「中国の陶磁・漆・青銅」展 根津美術館

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表参道
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表参道の根津美術館では受贈記念特別展、「中国の陶磁・漆・青銅」が開かれています。
会期は12月25日(日)までです。

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新しく美術館に寄贈された中国の陶磁器・漆器・青銅器、82点のお披露目展示です。

「青磁天鶏壺」 東晋時代 4世紀 越州窯
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注ぎ口は鶏の頭、取っ手は龍の首の形をしていますが、割にあっさりとした作りです。
色彩もまだ灰色がかった緑色です。
越州窯は浙江省の窯で、漢時代の末期から宋時代にかけて青磁を生産しています。


「白磁浄瓶」 唐時代  8世紀
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僧が浄水を入れる金属製の器をかたどっています。
白磁は白い生地に透明な釉薬をかけたものですが、これは生地の上に白い土を
かぶせてから透明な釉薬をかけてあるそうです。
丸みのあるおだやかな形で、浮き出した土の色に温かみがあります。

「黒漆輪花碗」 北宋時代  10~12世紀
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5弁の梅花をかたどったお椀で、文字通り漆黒で艶やかです。
この時代の特徴として骨の粉を漆の下地に混ぜてあるとのことです。

「螺鈿人物文八角合子」 南宋時代 12~13世紀
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机に向かって絵を描く女性、香を焚いたり、団扇を持つ侍女が螺鈿(らでん)を使って
描かれています。
八角形の枠に合わせて、欄干や机、香の台の線が揃えられています。
机の上の紙には絵も線彫りされるなど、細かい細工がされています。

「輪花杯台」 北宋時代 10~12世紀
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青銅器の寄贈はこの1点です。
6弁の花の形の羽を持った茶碗や杯を載せる青銅製の杯台です。
この形を基にした漆塗りの杯台が天目茶碗を載せる天目台になったそうです。


同時開催のテーマ展示として、「中国の人物画」10点も展示されています。

その中で特に明時代の「売貨郎図」が目を惹きました。
「売貨郎図」は日用雑貨やおもちゃ、小鳥などを屋台や天秤で売り歩く売貨郎を
描いたものです。
鳥籠に入ったさまざまの小鳥や色とりどりのおもちゃ、集まってきた可愛い子供たちが
見せ所です。

茶器の展示は「夜咄の茶」がテーマです。
夜咄の茶は冬至の頃からの冬の夜に灯火の下で主客の語り合う茶会です。

「鼠短檠(ねずみたんけい)」 江戸時代 18-19世紀
灯明皿の油が減ってくると鼠の作り物の口から油滴がしたたり落ちるという
面白い仕掛けの灯明台です。

「大津馬図」 松花堂昭乗筆 沢庵宗彭賛 江戸時代 17世紀
茶室に掛けてある小さな掛け軸で、米俵を背に乗せた馬が馬子に追われて
よろよろと歩いています。

沢庵和尚の賛があります。

なそもかく
おもに(重荷)大津の
馬(生)れきて
なれもうき世に
我もうきよに

大津馬は大津で荷役に使われていた馬のことで、琵琶湖を舟で運ばれてきた米を
京都まで運んだりしていました。


展覧会のHPです。


根津美術館の庭も紅葉していました。
ホールから見た庭です。
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渡唐天神を祀った飛梅祠です。
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渡唐天神は天神となった菅原道真が宋に渡り、参禅して帰国したという
伝説に基く像で、中国風の服を着て、手には梅の枝を持っています。
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