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「美の祝典III 江戸絵画の華やぎ」展  出光美術館
日比谷・有楽町
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丸の内の出光美術館では開館50周年記念、「美の祝典」展が開かれています。

祝典001


出光美術館の開館50周年を記念して、所蔵する名品を3期に分けて展示するもので、
「III 期 江戸絵画の華やぎ」は7月18日(月・祝)までで、江戸絵画を中心にしています。


「祇園祭礼図屏風」(右隻部分) 六曲一双 桃山時代 重要文化財
祭001

祭002

祇園祭のみを取り上げた屏風絵では現存最古ということで、右隻に山鉾巡行、
左隻に神輿渡御の場面が描かれています。
手前、右から左に菊水鉾が進み、角を曲がって四条通を右上に向かって
函谷鉾が行きます。
さらに右に曲がると東京極大路(寺町通)です。
山鉾の車輪は板を貼り付けたような形をしています。
作者は狩野光信や孝信など慶長年間の狩野派の中心的な絵師と思われています。

江戸名所図 屏風(部分) 八曲一双
屏風6-18-2010_006

現存する江戸図では最古で、寛永の頃の江戸の賑わいを、屏風の右を北、
左を南にして描いています。
右隻には、寛永寺、浅草寺、湯島天神、神田明神、神田川、日本橋
などが見えます。
左隻は江戸城天守閣、銀座、旧吉原、愛宕社、増上寺、芝浦海岸、
東海道などです。
三社祭、櫓を上げた歌舞伎小屋、軽業の舞台、湯女風呂、子供たちの輪踊り、
柄杓を持った勧進僧、刀を抜いての喧嘩、盲人の琵琶法師に吠えかかる犬
なども描かれています。

これは神田明神での演能の場面です。
楼門、舞台、拝殿、本殿が見えます。
現在もこの絵と同じ場所に、松下幸之助の寄贈した舞台が建っています。

「四季日待図巻」 英一蝶 元禄11年~宝永6年(1698-1709) 重要文化財
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「日待」は、日の出を拝むため、集まって夜を明かす行事とのことです。
酒を飲んだり、碁を打ったり、瓢箪を的に弓を射たりと、人々が賑やかに
楽しんでいます。
修験者がお勤めをしている後ろで団扇であおいでいる小僧さんは居眠りを
しています。
お座敷で琴や三味線に合わせ、笠を掲げて踊る女性の姿はいかにも軽やかで、
その場の盛上がりが伝わります。
徳川綱吉の禁令に触れて、三宅島に島流しにされている時の作品ですが、
着物の柄まで細かく描かれ、目の前の光景を写したように活き活きとしています。

「風神雷神図屏風」 酒井抱一 二曲一双
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俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を尾形光琳が模写し、さらにそれを酒井抱一が
模写したものです。

琳派の継承の流れを伝える作品ですが、宗達に比べ抱一の風神雷神は顔が
かなり優しくなっています。

琳派002

「八ツ橋図屏風」(左隻) 酒井抱一 六曲一双
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尾形光琳の「八橋図屏風」を写したものですが、葉によって色の濃さを変えて
表裏を表し、燕子花の数を少なくしてすっきりとまとめられています。
紙ではなく絹地に金箔を貼り、さらに金泥を刷いて、より輝くようにしている
とのことです。

「紅白梅図屏風」 酒井抱一 六曲一双
右隻(部分)
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左隻(部分)
琳派006

月夜を思わせる銀地の右隻にふくぶくとした紅梅、左隻に清雅な白梅を
配しています。
たらし込みを使った枝は伸びやかです。
元は金地屏風の裏側で、屏風を折りたたんだ時に裏の面同士の
当たる場所に紅梅の顔料が付着した跡が付いているのが分かります。
酒井抱一は金地屏風の裏に使われる銀地の画面を好んでいたようです。

