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「TOP`S(トップス)西武渋谷店」
渋谷
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「TOP`S(トップス)西武渋谷店」は西武渋谷店A館5階にあります。
場所は渋谷区宇田川町21-1です。

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ブラウンを基調にした店内は70席ほど、全席禁煙、すっきりしたつくりです。

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TOP’Sの特徴の四角いケーキが並んでいます。

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テーブルには水のポットも置いてあります。
ケーキセット1130円はキングスチョコレートケーキと紅茶にしました。

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ケーキは甘さも程良く、美味しいです。
紅茶はセイロンティーでポットに入っています。
カップはコスタヴェルデです。

こちらはカフェラテ648円です。

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久しぶりにTOP’Sのケーキを味わいました。


【2017/03/31 19:46】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「第72回 春の院展」 日本橋三越本店
日本橋
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日本橋三越本店では、「第72回 春の院展」が開かれています。
会期は4月10日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。

春院展0


「古都花王」 大矢紀
春院展5

中国で花の王とされる牡丹に、唐三彩の壺と馬です。

「夢中落花・小野小町」 高橋天山
春院展3

春院展0_1

やどりして春の山辺にねたる夜は夢の内にも花ぞちりける 紀貫之

春風の花をちらすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり  西行

「旅立ち」 西田俊英
春院展2

西田さんはボルゾイをよく描いています。

2016年に横浜のそごう美術館で開かれた、「西田俊英展 忘るるなゆめ」の記事です。

「お水取り」 松村公嗣
春院展4

春を告げる東大寺二月堂のお水取り(修二会)です。
松明の火の粉が金粉となって散っています。

「春奏」 吉村誠司
春院展1

春院展1_1

平等院鳳凰堂の壁面に掛けられている雲中供養菩薩が満開の桜に乗って
楽を奏しています。
今年の3月に亡くなった同人の鎌倉秀雄さんも2014年春の院展で
雲中供養菩薩を描いていました

「2014年春の院展」の記事です。


【2017/03/30 19:39】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(3) |
「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」 六本木 森アーツセンターギャラリー
六本木
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六本木の森アーツセンターギャラリーでは
「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」が開かれています。
会期は6月18日(日)まで、5月15日(月)は休館日です。

エルミタージュ1


ロシアのエカテリーナ2世(1729-1796)の購入した絵画に始まるエルミタージュ美術館の
コレクションのうち、16世紀から18世紀にかけての作品、85点が展示されています。
エカテリーナ2世の購入した作品がどれか分る表示もされています。

ウィギリウス・エリクセン 「戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像」 1760年代
エルミタージュ8

会場の最初に展示されています。
戴冠式の正装で、王冠を被り、王笏と宝珠を持ち、豪華なオコジョ(シロテン)の毛皮を
あしらったローブを着ています。
衣装にはロシア帝国の紋章、双頭の鷲が刺繍してあります。


作品は国別に展示されています。

第1章 イタリア:ルネサンスからバロックへ

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像」 1538年
エルミタージュ6
 
代表作の「ウルビーノのビーナス」と同じ頃の作品で、モデルの顔も
「ウルビーノのビーナス」と似ており、愛人ではないかと言われています。
お洒落な帽子を被り、上着にはボタンを掛ける紐も描き込まれています。

ポンペオ・ジローラモ・バトーニ 「聖家族」 1777年
エルミタージュ9

かがやく聖母子を中心に、ヨセフ、マリアの母アンナ、洗礼者ヨハネに羊、
それに天使まで一つの画面にまとめられています。


第2章 オランダ:市民絵画の黄金時代

フランス・ハルス 「手袋を持つ男の肖像」 1640年頃
肖像画の名手、フランス・ハルスの作品で、裕福で自信ありげな市民を描いています。

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「運命を悟るハマン」 1660年代前半
エルミタージュ5

旧約聖書のエステル記のお話で、ペルシャの権力者だったハマンがユダヤ人を
皆殺しにしようと画策しますが、王妃でユダヤ人のエステルの機転により
逆にハマンが死刑になってしまいます。
暗い背景の中に浮かぶハマンはトルコ風の衣装を着ていて、後ろに刑を宣告した
クセルクセス王の姿も見えます。


