「第5回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展」 上野の森美術館
上野
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上野の森美術館では、「第5回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展」が開かれています。
会期は6月3日(日)までです。

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日経日本画大賞は新進の日本画家を表彰するため、日本経済新聞社が2002年に
創設した賞です。
展覧会では入選作品30点が展示されています。

鴻池朋子 「シラ―谷の者 野の者」 2009年 大賞
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12枚の襖絵で、左の襖は人間の足をした蝶、右は人間の手足をした狼、
真中は人間の頭蓋骨です。
頭蓋骨の口からは金粉が霧のように左右に流れています。
端正さと異様さが一緒になった空間で、襖を開けるのがためらわれます。

濱田樹里 「流・転・生 I 」 2009年 大賞
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大きな横長の画面の中で花が激しくゆがみ、うねっています。
色彩にも迫力があり、時間と空間の中にある生命を感じます。

浅見貴子 「松の木 muison-so」 2010年 選考委員特別賞
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墨を使った立体感のある描き方で樹木を表しています。
浅見さんの作品は国立新美術館で開かれていた、「DOMANI・明日展2009」にも
展示されていました。
「DOMANI・明日展2009」の記事はこちらです。

三瀬夏之介 「山ツツジを探して」 2011年 選考委員特別賞
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遠くから観ると墨絵の抽象画かと思いますが、近づいてよく観ると山や家々も
描き込まれていて、風景なのが分かります。
画面下にある小さな石には「山ツツジを探して」と、絵の題名が書かれている、
遊び心のある作品です。

「日経日本画大賞展」の入賞作家のうち、三瀬夏之介さん、鴻池朋子さん、
町田久美さん、山本太郎さんの作品は2011年に日本橋高島屋で開かれていた
「ジパング展」にも展示されていました。
「ジパング展」の記事はこちらです。

淺井裕介 「泥絵・素足の大地」 2011年
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画面は隙間なくびっしりと動物や植物、人で埋め尽くされています。
各地の土を顔料にして描いていて、先史時代の壁画のような雰囲気があり、
絵画の原点を観ている気持ちになります。

岩田壮平 「HANAノ図」 2010年
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岩田さん独特の、金地にとろりとした色合いで花を描いた作品です。
2011年の日展では、濃厚な色彩を使わず、一面の震災の瓦礫を白と灰色で
うっすらと描き出していました。

梶岡百江 「トワイライト・パレード」 2011年
寂しい三叉路の夕暮れで、よく見ると道端に人が一人立っています。
梶岡さんは夕暮れ時の、切なく人懐かしい風景を描いています。
2009年の創画会展に出品されていた、梶岡百江さんの作品の記事はこちらです。

神戸智行 「ハナカスミ」 2010年
金魚の泳ぐ青い水面に桜の花びらの散っているのを描いたパネルを、壁に天井まで
間を置いて貼り並べています。
床にも花びらを散らせてあって、立体的な構成です。

神戸さんの作品は国立新美術館で開かれていた、「DOMANI・明日展2010」にも
展示されていました。
「DOMANI・明日展2010」の記事はこちらです。

また、千駄ヶ谷の佐藤美術館では2011年に、「イノセントワールド 神戸智行展」が
開かれていました。
「イノセントワールド 神戸智行展」の記事はこちらです。

谷保玲奈 「出るために見る夢 I」 2011年
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金魚やタコ、魚の骨、花、キノコなどが透明感のある色彩で一緒に描き込まれて、
曼荼羅のようです。
タマゴのような形もあるのは生命の象徴でしょうか。

長沢明 「The Sea Mountain」  2011年
巨大なクジラが山のように立ち上がっているという、意表を突く構図です。
長沢さんは骨太な描き方でよくトラを描いていますが、今度はクジラです。
長沢さんの作品は毎年日本橋高島屋で開かれている「META展」にも出展されています。
「META X 2011」展の記事はこちらです。


いろいろな手法の作品揃いで、日本画にもこれだけの幅と可能性のあることを
見せてくれる展覧会です。
日本画とは何かということも考えさせてもくれます。




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【2012/05/23 01:20】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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