エクセルシオールのモーニングはメニューが時々変わるので楽しめます。


【2010/11/25 07:30】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「茶陶の道 天目と呉州赤絵」展
日比谷・有楽町
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日比谷の出光美術館では、「茶陶の道 天目と呉州赤絵」展が開かれています。
会期は12月23日までです。

茶001


中国福建省で南宋時代以降に焼かれた天目や呉州(ごす)赤絵など、
日本の茶人に好まれた陶磁器の展示です。
福建省は山がちで耕作地に乏しいため、昔から海上交易を盛んに行なって
いたそうです。
この交易活動の中で、多くの福建産の陶磁器が日本にもたらされています。

会場の入口には、船の科学館所蔵のジャンク船の模型も展示されています。

以下の5つの章に分かれて、約130点が展示されています。

1.宋代福建陶磁のはじまり
2.天目 ―福建に生まれた鉄釉の美
3.珠光青磁 ―輸出された福建青磁
4.茶入と茶壺 ―日本文化が育んだ唐物茶陶
5.呉州赤絵 ―しょう州窯の展開

1.宋代福建陶磁のはじまり

作られている陶磁器は地方性が強く、まだ技術も未熟です。

「青白磁貼花人物文日月壺」 南宋時代 福建系
高さ63cmの背の高い細長い壷で、日月の形や人物を貼り付けてあり、
生命力のある南方文化を表しています。

福建では近くの浙江省龍泉窯の青磁や江西省景徳鎮の白磁を模倣していますが、
この壷でも青磁の発色は弱く、龍泉窯には及びません。

参考展示として、龍泉窯の青磁の逸品も何点か展示されていて、その違いを
際立たせています。


2.天目 ―福建に生まれた鉄釉の美

天目とは浙江省の天目山の禅宗寺院で使用された茶碗のことで、
鉄分の入った釉の掛かった、黒い色をしています。
そこで修行した禅僧が日本に持ち帰ったことから天目が知られ、
茶人に好まれるようになります。
日本で国宝に指定されている中国陶磁器8点のうち4点が天目とのことで、
日本人の天目好きをよく表しています。

「油滴天目茶碗」 南宋時代 大名物 建窯 若狭酒井家伝来 国宝
茶002

大阪市立東洋陶磁美術館所蔵で、12月5日までの展示です。
くっきりとした茶碗の内と外一面に油滴のような細かい模様が
浮き出ています。
光を当てられた油滴は口縁に施された金の覆輪と共に、落着いた色合いで
きらめいています。
大名物(おおめいぶつ)とは出雲の大名、松平不昧の編集した
「雲州名物帳」で最高位に選ばれた品のことです。
元は豊臣秀次が所持していたとのことです。

「禾目天目茶碗」 南宋時代 建窯
「油滴天目茶碗」と似ていますが、斑文が流れて縦に伸びた形になっています。
色合いも渋く、落着いた姿です。

油滴天目や禾目(のぎめ)天目は偶然にしか生まれず、今は日本にしか
残っておらず、中国には1点も無いそうです。

1323年に寧波から博多に向う途中に沈んだとされる新安沈没船からは
2万点の陶磁器が発見されています。
その中には当時より200年前の南宋の天目茶碗が混じっていて、すでに
骨董品として日本に輸出されていたことが分かります。


3.珠光青磁 ―輸出された福建青磁

「珠光青磁茶碗」 南宋時代 同安窯系 本願寺伝来
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村田珠光がこの系統のくだけた味わいの器を抹茶茶碗に採用したことによる
命名です。
龍泉窯の青磁と違って、薄緑色をしています。
外側には櫛目模様、内側にも丸く猫掻き文と呼ばれる引っ掻き模様が入り、
底には緑色の釉薬が溜まっています。


4.茶入と茶壺 ―日本文化が育んだ唐物茶陶

中国では容器などの生活雑器として使われていた物の中に日本の茶人が
美を見出し、茶入や茶壺などの茶道具として珍重しています。

「黒褐釉四耳壷」 銘羽衣 大名物 福建又は広東系 
 明時代 加賀前田家伝来

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高さ32cmの大きな壷で、大らかな姿をしています。
飴色の釉薬には薄く雲のような黒色が浮かんでいます。


5.呉州赤絵 ―しょう州窯の展開

呉州赤絵はスワトウ(汕頭)とも呼ばれ、福建省の、しょう州窯で
焼かれています(「しょう」はサンズイ偏に章)。
粗い素地に濁りのある白化粧土を掛け、赤色や青、緑を使った伸びやかな
筆遣いで草花や人物が描かれています。
明の再興を目指して清と戦った鄭成功は、これの輸出によって軍資金を
得ていたとも言われています。

日本で今でも好まれている焼物ですが、明から清にかけての混乱期に
呉州赤絵や景徳鎮の赤絵の輸出が途絶えたため、替わって伊万里焼の生産、
輸出が盛んになったということです。

「呉州赤絵刀馬人物文皿」 しょう州窯 明時代末期
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径39cmの大皿で、二人の人物と馬を描き、周りを儒教の言葉の「忠孝廉節」の
四文字が囲んでいます。
明るい色彩と大らかな温かみが魅力です。

「呉州染付草花文茶碗」 銘橘 中興名物 しょう州窯 明時代末期
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質の劣る染付茶碗ですが、その稚拙さが茶人に好まれました。
中興名物とは「雲州名物帳」によって、小堀遠州好みの茶道具として
選ばれた品です。

