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「FACE展 2016 損保ジャパン日本興亜美術賞展」 新宿 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
新宿
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新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では、「FACE展 2016 
損保ジャパン日本興亜美術賞展」が開かれています。
会期は3月27日(日)までです。

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FACE展は損保ジャパン美術財団の公益財団法人への移行を期に創設された
公募コンクールで、会場には受賞作品9点を含む入選作品71点が展示されています。
会期中、観覧者投票による「オーディエンス賞」の選出も行われます。
会場は撮影可能です。

最初の部屋に受賞作品が展示されています。

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遠藤美香 「水仙」 木版画 グランプリ
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縦182㎝の大きな画面に水仙や服の模様がびっしりと彫られています。

唐仁原 希 「それでも僕は。」 油彩・キャンバス 優秀賞
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フランス・ルネサンスのフォンテーヌブロー派のような趣きがあります。
テーブルにミルキーが置いてあります。

秋山淳 「降り積もるもの」 日本画・麻紙 審査員特別賞
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繊細な画風で、服の裾模様が紅葉に変わり、人物と自然が一体になっています。

大石勝子 「夢物語(螢の森)」 油彩・キャンバス
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夏の川辺は曼荼羅のようににぎやかです。
お坊さんも提灯を持って歩いています。

大川心平 「勇敢な馬」 油彩・キャンバス
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古い建物を不釣合いに大きい花がおおっています。
濃密な色彩で、ノスタルジーも感じます。
シュルレアリスムも見慣れると違和感無く楽しめます。
私は「オーディエンス賞」にこの作品を選びました。

畑林和貴 「あかと朝凪」 油彩・パネル
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活き活きとした質感です。


2015年の 「FACE展 2015」の記事です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「フランスの風景 樹をめぐる物語」展です。
会期は4月16日(土)~6月26日(日)です。

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【2016/03/15 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「チャヤマクロビ 日比谷シャンテ店」
日比谷
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「チャヤマクロビ 日比谷シャンテ店」は日比谷シャンテの地下2階にあります。
場所は千代田区有楽町1-2-2です。

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店内は約50席で、全席禁煙、席の間も広くゆったりしています。

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豆腐や豆乳などを使ったケーキもあります。

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シェフプレート1,800円はデリ6品盛り合わせと玄米ご飯のセットでスープと
ドリンクが付きます。
プラス100円で、玄米ご飯を酵素玄米ご飯に換えることも出来ます。

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豆腐と根菜のハンバーグ(ストロガノフソース)セット1,500円は玄米ご飯
とスープが付きます。

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ハンバーグはしっかりした味付で美味しいです。

コーヒーはおだやかな味です。

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女性の率がとても高いお店で、休日に行った時、開店時間の11時過ぎには
まだ空いていましたが、しばらくすると次々お客さんが入って来ました。


【2016/03/13 20:24】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「カラヴァッジョ展」 上野 国立西洋美術館
上野
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上野の国立西洋美術館では、「カラヴァッジョ展」が開かれています。
会期は6月12日(日)までです。

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イタリアのバロックの画家、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571-1610)の作品と、
カラヴァッジョに強い影響を受け、後継者となった画家たち(カラヴァジェスキ)の作品を
展示する展覧会です。

カラヴァッジョはミラノ生まれで、ミラノで絵画の修業をした後、1592年にローマに出ています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「果物籠を持つ少年」
 1593-94年 ローマ、ボルゲーゼ美術館

パンフレットに使われている作品です。
カラヴァッジョ自身をモデルにしたと思われる人物はややぼかし気味にしてあるのに対して、
籠いっぱいのみずみずしい果物は細密に描かれ、その存在を強調しています。ています。
カラヴァッジョの描いた静物画はほとんど残っておらず、この作品は静物画の一種と
見ることもできるそうです。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「マッフェオ・バルベリーニの肖像」 
 1596年頃 個人蔵

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後の迫真的人物像に比べると、まだ表現に硬さがあるように感じます。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「女占い師」
 1597年頃 油彩、カンヴァス ローマ、カピトリーノ絵画館

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女が若い男の手を取って手相占いをするふりをして、こっそり指輪を抜こうとしています。
女のやや開いた口許がその悪巧みを巧みに表しています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ  「トカゲに噛まれる少年」
 1596-97年頃 フィレンツェ、ロベルト・ロンギ美術史財団