第3章 フランドル:バロック的豊穣の時代

ルーベンス、ヨルダーンス、ヴァン・ダイクなど、バロックの画家の作品の展示です。


第4章 スペイン:神と聖人の世紀

フランシスコ・デ・スルバラン 「聖母マリアの少女時代」 1660年頃
エルミタージュ7

聖書外典によれば、聖母マリアは3歳の時、神殿に捧げられ、そこで祈りながら
刺繍や縫物をして過ごしていたとなっています。
ムリーリョを思わせる、可愛い女の子です。

ムリーリョの作品も3点、展示されています。


第5章 フランス:古典主義的バロックからロココへ

クロード・ロラン 「トビアと天使のいる風景」 1663年
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旧約聖書のトビト書の、チグリス河畔でトビアが巨大な魚に食われようとして、
大天使ラファエルによって救われ、魚の内臓を取り出している場面です。
クロード・ロランにとっての本当の主題は風景で、夕陽が空や雲、
野原や木々を照らしています。

交流のあったニコラ・プッサンの作品や、風景画家のクロード=ジョゼフ・ヴェルネや
ユベール・ロベールの作品も展示されています。

ジャン=バティスト・シメオン・シャルダン 「食前の祈り」 1744年
エルミタージュ10

エカテリーナ2世の愛蔵品です。
お祈りの言葉を唱える男の子とそれを見つめる母と姉が描かれています。
この時代は小さな男の子には女の子と同じ服装をさせる習慣があったそうで、
椅子にかけてある太鼓は男の子であることを示しています。
落着いた色彩で何気ない日常の情景を優しく描いていて、シャルダンが
ルイ15世に謁見を許された時にこの主題の絵を献上し、評判となったので、
何点か同じ作品を描いており、ルーヴル美術館もその一つを所蔵しています。

(参考)「食前の祈り」 1740年頃 ルーヴル美術館
シ003

こちらには卵料理のフライパンが描かれていません。

ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール 「盗まれた接吻」 1780年代末
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コメディーの一コマのようなロココ趣味に溢れた作品です。
マルグリット・ジェラールはフラゴナールの妻の妹で、オランダ風俗画を学んでいます。
フラゴナールとの共作も行なっており、衣装の表現にジェラールの特徴が見られるそうです。

他に、ヴァトー、ランクレ、ブーシェ、グルーズなど、ロココの画家の作品が揃っています。


第6章 ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で

ルーカス・クラーナハ 「林檎の木の下の聖母子」 1530年頃
エルミタージュ2

イエスの持つ林檎は人間の原罪とキリストによる救済、パンはキリストの体を象徴しています。
たわわに実ったリンゴの下で長い金髪を波打たせた聖母マリアは、地母神のようにも見えます。

1月まで国立西洋美術館で開かれていた、「クラーナハ展 500年後の誘惑」の記事です。


エルミタージュ美術館展は2012年にも開かれていますが、今回は特にバロック、ロココの
作品が多く揃って、とても見応えのある展覧会です。

2012年に国立新美術館で開かれた、「大エルミタージュ美術館展」の記事です。


展覧会のHPです。


【2017/03/28 19:37】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「VOCA展2017 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「VOCA展2017 現代美術の展望―新しい平面の作家たち」が
開かれています。
会期は3月30日(木)までです。

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VOCA展は全国の学芸員、ジャーナリスト、研究者などに、40歳以下の
若手作家を推薦してもらい、その作家が平面作品の新作を出品する
というもので、今年で24回目になります。
VOCAとは、"THE VISION OF CONTEMPORARY ART"のことです。
今回は35名の作家の作品が展示されています。

VOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名、大原美術館賞1名の受賞です。


VOCA賞 幸田千依 「二つの眼を主語にして」 アクリル、油彩、カンヴァス
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夕日に染まった黄昏れの景色ですが、違う視点を組合わせて、
画面をつくっています。


VOCA奨励賞 鈴木基真 「Ghost #4」 ライトボックス
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西部劇に出てくるような家のドアの窓にはランプが点いていて、
本当にそこに部屋があるようです。