「十二ヵ月花鳥図貼付屏風」 酒井抱一 六曲一双
右隻
琳派008

左隻
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月次花鳥図の型に依りながら、昆虫や小鳥、外来種の向日葵なども
取り入れて、現実感のある季節を描き出しています。
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右: 紫陽花に蜻蛉です。
中: 向日葵を描くと絵の重心が高くなります。
左: 柿の木に目白が目白押しに並んでいます。

「四季花木図屏風」 鈴木其一 六曲一双
右隻
琳派027

左隻
琳派028

右隻(部分)
琳004

右隻には白牡丹を囲むように紅白梅、蒲公英、菫、燕子花が
描かれています。
左隻に描かれているのは楓、白菊、桔梗、水仙、薮柑子です。

「更衣美人図」 喜多川歌麿 19世紀前期 重要文化財
 更衣図5-16-2010_016

すらりと立つ美人は薄い夏衣に着替えているところです。
粋な黒が襦袢の赤と釣合っています。
足元に広がる解けた帯が目を惹き、水から立ち上がった花が
咲いているようです。


特別展示 「伴大納言絵巻」(下巻部分) 平安時代 国宝

貞観8年(866)に起きた応天門の変を題材に平安時代末期に描かれた3巻の絵巻で、
この記念展が10年振りの展示となり、I期に上巻、II期に中巻、III期に下巻が展示されます。

応天門の変は、大納言伴善男が宮城の応天門に放火したとされ、流罪になった事件で、
これにより大伴氏は没落し、藤原氏が権勢を強めています。

下巻では、伴善男が応天門から下りてくるのを目撃した舎人が取り調べを受け、
その証言によって、伴善男が応天門炎上の犯人であることが明らかになります。
検非違使が伴善男の館に向かい、迎える家人たちは悲しみ、邸内では女房たちが
泣き叫びます。

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検非違使たちは物々しく武装しています。
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検非違使たちの中に、派手な着物を着て長い棒を持った放免
(下働きの元囚人)もいます。
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牛車に乗せられ、引き立てられて行く伴善男です。
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3期にわたり、やまと絵、水墨、琳派、浮世絵など、数々の作品を味わうことが出来ました。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は開館50周年記念、「東洋・日本陶磁の至宝 ―豊麗なる美の競演」展です。
会期は7月30日(土)から9月25日(日)までです。

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【2016/06/30 20:25】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ガールズライフスミス 藤井健仁展」 日本橋髙島屋
日本橋
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日本橋髙島屋美術画廊Xでは「ガールズライフスミス 藤井健仁展」が開かれています。
会期は7月4日(月)までです。

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藤井健仁さん(1967-)は名古屋市出身で、鉄を素材とした作品を制作しています。
スミスは金属加工職人を意味します。

「転校生/スピードブレッド」 鉄、チタン、プラスチック 2016年

高さ70㎝あり、写実的に作られた自転車に乗って髪をなびかせて走る
女子学生の顔は異形で、マンガの登場人物にも似ています。

藤井健仁さんの作品には鉄でありながら、柔軟で意表を突いた面白さがあります。


【2016/06/28 19:53】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「猿田彦珈琲アトレ恵比寿店」
恵比寿
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「猿田彦珈琲アトレ恵比寿店」はアトレ恵比寿西館の1階にあります。
場所は渋谷区恵比寿南1-6-1 です。

2016年4月にオープンしたアトレ恵比寿西館に入ったお店で、30席ほど、
全席禁煙、すっきりと簡素で、明るい店内です。

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注文した後はカードを持って席で待ちます。

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カプチーノ430円と珈琲カステラ220円で、これに消費税が付きます。

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たっぷり入ったカプチーノはなめらかで、美味しいです。
カステラはほんのり甘く、上品な味です。