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バラに触っていたらトカゲに噛まれて驚いている瞬間です。
「奇麗なバラにはトゲがある」の寓意ですが、ガラスの器に映った部屋の窓まで
描き込まれています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「バッカス」 
 1597-98年頃 油彩、カンヴァス フィレンツェ、ウフィツィ美術館

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ローマ神話のワインの神、バッカスに扮したカラヴァッジョがブドウの冠を被り、
ちょっと酔ったような無防備な顔でこちらを見ています。
片肌脱ぎをした右腕の手先だけ日焼けしているところまで描かれています。
ワイングラスを左手に持っているのは鏡を見て自分を描いたためだろうということです。
まだ絵の売れない初期の頃はモデルを雇う金が無いので、よく自分自身を
モデルにして描いています。

やがて、ローマでも評判が高くなり、有力な庇護者も得られるようになります。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「ナルキッソス」 
 1599年頃 ローマ、バルベリーニ宮国立古典美術館

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ナルキッソスはギリシャ神話に出てくる美少年で、水に映った自分の姿に恋をしてしまいます。
ナルシズムの語源になったお話しで、接吻しようとして水に左手を入れたところを描いています。
明暗の対比が強くなり、劇的な効果が出ています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「洗礼者聖ヨハネ」 
 1602年 ローマ、コルシーニ宮国立古典美術館

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聖ヨハネの体は強い光に浮かび上がっています。
初めはヨハネは左手に十字架の杖を持ち、右上に描かれた羊を見ていたそうで、
後に画面を単純化するため塗りつぶされています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 「エッケ・ホモ」
 1605年頃 油彩、カンヴァス ジェノヴァ、ストラーダ・ヌォヴァ美術館ビアンコ宮

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新約聖書のヨハネ福音書にある一場面で、裁判にかけられるイエスをローマ総督
ポンテオ・ピラトが「エッケ・ホモ(この人を見よ)」と言って群衆に指し示しています。
ピラトの顔は生々しく描かれ、ローマ総督というより、長老のような風貌です。

カラヴァッジョは短気で喧嘩っ早く、よく問題を残しています。
その時の裁判の記録も展示されています。
そして、1606年には喧嘩で人を殺してしまい、ローマから逃亡しています。

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ  「エマオの晩餐」 
 1606年 油彩、カンヴァス ミラノ、ブレラ絵画館

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この展覧会で一番印象に残った作品で、逃亡直後に描かれたとされています。
新約聖書のルカ福音書にある話で、復活したイエスがエマオへの道で2人の弟子の前に
現れますが、弟子たちはそれに気付かず、エマオに着いてから食事に招き、そこでイエスが
パンを裂いた時に初めてイエスだと分かります。
その瞬間を描いていますが、光に浮かび上がる人物は当時の庶民で、極めて写実的に描かれ、
その姿には汗と埃まで感じます。
極めて写実的な描写は光の効果とともに劇的な場面を造り上げています。
左上の空間には元は窓のような物と外の景色が描かれてあったのが、
後で塗りつぶされているそうです。

いつも喧嘩沙汰を起こし、人生を狂わせてしまったカラヴァッジョがこのような綿密な写実性と
深い精神性を持つ作品を描いいたということが不思議でなりません。

カラヴァッジョは逃走中も有力者の庇護を受けて、絵を描き続けていますが、各地を放浪した後
、恩赦を受けるため船でナポリからローマに向かう途中、熱病か何かで38歳で亡くなっています。

カラヴァッジョは亡くなりますが、その明暗を強調した作風は多くの追随者を生み、彼らは
カラヴァジェスキと呼ばれるようになります。
やがてその影響はオランダではレンブラントやフェルメールにも及んでいます。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 「煙草を吸う男」 
 1646年 油彩、カンヴァス 東京富士美術館

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ロレーヌ地方の画家、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1593-1652)もカラヴァッジョの
影響を受け、明暗の対比を強調した作品を描いています。
ろうそくや松明などの光源を描き込むのが特徴です。

後の西洋絵画に大きな影響を与えたカラヴァッジョですが、日本で作品を観ることは
あまり無く、この展覧会は貴重な機会です。

私がカラヴァッジョを知ったのは、ブリヂストン美術館の土曜講座で若桑みどりさんの
解説を聴いたときでした。
お話しは「懺悔するマグダラのマリア」から始まったのを覚えています。