佳作賞・大原美術館賞 青木恵美子 
上 「見知らぬ果ての」 アクリル、油彩、パステル、カンヴァス
下 「PRESENCE No40」  アクリル、アクリル板、パネル

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下の作品は画面に何も描かれておらず、絵画の不在を描いていることになります。

青木さんの作品は損保ジャパン日本興亜美術館展で開かれている「FACE展 2017」でも
グランプリを受賞しています。

「FACE展 2017  損保ジャパン日本興亜美術賞展」の記事です。

「VOCA展2016」の記事です。

展覧会のHPです。


【2017/03/26 20:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ミュシャ展」 国立新美術館
乃木坂
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六本木の国立新美術館では「ミュシャ展」が開かれています。
会期は6月5日(月)までで、火曜日は休館日です。

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アルフォンス・ミュシャ(チェコ語発音ムハ1860-1939)は現在のチェコのモラヴィア地方の
生まれで、パリに出て働いている時、1895年に女優サラ・ベルナールの舞台、「ジスモンダ」の
ポスターを手掛けて、大評判になり、アール・ヌーヴォーのグラフィック・デザイナーとしての
活躍が始まります。

「ジスモンダ」 リトグラフ/紙 1895年 堺市蔵
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棕櫚の葉を手にして、凛とした姿でイエスを迎えるジスモンダです。

「メディア」 リトグラフ/紙 1898年 堺市蔵
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ギリシャ悲劇の「メディア」に基いた戯曲で、夫への怒りに燃えた王女メディアが
二人の息子を殺害した場面です。
サラ・ベルナール扮するメディアが目を見開いてこちらを見詰めています。
ギリシャ悲劇のこの場面はドラクロワも描いています。

「四つの花」左から「カーネーション」、「ユリ」、「バラ」、「アイリス」
 リトグラフ/紙 1897年 堺市蔵

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装飾性にあふれた、アール・ヌーヴォーの作品です。

「第6回ソコル祭」 リトグラフ/紙 1912年 堺市蔵 
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フランスで成功したミュシャは1910年に50歳でチェコに戻ります。
ミュシャはスラヴ民族主義に目覚めていて、チェコの愛国心を喚起する作品を多く制作しています。
1918年の第一次世界大戦終結時のチェコスロバキアのオーストリア=ハンガリー帝国からの
独立以降は紙幣や切手などのデザインも手掛けています。
ソコルは1862年に創設されたチェコの民族的運動協会で、現在も定期的に祭典が開かれています。


そしてアメリカ人のチャールズ・R・クレインの援助を受けることが決まり、1911年から
「スラヴ叙事詩」の制作に取り掛かります。
「スラヴ叙事詩」は最大縦6m、横8mの大画面にスラヴ民族の歴史を約16年掛けて
描いた20点の連作です。
ムシャはチェコの作曲家スメタナの交響詩、「わが祖国」を聴いて作品の構想を
得たということです。

展覧会ではプラハ市立美術館の所蔵する20点すべてが展示されています。


「スラヴ式典礼の導入」 1912年テンペラ、油彩/カンヴァス 610×810cm
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9世紀にモラヴィア王の要請により東ローマ帝国から派遣された宣教師の
キュリロスとメトディオスの兄弟は聖書のスラヴ語への翻訳を行なっています。
そして、ローマ教皇からはスラブ語による典礼の許可も得ています。

「東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン」
 1923年 テンペラ、油彩/カンヴァス 405×480cm

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ステファン・ウロシュ4世ドゥシャン(1308~1355)はセルビア帝国の全盛期を築いた皇帝で、
自らを東ローマ皇帝と宣言しています。


この一室の展示は撮影可能です。

「イヴァンチツェの兄弟団学校」 1914年 テンペラ、油彩/カンヴァス 610×810cm
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フス派の一部がモラヴィア兄弟団を結成し、ミュシャの故郷イヴァンチツェで
最初のチェコ語聖書を翻訳・出版しています。
盲目の老人に聖書を読み聞かせているのはミュシャの若い自画像とのことです。

「スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い」 
1926年 テンペラ、油彩/カンヴァス 390×590cm
 
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未完成作で、一部に描き残しがあります。
オムラジナ会は1870年代に設立されたチェコの愛国的な青年運動とのことです。
菩提樹に座るのは女神スラヴィアで、左下のハープを奏でる女性は娘のヤロスラヴァ、
右下の裸体の青年は息子のイジーをモデルにしています。

「ロシアの農奴制廃止」 1914年 テンペラ、油彩/カンヴァス 610×810cm
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1861年のロシア皇帝アレクサンドル2世が農奴解放宣言を出した時のモスクワの赤の広場です。
シリーズの中で唯一、ロシアを題材にしていて、スポンサーであるチャールズ・R・クレインの
希望によるものです。
聖ワシリイ大聖堂を背景に、赤の広場に集まる群衆を描いていて、他の作品のような
象徴的な要素は無く、写実に徹していて、レーピンの作品を観るようです。
実際、農奴解放宣言は実質的に農民の生活を改善するものではなく、かえって困窮する
農民も多かったそうで、作品にも祝祭的な雰囲気はありません。

「聖アトス山」 1926年 テンペラ、油彩/カンヴァス 405×480cm
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アトス山はギリシャのアトス半島にある山で、多くのギリシャ正教の修道院があり、
ギリシャ正教の聖地となっています。
画面上には4つのスラヴ系の修道院の模型を持つ天使たち、下にはロシアからの
巡礼者たちが描かれています。
アトス山の修道院のことは村上春樹の紀行文、「雨天炎天」にも書かれています。

「スラヴ民族の賛歌」 1926年 テンペラ、油彩/カンヴァス 480×405cm
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「スラヴ叙事詩」の最後の作品です。
右下の青は神話時代、左上の赤はフス戦争とスラヴ民族の拡大、その下の黒は抑圧の時代、
中央の黄色は1918年に独立を果たしたチェコスロバキアの自由・平和・友愛の勝利、
大きく描かれた青年は第一次世界大戦後に独立した民族国家を表しているそうです。

どの作品もその巨大さと構成の巧みさ、精緻な描写には圧倒されます。
特徴的なのは、主人公である王やヤン・フスなどの宗教指導者も画面では小さく描かれ
、英雄の業績を顕彰している風ではありません。
代わりに大きく描かれているのは無名の人びとで、ムシャは近在の人たちにポーズを
取ってもらい、それを撮影して、作品に描き入れています。
また、戦闘場面も戦勝記念的な描写も無く、あるのは戦いの悲惨さを暗示する表現です。

これだけの大作を完成させながら、全作品が展示された頃にはチェコスロバキアの独立は
すでに達成され、民族主義の昂揚感は薄れており、ムシャの作品は時代遅れと見做す人も
多かったそうです。
さらに、ナチスドイツに併合された時にはその民族主義を疑われて厳しい尋問を受け、
第2次世界大戦開戦直前に亡くなっています。
大戦後にチェコが共産化されると、やはり民族主義は忌避されて、展示されることは
無かったということです。

ムシャはスラヴ民族という概念を基に、外部からの弾圧とそれに対する抵抗を
「スラヴ叙事詩」として描いています。
確かに、スラヴ民族はゲルマン民族、ローマカトリック、トルコといった外部勢力による
攻撃や支配を受けています。
しかし、現在のチェコもポーランドもロシアとは距離を置いていて、スラヴとしての
一体性がある訳ではありません。
民族というものの捉え方の難しさを感じさせます。


2013年に森アーツセンターギャラリーで開かれた、「ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」の
記事
です。

展覧会のHPです。


【2017/03/25 19:23】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「紀伊茶屋(きのちゃや)大手町ビル店」
大手町
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「紀伊茶屋(きのちゃや)大手町ビル店」は大手町ビルヂングの1階にあります。
千代田区大手町1-6-1です。

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紀伊国屋書店に併設された日本茶カフェで、今年1月のオープン、すっきりした
約40席の店内は全席禁煙、土日祝はお休みです。

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メニューには抹茶、煎茶、ほうじ茶、ソフトクリーム、ぜんざいなどが揃っています。

