「虎屋のお雛様」展 根津美術館
表参道
chariot

表参道の根津美術館では、「虎屋のお雛様」展が開かれています。
会期は4月8日(日)までです。

虎001


和菓子の虎屋の14代店主、黒川光景が明治30年(1897)生まれの娘のために
誂えた雛飾りの展示です。
虎屋は室町時代から続く京都の老舗で、明治時代に東京に移り、今は赤坂に
本店があります。

雛人形は京都の丸平大木人形店製の京雛です。
雛道具は江戸池之端にあった雛道具店の蒔絵のミニチュア道具が中心です。

写真では十四段という豪華な飾り方ですが、展示会場では段飾りではなく、
展示ケースに並んでいて、すぐ近くから観ることが出来ます。

「内裏雛」 丸平大木人形店製 明治時代 19世紀
虎006
京雛なので、内裏様は向かって右側です。
切れ長の目の端正な顔立ちで、珊瑚玉を飾った女雛の宝冠が豪華です。

「牡丹唐草文三棚」 七澤屋製 江戸時代 19世紀
虎003

雛道具は大名の嫁入り道具を模したもので、駕籠、長持、化粧道具、箪笥、
火鉢、重箱、茶道具、文房具などが揃っています。
武家の道具に倣っているので、具足、鞍、薙刀、太刀、刀掛まであります。

「松竹梅文鼓形花見重」
虎005

鼓をあしらった洒落たデザインのお重で、松竹梅の蒔絵が施してあります。

銀製の雛道具もあって、中にはサモワールもあります。

「市松人形」 二代平田郷陽作 昭和時代 20世紀
虎002

人間国宝の人形作家、平田郷陽(1903~1981)の作品です。
男の子は宝尽くし、女の子は牡丹と菊の模様の着物を着ています。


2階の展示室6では「花月の茶」をテーマにした展示です。

「青磁中蕪花生」 銘 夕端山 龍泉窯 明時代 15世紀

真中の部分が膨らんだ、中蕪という形の花生で、ごく薄い青緑色をしています。
松江藩主、松平不昧の命名で、古歌に拠っています。

 風かおる雲に宿とう夕端山花こそ春のとまりなりけれ

「小川手茶入」 銘 花染 瀬戸 江戸時代 17世紀
虎004

茶釉の上に黒釉がかかっています。
遠州流の三世、小堀宗実の命名で、これも古歌に拠っています。

 桜色の初花染の狩衣着つつやなれむ春のこの本

初花染は春に初めて咲いた紅花による染物です。

「和歌」 良寛 江戸時代 18~19世紀
掛軸で、万葉仮名交じりの和歌が良寛独特の細い書風で書かれています。

 こどもらとてまり
 つきつつこのさとに
 あそぶはるひは
 くれずともよし
     良寛書

雛飾り、花月の茶と、春の訪れを告げる展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2012/03/14 02:32】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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