展覧会のHPです。


【2016/03/12 19:39】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「日比谷松本楼」
日比谷・霞ヶ関
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「日比谷松本楼」は日比谷公園の中にあります。
場所は千代田区日比谷公園1-2です。

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明治36年(1903)、日比谷公園の開園と同時の創業という老舗です。
現在の建物は、1971年に沖縄返還協定反対デモの混乱の中で放火により焼失した後、
1973年に再建されたもので、屋根に創建時の雰囲気を残しています。
毎年9月25日に行なわれる「10円カレー」の行事は、再開店の日を記念しています。

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1階は洋食の「グリル&ガーデンテラス」、3階は仏蘭西料理の「ボア・ド・ブローニュ」です。

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1階は80席ほどで明るく、全席禁煙、テラス席も広く取ってあります。
私が行ったのは2月でしたが、ダウンジャケットを着ている店員さんがいたので
何かと思ったら、テラス席の担当でした。
BGMはありません。
お客さんはビジネスマンと散歩の途中らしい人が混じっています。
ランチタイムは満席ですが、1時過ぎると少し空きます。

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オムライス・Wソース1,296円はミニサラダが付きます。
4種類のソースから2つ選ぶので、エビとホタテのトマトソース、カレーソ-スにしました。

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カレーはおだやかな味で、ソースにはコクがあり、オムレツは柔らかく、美味しいです。

昼の陽を浴びて明るい日比谷公園を眺めながらのランチでした。


【2016/03/11 19:51】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第10回 サイトウヤスヒロ展-目覚めるとき-」 丸善丸の内本店
東京
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丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーBでは3月15日(火)まで、
「第10回 サイトウヤスヒロ展-目覚めるとき-」が開かれています。

サイトウヤスヒロさん(1956~)は、フランスの風景や室内を描いていて、
今回は約30点が展示されています。

柔らかな色彩で、風景も単純化され、具体的な場所を特定しない描き方です。
抽象画のような作品もあります。

「aurora(アウローラ)曙」
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どこということのない街角を街灯の光が優しく照らしています。

2012年に同じ丸善丸の内本店で開かれた、「第6回 サイトウヤスヒロ展」の記事です。


【2016/03/10 19:20】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「狩野一信の五百羅漢図展」後期展示 芝 増上寺宝物展示室
御成門
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芝の増上寺宝物展示室では、生誕200年記念、「狩野一信の五百羅漢図展」が開かれています。
会期は3月13日(日)までで、現在は後期の展示中です。
入館料は700円、火曜日は休館日です。

五百001


増上寺三門です。
重要文化財に指定されています。
徳川家菩提寺なので、幕に葵の紋が描かれています。

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大殿はコンクリート造です。
この地下に宝物展示室があります。

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この展覧会では増上寺に納められている全100幅の五百羅漢図のうち、前期後期
各20幅ずつが展示されています。
後期には第41幅~第60幅が展示されています。

作者は幕末の絵師、狩野一信(1816-1863)で、縦172cm、横85cmの大きな画面に
羅漢たちが描かれ、全100幅で五百羅漢が揃います。
羅漢とは仏教の聖者で、十六羅漢や五百羅漢が有名です。

狩野一信は誰に学んだか良く分かっておらず、生前は狩野を名乗っていなかった
という説もあります。

作品は細密で濃厚な描きぶりで、気迫にあふれています。
顔料の発色も良く、制作に当たっては増上寺のかなりの援助があったものと
思われます。

第45幅 十二頭陀 節食之分
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十二頭陀とは衣食住に関するあらゆる欲を取り除く、十二の重要な修行のことです。
西洋絵画の陰影法を取り入れて、灯明の明かりによる光と影を描いています。
不思議な雰囲気の情景になっています。

第49幅 十二頭陀 冢間樹下(ちょうげんじゅげ)
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墓場で修行して人の世の虚しさを悟っているところです。
月夜のほの暗さを表わすため、絵の裏側から彩色する裏彩色がなされている
とのことです。

第50幅 十二頭陀 路地常座
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満月の夜、上から根を伸ばした木の下で修業する羅漢です。
こちらにも裏彩色が施されています。


第51幅 神通
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神通力によって日照りに水を湧き出させ、魚を助けています。
干上がった川では魚を狙って鳥や動物が集まっているところです。


