「マリー・ローランサンとその時代展 巴里に魅せられた画家たち」 ニューオータニ美術館
赤坂見附・永田町
chariot

赤坂のニューオータニ美術館では、「マリー・ローランサンとその時代展 
巴里に魅せられた画家たち」が開かれています。
会期は9月30日(日)までです。

マ010


マリー・ローランサンと、彼女と同時代の1910年代から30年代にパリに集まった、
ルオー、ヴラマンク、ユトリロ、キスリング、佐伯祐三、三岸節子らの作品
約90点が展示されています。
8月19日までの前期と8月21日からの後期で一部展示替えがあります。

マリー・ローランサン(1883-1956)はパリに生まれ、画家を目指している時に
ジョルジュ・ブラックと知り合い、キュビズムの影響を受けます。

マリー・ローランサン 「優雅な舞踏会あるいは田舎での舞踏」 
 1913年 マリー・ローランサン美術館

マ011

キュビズム風のきっぱりした画面構成ですが、少ない色数の淡いパステルカラーで
まとめ、甘美な雰囲気を持たせているところは、ローランサンの特徴が表れています。

やがて、キュビズムから離れ始め、ローランサン独特の甘く優しい女性像を
描くようになります。

マリー・ローランサン 「三人の若い女」 
 1953年頃 マリー・ローランサン美術館

マ001

60歳前後から描き始め、10年近くかけて死の数年前に完成した作品とのことです。
ギリシャ神話のミューズを思わせる3人の女性は首飾りや月桂冠やスカーフを
着けています。
顔を寄せ合った緊密な画面構成で、体の線が放射状に延びています。
赤、青、黄、緑、白、黒といった基本的な色だけでまとめて、とても
洗練されています。
その簡潔さにはキュビズムの面影を感じます。

マリー・ローランサンの絵は今でも東京でフランス風の喫茶店に飾って
あったりして、人気が高かったことが分かります。

キース・ヴァン・ドンゲン 「腰かける婦人」 
 1925~30年 ニューオータニ美術館
マ003

後期の展示です。
極端に首も手足も長い女性が薄いドレスを着て、ハリウッドの映画を
見るような雰囲気です。
黒が効いていて、都会のセンスと退廃的な気分が混じりあった、
妖しい魅力のある絵です。

キース・ヴァン・ドンゲン 「花」 1940年 ニューオータニ美術館
マ008

紫陽花でしょうか、ぐいぐいと厚塗りで描いた、量感あふれる作品です。

ジョルジュ・ルオー 「飾りの花」 1947年 パナソニック汐留ミュージアム
マ006

人物をよく描いたルオーですが、こちらは静物画です。
ステンドグラスのような深い色合いです。

児島虎次郎 「手鏡を持つ婦人」 1920年 高梁市成羽美術館
マ005

児島虎次郎(1881~1929)が1919年からの2回目のヨーロッパ留学の時の作品です。
赤と緑という補色を使った、独特の強い色調で描かれています。

藤田嗣治 「仰臥裸婦」 1924年 ニューオータニ美術館
マ002

藤田嗣治(1886-1968)がパリに渡ったのは1913年です。
藤田嗣治独特の乳白色の肌の裸婦像で、この頃には藤田はフランスで
有名画家になっています。

荻須高徳 「創作家具屋」 1929年 稲沢市荻須記念美術館
マ007

荻須高徳(1901~1986)は1927年にパリに渡っています。
先輩の佐伯祐三の影響の強い初期の作品で、佐伯祐三の絵とよく似ています。

小磯良平 「踊り子」 1940年頃 神戸市立小磯記念美術館 
マ004

東京美津学校で荻須高徳と同期の小磯良平(1903~1988)は1928年に
パリに留学しています。
帰国後の作品で、小磯良平らしいおだやかな描き方です。
翌年に代表作、「斉唱」を描いています。


ニューオータニ美術館の次回の展覧会は「大正・昭和のグラフィックデザイン
小村雪岱展」で、会期は10月6日(土)~11月25日(日)です。
小村雪岱(こむらせったい)は泉鏡花の作品の挿絵などで知られた日本画家です。

マ009

関連記事

【2012/08/11 00:05】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/1541-ecabc4da

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |