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「エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵」が
開かれています。
会期は7月29日(日)までです。

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版画家、マウリッツ・エッシャー(1898-1972)の生誕120年を記念しての展覧会で、
イスラエル博物館の所蔵する作品、約150点が展示されています。
イスラエル博物館はエルサレムにあり、死海写本の所蔵で有名です。

エッシャーはさまざまな版画の技法を使って、実際にはあり得ない構造の建築や、
同じ形の図形をタイルのように並べて平面を埋める作品で知られています。

会場では作品が「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」の
8つに分類して、展示されています。

「椅子に座っている自画像」 木版 1920年
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エッシャーはオランダに生まれ、イタリアやスイスなどで活動しています。
若い時の自画像で、下から見上げた極端な短縮図法を使って、ちょっと
ふてぶてしい感じに描いています。

「カストロヴァルヴァ、アブルッツィ地方」 リトグラフ 1930年
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カストロヴァルヴァはイタリア中部の岩山の上にある、小さな村です。
緻密に描かれた風景には抒情性を排した迫力があり、特に浮かぶ雲の描写が
印象的です。

「対照(秩序と混沌)」 リトグラフ 1950年
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エッシャーは科学への関心が深く、結晶構造にも興味を持っています。
金属、ガラスや陶器、紙など、いろいろな材質を表現しようとしています。

「発展Ⅱ」 多色刷り木版 1939年
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小さな形が次第に大きくなるとトカゲのような形に変わっていきます。
エッシャーはスペインのアルハンブラ宮殿を2度訪れて、タイルのモザイク模様に
感銘を受けています。

「滝」 リトグラフ 1961年
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エッシャーの特徴の、実際にはあり得ない形の建築を描いていて、
水路を流れる水が同じ高さの筈の所に滝になって落ちています。
何回見ても不思議な画面で、うまくだましているものだと思います。
ただ、エッシャーはだますというより、視覚というものの不思議さ、面白さを
追求しているようです。

エッシャーの作風は理知的で、作品を観ていくと、いろいろ考えて造っていることが
分かり、興味深いものがあります。

人気のある展覧会で、来館者も多いのですが、会場は狭く、作品はサイズも小さいので、
混雑状況を確認して行かれることをお勧めします。

展覧会のHPです。


絵本作家の安野光雅さん(1926~)のデビュー作の「ふしぎなえ」は
エッシャーの作品に感銘を受けて制作したものです。

(参考)
「ふしぎなえ」より 1968年 福音館書店
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【2018/06/14 20:55】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「琳派―俵屋宗達から田中一光へー」 山種美術館
恵比寿
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山種美術館では特別展、「琳派―俵屋宗達から田中一光へー」が
開かれています。
会期は7月8日(日)までです。

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「槙楓図」 伝俵屋宗達 江戸時代・17世紀 山種美術館
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右側に大きく曲がった幹と直立した幹の槙を置き、槙と楓の葉が左上に力強く
伸びていく、躍動感のある画面です。
下に女郎花と桔梗も見えます。
槙の葉は大きく描かれ、全体に重い印象があります。

「新古今集鹿下絵和歌巻断簡」 俵屋宗達(絵) 本阿弥光悦(書) 
 江戸時代・17世紀 山種美術館

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宗達と光悦の合作です。
画面上に金泥、下に銀泥を塗り、金泥を使った優美な筆遣いで、
振り返る鹿の姿を描いています。
歌は、新古今集の西行の作です。

  こころなき身にも哀はしられけり鴫たつ澤の秋の夕暮

元は巻物で、三井財閥の益田鈍翁の所蔵していたものが、戦後になって切り離され、
現在のような断簡になっています。

「白楽天図屏風」 尾形光琳 江戸時代・18世紀 根津美術館
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謡曲、「白楽天」を描いた作品です。
唐の詩人、白楽天が日本に渡ろうとしたところ、海上で老いた漁師
(実は和歌の神、住吉明神の化身)に出会い、和歌の力を知らされ、
神風によって吹き戻されたというお話です。
白楽天を乗せた船の描き方の奇抜さが眼を惹きます。