便利な場所にあり、すぐ満席になるので、テイクアウトで利用するのも良いでしょう。

近くの「猿田彦珈琲恵比寿本店」に行った時の記事です。

アトレ恵比寿西館には「無印良品」や「成城石井」も入っています。

恵比寿駅近くの山種美術館では、は7月2日(土)から8月21日(日)まで、
「江戸絵画への視線-岩佐又兵衛から江戸琳派へ-」展が開かれる予定です。


【2016/06/26 20:55】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」 渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは「西洋更紗 トワル・ド・ジュイ展」が開かれています。
会期は7月31日(日)までです。

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トワル・ド・ジュイとは、18世紀を中心にヴェルサイユ近郊のジュイ=アン=ジョザスの
工場で生産された西洋更紗のことです。

工場の設立者はドイツ出身のクリストフ=フィリップ・オーベルカンプ(1738−1815)で、
植物や田園風景をモティーフにした、数多くの作品を制作しています。


プロローグ:田園モティーフの源泉

トワル・ド・ジュイで好まれた植物や田園風景のモティーフの基になった、
フランドル地方のタペストリーの展示です。

「狩猟風景が描かれたタペストリー」 
 羊毛、絹 1600年頃 MOU美術館 ベルギー

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第1章:インド更紗の熱狂

更紗は木綿に文様を染め出した布地で、インドが起原です。

江戸時代の日本に輸入され、愛好されたインド更紗の品々の展示です。
たばこ入れ、仕覆、着物などに仕立てられ、見本帳も作られています。

「茜地草花文様鬼更紗」  17~18世紀 木版・綿(インド製) 染司よしおか
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第2章:トワル・ド・ジュイの工場設立

1760年にオーベルカンプによってジュイ=アン=ジョザスに設立された
捺染工場についての資料です。

フランスではインド更紗の輸入により、更紗は爆発的に流行しますが、
在来の織物業者の反発により、1686年には輸入・製造だけでなく、着用まで
長く禁じられていました。
やがて禁止令は解除され、スイスから20歳のオーベルカンプがフランスに来て、
1760年に工場を設立しています。
オーベルカンプの工場は最盛期には1000人以上の職人の働く大生産地に
発展します。

ジャン=バティスト・ユエ 「ジュイ=アン=ジョザスのオーベルカンプの工場」 1807年
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ナポレオンの訪問を記念して描かれた作品で、広場には布が干されていて、
画面右下ではオーベルカンプがナポレオンを迎えています。


第3章:木版プリントに咲いた花園

フランスでは木版プリントの花模様が好まれ、3万以上のデザインが生まれています。

「花と鳥」 1775年頃 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館
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「パイナップル図(大)」 1777年頃 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館
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「小花散らし文様」 1785年 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館
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「コクシギル」 1795年頃 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館
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「グッドハーブス」 18世紀末~19世紀初頭 
 木版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館

トワル3

最も人気のあったデザインの一つです。

マリー・アントワネットの着用したトワル・ド・ジュイのドレスの断片も展示されています。
宮廷生活から離れて、離宮プチ・トリアノンで過ごす時は、簡素で着心地の良い
トワル・ド・ジュイを着ていたということです。

「マリー・アントワネットのドレスの断片」 1780年頃 手彩色・綿(ジュイ製) 
ボーアラン、サン・ルイ修道院

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第4章:銅版プリントに広がる田園風景

1770年からは銅版による、単色で細密なプリントを始め、神話や歴史、田園風景などを
題材にします。
人気画家のジャン=バティスト・ユエ(1745-1811)を筆頭デザイナーとして起用し、
多くの作品を生み出しています。

ジャン=バティスト・ユエ 「羊飼い姿のヴィーナス」 山寺後藤美術館
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ジャン=バティスト・ユエ(1745-1811)は1768年にフランス王立アカデミーに
入会するなど、早くから人気のあった画家で、特に動物画を得意としていますが、
さまざまな題材の作品を描いています。

「お城の庭」 ジャン=バティスト・ユエによるデザイン 1785年 
 銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館

