「女性美」展 松岡美術館
白金台
chariot

白金台の松岡美術館では、「女性美」展が開かれています。
会期は4月15日(日)までです。

女性美001


副題は「あなたの美神(ヴィーナス)に、出逢う春。」となっていて、
松岡コレクションの中でも女性を題材にした作品の展示です。
展示品は撮影可能です。

エミール=アントワーヌ・ブールデル 「ペネロープ」 1912年
女0252

ペネロープはギリシャ神話の、トロイア戦争に出征した夫のオデュッセウスの帰りを
待ち続けた女性です。
美術館のホールに常設展示されていて、来館者を出迎えています。
見上げる高さの量感にあふれた作品です。

「エネヘイ像」 エジプト第18王朝末期/第19王朝初期 
          紀元前1300-1200年頃

女0248

1階の常設展示室に置かれています。
神官の娘の像で、衣装のプリーツの線がすらりとした姿を際立たせています。

「樹神」 西インド 11世紀頃
女0250

1階の常設展示室に置かれています。
インド的な豊麗な姿で、果物の実った枝を持っています。


「女性美」展の作品は2階に展示されています。

「セイレーン型 瓶」 ギリシャ ロードス島 紀元前6世紀後半
女0211

テラコッタ製で、愛らしい形をしています。
セイレーンはギリシャ神話で、美しい歌声で船人を惑わして遭難させる、
上半身が女性で下半身が鳥の姿をした怪物です。
英語のサイレンの語源にもなっています。

「アフロディテ」 ヘレニズム期 紀元前3-2世紀
女0213

テラコッタ製で、櫛と鏡を持っています。
櫛の通りにくそうな髪型です。

「三彩 騎馬人物」 唐時代 8世紀
女0224

乗り手に合わせて、馬も大人しそうな表情をしています。
唐時代には女性も馬に乗っていて、楊貴妃の姉たちも騎馬で参内していたそうです。

「色絵 太夫像」 薩摩焼 江戸時代 19世紀
女0227

髪は遊女特有の横兵庫で、鯉の滝登りを描いた豪華な帯をしています。

現代彫刻のコレクションも展示されています。
女0205


以下は絵画作品です。

蹄斎北馬 「三都美人図」 江戸時代 19世紀
女0184

三幅対の掛軸で、左から大阪、京都、江戸の美人です。
化粧の仕方も江戸と京大阪では違うそうです。

大阪の背景は住吉神社で、太鼓橋も見えます。

京都は傘を差して清水の舞台から飛び降りる女性です。
願掛けなどのため飛び降りる人は江戸時代を通じて絶えなかったそうです。

江戸は向島の梅屋敷(現在の百華園)の句碑です。
今も残る句碑には千樹庵益賀の俳句が酒井抱一の書で彫られています。

  鳥の名の都となりぬ梅やしき

上村松園 「藤娘之図」 大正初期
女0194

大津絵の藤娘の掛軸で、床の間に飾られています。
上村松園らしく清楚な顔立ちです。

梶原緋佐子 「白川路」 1979年
女0177

京都の町に花を売りに来ていた白川女の衣装を着けた女性です。
日本画ですが、立体的で量感のある姿に描かれています。
梶原緋佐子(1896-1988)は京都で活躍した画家で、舞妓などの女性を描いています。

田中繁吉 「紫紺の布」 1981年
女0182

田中繁吉(1898-1994)は日展会員で、藤島武二に師事しています。
1922年に渡仏し、そこでキスリングの影響を受けたということで、
作品も鮮やかな色彩とロマンティックな雰囲気が特徴です。

服部和三郎 「三美神-鳥とりんごと女」 1988年
女0199

服部和三郎(1930~)は新制作協会会員で、内田巌、竹谷富士雄に師事しています。
竹谷富士雄は藤田嗣治に師事しているので、服部和三郎の作品の造形や
柔らかい色彩に藤田嗣治の影響が見られます。


古代から現代、西洋と東洋、さまざまに表現された女性像を楽しめる展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2012/02/26 19:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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