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「第7回 夏の会展」 銀座 日動画廊
銀座
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銀座の日動画廊では7月31日(水)まで、「第7回 夏の会展」が開かれています。

夏の会は、日動画廊の主催する昭和会展の受賞作家を中心にした企画展です。
今回の出展作家は以下の17名で、約70点が展示されています。

穴畑三千昭、有吉宏朗、伊東賢、今井充俊、鵜飼義丈、小木曽誠、
木津文哉、斎藤将、坂田哲也、陶山充、福田建之、堀晃、百瀬智宏、
山本大貴、山本雄三、吉川龍、渡邊榮一

百瀬智宏 「南の島の夕波」
夏001

出展されている作品はどれもくっきりと明るい夏の景色です。

坂田哲也「ゆれて咲く」
夏002

カマキリやカエルも居て、揺らめくように妖しく咲いています。

小木曽誠「曖昧な地平線」
夏003

逆光の中に人物が浮かび上がり、菊の模様のスカーフが印象的です。

山本大貴さんの「merodies」はセピア調の色合いで、帽子を被った女性、
「Moon flower」は紅い帯の浴衣姿の女性で、絹のようなつややかな
筆触です。

山本雄三さんは鉛筆によるがっちりとした裸婦を描いています。

今回出展の斎藤将さんは、ほのぼのとした童画のような作品を描いています。

斎藤将さんのHPです。

2012年の「夏の会展」の記事です。


【2013/07/31 00:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「シュルレアリスム―不思議な出会いが 人生を変える―」展 損保ジャパン東郷青児美術館
新宿
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新宿の損保ジャパン東郷青児美術館では、「<遊ぶ>シュルレアリスム
―不思議な出会いが人生を変える―」展が開かれています。
会期は8月25日(日)までです。

ル006


シュルレアリスムの持つ「遊び」の精神に注目した展覧会で、国内に所蔵されている
作品を中心にして、各種の資料を含め、約200点が展示されています。

ジョルジョ・デ・キリコ 「イタリア広場」 
 1914年 公益財団法人諸橋近代美術館

シュ002

広場、列柱の建物、物の影、遠くの汽車という、キリコ特有の世界です。
キリコのこの風景は後の作家たちに大きな影響を与えていて、現在の作品にも
それを見ることが出来ます。
私も自分の心象風景を観ているように思えるほどの近しさを感じます。
それは多くの作家の作品を通じて、キリコの世界に慣れ親しんでいるせいかも
知れません。

マルセル・デュシャン 「L.H.O.O.Q.」 1919/1964年 高松市美術館
シュ001

「モナリザ」の複製画に鉛筆で口髭を付けてあります。
これを「芸術」と呼ぶかは議論がありますが、「アート」ではあります。

マックス・エルンスト 「脱走者」(版画集「博物誌」より) 
 1926年 徳島県立近代美術館

シュ006

巨大な目を持った魚が泳いでいるように見えます。
凹凸のある物に紙を当て、鉛筆などでこすって形を浮き出させる、
フロッタージュという方法を使っています。

サルバドール・ダリ 「回顧された女の胸像」 
 1933/1977年 徳島県立近代美術館

シュ004

首からトウモロコシを提げ、頭にフランスパンを乗せ、その上にはミレーの
「晩鐘」のブロンズ像を置き、顔には何匹ものアリが描かれています。
1933年に制作され展覧会に出された時は、パンが本物だったのでピカソの
飼い犬にかじられてしまったそうです。
古代地中海世界の地母神の趣きがありますが、トウモロコシはアメリカの原産で、
コロンブスが持ち帰って来ました。