「秋草鶉図」 酒井抱一 江戸時代・19世紀 重要美術品 山種美術館
江戸7-19-2010_003

薄、女郎花、露草、楓の茂る中にウズラが群れています。
薄の葉は細くリズミカルに描かれ、繊細で、デザイン感覚に満ちています。
銀の月も低く置かれ、落着いた風情と品の良い華やかさがあります。
月の黒いのは銀が酸化したのではなく、銀の上に黒を塗ってあるそうです。
ウズラは土佐派の好んだ画題で、この作品も土佐派に倣った画風です。

「菊小禽図(部分)」 酒井抱一 江戸時代・19世紀 山種美術館
琳派002

小鳥の重さで菊の枝が大きくしなり、小鳥が今にも飛び立ちそうで、
飛び立った後の赤い菊花の揺れまで予感させ、抱一の感覚の
繊細さを見せています。

「四季花鳥図」 鈴木其一 江戸時代・19世紀 山種美術館
右隻 
江戸絵画2

春夏の図で、向日葵、朝顔、燕子花、オモダカ、菜の花、立葵などと一緒に
鶏のつがいと雛が描かれています。

左隻
江戸絵画1

秋冬の図で、薄、菊、女郎花、竜胆、ナナカマド、ワレモコウなどの下に
つがいのオシドリが居ます。
さまざまの草花を活け花のように手際よくまとめ、濃密に描き出した画面は
とても豪華です。

「牡丹図」 鈴木其一 1851年 山種美術館
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白、薄紅、赤と色を変え、蕾から盛り、しおれ始めまでを
一つの絵の中に収めています。
中国画風の細密な写実で、琳派とは少し雰囲気が異なっています。

「翠苔緑芝」 速水御舟 1928年 山種美術館
右隻
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左隻
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四曲一双の金箔地の屏風で、右隻に枇杷と青桐、つつじです。
枇杷の木には、まだ青い実から熟れた実まで付いていて、木の下では
黒猫が振り向いています。

左隻には紫陽花と2匹の白兎です。
紫陽花は咲き始めから満開まで様々に咲いています。
白兎は、向こうに黒猫がいるのも知らずに、呑気に草をかじったり、
寝ころがったりしています。

全体に、右奥から左手前に広がり、右上から左下に下がっていく構図で、
琳派風の装飾性を極め、きっちりとまとまった、近代的な作品です。
御舟の言葉、「もし無名の作家が残ったとして、この絵だけは面白い絵だと
後世言ってくれるだろう」。

「うさぎ」 安田靫彦 1938年頃 山種美術館
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細い描線と薄紅色が兎のふわりとした柔らかさを表していて、
目の赤と桔梗の青が効いています。
俵屋宗達の「兎桔梗図」に倣った作品です。

(参考)
「兎桔梗図」 俵屋宗達 江戸時代・17世紀 東京国立博物館
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桔梗の咲く野で兎が月を見ています。
柔らかな筆遣いで、兎の見上げる先に月を思わせ、しんみりとした秋の風情が
感じられます。

「蓬莱山・竹梅図」 神坂雪佳 大正—昭和時代・20世紀
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三幅対で、左右に梅と竹、真中には松の木の生えた蓬莱山が描かれ、
松竹梅となっていて、構図も左下から右上に向いています。
神坂雪佳(1866-1942)は琳派を学び、京都で活躍した画家で、琳派に傾倒し、
伸びやかな雰囲気の作品を描いています。

「筍」 福田平八郎 1947年 山種美術館
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2本の筍の際立つ、単純化された、明快な画面です。
皮の巻き付き方もリズム感があり、皮の先の緑色がアクセントになっています。
福田平八郎も琳派に傾倒していて、装飾的で、デザイン性のある画面を
取り入れています。

「華扇屏風」 加山又造 1966年 山種美術館
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左隻
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右隻
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季節の花を描いた扇面を貼り並べた扇面散らし屏風です。
継ぎ紙、色の異なる銀箔、野毛、銀泥などを駆使した、加山又造らしい、
とても工芸的な作品です。

「JAPAN」 田中一光 1986年 紙・シルクスクリーン 東京国立近代美術館
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俵屋宗達の鹿の絵をデザイン化して取り入れたポスターです。
グラフィックデザイナーの田中一光(1930~2002)も琳派に傾倒し、
琳派に影響を受けた作品も制作していました。