六本木の森美術館では3月6日まで「村上隆の五百羅漢展」が開かれています。

「村上隆の五百羅漢展」の記事です。


2011年には、江戸東京博物館で五百羅漢図すべてが公開されました。

江戸東京博物館の「五百羅漢―増上寺秘蔵の仏画 幕末の絵師 狩野一信」展に
行った時の記事
です。

展覧会のHPです。


展示室の中心には「台徳院殿霊廟模型」が置かれています。

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台徳院殿霊廟は徳川二代将軍秀忠の御霊屋で、1632年(寛永9年)、三代将軍家光が
造営しています。
国宝にも指定されていましたが、1945年(昭和20年)5月の空襲で焼失してしまいました。
この霊廟の精密な1/10模型が1910年にロンドンで開かれた日英博覧会に出展された後、
イギリス王室に贈呈されています。
それが日本に長期貸与の形で里帰りし、増上寺宝物展示室に常設展示されています。


【2016/03/08 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「グリップ タバーン (GRIP TAVERN)」 コレド室町2
三越前
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「グリップ タバーン (GRIP TAVERN)」はコレド室町2の2階にあります。
場所は中央区日本橋室町2-3-1です。

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店内は100席あって大きく、全席禁煙、黒を基調にしたつくりです。

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窓から裏通りが見えます。

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ブランチのフレンチトーストセット1728円にはボリュームのあるサラダと
ローストチキンが付いています。

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別にスープとドリンクが付きます。

フレンチトーストは割とあっさりとしていて、メイプルシロップをかけて食べます。
サラダは新鮮で、特製ドレッシングをかけます。

こちらはランチのグラタンセット1728円で、サーモンが載っています。

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サラダとスープとドリンクが付きます。

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ドリンクはコーヒーと紅茶にしました。

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BGMが大きいのが少し気になりましたが、客席が多いので、お客さんで賑わう
休日の昼頃のコレド室町でも、何とか座ってランチタイムを過ごすことが出来ました。


【2016/03/06 19:43】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「没後100年 宮川香山展」 六本木 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では、「没後100年 宮川香山展」が開かれています。
会期は4月17日(日)まで、休館日は火曜日です。

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長年、宮川香山の作品を収集してきた田邊哲人氏のコレクションを中心に、
約150点が展示されています。

京都の陶工、初代宮川香山《1842(天保13)年~1916(大正5)年》は1870(明治3)年に
横浜に窯を開き、輸出用の陶器の製造を始め、横浜眞葛焼として売り出します。
最初は海外で評判の良かった、金彩を使う薩摩焼風の陶器を作っていましたが、
金彩は費用がかかるため、独自の技法として、立体的な動物や植物を
器の表面に貼り付ける高浮彫を開発します。
1876(明治9)年のフィラデルフィア万博で評判となり、これを機に海外での人気が
高まります。

「高取釉渡蟹水盤」 初代宮川香山 大正時代
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東京国立博物館所蔵の自身の代表作、「褐釉蟹貼付台付鉢」(明治14年、重要文化財)を
写した作品です。
釉をざっと掛けた楕円形の大きな高取焼の器に2匹の渡り蟹が取り付いています。
蟹の甲羅は艶々と光り、今まさに器から這い出してきたようにリアルです。
1匹だけでも難しいのに、2匹も重なっていて、豪快さと高度な技術を見せています。

「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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前と後ろから見たところです。
浮彫された紅白の牡丹の上には背を丸めた猫が置かれています。
眠りから覚めたところですが、切れ長の目に眉毛も付いた面白い顔をしています。
舌や歯も表現され、丸い背中やお尻も可愛く出来ています。

「高浮彫南天ニ鶉花瓶」 1対 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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高浮彫で南天とウズラを表し、水仙や雀を描いていて、大和絵の雰囲気があります。
宮川香山は観賞用ということで、2点セットの花瓶を多く作っています。

「高浮彫桜ニ群鳩大花瓶」 1対 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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満開の桜に何羽もの鳩が群がる、華麗で賑やかな作品です。

一部の作品は撮影可能です。

「高浮彫蛙合戦花瓶」 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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扇子を持った大将や金棒を担いだ武者がいます。


「高浮彫四窓遊蛙獅子紐蓋付壷」 1対 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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窓の中には太鼓を叩く蛙や巻物を読む蛙が入っています。