サルバドール・ダリ 「三角形の時間」 1933年 鹿児島市立美術館
シュ009

頭に何か乗せた胸像や、ダリといえば思い出す曲がった時計が描かれています。
夕陽の影や空の雲には実在感があります。

イヴ・タンギー 「火・色彩」 1941年 富山県立近代美術館
シュ010

荒涼とした土地に海藻のような物がゆらゆらと立ち上がり、濃い影が存在を
際立たせています。
題名からすると、炎を表しているのでしょうか、縞になった色が印象的です。

ルネ・マグリット 「ジョルジェット」 1935年 姫路市立美術館
シュ003

ジョルジェットはマグリットの夫人です。
画面はタイルの線できちんと分割され、それぞれに何か描かれています。
部分部分は写実的で明快なのに、その取り合わせは非現実的で、
不思議な光景です。

ルネ・マグリット 「魅せられた領域:二羽の雉鳩たちは、
彼らの家の暖かい薄あかりのなかで」
 (版画集「マグリットの捨て子たち」)より 1968年 姫路市立美術館

シュ005

人物の上半身は鳥籠で、顔の代わりに燭台のような物を持ち、隣にはライオンが
平和の象徴であるかのような薔薇の花輪をして、守護するように座っています。
マグリットの作品には俳句の取り合わせのような出会いの面白さがあり、
遊びの要素を強く感じます。

岡上淑子 「はるかな旅」 1953年 高知県立美術館
シュ007

岡上淑子(おかのうえとしこ:1928~)は高知県出身のコラージュ作家で、
1950年代前半の6年間に100点以上の作品を制作した後、高知に帰り、
作家活動を終えています。
アメリカの雑誌をよく使っているとのことで、コラージュも日本離れした
雰囲気です。
顔の部分の花はマグリット、犬に貼り付いた時計はダリを思い出します。

シュルレアリスムに付いて分かりやすく解説した、ジュニア版ブックレットも
300円で販売されています。
技法を分類したページです。

シュ011


1階ロビーでは会期中、午前11時30分~午後5時までワークショップコーナーが
開かれていて、シュルレアリストがおこなった作品づくりの手法を体験します。

人を惹き付ける魅力がある一方で、理解しにくい面のあるシュルレアリスムと
いうものを分かりやすく解説した、面白い展覧会です。





次回の展覧会は、「トスカーナと近代絵画」展です。
会期は9月7日(土)~11月10日(日)です。

トス001


【2013/07/30 00:03】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「カフェブラウナー 秋葉原店」
秋葉原
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「カフェブラウナー 秋葉原店」は秋葉原中央改札口を出て右側の
アキバトリムの2階にあります。
場所は千代田区神田佐久間町1-6-5です。

ブ0432


80席ほどの広いお店で、分煙式、内装はヨーロッパ調です。
BGMはクラシックのピアノ曲でした。

ブ0412


窓から外を眺めることが出来ます。

ブ0414


メニューにはザッハトルテやラントマントルテもあります。

ブ0425

ブ0418


アイスキャラメルマキアート760円です。

ブ0421

ウィーン風に銀のお盆に載っています。
軽い苦味が心地良い味です。

秋葉原駅のすぐ横の便利な場所なので、混んでいる時もあります。


【2013/07/29 00:02】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「文字のチカラ・ 書のチカラ展」 出光美術館
日比谷・有楽町
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日比谷の出光美術館では、書と絵画の対話 IIとして、 「文字のチカラ・
書のチカラ展」が開かれています。
会期は8月18日(日)までです。

書001

書のさまざまな表現を探るというもので、平安時代から現代にかけての書、
約80点が展示されています。


「高野切第一種」 伝紀貫之筆 平安時代 出光美術館蔵 重要美術品
古005

「高野切」は現存する古今和歌集最古の歌集で、一部が高野山に伝来したので
この名が付いています。

一幅の掛軸になっています。

 寛平のおほんときのきさいのみやの
 うたあわせのうた
           よみひとしら須
 うめかかをそてにうつしてととめては
 はるはすくともかたみならまし

寛平御時后宮歌合は寛平年間(889~893)に宇多天皇の母后班子の催した
歌合せです。


「花月帖(春・秋)」 伝本阿弥光悦 桃山時代
書001

金砂子を散らした華やかな地に流麗な筆遣いで書かれています。
続後撰集の歌です。

 いにしへの世々のみゆきのあとふりて花の名たかきみよしののやま

本阿弥光悦の書は他にも何点か展示されていて、書と絵画の融合の極致を
観ることができます。

「梅・撫子・萩・雪図」 尾形乾山 寛保2年(1742)
琳派006

四幅対になった軸物で、これはそのうちの萩図です。
金箔地に白萩を描き、和歌を添えています。

  行人の袖といふそてにうつろひてあはれ色なる野邊の萩原

「○△□」 仙厓 江戸時代
仙009

こちらは博多の禅僧、仙厓の書で、仙厓といえば、この絵が有名です。
画賛には、扶桑最初禅窟とあります。
後鳥羽上皇より聖福寺に賜った号で、日本最初の禅宗寺院という意味です。
聖福寺は南宋より帰国した栄西が最初に建てた禅寺です。


「一円相画賛」 仙厓 江戸時代
仙003

これくふて
茶のめ

悟りを得てもそこに留まることなく、更に前に進めという意味です。


他にも、石山切、藤原定家、一休、白隠、良寛などがあり、その中に現代の書も
交じっています。
藤原定家の書は定家様といわれる独特の書風で、良寛はほっそりとした書風です。

書の広がりを見せてくれる面白い展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「仙厓と禅の世界」展です。
会期は9月21日(土)から11月4日(月・休)です。

仙002


【2013/07/28 00:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
山の上ホテル「パーラー・ヒルトップ」 お茶の水 2013/7
御茶ノ水
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山の上ホテルの「パーラー・ヒルトップ」に行ってきました。

以前に「パーラー・ヒルトップ」に行った時の記事です。

「氷」の旗が出ています。

ヒル0373

ヒル0348

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ヒル0370


牛肉のピラフ1365円にはサラダが付きます。

ヒル0350


軽い胡椒風味が食欲をそそります。

ヒル0351


デザートにケーキを注文します。

ヒル0355


アイスティー680円、ロールケーキ580円です。

ヒル0363

ロールケーキはふわふわとして、甘さもほど良い美味しさです。
お皿はリチャードジノリです。

BGMのオルゴールに中島みゆきの「時代」が流れていました。

 まわるまわるよ時代はまわる
 喜び悲しみくり返し

アイスティーで一息入れながら、しばらく聴き入りました。


【2013/07/27 00:03】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「大妖怪展―鬼と妖怪そしてゲゲゲ―」 三井記念美術館
三越前
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日本橋の三井記念美術館では特別展、「大妖怪展―鬼と妖怪そしてゲゲゲ―」が
開かれています。
会期は9月1日(日)まで、8月4日までの前期と8月6日からの後期で
一部展示替があります。

妖001

妖002


日本の妖怪変化(ようかいへんげ)の歴史を能面、絵巻、浮世絵などによって
たどる展覧会です。

「相馬の古内裏」 歌川国芳 江戸時代・弘化頃 公文教育研究会
妖003

前期の展示です。
大判3枚続きで、山東京伝の「善知(うとう)安方忠義伝」より、大宅太郎光圀が
妖術を使う滝夜叉姫(たきやしゃひめ)と戦う場面です。
相馬の古内裏は平将門が自分の本拠地の下総国猿島郡に御所を模して建てた屋敷が
廃屋になったもので、滝夜叉姫は将門の娘です。

原作では数百人の骸骨が登場するということですが、この絵では巨大な骸骨が
描かれています。
西洋の骨格図を参考にしていて描写は正確とのことです。

平将門自身も強力な祟り神で、今は神田明神などの祭神となっていて、その首を埋めた
といわれる首塚は大手町の三井物産横にあり、丁重に祀られています。

「百物語化物屋敷の図 林家正蔵工夫の怪談」 歌川国芳 江戸時代・天保頃
荒れた屋敷に棲み付く妖怪たちの様子が描かれ、屋根も座敷も妖怪だらけです。
初代林家正蔵(1781-1842)は仕掛けや人形を使った怪談噺を得意とし、
怪談噺の始祖とされているそうです。

私は8代目林家正蔵(当代は9代目)が怪談噺を演じるのを観たことがあります。
高座に小さな化物屋敷を組み立て、そこで演じていました。
見世物小屋のような趣きがあり、江戸の寄席の雰囲気を思い起こさせるものでした。

「化け物の夢(夢にうなされる子どもと母)」 喜多川歌麿 
 江戸時代・寛政頃 国立歴史民俗博物館

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昼寝で怖い夢を見た子どもを母親が蚊帳をめくって起こしています。
追い出された妖怪たちは口惜しがって、夜に母親の夢に出て怖がらせてやろうと
言っています。

「北野天神縁起 弘安本 甲巻」 鎌倉時代 東京国立博物館 重要文化財
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前期の展示です。
大宰府に流され、そこで亡くなった菅原道真の怨霊が雷神となって、
内裏に雷を落とした場面です。
今では学問の神様となっている菅原道真もはじめは雷の神様で、
京都の北野天満宮も道真の怨念を鎮めるために建てられたものです。

「酒呑童子絵巻」 亀岡規礼 江戸時代 三井記念美術館
源頼光と家来たちが酒呑童子を討っている場面が展示されていて、
酒呑童子の首が源頼光の兜に喰らい付いています。

「是害房絵巻」 南北朝時代 泉屋博物館 重要文化財
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前期の展示です。
「今昔物語」にあるお話で、中国から来た天狗の是害房は比叡山の僧と法力競べを
して負けてしまいます。
日本の天狗たちによる賀茂河原での湯治などがの介抱のおかげで回復した是害房は
送別の歌会を催してもらった後、帰って行きます。
巧みな筆さばきの絵巻で、湯を沸かして是害房を風呂に入れたりして甲斐甲斐しく
介抱する天狗たちの様子が活き活きと描かれています。

「百種怪談妖物双六」 歌川芳員 江戸時代・安政5年(1858)
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子どもたちが百物語をしている場面が振り出しで、提灯お岩、茂林寺の釜、
坂東太郎の河童、金毛九尾の狐などがあって、上がりは古御所の妖狐です。
ほの暗い灯火の元できゃーきゃー騒ぎながら、サイコロを振っていたことでしょう。

他に百鬼夜行図や付喪神(つくもがみ:器物の妖怪)、能面、安倍晴明と妖怪たちの
模型なども展示されています。

展示室の最後は、水木しげるの妖怪画25点の展示です。

「がしゃどくろ」 水木プロ
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野垂れ死にした人の怨念が妖怪になったものですが、1970年代に創作された
新人の妖怪です。
姿は歌川国芳の「相馬の古内裏」を元にしています。
女の子は楳図かずお風です。

他に小豆洗い、ぬらりひょん、塗壁、砂かけ婆、、座敷童子(ざしきわらし)、
児啼爺(こなきじじい)などが展示されています。
現代の妖怪、トイレの花子さんや口裂け女も居ます。 
口裂け女は1979年の春から夏にかけて流行った都市伝説で、集団下校や
パトカーの出動まであったそうです。
現代でも妖怪は健在なのです。


展示の解説にもありましたが、日本人は万物に生命を認める思想を持っています。
そして、それらはすべて仏と成り得る、あるいは成っていると考えます。
草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)という、謡曲の中でも
詠われている言葉に代表されます。
付喪神や妖怪などもどこか懐かしく、親しみを感じるのは、日本人がこの思想を
持っているからでしょう。

展覧会のHPです。





三井記念美術館の次回の展覧会は特別展、『国宝「卯花墻」と桃山の名陶 
―志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部―』です。
会期は9月10日(火)から11月24日(日)までです。


