「存在の謎に挑む哲学者井上円了」展 丸善丸の内本店
東京
chariot

丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店4階ギャラリーでは6月5日(火)まで、
「存在の謎に挑む哲学者井上円了」展が開かれています。
入場は無料です。

井上001


東洋大学創立125周年記念事業図書館特別展示ということで、東洋大学の創立者、
井上円了に関係する資料が展示されています。

井上円了(1858-1919)は哲学者、教育者で、哲学の普及に力を尽くしています。
明治20(1887)年には文京区の麟祥院の中にに哲学館を設立し、これが東洋大学の
前身となっています。
また、迷信を打ち破るための妖怪研究の創始者としても知られています。

麟祥院の山門です。
麟0001


山門を入ってすぐ左に、「東洋大学発祥之地」の石碑があります。
麟0005


「井上円了像」 岡田三郎助 明治40(1907)年
井上002


「哲学飛将碁」
哲学用語の普及のために考えた対戦型ゲームで、将棋盤のようなマス目の上で、
それぞれが「唯心」と「唯物」と書かれた駒を動かし、相手の主将の「理想」という駒を
取るというものです。
ゲームを唯心論と唯物論との論争に見立てている訳です。

井上円了の書の掛軸も展示されています。

 官々となる金石の声よりも
 民々と呼ふ蝉そこひしき

井上円了の在野精神を表しています。

「般若心経」 勝海舟
高さ約2mの大きな紙いっぱいに書かれた般若心経です。
勝海舟も般若心経を書く人だったようです。

勝海舟は井上円了の教育事業を積極的に援助し、当時としては高額の100円の
寄付を行なっています。


また、東洋大学図書館の所蔵する絵巻や浮世絵なども展示されています。

「鶴亀双紙」 寛文・延宝(1661-1681)頃
井上004


「康成妖怪調伏図」 重宣 安政4(1857)年
井上003

玉藻前となって鳥羽上皇に取り憑いた九尾の狐を陰陽師の安倍泰成(絵では康成)が
調伏しているところです。


「新形三十六怪撰のうち 小町桜の精」 月岡芳年 
 明治22-25(1889-1892)年

井上005

アンケートに答えたお礼にもらったクリアファイルです。
高橋由一の「花魁」と同じようにべっ甲の櫛かんざしを差せるだけ差していますが、
高橋由一の写実と違って、芳年の妖怪は美化されています。

井上円了の妖怪学の研究を読んでみたくなりました。




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【2012/06/01 00:46】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(2) |
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  • とらさん、こんばんは。
  • 私のブログをご紹介いただき、有難うございます。井上円了の事績を伝える興味深い展覧会でした。特に絵巻や奈良絵本など豊富な資料を観ることが出来て面白かったです。

    【2012/06/06 19:44】 url[chariot(猫アリーナ) #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 見てきました
  •  この記事を読んで、最終日に駆け込みました。なかなかのものでした。自分のブログの中で、こちらにリンクを張らせていただきました。事後承諾で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。TBします。

    【2012/06/05 22:49】 url[とら #8WYMted2] [ 編集]
    please comment















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    blog_name=【Art & Bell by Tora】 ♥   存在の謎に挑む哲学者井上円了 @丸善・丸の内本店
     
     猫アリーナさんのブログで開催期間1週間だけのこの展覧会の存在を知り、最終日の今日、行ってくることができた。 ところが、相変わらずの慌て者で、地下鉄で丸善・日本橋店に行
    【2012/06/05 22:50】

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