「高浮彫桜ニ群鳩三連壷」 初代宮川香山 
 明治時代前期 19世紀後期 田邊哲人コレクション

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三連壷という面白い形で、雀はバラの蕾をくわえています。

他に熊や猿を表した作品もあります。


やがて、宮川香山は技術的達成感を得たことと、外国人が濃厚な高浮彫の
作風に飽きて、日本本来の趣向である清楚淡白な作品を好むようになって
きたため、更に新しい技法に取り組みます。
研究したのは清朝の磁器で、新しい釉薬や釉法を開発します。
そして、絵付けした下絵に透明な釉薬を上掛けし、高温で焼成する釉下彩の
技法による作品を制作します。
これにより、作品も陶器から磁器に変わります。

「釉下彩盛絵杜若図花瓶」 初代宮川香山
 明治時代中期~後期 19世紀後期~20世紀初期 田邊哲人コレクション

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薄く盛り上がったカキツバタの花のふわりとした広がり、すらりと伸びた葉が
表されています。
色彩も、焼成後とは思えないほど、自然な色が出ています。

「釉下彩白盛鶏図大花瓶」 初代宮川香山 
 明治時代中期~後期 19世紀後期~20世紀初期 田邊哲人コレクション

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羽根の1本1本まで、ていねいに描き上げられています。

「色嵌釉紫陽花図花瓶」 初代宮川香山 
 明治時代後期~大正時代初期 19世紀末期~20世紀前期 田邊哲人コレクション

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アジサイの花は釉薬を盛り上げ、枝葉の輪郭と葉脈は線を削り出しています。


初代宮川香山は高浮彫と釉下彩というまったく異なる二つの技法を極め、
並んでいる作品を観ていると別人の作では思うほどです。
その際立った技量の高さには驚かされます。


初代香山が築き上げた横浜眞葛焼ですが、太平洋戦争末期の横浜大空襲に遭って
三代目が戦災死し、工房も消失して、再興出来ずに絶えています。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「原安三郎コレクション 広重ビビッド展」です。
会期は2016年4月29日(金・祝)から6月12日(日)までです。

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【2016/03/05 20:32】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「喫茶ルオー」 本郷 2016/2
本郷
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本郷の「喫茶ルオー」に行ってきました。
場所は文京区本郷6-1-14です。

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東大の正門向かいの本郷通り沿いにある、本郷を代表する喫茶店で、
カレーで有名です。

この日は2階の席に座りました。
2階は30席ほどです。

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ケーキセット730円はチーズケーキにしました。

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窓から本郷通りを眺めながらひとときを過ごしました。

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この前、「喫茶ルオー」に行った時の記事です。

2008年に「喫茶ルオー」に行った時の記事です。


【2016/03/04 20:15】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「北欧の工芸―自然が生み出す」展 大手町 宮内庁三の丸尚蔵館
大手町
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宮内庁三の丸尚蔵館では、「北欧の工芸―自然が生み出す」展が開かれています。
会期は3月6日(日)までです。
休館日は月曜・金曜で、入館は無料です。

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各国から皇室に贈られた品々のうち、北欧デザインの工芸品、46件が展示されています。
パンフレットの写真は、ガラス花器「花」(制作)イッタラ社,
(デザイン)アルヴァー・アールト/フィンランド、1985年(制作),
1938年(デザイン)です。


「デンマーク汽船図花瓶」 (制作)ロイヤル・コペンハーゲン社,
 (絵付)クリスチャン・ベンジャミン・オールセン/デンマーク 1928年

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1928年、昭和天皇即位の礼に際して、デンマーク王国国王クリスチャン10世より贈呈
クリスチャン・ベンジャミン・オールセン(1873-1935)は船の絵をよく描いた画家です。

「少女とガチョウ」 (制作)ビング・オー・グレンダール社,
 (原型)アクセル・ロッハー/デンマーク 1948~1951年

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香淳皇太后の遺品で、農村風景を陶人形にしています。

「釉櫛掻文台付鉢」 (制作)グスタフスベリ製陶所,
 (デザイン)ヴィルヘルム・コーゲ/スウェーデン 1957年

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1957年、駐日スウェーデン王国公使より
木彫のように見えます。