【2013/07/26 18:25】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(2) |
「もりやすじの世界 2013」展 丸善丸の内本店
東京
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丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは「もりやすじの世界 2013」展が
開かれています。
会期は7月30日(火)までです。

森康二(森やすじ、もりやすじ:1925 - 1992)は絵本作家、アニメーション作家で、
長年にわたり数多くの絵本やアニメーションを手がけ、大塚康生、小田部羊一、
宮崎駿などを育て、日本のアニメーションの指導的役割を果たしています。

もりやすじ画集3 「もぐらのスタジオ」の発行を記念しての展覧会で、
イラストやアニメーションのドローイングなどが展示されています。

「子ぐまと少年」
もり001

もりやすじの絵柄は柔らかで、ディズニーに比べ優しさがあります。

7月28日(日)午後1時からはご子息の森淳さんと大塚康生さんのトークショーが
開かれます。


【2013/07/26 00:01】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「デリー 東京ミッドタウン店」 六本木
六本木・乃木坂
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「デリー 東京ミッドタウン店」は東京ミッドタウンの地下1階にある
カレーショップです。
場所は港区赤坂9-7-3です。

デ0410

デ0405


「デリー」は1956年オープンの「デリー 上野店」に始まるお店です。

「デリー 上野店」の記事です。

通路に面した10席ほどの小さなお店で、東京ミッドタウンのフロア改装に伴い、
今年の4月に再オープンしました。

辛さを示す★5つのカシミールカレーもあれば、ミッドタウン店限定メニューもあり、
テイクアウト出来ます。

デ0394


ベジタブルキーマ1000円にしました。

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★1つのやや辛口で、心地良い辛さで美味しいです。

上野店と同じように各種のカレーを気軽に楽しめるお店です。


【2013/07/25 00:02】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「フランシス・アリス展 Part II ジブラルタル海峡編」 東京都現代美術館
清澄白河
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東京都現代美術館では、「フランシス・アリス展 Part II
ジブラルタル海峡編」が開かれています。
会期は9月8日(日)までです。

アリス001


フランシス・アリスさん(1959-)はベルギー生まれで、現在はメキシコシティ
在住です。
ヴェネツィアで建築を学び、建築家となりますが1990年代からアーティストと
して活動を始めます。
主にメキシコやラテンアメリカの社会状況を題材にした、アクション、映像、
絵画、写真などの作品を制作しています。

展覧会は「Part I のメキシコ編」に続き、6月29日から 「Part II
ジブラルタル海峡編」が開かれています。

Part IIではスペインとモロッコの間のジブラルタル海峡でのプロジェクトの
模様などが展示されています。

ジブラルタル海峡は狭いところで幅14kmあって、ヨーロッパと北アフリカを
隔てています。
2008年の8月の同じ日にヨーロッパ側のスペインと、北アフリカ側のモロッコで
撮った映像が放映されていて、対岸を眺めに来た人たちの様子が映されています。
スペイン側は観光地なのでしょう、記念写真を撮っている人が多くいます。

「川に着く前に橋を渡るな」プロジェクトは、2008年8月12日にヨーロッパ側の
スペインと、北アフリカ側のモロッコから子供たちが手に小さなヨットを持って、
列になって同時に対岸に向かって進んでいくというものです。

会場ではその模様の映像が放映されていて、天気の良いおだやかな日ですが、
海を進む子供たちはやがて波の勢いに翻弄されます。
狭い海峡が実はヨーロッパとアフリカを隔てる強固な壁であることを暗示しています。

子供たちの持っていたヨットや履いていたサンダルも展示されています。
モロッコのサンダルはバブーシュといって、かかとの部分を踏んで履く、
独特の形をしています。


パナマで撮った映像もあります。

アリスさんがパナマ運河沿いの田舎道の消えかかった中央線を塗り直しています。
黄色いペンキの缶を置き、ペイントブラシで塗っている姿は作業員のようで、
誰もアートの制作中とは気付きません。
後ろを古いバスが通り、目の前の運河を大きなコンテナ船が通っていきます。
古い家からはラテン音楽が聞こえ、物憂げにベンチに座っている人がいます。