「白磁観音像」 徳化窯 明時代末期
会場の最後に、徳化窯の作品が1点、展示されています。
徳化窯は福建省にあり、高級な白磁を生産していますが、景徳鎮の白磁に比べ、
温かみのある色をしています。
この観音像も緻密な細工で、柔らかな雰囲気です。

福建産の陶磁器と日本のお茶の文化の関係のよく分かる、興味深い展覧会です。

展覧会のHPです。


【2010/11/24 07:55】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
丸の内散策 2010/11
東京
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今日、三菱一号館美術館の「カンディンスキーと青騎士展」を観てきた時に、
丸の内周辺を歩いてみました。

三菱一号館の前の銀杏も色づいています。
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ブリックスクエアの中庭です。
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ブリックスクエアの花屋さんにもクリスマスツリーが飾ってあります。
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丸の内仲通りの紅葉です。
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白いバスは無料巡回バス「丸の内シャトル」です。
大手町、丸の内、有楽町地区を回っています。
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丸ビルの前です。
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【2010/11/23 17:51】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
東京ドームシティ ラクーア 2010/11
後楽園
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日曜日に、東京ドームシティ・ラクーアを通りかかった時に撮った
写真(iPhone)です。

東京ドームシティのラクーア側から東京ドームへ渡る歩道橋の上は、
嵐のコンサート「ARASI 10-11 TOUR」に行く人たちでいっぱいでした。
「チケットを譲って下さい」と書いた紙を持った人たちも並んでいます。
やはり、嵐の人気はすごいですね。

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ラクーアでは冬のイルミネーション、「Super Light City 2010」が
始まっています。
今年は、Green Sphere(グリーンスフィア)といって、LEDの光を使った
レタスの水耕栽培をイルミネーションに取り入れたものもあります。

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ハーブは、たて長のケースの中で栽培しています。

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来場した人へのレタスやハーブのプレゼントも時々あるそうです。

夜になってライトが点きました。

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【2010/11/23 07:47】 街歩き | トラックバック(0) | コメント(0) |
「手塚雄二 一瞬と永遠のはざまで」展 そごう美術館
横浜
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そごう横浜店のそごう美術館では「手塚雄二 一瞬と永遠のはざまで」展が
開かれています。
会期は11月28日までです。

手001


手塚雄二さん(1953~)は院展同人の日本画家で、深みのある抑えた色彩で
奥行きのある静謐な作品を描いています。
どの絵も平家納経の経典見返しの絵のような古寂びた味わいを持っています。

今回は大作約40点を中心に、小品とデッサンを合わせて、約80点の展示です。

作品は以下の5つのグループに分けて展示されています。

寂-孤独な空気
雅-伝統への挑戦
塊-無生物との対話
謐-音の無い世界で
燦-光の中で

『寂-孤独な空気』

「気」 1984年
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暗褐色を使って鋭い筆遣いで描かれた二頭のライオンは、野生の持つ気迫を
見せています。

「寂響」 1998年
手005

駐車場で見かけた一羽のカラスから想を得たとのことです。
広い空間の中の小さな姿です。
手塚さんは、盛りの花や晴天の風景ではなく、枯れ寂びたものや景色を
じっくりと描いています。

『雅-伝統への挑戦 』

「雷神雷雲」 1999年
「風雲風神」 2000年
八曲一双の屏風の左隻に風神、右隻に雷神です。
間を稲妻が走り、金銀箔も飛び散っています。
俵屋宗達の「風神雷神」とは左右が逆にしてあります。

『塊-無生物との対話』

「ブルックリンの雨」 2010年
手006

ニューヨークのブルックリン橋です。
やや傾いた吊橋のワイヤーと雨の線が、見上げるような高さと眩惑感を
表しています。

『謐-音の無い世界で』

「麗糸」 1999年
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蜘蛛の糸に絡まる枯葉は葉脈まで輝いています。
何気ない景色の中に、時と空間と命を表しています。

「蔦模様」 2010年
手007

古びた趣きの銀箔地に伸びた蔦の蔓が印象的です。

『燦-光の中で』

「晩夏」
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重なり合って生い茂る葉の間を蜂が飛び交っています。

「きらめきの森」 2005年
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森の木々に黄金の雨の降っているような装飾的な空間です。

手塚さんは絵具を塗っては洗い流し、何度も塗り重ねて繊維に色彩を染み込ませて、
深い色合いを出しているとのことです。
塗りを重ねた部分は盛り上がっているので、観る角度によって光の反射の具合で
絵の調子も変わって見えます。
特に金や銀を使った作品は大きく変わるので、屈んで見上げる形でも観られると
良いでしょう。


【2010/11/22 07:23】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「Cafe 椿」 山種美術館
恵比寿
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「Cafe 椿」は山種美術館の1階にあります。

名前は当美術館所蔵の速水御舟作、「名樹散椿」にちなんでいます。

速水御舟 「名樹散椿」
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道路に面してガラス張りになっているので、とても明るい店内です。

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床にはアンモナイトの化石もあります。

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和菓子とコーヒーのセット1000円です。
抹茶と和菓子セット1100円もあります。

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和菓子は青山の「菊家」特製で、その時の展覧会の作品をテーマにしています。

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これは「唐にしき」といって、「日本美術院の画家たち-横山大観から
平山郁夫まで」展の小倉遊亀作、 「舞う(舞妓)」の振袖にちなんでいます。
中は栗あんで、しっとりとして程よい甘さです。

コーヒーもしっかりした味で美味しいです。

他に、こんなお菓子もあります。

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展覧会の楽しさをもう一度味わえるお店です。

「日本美術院の画家たち-横山大観から平山郁夫まで」展の記事はこちらです。


【2010/11/21 07:07】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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