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オリエンタルな文様とは違って、フランス風の意匠です。

「田園の楽しみ」 ジャン=バティスト・ユエによるデザイン 1802年 
 銅版プリント・綿(ジュイ製) トワル・ド・ジュイ美術館

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理想化された、優雅な田園風景です。


エピローグ:受け継がれる西洋更紗の魅力

オーベルカンプの死後、事業は徐々に衰退し、1843年に工場は閉鎖されていますが、
トワル・ド・ジュイはウィリアム・モリス(1834-1896)の興したアーツ・アンド・クラフツや
ラウル・デュフィの作品にも影響を与えています。


(参考)
「チューリップ」 ウィリアム・モリス 
 木版摺り、綿 1875年頃 マイケル&マリコ・ホワイトウェイ蔵

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ウィリアム・モリスのデザインは今でも目にすることが多いですが、
トワル・ド・ジュイによく似ていると思います。


テキスタイルではありませんが、ウェッジウッドの食器には植物や田園を
モティーフにしたデザインがあります。
現在でも好まれるモティーフであるようです。

(参考) ワイルドストロベリー
仏153

(参考) ハンティングシーン
英0006


私たちの生活にも身近な更紗がテーマなので、観て面白く、興味の湧く展覧会です。


展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「ピーターラビット展」です。
会期は8月9日(火)から10月11日(火)までです。

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【2016/06/25 19:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
喫茶店「王城」 上野 2016/6
上野
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上野の喫茶店、「王城」でのランチです。
場所は台東区上野6-8-15です。

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オーナーが漢方の先生ということで、漢方のお茶もあります。

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ピラフセット880円です。

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こちらの料理はどれもきちんと作られていて美味しいです。

ポットから注がれたコーヒーを楽しみながら、BGMを聴きます。

ゴッドファーザーのテーマ、ブルーベルベット、ミスターロンリー、ケセラセラ、
セントルイスブルース、ルート66、思い出のサンフランシスコなどが
次々流れて来て、懐かしい気分になりました。

以前、「王城」に行った時の記事です。


【2016/06/24 19:51】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「鏡の魔力」展と「若き日の雪舟」展 表参道 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館ではコレクション展、「鏡の魔力-村上コレクションの古鏡-」と
特別企画、「若き日の雪舟-初公開の「芦葉達磨図」と拙宗の水墨画-」が
開かれています。
会期は7月10日(日)までです。

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『鏡の魔力』

2010年に村上英二氏の寄贈した中国古鏡コレクションのうち、約60点が
展示されています。

「方格規矩四神鏡」 前漢〜新時代 前1−後1世紀
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漢時代の鏡は神獣や怪獣、幾何学模様で埋まっていて、呪術的な雰囲気があります。

「海獣葡萄鏡」  唐時代 7世紀
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唐時代になると、動物や植物の模様が増えて、自然な感じになっており、
時代の意識が変わって来ているのが分かります。

「 貼金緑松石象嵌花唐草文鏡」  唐時代 8世紀
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径5㎝くらいの青銅製で、金が貼ってあり、 トルコ石の象嵌が施された、
華やかな鏡です。


『若き日の雪舟』

雪舟(1420-1506?)の作品、11点が展示されていて、そのうち8点は
「拙宗」号の時代の作品です。
「拙宗等揚」の名は、「雪舟等楊」を名乗る前のもので、1465年頃から
雪舟を名乗ったものと思われます。

「山水図」 拙宗等揚筆 龍崗真圭賛 
 室町時代 15世紀 京都国立博物館蔵 重要文化財

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後の雪舟につながる、筆遣いに力強さのある作品です。

「芦葉達磨図」 拙宗等揚筆 竺心慶仙賛 
 室町時代 15世紀 米国 スミス・カレッジ美術館蔵

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達磨が一本の芦の葉に乗って長江を渡ったという伝説を描いています。
賛を書いた竺心慶仙は山口の曹洞宗の僧です。
米国で発見され、日本で修復されて、初めて公開されています。


「潑墨山水図」  拙宗等揚筆  室町時代 15世紀 根津美術館蔵
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潑墨は墨を散らし、ぼかすようにして描く技法です。