運河は海と海をつなぐ物ですが、アリスさんはパナマの中の社会的分離状況を
表現しているように見えます。


展覧会のHPです。


【2013/07/24 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「喫茶室POWA」 新橋
新橋
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「喫茶室POWA」は新橋駅前のニュー新橋ビルの2階にあります。
場所は港区新橋2-16-1です。

ニュー新橋ビルは1971年開業のビルで4階までは色々なお店が入っています。
4階には碁会所もあります。

ポ0162


店内は80席ほど、昔風のソファー席です。
壁にはアンドレ・ブラジリエの版画が飾ってあります。
BGMは小さくポップスがかかっていました。

ポ0147


ビル自体もそうですが、お店の男性率はとても高く、ランチタイムで30人ほど居た
お客さんは全員男性でした。

ナポリタンが評判のお店で、店員さんのまかない飯もナポリタンのようです。
私もナポリタンセット970円を注文しました。

ポ0152

暑い日だったのでドリンクはアイスコーヒーにしました。
ガムシロップを入れるか予め訊かれます。

こちらのナポリタンは昔ながらの味で、麺の茹で方も適度に柔らかく、
味付けもほど良く甘く、いかにもナポリタンを食べたという感じでした。

ビルの前のSL広場は真夏の日差しです。

ポ0168


気温表示は35度を示していました。

ポ0171


【2013/07/23 00:03】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「ルーヴル美術館展~地中海 四千年のものがたり~」 東京都美術館
上野
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上野の東京都美術館では「ルーヴル美術館展~地中海 四千年のものがたり~」が
開かれています。
会期は9月23日(月・祝)までです。

ル001


地中海世界の歴史と広がりを約270点の展示品で紹介する展覧会です。

序章 海、大地、港、交易の島々

交易による交流の盛んだった地中海地域の島々の出土品を中心にした展示です。

「打ち出し装飾付き杯:エジプト様式による神話の戦闘場面」 
イダリオン、キプロス 前750年頃

ル002

直径15cmほどの杯で、敵を打ち倒す王やライオン、スフィンクスなどが
エジプト様式で刻まれています。
フェニキア人の制作によるものです。

この時代はアッシリアの盛んな頃で、北イスラエル王国が前722年に
滅ぼされています。
また、「イリアス」「オデュッセイア」の成立の頃とされ、伝承によれば
ロムルスによるローマ建国の頃でもあります。


第一章 初期の交流―紀元前の東地中海

紀元前2000年頃から物品、技術、文化の交流が進み、文字、宗教が広まります。

『柄と注ぎ口の付いた容器、通称「ソース入れ」』 
ギリシャ 前2200-前2000年頃

ル003

出展物の中では一番古く、金製の小さな容器ですが、用途は不明です。
ギリシャは金を産出しないので他国との交易品と考えられます。
この頃のギリシャは青銅器時代です。

「杯と碗」 エジプト、
トードの神殿で発見された宝物(シリア北部で制作?) 前1900年頃

ル004

ルクソール近くのトード神殿で青銅の箱に他の宝物とともに
納められていた小さな銀杯です。
おそらくシリア北部の品で、エジプトにもたらされたと考えられます。
エジプト第12王朝の頃です。

「赤像式クラテル:牡牛に変身した主神ゼウスによる
王女エウロペの略奪」 アプリア地方、イタリア 前360年頃

ル013

クラテルはワインと水を混ぜるための甕です。
ギリシャ神話が描かれています。
アプリアはギリシャ人の植民の盛んだった地域です。

「牡牛を屠るオリエントの神ミトラスの浮彫」 イタリア 100-200年
ミトラス教はインド・イランを起源とする密儀宗教ですが、
実体はまだ良く分かっていません。
古代ローマには紀元前1世紀頃に伝わり、その後興隆しますが、
ローマのキリスト教化とともに衰退し、5世紀には滅びています。