抹茶ラテ420円は抹茶の味が濃厚です。

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長さ200mの大手町ビルヂングの1階です。

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大手町ビルヂングは1958年の竣工で、日本で最初に全館冷房を取り入れている
歴史のある建物で、昔ながらの喫茶店もあれば、新しいカフェも入っています。


【2017/03/24 19:47】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「博物館でお花見を」 2017/3
上野
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上野の東京国立博物館恒例の「博物館でお花見を」に行ってきました。
会期は4月9日(日)までです。
5月7日(日)までは春の庭園開放もされていて、さまざまな種類の桜を楽しめます。

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「花下遊楽図屏風(左隻 部分)」 狩野長信筆 江戸時代・17世紀 国宝
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4月9日(日)までの展示です。
ほぼ毎年春になると会うことのできる屏風です。

「小袖 紅綸子地八重桜土筆蒲公英燕模様」 江戸時代・19 世紀
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4月16日(日)までの展示です。
刺繍で、上からツバメ、八重桜、ツクシ、タンポポをあしらっています。

「色絵桜楓文木瓜形鉢」 仁阿弥道八作 江戸時代・19世紀
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4月16日(日)までの展示です。
春の桜と秋の楓が同じ鉢の中に入っています。

「不動明王立像」 平安時代・11世紀
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4月16日(日)までの展示です。
桜の木を彫って作ったお不動様で、真言宗の空海の伝えた様式と
天台宗の円珍の伝えた様式が混じっているそうです。

「流水に桜透鐔」 西垣勘平作 江戸時代・17世紀 
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4月23日(日) までの展示です。

  年をへて花の鏡となる水は散りかかるをや曇るというらむ 伊勢

  吹く風と谷の水としなかりせばみ山隠れの花を見ましや 紀貫之
 

特集展示として、奈良・金春家伝来の能面・能装束が展示されています。

「面 曲見(しゃくみ)」 金春家伝来 室町時代・15~16世紀 重要文化財
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「唐織 萌黄地雪持柳桐菊藤梅片身替模様」 金春家伝来 安土桃山時代・16世紀
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近代の美術の展示では、河鍋暁斎の大きな掛軸もありました。

「龍頭観音像」 河鍋暁斎筆 明治時代・19世紀
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現在、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれている、
「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展の記事です。


桜の作品をめぐるスタンプラリーもあって、5つのスタンプを全部押したら
オリジナル缶バッジがもらえるので、私ももらってきました。

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公式キャラクターのトーハクくん(本名:東博 あずまひろし)が団子を持っています。


2016年の「博物館でお花見を」の記事です。

「博物館でお花見を」のHPです。


【2017/03/23 20:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「FACE展 2017  損保ジャパン日本興亜美術賞展」
新宿
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新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館では、「FACE展 2017 
損保ジャパン日本興亜美術賞展」が開かれています。
会期は3月30日(木)までです。

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FACE展は損保ジャパン美術財団の公益財団法人への移行を期に創設された
公募コンクールで、会場には受賞作品9点を含む入選作品71点が展示されています。
会期中、観覧者投票による「オーディエンス賞」の選出も行われます。
会場は撮影可能です。

最初の部屋に受賞作品が展示されています。

青木恵美子 「INFINITY Red」2016年 アクリル・キャンバス グランプリ
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画面いっぱいの真っ赤な花弁は浮彫りのような厚塗りです。

大石奈穂 「うその融点」 2016年  油彩・綿布・パネル 優秀賞
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蚊帳の中で寝ている女性は溶けかかっています。

石橋暢之 「ジオラマの様な風景」  2016年 ボールペン画 優秀賞
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御茶ノ水の神田川と行き交うJR線と地下鉄の電車を細密に描き込んでいます。

杉田悠介 「山」 2016年 アクリル・パネル 優秀賞
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白い平面の上に点々と人物が置かれていて、雪山であることが分かります。

宮岡俊夫 「Landscape」 2016年 油彩・キャンバス 読売新聞社賞
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風景画ですが、キャンバスの右と上を白く塗りつぶして、絵のサイズを小さくしています。