他にも、牧谿風の柔らかな描線の作品もあり、雪舟がいろいろな画風を手掛けている
ことが分かって、興味深い展示です。


展示室5のテーマは「花と鳥の絵画」です。

南宋から清時代と、室町時代の花鳥画の小品の展示です。

「鶉図」 伝 李安忠 南宋時代 12-13世紀 国宝
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ウズラの歩くところが細密に描かれています。
右脚を上げている瞬間が捉えられていて、眼は鋭く、張りのある姿です。
赤い実を付けているのはクコの木ということで、木の葉の虫食いまで
描かれています。
右上に6代将軍足利義教の所蔵を示す印が捺されています。


展示室6のテーマは「雨中の茶の湯」です。

雨の季節にふさわしい茶道具の展示です。

「青磁瓜形花入」 龍泉窯 南宋〜元時代 13−14世紀
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展覧会のHPです。


次回の展覧会はコレクション展、「はじめての古美術鑑賞-絵画の技法と表現-」展です。
会期は7月23日(土)から9月4日(日)までです。

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根津美術館の庭にはサツキが咲いていました。

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【2016/06/23 20:17】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「きんしゃい 有田豆皿紀行」展 渋谷 Bunkamura Gallery

渋谷
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渋谷のBunkamura Galleryでは「きんしゃい 有田豆皿紀行」展が開かれています。
会期は6月28日(火)までです。

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現在、有田焼の窯元は佐賀県有田町、伊万里市、武雄市、嬉野市に約150社あるそうです。
このうち、26窯元が、「大きな産地を小さな産地を通して見る」をテーマにして、
豆皿を展示しています。

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「きんしゃい」とは佐賀地方の言葉で、「いらっしゃい」という意味です。

柿右衛門窯
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柿右衛門様式を伝えています。

李荘窯
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有田焼の創始者、朝鮮の陶工、李三平の住居跡に築いた窯です。
掘り出された陶片を元に、新しい表現や技法に取組んでいます。

香蘭社
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香蘭社は有田の代表的な磁器メーカーです。

深川製磁
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濃い瑠璃色が鮮やかです。

そうた窯
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古代呉須をたっぷり使って塗りつぶす、「濃(だみ)」という技法に拠っています。


源右衛門窯
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古伊万里様式を現代風にアレンジしています。


伝統的な有田焼ばかりではなく、さまざまの技法・デザインがあって、面白い展示です。

「きんしゃい 有田豆皿紀行」のHPです。


【2016/06/21 19:59】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「珈琲専門店 三十間 青山店」
表参道
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「珈琲専門店 三十間 青山店」は青山通りの国連大学横のビルの2階にあります。
場所は渋谷区神宮前5-51-6です。

「珈琲専門店 三十間」は銀座に本店があり、青山店が最近オープンしたので、
根津美術館に行くときに寄ってみました。

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「やなか珈琲店」の系列で、2016年1月にオープンしています。
店内は明るく、全席禁煙、ゆったりしたソファー席が約50席、アーチ形の窓が印象的です。
2階にあるので、青山通りの騒がしさから離れて静かです。
BGMはボサノバで、「夢見るシャンソン人形」や「ナイトアンドデイ」が流れていました。

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窓の向こうに青山学院大学が見えます。

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コーヒーはポットに入っています。
本日のコーヒー780円はすっきりしています。

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クリームが要るか訊かれるので、お願いしました。

ブラジル840円はボディのある味です。

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チョコブラウニー700円はクルミが入っていて、甘さ控えめです。

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スコーン800円はプレーンとクランベリーで、添えられているのは乳脂肪100%の
生クリームとコーヒーの花から採取したハチミツだそうです。