地中海世界では牛の役割は大きく、現在のスペインの闘牛にもつながっています。


第二章 我らが海―ギリシャ、カルタゴ、そしてローマ―

マケドニアのアレキサンダー大王の征服によりオリエントのギリシャ化が進み、
やがてカルタゴを滅ぼしたローマが地中海世界の覇者となります。
マーレ・ノストラム(我らが海)の時代です。

カルタゴの遺物は石碑や小さなペンダントなどです。
バアル・ハモンへの言葉が碑文に刻まれています。

クレオパトラの小像が3点展示されています。
アレキサンダー大王の後継者たちの建てた王朝の一つがエジプトの
プトレマイオス朝で、クレオパトラはその最後の王です。
したがってギリシャ人なのですが、エジプト統治のため、
肖像も多くはエジプト風の装いをしています。

3人のローマ皇帝、アウグストゥス、ハドリアヌス、セプティミウス・セウェルスの
石像もあります。

アウグストゥスはクレオパトラのプトレマイオス朝を滅ぼし、地中海地域を
統一して、パクス・ロマーナ(ローマによる平和)の時代を築いています。

「ローマの石棺:人間の創造とその運命を表すティタン族プロメテウスの伝説」 
 アレラテ(現アルル近郊)、フランス 240年頃

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石棺の側面にギリシャの神々が浮彫されています。
左端のギリシャの兜を被っているのがアテネ、帽子を被っているのがヘルメス、
三叉鉾を持っているのがポセイドンでしょうか。
アレラテはローマの植民都市として栄えています。

「水槽の床モザイク(?):魚のいる海の中でイルカと遊ぶキューピッドたち」 
 ウティカ、チュニジア 250年頃

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直径2mほどの半円形の中にキューピッド、イルカ、ウナギ、カニ、貝などが
描かれています。
モザイクは青く輝き、キューピッドやイルカは活き活きとして、これこそ
地中海世界といった作品です。

ウティカはフェニキア人の植民都市とされ、カルタゴ、後にローマの都市と
なりますが、河港が土砂で埋まっため、中世には放棄されています。


第三章 東へ―十字軍の時代(11~13世紀)―

西ローマ帝国は5世紀に滅んでヨーロッパは中世に入り、やがてイスラム帝国の
勢力がオリエント、北アフリカに伸びてきます。
ヨーロッパの封建諸侯は1096年にエルサレム奪還を目指して第1回十字軍を
起こします。

「恋する男女が描かれた杯:剣を振りかざす騎士とその恋人」 
 キプロス 1300-1400年頃

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唐三彩の影響を受けたキプロスの三彩です。
直径15cmほどの杯で、なんとも素朴で可愛い絵柄です。
キプロスは1191年に十字軍途上のリチャード1世(リチャード獅子心王)に征服され、
キプロス王国が建国されています。


第四章 オスマン帝国と西洋―16~18世紀の地中海―

東ローマ帝国(ビザンツ帝国)はオスマン帝国によって1453年に
コンスタンティノープルが陥落して滅び、西欧はオスマン帝国の圧力を
受けることになります。
オスマン帝国は1529年と1683年の2度にわたりウィーンを包囲しています。

その後、オスマン帝国が衰退を始めると西欧人にとって地中海の旅も容易になり、
東方への興味が増し、トルコ趣味が盛んになります。

「トルコ風衣装のイギリス商人ルヴェット氏と、クリミアの元フランス領事の娘
グラヴァーニ嬢」 ジャン・エティエンヌ・リオタール 1740年頃

ル008

ジャン・エティエンヌ・リオタール(1702-1789)はジュネーブ出身の画家で、
イギリスの外交使節団に同行して、1738年にコンスタンティノープルに旅し、
その国際性を好んで1742年まで滞在して、多くの肖像画を描いたということです。