(参考)
「平家納経 平清盛願文」 平安時代・長寛2年(1164) 厳島神社蔵 国宝
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平清盛など平家一門が厳島神社に奉納した法華経など32巻に添えた願文です。
見返しには厳島神社の神鹿でしょうか、鹿が描かれています。
安芸の領主だった時の福島正則に命じられて、俵屋宗達が行なった平家納経の
修復の際に描かれたようで、いかにも宗達らしい姿の鹿です。

俵屋宗達に始まり、現代にまで続く琳派の流れをたっぷり味わえる展覧会です。

山種美術館のHPです。


次回の展覧会は企画展、「水を描く―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―」です。
会期は7月14日(土)から9月6日(木)までです。

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【2018/06/12 19:32】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「スターバックスリザーブバー銀座蔦屋書店」
銀座
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GINZA SIXの6階にある、「スターバックスリザーブバー銀座蔦屋書店」に行ってきました。
場所は中央区銀座6-10-1です。

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「蔦屋書店」に併設されたブックカフェで、「スターバックスコーヒー銀座蔦屋書店」の
奥にあります。
リザーブバーということで、席の間も広く、落着いた雰囲気です。

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壁には目黒店と同じく、小林万里子さんのテキスタイルアートが飾ってあります。

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リザーブバニララテ780円とリザーブグアテマラ620円です。

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バニララテはかなり甘みがあります。

GINZA SIXの吹抜けのインスタレーションは草間彌生さんの赤白の水玉模様の作品から、
1500枚の赤青の旗を並べた、フランスのアーティスト、ダニエル・ビュレンさんの作品に
変わりました。

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【2018/06/10 14:13】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「沖縄の旧石器時代が熱い!」展 国立科学博物館
上野
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上野の国立科学博物館の日本館では企画展、「沖縄の旧石器時代が熱い!」が開かれています。
日本館1階企画展示室での展示で、会期は6月17日(日)までです。

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沖縄の旧石器時代についての展示で、日本の旧石器時代の人骨のほとんどは
沖縄で発見されています。
展覧会では、沖縄の旧石器時代の最新の研究について紹介しています。

展示室の入口は発掘調査している洞窟を模しています。
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琉球列島は約258万年前から約1万年前までの更新世の間に大陸と海で
隔てられたことで、多くの固有種の動物が見られます。
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沖縄北部に生息するヤンバルクイナ
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西表島のイリオモテヤマネコ
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リクガメやシカもいましたが、絶滅しています。
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約37,000年前に旧石器人が島にやってきたようです。

那覇市の山下第一洞穴遺跡で発見された36,500年前の層から発見された、
日本最古の人骨と、同じ層にあった砂岩の石器です。
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港川人の人骨による復元模型
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沖縄本島南部の八重瀬町の港川遺跡で、約20,000年前の約7体分の人骨が
発見されています。
小柄で、下半身に比べ上半身が細いようです。
最近の研究では、縄文人よりオーストラリア先住民に近い特徴があるそうです。

約23,000年前の貝製釣り針
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沖縄本島南城市のサキタリ洞で発見された、世界最古と思われる釣り針で、
ギンタカハマを削って作っています。
沖縄の旧石器人は貝を利用した道具や装飾品を作っていたようで、当時の生活の
一端を知ることが出来ます。

サキタリ洞で発見された貝器や貝製ビーズ
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サキタリ洞の旧石器人は貝の道具ばかりを作っていて、世界各地の旧石器文化とは
異なる特徴です。

白保竿根田原洞穴遺跡で発見された人骨
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石垣島の約27000年前の遺跡で、約1000点の人骨が発見されています。
風葬により葬られていたようで、日本で最古の墓所だったと思われます
水の刺激で出来る外耳道骨腫も見られ、海に潜って漁をしていたようです。
魏志倭人伝にも倭の水人は沈没して魚貝を獲る、と書かれています。

復元された白保人の顔
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眉根が高く、彫りの深い顔立ちです。

本土ではほとんど発見されていない旧石器時代の人骨が沖縄で多く発見されているのは、
本土が酸性の火山灰に覆われ、骨が腐食しやすいのに対し、沖縄にはアルカリ性の
石灰岩の地質が多いことによるものです。