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スイーツはドリンクとセットで200円引きになります。

どれも美味しく、心地良くのんびりできるお店です。

「三十間」の名は銀座本店が三十間堀川の流れていた場所にあることに
由来しています。

以前、「珈琲専門店 三十間 銀座本店」に行った時の記事です。


【2016/06/19 19:16】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画」 白金台 東京都庭園美術館
目黒・白金台
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白金台の東京都庭園美術館では、日伊国交樹立150周年記念展、
「メディチ家の至宝-ルネサンスのジュエリーと名画」が開かれています。
会期は7月5日(火)までです。

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フィレンツェを支配したメディチ家の人々の肖像画と、メディチ家の保有していた
数々の宝飾品を展示する展覧会です。


ルイジ・フィアミンゴ(?) 「ロレンツォ・イル・マニフィコの肖像」 
 1550年頃 油彩/板 フィレンツェ ウフィツィ美術館(銀器博物館)

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ロレンツォ・イル・マニフィコ(1449-1492)はフィレンツェの実質的な支配者となった
コジモ・イル・ヴェッキオ(1389-1464)の孫で、メディチ家最盛期の当主です。
ちょっと尖った顔をしていて、遠景にはフィレンツェの街とサンタ・マリア・デル・フィオーレ
大聖堂が見えます。
月桂樹(ラウロ)はロレンツォの名を連想させるものとのことです。

ブロンズィーノ 「マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチの肖像」 
 1551年 油彩/板 フィレンツェ ウフィツィ美術館(彫刻絵画美術館)

ポスターに使われている画像です。
マリア・ディ・コジモ1世・デ・メディチ(1540-1557)は初代トスカーナ大公コジモ1世の子で、
10歳の頃の肖像です。
パリュールと呼ばれる宝飾品のセットを身に着けていて、聡明さを感じさせる顔立ちですが、
17歳でマラリアのため亡くなっています。

トスカーナ大公国は1569年にメディチ家によってフィレンツェを中心に成立した国家で、
メディチ家の支配は1737年に終わり、最終的には1860年にサルデーニャ王国に
併合されています。

ジェルマン・ル・マニエ(?) 「フランス王妃、カテリーナ・デ・メディチ
(カトリーヌ・ド・メディシス)の肖像」 1547-1559年 油彩/カンヴァス 
 フィレンツェ ウフィツィ美術館(パラティーナ美術館)

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カテリーナ・デ・メディチ((1519-1589)はロレンツォ・イル・マニフィコの曽孫で、
フランス王アンリ4世に嫁ぎ、洗練されたイタリアの文化をフランスにもたらしていますが、
カトリックとユグノー(プロテスタントの一派)の争いなど、政治的な困難に巻き込まれた
生涯を送っています。

アーミン(冬毛のオコジョ)の毛皮の袖のある、真珠やダイヤモンドをびっしり縫い付けた
豪華な衣装に身を包んで、威厳を示しています。

ヘレニスム工芸(カメオの断片) ベンヴェヌート・チェッリーニ(?)(金による補作)
「男性像をともなう二頭立て戦車」 前1世紀(カメオの断片) 1530-1545年(金による補作)
 サードニクス 金 フィレンツェ 国立考古学博物館

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ルネサンス期は古代のカメオが珍重され、メディチ家も数多く所蔵していました。

ヨナス・ファルク ミケーレ・カストルッチ グアルティエーリ・ディ・アンニバレ・チェッキ 
ジュリオ・パリージの下絵に基づく「コジモ2世・デ・メディチのエクス・ヴォート(奉納品)」 
 1617-1624年 ピエトレ・ドゥーレ(貴石モザイク) 金 多色七宝 ダイヤモンド
 鍍金ブロンズ フィレンツェ ウフィツィ美術館(銀器博物館)

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病弱だった第4代トスカーナ大公コジモ2世(1590-1621)が病気平癒を願って
奉納しています。
金や宝石で寄せ木細工のように作られた豪華なパネルです。

オランダ(アムステルダム)の金工家 「赤ん坊を入れたゆりかご」 
 1695年頃 金 七宝 2個のバロック真珠 28個のダイヤモンド
 20の真珠 真珠を縫いとめた青い絹 銘(裏面、2つの脚の間に)
 「AVGROR EVENIET」 フィレンツェ ウフィツィ美術館(銀器博物館)

