「生誕100年記念 髙山辰雄特別展」 飯田橋 角川本社
飯田橋
chariot

飯田橋の角川本社ビルでは、「生誕100年記念 髙山辰雄特別展」が開かれています。
会期は6月30日(土)までです。
観覧料は500円で、日曜日は休館日です。

高001


彩色画14点とブロンズ像2点、文藝春秋表紙絵原画20点の展示です。

「裸婦」 紙本 1948年
高005

初期の作品で、まだ特徴のある点描のような細かい筆遣いは見られません。

「少女」 紙本 1979年
(部分)
高008

薄暗い背景の前に黄色い服の少女が横向きに立ち、こちらを向いています。
はだしの少女は棒のように立ち、肩の辺りに置いた左手は大きく、
髪は伸びたままに盛り上がっています。
真っ直ぐこちらを見て謎めいた微笑を浮かべている顔は、仏画のような
くっきりとした線描で描かれています。
命の不思議さと哀しみを感じさせ、印象深い作品です。

展覧会のHPに全体の画像があります。

「青衣の少女」 絹本 1984年
高002

画面全体が青系統の色でまとめられていて、夏の初めらしく牡丹か芍薬が
添えられています。
人物画はどの作品も手に表情を持たせています。

「白い椿」 絹本 1991年
高003

青銅器に活けられた白い椿と鳩の取り合わせです。
背景は無地で、かすかに陰翳を付け、対象を際立たせています。
髙山辰雄の描く鳩は鋭い目付きをしています。

「存在記憶 限りなき時の中に」 紙本 1998年
高006

横310.5cmの大作で、角川本社ビルの玄関を飾っています。
大きな影響を受けたというポール・ゴーギャンの「われわれはどこから来たのか
われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」に似た構想の作品です。
安定した構図で、背景の蛇行する川の流れは時の流れを象徴しているようです。

「花と金星」 紙本 1999年
高004

蕪村の「菜の花や 月は東に 日は西に」を思わせる作品です。
髙山辰雄はよく小さな草花を大きな画面に描いています。
その生命を描きつくそうとするかのようです。

「三人」 絹本 2001年
高007

髙山辰雄の描く人物は伏し目がちの静かな表情をしていて、初期ルネサンス絵画や
仏画に似た雰囲気があります。

「立原正秋全集」 新装版全25巻
装幀には髙山辰雄の作品が使われていて、とても豪華です。

文藝春秋表紙絵原画は小品ですが、変化に富んでいて見応えがあります。

展示作品数は少ないですが、髙山辰雄の世界をゆっくり味わえる展覧会です。

2008年に練馬区立美術館で開かれていた、「髙山辰雄遺作展」の記事はこちらです。

展覧会のHPです。


 

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【2012/06/25 07:04】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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