「インカ帝国展」 国立科学博物館
上野
chariot

上野の国立科学博物館では、特別展「インカ帝国展」が開かれています。
会期は6月24日(日)までです。

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『マチュピチュ「発見」100年』という副題も付いています。
展覧会ではインカ帝国の始まりからスペインによる征服後まで、約160点が展示
されています。
13世紀に現在のペルーのクスコ周辺に始まり、南北4000kmまで領土を拡大した
インカ帝国の文化、統治方式などについて知ることが出来ます。

「小型女性人物像」 16世紀初頭
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高さ数cmの小さな銀製の人形で、美しい織物をや帽子を着けています。
生贄として捧げられた子供と一緒に埋められていました。
インカ帝国ではマヤやアステカなど他の中南米の文化と同じく、生贄の風習が
あったようです。

「チャチャポヤス地方のミイラ」
ペルー北部のチャチャポヤス地方はインカ帝国を築いたケチュア族とは異なる民族が
居住していましたが、インカ帝国に征服され、ミイラによる埋葬というインカ式の葬制が
取り入れられます。
葬送儀礼として頭を剃られ、小さく折りたたまれたミイラが4体、展示されています。

インカ帝国はフランシスコ・ピサロによって征服され、1533年に皇帝アタワルパが
処刑されたことで崩壊します。
しかし、インカそのものが滅びた訳ではなく、スペインの支配を円滑に進めるため、
その後もインカの王族たちは優遇されています。

「ドン・アロンソ・チワン・インガ」の肖像画 18世紀
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ドン・マルコス・チワン・トパ・コロニージャ・インガが自分の先祖が王族であることを
示すため描かせたものです。

額の赤い房飾り(マスカバイチャ)は本来は皇帝のみが着ける品とのことです。
また、インカの太陽神を表す胸飾りを着けながら手には十字架を持っています。
ドン・アロンソ・チワン・インガはインカで最初にキリスト教を受け入れた先住民とのことで、
先住民の置かれた複雑な状況を示しています。

この太陽神は現在のアルゼンチンの国旗にも描かれています。

マチュピチュの景観 山本二三
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マチュピチュは1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガムによって発見されたと
されています。

会場の最後では、実写映像とヴァーチャル・リアリティーで再現した空中都市
マチュピチュを530インチの大画面で放映しています。
マチュピチュの人口は750人ほどで、神殿を持ち、太陽などの天体の運行を観測する
宗教都市だったようです。

3D眼鏡を付けて観る、断崖に築かれたマチュピチュの景観はその高さをありありと
実感させ、目もくらむような感覚を覚えます。
画面にはコンドルやインカハチドリも飛び交っています。
マチュピチュが世界遺産のランキングでトップを争う人気であることも納得できます。
ただ、マチュピチュの標高は2400mで、クスコの3400mよりは低いそうです。

文字も鉄器も持たなかったインカ帝国がどうしてこのような高度な文明を築くことが
出来たのか、改めて不思議な思いがします。

私は展覧会オープン翌日の3月11日(日)の昼頃に行ったのですが、会場が狭いことも
あってか、途中で後戻りできないほど混んでいました。
やはりインカ帝国の魅力は深いようです。

展覧会のHPです。


3月11日は東日本大震災1周年にあたり、国立科学博物館の本館にも半旗が
掲げられていました。

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私も追悼式のテレビ中継に間に合うように帰宅しました。



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