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とても小さな揺りかごで、バロック真珠が赤ん坊をを表し、車輪が付いていて
動かすことも出来ます。
プファルツ選帝侯ヨハン・ヴィルヘルム(1658-1716)が子の誕生を祈って、
妻のアンナ・マリア・ルイーザ(1667-1743)に贈った品です。

アンナ・マリア・ルイーザは第6代トスカーナ大公コジモ3世の子で、メディチ家最後の
人物ですが、子を授かることはありませんでした。

アンナ・マリア・ルイーザはメディチ家の財産をトスカーナ大公国に遺贈し、
現在のウフィツィ美術館の宝飾品のコレクションはこれらが基になっています。


精巧な装飾の施された宝飾品が中心の展示なので、天眼鏡を持って行くと良いでしょう。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は、「こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し」展です。
会期は7月16日(土)から8月31日(水)までです。

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【2016/06/18 19:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「IDEE CAFE PARC (イデーカフェ パルク)東京ミッドタウン店」 2016/6
六本木・乃木坂
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「IDEE CAFE PARC (イデーカフェ パルク)東京ミッドタウン店」に行ってきました。
場所は赤坂9-7-4で、東京ミッドタウンのガレリア3階です。

サントリー美術館や国立新美術館に行ったときに時々利用しています。

この季節はテラス席が涼しく、良い心地です。

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フランボワーズと苺のティーソーダ500円と紅茶350円です。

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すっきりしたティーソーダには果実が入っています。

この日も雀がおこぼれを探していました。

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以前、「イデーカフェ パルク」に行った時の記事です。


【2016/06/17 19:44】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」予告 パナソニック 汐留ミュージアム
新橋・汐留
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汐留のパナソニック 汐留ミュージアムでは、6月25日(土)から8月28日(日)まで、
「ミケランジェロ展 ルネサンス建築の至宝」展が開かれます。

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イタリア・ルネッサンス期の芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475‐1564)の
素描や書簡約35点を含めた作品約70点が展示される展覧会です。
また、建築模型や写真などによって、ミケランジェロの建築にも注目します。

展覧会の公式サイトURLです。
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160625/


【2016/06/17 19:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」 東京都美術館
上野
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上野の東京都美術館では日伊国交樹立150周年記念、「ポンピドゥー・センター傑作展
―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―」が開かれています。
会期は9月22(木・祝)までです。

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フランスの20世紀を対象に、1906年からポンピドゥー・センターの完成した1977年まで、
「1年1作家1作品」を選んで展示しています。


ラウル・デュフイ 「旗で飾られた通り」 1906年
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最初に展示されている作品で、7月14日の革命記念日のル・アーヴルの通りです。
画面いっぱいに三色旗が広がっています。

マルク・シャガール 「ワイングラスを掲げる二人の肖像」 1917-18年
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シャガールはロシア(現ベラルーシ)の出身で、パリで活躍しています。
1915年にベラと結婚したシャガールがその喜びを描いていて、
若いシャガールの顔は写実的です。
上に描かれた天使は愛娘のイーダで、後に描き足されたそうです。

ジャン・プルーヴェ 「リクライニングチェア」 1924年
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ジャン・プルーヴェ(1901-1984)はナンシーを中心に活躍した建築家・デザイナーで、
工業生産を建築や家具と融合させていて、そのデザインはミッドセンチュリー様式と
いわれます。

ロベール・ドローネー 「エッフェル搭」 1926年
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ロベール・ドローネー(1885-1941)はフランス人で初めて抽象画を描いた画家の一人です。
エッフェル塔は1889年のパリ万博のために建設されていて、ドローネーは4歳の時、
両親に連れられてパリ万博に行き、そこで見たエッフェル塔に魅了されています。
楽しそうな明るい色彩を使って、見上げるようにして描いていて、いかにもエッフェル搭が
好きなことが分かります。
アカデミズムの画家、グブロー(1825-1905)や、モーパッサン(1850-1893)が
エッフェル塔を嫌っていたのと対照的で、年代の違いということでしょうか。
デュフイやシャガール、ビュフェはエッフェル塔を描いています。