井伊智美 「残心」 2016年 焼絵・ベニヤパネル
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板に器具を使って焦げ目を付ける、焼絵という技法を使っていて、
デューラーの版画を思わせます。

菊川天照 「虚像」 2016年 ペン、キャンバス
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趣きのある草色の点描を並べて、巨像に見せています。

倉田和夫 「BREAD・93」 2016年 アクリル・麻紙
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倉田さんは細密な描写でパンを描いていて、今回はパリパリのフランスパンです。

笹山勝雄 「秋」 2016年 油彩・キャンバス
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出品作家の中では珍しい写実で、おだやかな秋の風情を写しています。


2016年の 「FACE展 2016」の記事です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「ランス美術館展」です。
会期は4月22日(土)から6月25日(日)までです。

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【2017/03/21 19:46】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ラ・ターブル(La-Table)新宿店」
新宿
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「ラ・ターブル(La-Table)新宿店」は 京王百貨店新宿店の2階にあります。

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30席ほどの小さめの店内は全席禁煙、落着いた雰囲気です。
BGMはありません。

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フードメニューもいろいろ揃っています。

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ケーキセット994円はイチゴタルトとコーヒーにしました。

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マシンで淹れるコーヒーはすっきりしています。
カップはNARUMIでした。

こちらはカプチーノ648円です。

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昔ながらのデパートの喫茶店の趣きを残していて、ランチやお茶に
気軽に利用できるお店です。


【2017/03/19 20:13】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展ブロガー内覧会 江戸東京博物館
両国
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江戸東京博物館で開かれている、「江戸と北京 18世紀の都市と暮らし」展の
ブロガー内覧会があったので行ってきました。
会期は4月9日(日)までです。

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江戸が発展した18世紀は清朝の首都、北京が最も反映していた時期でもあるということで、
江戸と北京の暮らしを比較する展覧会です。

写真は博物館の特別の許可を得て、撮影しています。

この展覧会では清の「万寿盛典」、「乾隆八旬万寿慶典図巻」と江戸時代の
「熈代勝覧(きだいしょうらん)」の展示が注目されます。

「万寿盛典」 1717年(康熙56) 北京・首都博物館
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清の康熙帝60歳を祝う式典の120巻の記録で、その一部は148枚の図版になっていて、
つなぎ合わせると約50mの長さになります。
康熙帝が離宮から紫禁城に戻るまでの行列と沿道の賑わいを詳細に描き込んでいます。

「乾隆八旬万寿慶典図巻」(下巻) 1797年(嘉慶2) 北京・故宮博物院
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祖父の康熙帝に倣って、乾隆帝が80歳を祝った祝典の模様を描いていて、
離宮から紫禁城に戻る行列と沿道を色彩豊かに表しています。
上下2巻合わせて、130mの長大な作品で、沿道の舞台や見物人、
並んだ象も描かれています。

「熈代勝覧(日本橋盛絵巻)」 1805年(文化2)頃 ベルリン国立アジア美術館
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日本橋の賑わいを長さ約12mにわたって描いた絵巻で、現在はベルリンにあり、
今回11年ぶりの日本での公開です。

「熈代勝覧」の複製は東京メトロ三越前駅の地下コンコースにも常時展示されています。
地下コンコースは「熈代勝覧」に描かれた場所の真下に当たります。

「明黄色納紗彩雲金龍紋男単朝袍(雍正帝の礼服)」 北京・故宮博物院
「鉄嵌緑松石柄金桃皮鞘腰刀(乾隆帝所有の腰刀)」 北京・故宮博物院

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黄色は皇帝のみが使用する色で、刺繍されている龍も皇帝のみが使える5本爪です。

「四合院模型(二進式)」 北京・首都博物館
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中国の伝統的な、口の形の家屋で庭を囲んだ住宅です。
私は、台湾の空港近くの空から地上を見た時、このような四角な家を見つけて、
ここは中国だと思った記憶があります。

「割長屋・棟割長屋模型」 三浦宏/製作・所蔵
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こちらは日本の裏長屋で、屋根に布団が干してあります。

左「黒木猴(帽子屋の猿看板)」 清 北京・首都博物館
右「幌子(両替屋看板)」 清 北京・首都博物館

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猿が帽子を持っています。

上「鍾馗像」 清 北京・首都博物館
下「五毒肚兜(端午の節句用腹掛)」 清 北京・首都博物館

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鍾馗は唐の玄宗皇帝の夢に現れ、魔物を退治したと言われています。
虎の周りにサソリ、ヘビ、ムカデ、ガマ・ヤモリの五毒を刺繍した、子どもの腹掛けです。

上「鍾馗図」 鈴木守一 江戸末期・明治中期 江戸東京博物館
下「名所江戸百景 水道橋駿河台」 歌川広重 1857年(安政4) 江戸東京博物館

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端午の節句に鍾馗の絵を飾る習慣は中国から伝わっています。
駿河台には鯉のぼりも上がっています。

左「天神机」 1812年(文化9) 江戸東京博物館
右「近世職人絵尽」より寺子屋の様子 
 狩野晏川/画 鍬形蕙斎(北尾政美)/原画 1890年(明治23) 江戸東京博物館

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子どもたちは寺子屋に天神机と呼ばれる文机を持参して学んでいました。
寺子屋では子どもたちが習字の練習中ですが、いたずらが過ぎてお仕置きを
受けている子もいます。

「熈代勝覧」にも文机を担いだ父親に手を引かれて、初めて寺子屋に行く
子どもの姿があります。

参考 「熈代勝覧」複製
勝IMG_0244

「閙学童図(学習中に騒ぐ学童)」 清 北京・首都博物館
北IMG_0272

先生が休んでいるすきに、子どもたちは好き勝手なことをしています。
先生の頭にサソリを置こうとする子までいます。

渡辺崋山が庶民の風俗を軽妙な筆遣いで描いた「一掃百態図」にも、寺子屋の先生と、
ふざける子どもたちが描かれていて、画家には恰好の題材だったようです。


国こそ違え、人々の生活は同じものということを実感させてくれる、面白い展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の特別展は、特別展「没後150年 坂本龍馬」です。
会期は4月29日(土・祝)から6月18日(日)までです。

龍馬3-16-2017_002


【2017/03/18 19:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「宮越屋珈琲 日本橋三越店」 2017/3
三越前
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日本橋三越本店新館4階の「宮越屋珈琲 日本橋三越店」に行ってきました。
場所は中央区日本橋室町1-3-10です。

みIMG_0571 - コピー


お店は新館の設計に沿って丸い形をしていて、宮越屋独特の重みのある雰囲気です。
店内は分煙式ですが、完全分煙ではありません。
窓から日本橋の交差点を見下ろせます。
BGMはジャズでした。

みIMG_0569 - コピー


マイルドブレンド972円です。

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カップはウェッジウッドです。

紅茶972円です。

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こちらの紅茶はダージリンで、すっきりとして美味しいです。
カップはポートメリオンのボタニックガーデンで、描かれているのはPotentilla reptansです。

トースト432円も注文しました。

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席の間も広く、落着いた気分になれるお店です。


【2017/03/17 20:18】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「高麗仏画-香りたつ装飾美-」展 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館では特別展、「高麗仏画-香りたつ装飾美-」が開かれています。
会期は3月31日(金)までです。

高麗1-8-2017_002


朝鮮最初の統一王朝、高麗(918~1392)は仏教を国教とし、保護したので、
仏教文化が栄えています。
展覧会では13~14世紀の高麗仏画を中心に展示されています。
高麗はモンゴルの侵略を受け、国土が荒廃し、文化財の多くも破壊されており、
現存する仏画も高麗がモンゴルの支配下に置かれて国内が落着いた
1270年代以降に制作されたものだそうです。


「阿弥陀如来像」 1306年(大徳10年・忠烈王32年) 根津美術館 重要文化財
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元に服属していた時代、元の都に居た忠列王(1236~1308)が命の危険にさらされる
ことがあったので、重臣が王の高麗への無事な帰還を願って描かせたとのことです。
現存する高麗仏画、約160件の中で、阿弥陀像は最も多く、約60件あるそうです。
赤い衣の鮮やかな阿弥陀如来は結跏趺坐し、説法印を結んでいます。
高麗仏画は衣などに繊細な装飾が施されているのが特徴です。

