「五浦六角堂再建記念 五浦と岡倉天心の遺産展」 日本橋高島屋
日本橋
chariot

日本橋高島屋8階ホールでは5月28日(月)まで、「五浦六角堂再建記念
五浦と岡倉天心の遺産展」が開かれています。
入場料は800円です。

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日本美術院の創立者である岡倉天心が茨城県の北茨城市五浦(いづら)に建てた
六角堂は東日本大震災の津波で土台を残して消失しています。
この近代日本画にとって象徴的な建築を茨城大学が中心となって再建し、今年4月に
完成しています。

この展覧会では六角堂や岡倉天心についての資料や作品が展示されています。

五005


岡倉天心(1863-1913)は東京美術学校(現在の東京藝術大学)の校長として活躍し、
後進の指導に当たりますが、明治31(1898)年に学内の争いから辞職し、日本美術院を
発足させます。

明治38(1905)年には五浦に別荘を建て、翌年には日本美術院も五浦に移しています。
天心に従って横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山もここに移住します。
六角堂は天心自身の設計により自宅の横に建てられ、天心はそこで太平洋を眺めながら
思索していたということです。

その後、天心はボストン美術館の中国・日本部長に就任し、ボストンと五浦を往復します。
東京国立博物館で6月10日(日)まで開かれている、「ボストン美術館 日本美術の至宝」展の
記事はこちら
です。


会場入口には岡倉天心をモデルにした、平櫛田中の木彫、「五浦釣人」(1943年)が
置かれています。

塩出英雄 「五浦」 1970年 茨城大学蔵
五011


洛中洛外図のように名札も付いています。
天心の家は「天心邸」ですが、弟子たちは「大観宅」「春草宅」です。
五003


菱田春草 「五浦ノ月」 1909-1910年 茨城県近代美術館蔵
五009

洋画の影響を受けて工夫した、輪郭線を使わない描き方をしています。
このいわゆる朦朧体は当時の評判が悪く、描いていた横山大観や菱田春草は
苦労しています。

下村観山 「牧童」 坂東市立猿島資料館蔵
五010

牛と牧童は理想の風景を表す画題としてよく描かれています。

横山大観 「神州霊峰の図」 高島屋史料館蔵
五007

横山大観といえばこの富士山と松林です。

木村武山の描いた大きな板戸絵も展示されています。

堅山南風 「横山大観先生像下絵」 1957年 茨城大学蔵
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横山大観たちは岡倉天心の没年の翌年、一時解散状態だった日本美術院を再興し、
現在に至っています。
日本画の描線による肖像画も、対象に迫る鋭さがあります。

院展目録の表紙絵原画約40点も展示されています。

松尾敏男 「潮音」 1993年 日本美術院蔵
五006


(参考)
この展覧会には出展されていませんが、松尾敏男さんも五浦の景色を描いています。

「五浦潮音」 1991年 六曲一双

左隻
松2-7-2010_005

右隻
松2-7-2010_006




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【2012/05/21 00:40】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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