ピエール・ボナール 「浴槽の裸婦」 1931年
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入浴好きの妻、マルトを描いた作品の一つで、親密派(アンティミスト)と言われた通り、
親密な空間を色彩豊かに表しています。

アンリ・カルティエ=ブレッソン 「サン=ラザール駅裏」 1932年
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雨上がりのパリの街角の一瞬の出来事を捉えた有名な写真で、カフェなどに
よく飾られたりしています。
アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908-2004)は20世紀を代表する写真家で、
スナップ写真を得意としています。

「サン=ラザール駅裏」が飾られていた、「ブラッスリー・ヴィロン 丸の内店」の記事です。

パブロ・ピカソ 「ミューズ」 1935年
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ミューズは芸術の神様ですが、怖い顔をして何か描いています。
愛人だったマリー・テレーズが妊娠して、妻のオルガと別居した頃の作品で、
ピカソはこの後しばらく描かなかったそうです。
眠っている人物はマリー・テレーズと言われており、冷えた色彩の絵ですが、
画面はピカソらしく緊密です。

ヴァシリ―・カンディンスキー 「30」 1937年
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油彩画で、30個の抽象的な絵柄が並んでいて、音楽を聴いているようです。
カンディンスキーは抽象画の先駆者の一人で、スターリンのロシアを去り、
ヒトラーのドイツを去り、晩年はフランスに移住しています。

1945年は第2次世界大戦の終了した年で、展示作品は無く、代わりに、この年に作られた
シャンソンの「バラ色の人生」が、エディット・ピアフの歌で流れています。

アンリ・マティス 「大きな赤い室内」 1948年
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画面は幸福な赤色で埋め尽くされています。
壁の絵、花瓶、テーブル、敷物などが二つセットになった、面白い構図です。

ベルナール・ビュフェ 「室内」 1950年
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整然とした室内は、黒の描線が冷めた印象を与えています。
ビュフェの絵からはフランスというより、アメリカのようなどこか乾いた感じを受けます。

クリスト 「パッケージ」 1961年
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クリスト(1935-)は何でも梱包する芸術家で、1985年にはセーヌ川のポン・ヌフを
梱包しています。

ジャン・デュビュッフェ 「騒がしい風景」 1973年
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ジャン・デュビュッフェ(1901-1985)はアンフォルメル(不定形)の運動の画家で、
西洋文明を否定して、未開といわれる人たちや子供の絵に価値を見出し、
「アール・ブリュット(生の芸術)」と呼んでいます。
大きな作品で、電話中に描いていた小さなスケッチから着想を得たとのことで、
確かに騒々しく不定形です。

2011年にブリヂストン美術館で開かれた、「アンフォルメルとは何か?
-20世紀フランス絵画の挑戦」展の記事
です。

アンフォルメルはアメリカの抽象表現主義と重なるところがあり、第2次世界大戦後
は芸術運動の中心もヨーロッパからアメリカに移ったことの一つの表れとなっています。

ゴードン・マッタ=クラーク 「コニカル・インターセクト(円錐の交差)」 1975年
パリ再開発に伴い破壊される古い建物に丸い穴を開けた作品のフィルムが上映されています。
ゴードン・マッタ=クラーク(1943-1978)はアメリカ人で、建物を真っ二つに切ったり、
丸い穴を開けた作品を制作しましたが、早逝しています。


会場は3つの階に分かれ、それぞれレイアウトを変えてあります。
1年に1作品という編年体式の展示というのも面白く、今まで知らなかった作家の作品も
多くあって、フランスの芸術文化の厚みを感じる展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2016/06/16 19:22】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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