来迎図も展示されていて、日本の来迎図が仏が向かって左から右に進むのに対して、
高麗では右から左に進んでいます。


「水月観音像」 徐九方(ソグバン)筆 
 1323年(至治3年・忠粛王10年) 泉屋博古館 重要文化財

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華厳経の中の入法界品では、善財童子が観音菩薩や弥勒菩薩など、53人の賢者の許を訪れて、
教えを乞うています。
水月観音は楊柳観音とも呼ばれ、補陀落山の水辺に座し、水に映る月を眺める姿で表されます。
作品では左下に善財童子が描かれ、入法界品の場面であることを表しています。
高麗仏教は華厳経の影響を強く受けているとのことです。
奈良東大寺の大仏も華厳経の教えに拠っています。

同じ図柄で、一回り大きな、大徳寺蔵の観音像も並べて展示されています。


「万五千仏図」 朝鮮・高麗時代 13世紀 広島・不動院
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上の方に「萬五千佛」「大平」と大書してあります。
観音はゆったりとくつろいだ姿で見上げている、珍しい図柄です。
衣や背景など、肌の部分以外には小さな仏がびっしりと描き込まれています。
世界はあらゆる仏で充満し、互いに関係しあっているという、華厳の教えを
表しているそうです。

展示室5の展示は「更紗の魅力」です。

茶器を包むのに利用されている、インド更紗やヨーロッパの更紗が、
それぞれの茶器と一緒に展示されています。
インド更紗は16世紀の南蛮貿易時代にヨーロッパ人がもたらし、
後に中国人がもたらしたそうです。

「白地鶏頭文更紗」(外箱包布)  木綿 インド 18~19世紀 根津美術館
「玄悦茶碗」 高麗茶碗 朝鮮時代 17世紀 根津美術館
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展示室6の展示は「大師会と根津青山」です。

大師会は、明治29年(1896)3月21日に三井財閥の益田鈍翁が主催した茶会に始まります。
当日は弘法大師空海の命日に当たり、茶席では空海の直筆、「崔子玉座右銘断簡」が
披露されました。
この茶会には初代根津嘉一郎(号青山)も招かれています。
茶会はその後、三渓園、護国寺など場所を移しながら、現在も毎年春に開かれています。
 
「崔子玉座右銘断簡」(部分) 空海筆 1巻 紙本墨書 
 平安時代 9世紀  東京・大師会蔵 重要文化財

高麗7

「崔子玉座右銘断簡」は後漢時代の儒者、崔子玉の著した人生訓である「座右銘」を
空海が書写したものです。
1行に2文字ずつ大きな字で書かれています。
座右銘という言葉は、崔子玉の「座右銘」に始まっています。


1階の展示室3は3月31日(金)まで、興福寺中金堂再建記念特別展示、
「再会 ─興福寺の梵天・帝釈天」です。

興福寺1-8-2017_001


右 「梵天立像」 定慶作 木造彩色 鎌倉時代 建仁2年(1202) 興福寺蔵 重要文化財
左 「帝釈天立像」 定慶作 木造彩色 鎌倉時代 建仁元年(1201)

興福寺0  興福寺1

像高約180㎝の桧の寄木造で、やや前傾し、堂々とした姿です。
帝釈天は甲冑を着け、蓮の蕾を持ち、衣装には截金が残っています。
顔は明治以降の後補なので、梵天に比べ彫りが深く、くっきりとした顔立ちです。

梵天立像と帝釈天立像は興福寺に置かれていましたが、帝釈天立像は明治の
廃仏毀釈で荒廃した興福寺の復興に協力した、三井財閥の益田鈍翁に渡っています。
今回は2018年の中金堂の落慶をひかえての、112年振りの再会とのことで、
2体並んでの展示です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は特別展「燕子花図と夏秋渓流図」です。
会期は4月12日(水)から5月14日(日)までです。

燕子花3-12-2017_001


【2017/03/16 19:33】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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