旧石器人がどうやって沖縄に辿り着いたのか(航海術を知っていたのか)、現代人との
関係はどうなのかなど、まだまだ謎は多いようです。

日本館の常設展では沖縄に関連した展示もいろいろあります。

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日本館のホールからドームを見上げたところです。

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展覧会のHPです。


上野公園の噴水前公園では、さつきフェスティバルが開かれ、満開のさつきが
展示されていました。

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【2018/06/09 18:56】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ ロブション」 丸の内 2018/6
東京
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丸の内の三菱ブリックスクエア・アネックスにある、「ラ ブティック ドゥ ジョエル・
ロブション」でのランチです。
場所は千代田区丸の内2-6-1です。

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外側は全面ガラス張り、赤い壁のお店で、全席禁煙、15席とカウンター5席ほどです。

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人気のお店で、スイーツやパンがたくさん並んでいます。

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ガレットとコーヒーのランチセット1100円です。

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三角形のガレットは薄目で、パリッとして美味しいです。

ガラス壁越しに明るい昼下がりのブリックスクエアを眺めながらのランチタイムでした。

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以前、「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」に行った時の記事です。

私の行った時は、ブリックスクエアはバラの盛りでした。

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【2018/06/08 20:39】 お店 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「うるしの彩り」展ブロガー内覧会 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では、「うるしの彩り」展が開かれています。
会期は7月16日(日)までです。

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住友家に伝わった日本、琉球、朝鮮、中国の漆工芸品のうち、茶道具、香道具や
能楽に使われた品々の展示です。

6月1日にブロガー内覧会があったので行ってきました。

野地耕一郎分館長の挨拶の後、森下愛子泉屋博古館分館学芸員と外山潔
泉屋博古館学芸員の解説を伺いました。

写真は特別に許可を得て撮影したものです。

狩野常信の「紫式部・黄蜀葵・菊図」(江戸時代)と硯箱
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紫式部が石山寺で源氏物語の想を練っている場面で、文机を前に筆を執っています。
狩野常信(1636-1713)は江戸前期の絵師で、狩野探幽の甥に当たります。

小鼓胴(江戸時代)
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大鼓胴(江戸時代)
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太鼓胴と笛(江戸時代)
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どれも華やかな蒔絵です。

扇面謡曲画蒔絵会席具 象彦(8代 西村彦兵衛) 大正時代
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住友家15代当主、住友春翠が大正9年(1920)に象彦に注文した、客用の御膳セットです。
能をテーマにしていて、膳や盆には能の曲目を暗示する絵が描かれ、客は絵から
曲目を想像する趣向になっています。

伊勢物語では、高安の女が自分で飯櫃からご飯をよそうのを見て、男が幻滅していますが、
これくらい雅な飯櫃なら男も愛想尽かししなかったかもしれません。

右:黒漆青貝芦葉達磨香合 明時代
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8面のそれぞれに螺鈿で、達磨を賛美する語を一語ずつ入れてあります。
蓋は後補で、足利義政が相阿弥に下絵を描かせたとされる、芦の葉に乗った達磨です。
達磨には芦の葉に乗って揚子江を渡ったという伝説があります。
織田有楽斎、建仁寺、千家と伝わった品で、明代の朱塗盆に乗っています。

上:椿蒔絵棗書状 酒井抱一 江戸時代
下:椿蒔絵棗 原羊遊斎 江戸時代

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上は酒井抱一が依頼主に下絵を示して、このような絵柄でよければ原羊遊斎に
棗の制作を申し付けるとした書状です。
下はその下絵に基いて制作した棗で、金銀の高蒔絵で椿の枝が描かれています。

右・中:明の堆黄盆 
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万暦時代の作で、黄漆を厚く塗り重ねてから絵を彫り出しています。
貴重な漆を削り取って造るという、ぜいたくな技法です。

左:楼閣山水箔絵籐縁盆 琉球 18-19世紀
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金箔を朱漆地に貼る箔絵で楼閣山水を描いています。
琉球は漆工芸が盛んでしたが、薩摩藩の支配を受ける一方で、清に朝貢して
中国文化を取り入れています。
日本側の需要に応えた中国風の図柄ですが、本場のみっちりした描き方に比べ、
空間を広く取ってあるということで、のどかな雰囲気です。

