「輝ける皇妃 エリザベート展」 日本橋三越本店
三越前
chariot

日本橋三越本店新館ギャラリーでは、「輝ける皇妃 エリザベート展」が
開かれています。
会期は8月20日(月)まで、入場料は一般・大学生1000円です。

エ001


ヨーロッパ宮廷一の美貌を謳われたオーストリア皇后エリザベート(1837-98)
ゆかりの品々、約120点の展示です。

「黒ビロードのドレスを着て犬と一緒にいるエリザベート
エ005

エリザベートはバイエルン公の娘に生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国皇帝
フランツ・ヨーゼフ1世に見初められて16歳で結婚し、皇后となります。

しかし、ウイーンの窮屈な宮廷や皇后としての役割を嫌い続けます。

一方で、自分の美貌を自覚し、それが自分の立場を強くする元であると知ると、
それを守るためには努力を惜しみません。
50cmという驚異的なウエストを維持するため、食事は牛肉の肉汁か玉子の
白身だけ、毎日の運動を欠かさず、鉄アレイやバーベルも使っています。
膝まで届く長い髪をセットするのに2、3時間かけ、洗うのは1日がかりだったと
いいます。

「羽の扇を持つエリザベート」
エ002

自慢の細いウエストがはっきり分かる肖像画です。
エリザベートは身長172cmの長身だったといいますから、
その姿は際立っていたことでしょう。

「星の髪飾り」
エ003

モーツァルトの「魔笛」を観たエリザベートが、夜の女王の着けていた
星の髪飾りをとても気に入っていたので、フランツ・ヨーゼフが特別に
作らせたもので、ダイアモンドで出来ています。
髪飾りは角が10個の十芒星と8個の八芒星があったということで、
こちらは八芒星です。

(参考)
フランツ・クサファー・ヴィンターハルター 
「オーストリア皇妃エリザベート」 1865年

ハ10-6-2009_004

この絵は、2009年に六本木の国立新美術館で開かれた、「THE ハプスブルク
-華麗なる王家と美の巨匠たち-」展に出展されていました。
星の髪飾りを着け、華やかな白いドレスにも銀の星の模様が付いています。

「旅行用懐中時計」
エ004

エリザベートはウイーンを逃げ出すため、口実を設けてヨーロッパ中を
旅しています。

特に息子で皇太子のルドルフの自殺と思われる死の後はそれが激しくなります。
オーストリア、ハンガリー、英、独、仏はもちろん、ギリシャ、アイルランド、
スペイン、アルジェリア、カイロなどにも出かけています。
ギリシャのコルフ島には豪華な別荘も建てています。

「世界中を旅したい。アハスエルス(彷徨えるユダヤ人、永遠のユダヤ人)も
私に比べれば出不精のようなもの。」という言葉を残しています。

アハスエルスは、中世の伝説に登場するユダヤ人で、十字架を背負って
刑場に連れて行かれるキリストが店の前で休息を乞うた時、これを拒否
したため、最後の審判の日まで地上を彷徨う運命を背負わされます。

旅行というより、放浪といって良いような旅ですが、スイスのジュネーブに
居た時、無政府主義者に胸を刺されて亡くなり、その彷徨える旅を終えています。

わがままで浪費家、偏った情熱の持ち主で、真面目で勤勉な夫のフランツ・
ヨーゼフとは正反対の性格ですが、それでもフランツ・ヨーゼフからは深く
愛されていたようです。

そんなエリザベートが今でも人気があるのは、自分のしたいことしかしない
という明快な生き方が共感を呼ぶのかもしれません。

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【2012/08/12 00:32】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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