第五章 芸術家の地中海旅行(18~19世紀)

西欧では1738年からのポンペイ発掘、1798年のナポレオンのエジプト遠征などにより
地中海世界への関心が高まります。
若い知識人は教育課程の総仕上げとして、ヨーロッパ各地を廻るグランドツァーを
行ない、イタリア、ギリシャ、さらにはオリエントにまで赴くこともありました。
これは西欧の興隆とオスマン帝国の衰退に伴う流れでもあります。

『アルテミス:信奉者たちから贈られたマントを留める狩の女神、
通称「ギャビーのディアナ」』 
 ギャビー(現オステリア・デル・オーザ)、イタリア 100年頃

ル011

18世紀にローマ近郊で発見された像で、ギリシャ彫刻のローマでの模刻と思われます。
アルテミスはギリシャ神話の狩と月の女神、ローマではディアナとして
信仰されています。
ほぼ等身大に近い像で、チュニックを着てマントを羽織っている姿はとても清楚で、
サンダルの飾り紐まで彫り出されています。

『ハイディ:ギリシアの若い女性、イギリスの詩人バイロン卿
(1788-1824年)による、「ドン・ジュアン」の登場人物』 
 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1870~1872年頃

ル009

ハイディはバイロンの叙事詩、「ドン・ジュアン」に登場する、ギリシャの
海賊の娘です。
主人公のドン・ジュアンは乗った船が難破して、流れ着いた小島でハイディに
介抱され、二人は恋に落ちます。
それを知って怒った父親の海賊の首領に連れ去られたドン・ジュアンを思って
憂いに沈んでいる姿でしょうか。
コロー特有の銀灰色の色彩で、彼女の心を表しています。

テオドール・シャセリオー 「モロッコの踊り子たち:薄布の踊り」 1849年
ル012

小品で、アルジェリア・モロッコ旅行の経験を元に描かれた、オリエンタリズム
(東方趣味)の作品です。
テオドール・シャセリオー(1819~1856)は新古典主義のアングルに弟子入りし、
才能を認められますが、やがてロマン主義のドラクロワの影響を受けます。

テオドール・シャセリオー 「アルジェリア、バルコニーの
ユダヤの女性たち」 1849年

ル010

こちらも小品で、赤と青を対比させた、色彩の華やかな絵ですが、日常の情景を
描いた風俗画です。


地中海世界の交流の始まりから、パクス・ロマーナの時代、西欧とイスラムの対峙、
そしてオリエンタリズムの時代までを網羅した、とても興味深い展覧会です。
カルタゴやミトラス教の遺品も観ることが出来ました。

現在の地中海世界は、基本的にはパクス・ロマーナの終焉とその後の十字軍時代の
枠組みがそのまま続いているようです。

展覧会のHPです。


東京都美術館では7月23日(日)から9月29日(日)まで、「福田美蘭展」が
開かれます。

福013


【2013/07/22 00:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ハロッズ・ティーサロン」 日本橋三越本店
三越前
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「ハロッズ・ティーサロン」は日本橋三越本店地下1階にあります。

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30席ほどの店内は白を基調にしたクラシックな雰囲気で、全席禁煙です。
地下にありますが店内は静かで、BGMにムーディーなジャズが流れていました。

ハ0215

ハ0193


スコーンセット1150円です。

ハ0201

ハ0208

スコーンはプレーンとレーズン入りの2種類があるので、1個ずつにしました。
温められたスコーンはさくさくとして美味しく、添えられたジャムも
クロテッドクリームも上品な味です。

紅茶はおだやかな味で、ポットは差し湯出来ます。
カップはNIKKOです。

午後のひととき、ゆったりティータイムを楽しみました。


【2013/07/21 00:01】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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