展覧会のHPです。


【2018/06/07 19:28】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「田原桂一 Sens de Lumière―光の感覚 」展 銀座 ポーラ ミュージアム アネックス
銀座一丁目
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銀座のポーラ ミュージアム アネックスでは、「田原桂一 Sens de Lumière
―光の感覚 」展が開かれています。
会期は6月10日(日)まで、会期中は無休、入場無料です。
場所は中央区銀座1-7-7、ポーラ銀座ビルの3階です。

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田原桂一(1951 - 2017)は光をテーマにした写真家で、彫刻、インスタレーション、
建築でも活躍しています。
2017年の6月6日に65歳で亡くなった田原の一周忌展で、ヨーロッパの彫刻を
撮影したシリーズや愛用していたカメラ、照明器具などが展示されています。

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光を追求した写真家ということですが、作品を観ていると、静止した時間を感じます。


【2018/06/05 19:14】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
「第55回 太陽展」 銀座 日動画廊
銀座
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銀座の日動画廊では、「第55回 太陽展」が開かれています。
会期は6月12日(火)まで、会期中は無休です。

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現在活躍中の多くの画家の作品を中心にした展覧会で、香月泰男や鴨居玲など、
代表的な物故作家の作品も展示されています。
ルノワール、ヴラマンク、レオナール・フジタなどの作品もあります。

最近人気の高い山本大貴さんのセピア調の作品も1点、展示されています。

ベルナール・ビュフェ 「アゼールリドー城」 1969年
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16世紀にアンドル=エ=ロワール県のロワール川支流の中州に建てられたお城です。
ビュフェ特有の筆遣いで、お城の縦横の線が強調されています。


【2018/06/05 19:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ディーン&デルーカ カフェ カフェパルコヤ上野」
上野広小路・御徒町
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「ディーン&デルーカ カフェ カフェパルコヤ上野」は2017年に松坂屋上野店の隣に
オープンしたパルコヤ上野の1階にあります。
場所は台東区上野3-24-6です。

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約40席の店内は全席禁煙、天井が高く、すっきりした簡素なつくりです。

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デリボウル960円とセットのコーヒー200円(プラス税)です。

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デリボウルはライスかサラダをベースに4種類のデリを選びます。
濃い目のしっかりした味付けで、ボリュームもあります。

パルコヤ上野ができたことで、御徒町の雰囲気も少し変わりました。


【2018/06/03 18:14】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか」 国立新美術館
乃木坂
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国立新美術館では「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」が
開かれています。
会期は9月3日(月)までで、火曜日は休館日です。

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古代エジプトから19世紀まで、絵画、彫刻、工芸品など、肖像を表した作品、
約130点が展示されています。

プロローグ:マスクー肖像の起源

「棺に由来するマスク」 エジプト出土 
新王国時代、第18王朝、アメンヘテプ3世の治世(前1391-前1353)

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棺の蓋に取り付けるマスクで、目は白と黒の石、目の周りと眉は青いガラスを
嵌めています。
被葬者の生前の面影を写すのではなく、来世での理想の顔を表しているそうです。
アイシャドーは虫除けのために古代エジプトで始まったとされていて、このマスクでも
目の印象が格段に強まっています。


第1章 記憶のための肖像

墓誌としての肖像が多く展示されています。

「女性の頭部」 シリア、パルミラ出土 150-250年
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交易都市のパルミラでローマの支配時代の地下墓所にあった肖像彫刻です。
石灰石に彫られていて、ある程度量産され、葬儀屋や彫刻家の店頭で
売られていたそうです。
髪飾りなど、細かく表現されていて、元は彩色されていたらしく、瞳に青色が
かすかに残っています。

「ボスコレアーレの至宝 エンブレマの杯」 
 イタリア、ボスコレアーレ出土 35-40年頃

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直径24㎝の銀製の杯で、樽に詰められ埋められていた、109点の銀器の一つです。
男性の胸像が打ち出されていて、同時に出土した、女性を打ち出した杯とセットに
なっていて、所有者か祖先の夫婦を表した像と考えられるということです。
ポンペイを破滅させた79年のヴェスヴィオ山の噴火の際、ボスコレアーレにあって
埋没した邸宅から出土していて、火山灰におおわれる直前に埋められたようです。

