「鉄川与助の教会建築展」 京橋 LIXILギャラリー
京橋
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京橋のLIXIL:GINZA2階のLIXILギャラリーでは5月26日(土)まで、
「鉄川与助の教会建築展」が開かれています。
場所は中央区京橋 3-6-18 です。
LIXILギャラリーは元のINAXギャラリーで3月1日に名称変更しています。

鉄川007


明治から昭和にかけて数多くの教会建築を手掛けた鉄川与助(1879-1976)の
業績についての展示です。
写真パネルは白石ちえ子さんの撮り下ろしです。

鉄川与助は長崎県五島列島出身の大工の棟梁で、最初はフランス人の宣教師の
指導の下で教会の建築を始めています。
鉄川与助が戦前に建てた教会は長崎県を中心に約30棟に及び、その半数が現存し、
4棟は国の重要文化財に指定されています。

「冷水(ひやみず)教会」 長崎県上五島町 明治40年(1907) 
鉄川与助が28歳で最初に建てた教会で木造、内部はリブ・ヴォールト構造です。
リブ・ヴォールトは交差したアーチにリブ(肋骨)を入れて補強して天井を支える
構造です。

「旧野首(のくび)教会」 長崎県小値賀町 明治44年(1908)
上の写真の教会です。
最初の煉瓦造で、外観はゴシック風、内部はリブ・ヴォールト構造になっています。
城砦やフランス王家の紋章のような装飾が付いているところは、昔の喫茶店の
意匠のようで面白いです。
教会のある野崎島は現在、無人島になっています。

「今村教会」 福岡県大刀洗町 大正2年(1913)
正面に双塔を持つ煉瓦造で、外観はロマネスク風、屋根は二層構造、内部は
リブ・ヴォールト構造です。煉瓦や木材など、材料の産地も記録に残っています。
大刀洗町は隠れキリシタンの多く居住していた所で、教会は殉教者の墓の上に
建っています。

「頭ヶ島(かしらがしま)教会」 長崎県上五島町 大正8年(1919) 重要文化財
唯一の石造建築で、外観はロマネスク風、内部は単廊式で側廊はありません。
天井の中心部分が一段高い折り上げ天井になっていて、華やかな雰囲気です。
頭ヶ島は江戸時代まで無人島でしたが、明治初期のキリシタン弾圧を逃れた
人びとが移住し、教会堂を建てています。

それぞれの教会は木造、煉瓦造、石造、鉄筋コンクリート造と素材が異なり、
意匠もさまざまです。
鉄川与助が短期間にこれだけの技法を駆使していたことには驚きます。

それにしても明治以来、長崎県を中心に九州でカトリックの教会が次々建てられた背景に
隠れキリシタンの存在があったことには感慨深いものがあります。

展覧会のHPです。

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【2012/03/29 01:47】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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