「芸大コレクション展 春の名品選」 東京藝術大学大学美術館
上野
chariot

上野の東京藝術大学大学美術館では「芸大コレクション展 春の名品選」が
開かれています。
会期は6月24日(日)までです。
料金は一般が300円です。

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「絵因果経」 天平時代 8世紀後半 国宝
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5世紀に漢訳された過去現在因果経を絵入りの経巻にしています。
上段に釈迦の物語が素朴な表現で描かれています。

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特集陳列 1
東京藝術大学での修復作業を終えた、「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵」の展示です。

「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵 弁財天および四眷属像」(全7面のうち) 
 建暦2年(1212) 重要文化財

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5月13日までの展示です。
「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵」はもとは京都浄瑠璃寺の重要文化財、「木造吉祥天立像」
(鎌倉時代)を納めた厨子の扉および背面板です。

明治22年に東京美術学校が入手しましたが、劣化が進んできたため、
平成19年度から3年がかりで修復作業を行ない、今回一般公開となりました。

これは正面板で、八臂(腕が8本)の弁財天を中心に、向かって右上に正了知大将、
左上に宝賢大将と思われる神将が立ち、右下に堅牢地神が鉢を持って、
左下に訶利帝母が柘榴の実を持って坐しています。
本来は厨子の中の正面にあるので、見えにくい場所なのですが、細かく入念に
描かれています。

堅牢地神は大地を司る神です。
訶利帝母は鬼子母神のことで、5人の赤子や幼児と一緒に描かれています。

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関野聖雲(1889-1947)による「木造吉祥天立像」の模造も展示されています。

狩野芳崖 「悲母観音」 明治21年(1888) 重要文化財
芸006

5月13日までの展示です。
美術の教科書に必ず出てくる作品です。
観音菩薩は中空で水瓶を傾け、その下で童子が観音を見上げています。
芳崖の絶筆とのことで、仏画を超えた、物語を持った作品です。

浅井忠 「収穫」 明治23年(1890) 重要文化財
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こちらも美術の教科書でなじみの作品で、フランスに留学する直前に描かれています。
何気ない農村風景を黄金色の中に温かく描き出しています。

岡田三郎助 「ムードンの夕暮」 1899年
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フランスに留学していた時の作品です。
岡田三郎助は黒田清輝と同じく、外光派のラファエル・コランに師事しています。

紫がかった夕暮の景色で、遠くの空が、かすかに金色に光っています。
道を行く二人の人影が見え、かえって寂しさの増す情景です。
岡田三郎助はムードンの景色を気に入り、よく描いています。

白滝幾之助 「稽古」 明治30年(1897)
芸002

白滝幾之助(1873-1960)は兵庫県出身で、山本芳翠、黒田清輝に師事した後、
東京美術学校に入学しています。
この作品は第2回白馬会展に出品され、翌年に卒業制作として学校買入れされています。
黒田清輝に倣った外交派の作品で、夏の下町の情景です。
やや体を傾けて自分にはまだ少し大きい三味線を弾いている子や、どっしり構えた
お師匠さんの様子がうまく描かれています。


特集陳列 2
「藝大の創成期と依嘱事業」として、東京藝術大学の前身である東京美術学校と
東京音楽学校の行なった「依嘱事業」についての資料や作品も展示されています。

才田光則 「オルガン」 明治14年(1881)
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お雇い外国人のアメリカ人、L.W.メーソンの指導により西久保に住む指物師の
才田光則が製作した日本最初のオルガンです。
鍵盤の上に金文字で、「東京文部省音楽取調所 大日本 西久保才田光則」と
書かれています。
「音楽取調所」とは物々しい名前で、この頃は西洋音楽はまだ取調べの段階だった
ようです。
「大日本 西久保才田光則」とは誇らしげな書きぶりです。

展覧会のHPです。

4月28日(土)から6月24日(日)まで、「近代洋画の開拓者 高橋由一」展も
開かれます。

藝大の桜も満開でした。

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【2012/04/21 04:12】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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