「ブルボン侯爵夫人、次いでブーローニュ伯およびオーベルニュ伯夫人
ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム」 オーベルニュ地方 1510-1530年頃

ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム(1465-1511)はフランス王アンリ2世の王妃、
カトリーヌ・ド・メディシスの母方の祖母で、夫の死去により3度の結婚をしています。
ほぼ等身大の石の立像ですが、頬は削げ落ち、胸には蛆虫が湧き、お腹からは
腸が露出しています。
文字通りメメント・モリ(死を思え)を表していて、凄味があります。


第2章 権力者の顔

ローマ皇帝やフランス王、ナポレオンなどの肖像です。

「アレクサンドロス大王の肖像、通称「アザラのヘルメス柱」」 
 イタリア、ティヴォリ出土 2世紀前半
 
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古代ギリシャの彫刻家、リュシッポスの原作(前330年頃)の頭部を基にイタリアで
ヘルメス柱として制作された像で、大王の特徴の逆立った髪を表しています。
ヘルメス柱(ヘルマ)とはヘルメスなどの胸像などを乗せた角柱で、境界石などとして
使われていました。

セーヴル磁器製作所 「(ルイ=シモン・ボワゾに基づく)フランス王妃 
マリー=アントワネットの胸像」 1782年

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素焼(ビスキュイ)の磁器で、当時の流行の盛大に盛上げた髪型も忠実に表しています。
セーヴル磁器製作所はフランスを代表する磁器製作所で、1759年には王立製作所と
なっています。
マリー=アントワネットはフランス革命のため、1793年に断頭台で処刑されました。

2012年にそごう美術館で開かれた、「マリー・アントワネット物語展」の記事です。「」

アントワーヌ=ジャン・グロ 「アルコレ橋のボナパルト
(1796年11月17日)」 1796年

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ナポレオン・ボナパルトがフランス革命戦争の時、北イタリアでの
神聖ローマ帝国軍との戦いの一場面です。
27歳の将軍のナポレオンが自ら軍旗を掲げ、部下を率いて橋を渡ったという
逸話を基にしています。
ナポレオンはモデルとしてじっとしているのを嫌ったということですが、
決然と振り向く姿をうまく捉えています。
アントワーヌ=ジャン・グロ(1771-1835)は、「ナポレオンの戴冠式」を描いた
ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748-1825)の弟子で、ナポレオンの活躍を描いた
画家として有名です。

クロード・ラメ 「戴冠式の正装のナポレオン1世」 1813年
高さ2m以上の大理石像で、ナポレオンはフランス王室ゆかりの豪華な衣装を着け、
古代ローマ風の月桂冠を被っています。
ローブにはナポレオンの紋章であるミツバチも彫り出してあります。
皇帝としての権威を示すため、リュクサンブール宮殿に置かれていたということで、
大きな立体像だけに迫力があります。

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル 「フランス王子、オルレアン公
フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン=オルレアンの肖像」 1842年

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オルレアン公フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン(1810-1842)はフランス最後の王、
ルイ・フィリップの長男ですが、馬車の事故のため32歳で亡くなっています。
軍服姿のオルレアン公を、きっちりと端正な筆遣いで描いています。
ドミニク・アングル(1780-1867)はダヴィッドの弟子で、新古典主義を代表する画家と
なっています。


第3章 コードとモード

肖像画の表現にはその人の身分や状況などを表すコード(規則、約束事)がありました。
それでも、描かれる人が王侯貴族ばかりでなく、ブルジョワから一般庶民にまで
広がるようになると、そこに当時のモード(流行)も取り入れられていきます。

ヴェロネーゼ 「女性の肖像、通称「美しきナーニ」」 1560年頃
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豪華な衣装を身に着けた女性ですが、モデルが誰なのかは不明とのことです。
胸に手を置いている仕草は夫への忠実を表すので、夫人としての肖像かもしれない
とのことです。
パオロ・ヴェロネーゼ(1528-88)はルネサンス後期のヴェネツィアを代表する画家で、
艶やかな色彩が特徴です。

レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「ヴィーナスとキューピッド」 1657年頃
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明暗の対比を強調した、レンブラントらしい作品で、ギリシャローマ神話を
題材にしていますが、モデルは妻のヘンドリッキエと娘のコルネリアです。
当時のオランダ風俗を写した、母子像になっています。

フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 「第2代メングラーナ男爵、
ルイス・マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像」 1791年

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2歳8か月の時の肖像で、ピンクの帯を締め、光輪を背にした何とも可愛らしい姿です。
第2代メングラーナ男爵は後にナポレオンに対するスペイン独立戦争を戦っており、
ゴヤもこの戦争を題材にした銅版画集、「戦争の惨禍」を出しています。
この作品は後にロックフェラー2世やイヴ・サンローランとピエール・ベルジェが
所有した後、ルーヴル美術館に寄贈されています。

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン
「エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像」 1796年

肖像img464 (10)

モデルはロシア貴族の夫人で、未亡人でした。
ヴィジェ・ル・ブランは夫人の愛らしい顔立ちとともに、あまり知的ではなかったと
言われる性格まで、巧みに描き出しています。
エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン(1755-1842)はマリー・アントワネットの
お抱え画家としてフランス宮廷で活躍し、フランス革命が起きるとイタリア、オーストリア、
ロシアで亡命生活を送り、各国で高い評価を得て、作品を遺しています。
ヴィジェ・ル・ブラン自身も美人だったようで、彼女をモデルにした、オーギュスタン・
パジュー作のテラコッタ製胸像も展示されています。

2011年に三菱一号館美術館で開かれた、「マリー=アントワネットの画家 
ヴィジェ・ルブラン展」の記事
です。

フランツ・クサファー・メッサーシュミット 「性格表現の頭像」 1771-1783年の間
肖像img464 (9)

鉛と錫の合金で、作者自身をモデルにして、さまざまな表情を表現した連作の一つで、
18世紀とは思えない、近代的な自我の表現です。
フランツ・クサファー・メッサーシュミット(1736〜1783)は南ドイツ出身で、ウィーンで
活躍していましたが、精神を病んだことをきっかけに、このような自己に向き合う
作品を手掛けるようになります。

フランスの画家(?) 「肖像、通称「フュズリェ爺さん」」 19世紀初頭
金モールの付いた黒い制服の老人を描いていますが、作者は不明で、モデルも守衛か
何かではないかと言われています。
全くの無名の人物を描いている訳ですが、その表情には、作ったところの無い、
生の人間が現れています。


エピローグ:アルチンボルドー肖像の遊びと変容

ジュゼッペ・アルチンボルド 「春」 1573年ジュゼッペ・アルチンボルド 《春》 1573年
肖像img464 (11)

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593)はイタリアのミラノ出身の画家で、
ティントレット やヴェロネーゼと同時期の人です。
ウィーンに出て、神聖ローマ皇帝、フェルディナント1世、マクシミリアン2世、
ルドルフ2世の3代に仕え、野菜や動物、器具などを使って人の顔を描く、
いわゆるだまし絵の作者として活躍しています。
四季の連作にはいくつかのヴァージョンがあり、2017年に国立西洋美術館で
開かれてた「アルチンボルド展」では、別のヴァージョンが展示されていました。

「アルチンボルド展」の記事です。

多彩な作品により、肖像というものの性格を考えさせられる、興味深い展覧会です。

展覧会のHPです。


【2018/06/02 19:21】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
「タリーズコーヒー 東京ドームシティラクーア店」
後楽園・春日
chariot

「タリーズコーヒー 東京ドームシティラクーア店」はラクーアの3階にあります。
場所は文京区春日1丁目1-1です。

タIMG_0266


今年の4月にオープンしたお店で、60席ほどあり、全席禁煙、ベージュ色でまとめ、
2面が窓になっていて、写真では暗く見えますが、とても明るい店内です。
朝は8時から開いています。

窓のすぐ外に大きく東京ドームが見えます。

タIMG_0122 - コピー


カフェラテS360円とベーコンエッグ&チキンサンド380円です。

タIMG_0115 - コピー


東京ドームシティは野球やイベントの時などは大勢のお客さんで賑わうので、
このようなカフェが増えると便利です。

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【2018/06/01 20:48】 お店 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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