「銀製鳥文盆」 (制作)J.A.タルキアイネン社,
 (デザイン)ペッカ・ピエカネン/フィンランド 1985年

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1986年、フィンランド共和国大統領夫妻より
大きな盆で、鳥が広々と翼を広げています。

「ガラス蓋付壺(紋章に紐飾文様)」 (制作)オレフォス社,
 (デザイン)エードヴァルド・ハルド/スウェーデン 1926年

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1926年、スウェーデン王国皇太子、同妃より
高さ40㎝ほどの大きな壺です。

「花畑に子どもの図ガラス花瓶」 (制作)ハーデラン社,
 (デザイン)ベンニ・モッツファイト/ノルウェー 1962年

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1962年、ノルウェー王国外務大臣夫妻より
花火も咲いて、童話のような情景が彫られています。

『ガラス花瓶「四季」』 フィン・リンガード/デンマーク 1981年
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1981年、デンマーク王国女王マルガレーテ2世陛下、王配ヘンリク殿下より
同じ景色を四季に分けて描いた、可愛い花瓶です。

陶磁器、金工、ガラスなど、デザイン性にすぐれた、さまざまの北欧の工芸品を
楽しめる展覧会です。

展覧会のHPです。

2012年には六本木のサントリー美術館で、「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展が
開かれていました。

「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展の記事です。


次回の展覧会は、「古典再生―作家たちの挑戦」展(仮称)です。
会期は3月26日(土)から6月19日(日)までです。


【2016/03/03 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「DOMANI・明日展 PLUS」 末広町 アーツ千代田3331
末広町・御徒町・秋葉原
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末広町のアーツ千代田3331では、「DOMANI・明日展 PLUS」が開かれています。
会期は3月6日(日)までで、観覧料は無料です。

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「DOMANI・明日展」は文化庁が1967年度から実施している、若手芸術家を
研修のため海外に派遣する、「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」の
成果を発表する展覧会です。

毎年、国立新美術館で開かれていますが、大空間向きでない作家の作品を展示するため、
昨年度より「DOMANI・明日展PLUS」が開かれています。
今年はアーツ千代田3331が会場です。
副題が「ドローイング・レッスンズ in 3331」となっていて、ドローイングをテーマにしています。

展示室です。

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出展作家は以下の5名です。
櫃田伸也(5点)、O JUN(2点)、日高理恵子(1点)、栗林隆(1点)、三宅砂織(3点)


櫃田伸也(1941年生、絵画:1979年度、パリ)

抽象画の趣きのある風景画で、1985年に安井賞を、2009年に損保ジャパン東郷青児
美術館大賞を受賞しています。
さらりと簡略化された形に心地良さを感じます。

「筏」 2015年 油彩、カンヴァス
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「連山」 2001年 鉛筆、紙
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2011年に損保ジャパン東郷青児美術館で開かれていた、「櫃田伸也展
―通り過ぎた風景」の記事
です。


O JUN(1956 年生、絵画:2007 年度、 アルゼンチン)

左「山」、右「川」 2016年 鉛筆、クレヨン、紙、ガラス、鉄
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O JUN さんの作品は2009年に東京藝術大学大学美術館で開かれた、
「異界の風景」展にも出展されていました。

「異界の風景」展の記事です。


日高理恵子(1958 年生、絵画:1995 年度、ドイツ)

「空との距離 XI」 2013年 岩絵具、麻紙
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枝の重なりも立体的に描き出され、空間が表現されています。


栗林隆(1968 年生、インスタレーション:2014 年度、インドネシア)

「Black Pyramid 2016(黒い山)」 2016年 アクリル、印刷・紙
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原子力、核爆弾、原発事故などについての写真が貼り合わせてあります。

栗林隆さんの作品は2015年に国立新美術館で開かれた、「18th DOMANI・明日展」にも
出展されていました。

「18th DOMANI・明日展」の記事です。


三宅砂織(1975 年生、写真/版画:2015 年度、フランス)

「The missing shade」 2013年 ゼラチンシルヴァープリント
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写真の映像が手描きに移し変えられています。

左「A Story(Camp)」、右「A Story(A Man sleeping)」 2013年 シルヴァープリント
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三宅砂織さんの作品は2010年に上野の森美術館で開かれた、「VOCA展2010」にも
出展されていました。

「VOCA展2010」の記事です。

「DOMANI・明日展 PLUS」のHPです。


【2016/03/01 19:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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