「おもしろびじゅつワンダーランド展」 サントリー美術館
六本木・乃木坂
chariot

六本木のサントリー美術館では、「おもしろびじゅつワンダーランド展」が
開かれています。
会期は9月2日(日)までで、会期中は無休、中学生以下は無料です。
会場内は撮影自由です。

おもしろ001


日本美術を分かりやすく、面白く紹介しようという企画で、デジタルと
アナログの両方を使って、いろいろ面白い工夫を凝らした展覧会です。

1 模様のプラネタリウム

最初の部屋です。

「浮線綾螺鈿蒔絵手箱」 鎌倉時代 13世紀 国宝
サ0020

一面に螺鈿の模様を施した手箱で、北条政子の所持とも伝えられています。

蓋の裏にも梅、葵、菊、女郎花などの草花の絵が描かれていて、
それがプロジェクターで天井に大きく投映されています。
サ0016

まるで、夜空の星を見るような景色です。


2 ススキ林のアプローチ

武蔵野のススキ林が再現してあって、そこを通り抜けていくと、向こうに
「武蔵野図屏風」が置かれています。
サ0023

「武蔵野図屏風」 六曲一双 江戸時代 17世紀
(左隻)
サ0025

(右隻)
サ0027

屏風は「武蔵野は月の入るべき山もなし草より出でて草にこそ入れ」の歌に
想を得ています。
左隻の上の方には富士山、右隻には普通は上の方に描かれる月が下に置かれる
という新鮮な構図で、直立したススキの連なりはとてもデザイン的です。
サントリー美術館のある場所も昔はこのような景色だったのでしょう。


3 和ガラスの藍色ドーム

細長いドームの中に薩摩切子など、江戸時代のガラス器が光を浴びて
並んでいます。
光の色も変わります。
サ0132

サ0133

「藍色ちろり」 江戸時代 18世紀
サ0037

南蛮貿易で長崎に伝わったガラスの技術による長崎ビードロです。

「薩摩切子 藍色被船形鉢」 江戸時代 19世紀中頃
サ0035

薩摩切子は幕末の一時期に島津藩によって興されたガラス製品です。
コウモリをあしらった、江戸時代とは思えないモダンなデザインの
カットグラスです。


4 京都街中タッチパネル

「洛中洛外図屏風」 伝土佐光高 六曲一双 江戸時代 17世紀後半
サ0067

「洛中洛外図屏風」の画面がタッチパネルになっていて、これはどこだろうと
思って触るとその部分が拡大され、建物などの名前が表示されます。
サ0068

金閣寺が見えます。
サ0055

豊臣秀吉の建立した方広寺です。
大仏殿は寛政10年(1798)に落雷で焼失しています。
サ0047

デジタル画面の方広寺と右上は豊臣秀吉を祀る豊国神社です。
サ0065

右隻には洛中洛外図の恒例として、祇園祭が描かれています。
サ0051

左隻には寛永3年(1626)9月に後水尾天皇が徳川秀忠、家光の招きに応じて
二条城に行幸する様子が描かれています。
サ0137


5 顔はめパネルなりきりDancers

「舞踏図」 六面 江戸時代 17世紀
サ0085

豪華な小袖姿の6人の女性が扇を持って、少しずつ違うポーズで踊っています。
サ0080

円筒の中にはその6人のシルエットが描いてあります。
円筒を回転させ、円筒の隙間から中を覗くと、アニメーションの原理で、
シルエットが1人で手を動かして踊っているように見えます。
サ0082

サ0083

その6人を等身大にして、自分の顔で記念写真を撮ることが出来ます。
サ0126

6 全身で影絵遊び

「即興かげぼうし尽」 歌川広重 江戸時代 19世紀前半
サ0121

体を使った影絵の作り方が描いてあって、うぐいすや松、新巻き鮭や
茶釜に見える趣向です。

部屋に入って障子を閉めると、部屋の明かりが付き、自分の影が
障子に映る仕掛けになっています。
広重の見本の松や茶釜の影を作る道具も揃っています。
サ0129

道具も使って自分の影を障子に映したら、その影を外からカメラで
誰かに写してもらうと、どんな影絵になったか分かります。


7 アイデア勝負 「見立て」の世界

この大きな丸い物は…
サ0090

ひっくり返った抹茶茶碗です。
サ0095

クッションも置いてあって、中で一休み出来ます。

赤楽茶碗 銘「熟柿」 本阿弥光悦 江戸時代 19世紀前半
サ0091

元はこの茶碗で、熟した柿に見立てて銘が付いています。

8 マルの中のクール・デザイン「鍋島」

鍋島は佐賀藩鍋島家が将軍家への献上品や諸大名への贈答品として
制作した磁器です。
サ0097

鍋島のデザインを使って、自分でお皿に自由に貼り付けることが出来る
コーナーです。

サ0123

デジタル画像を使って皿の種類を選び、好きなピースを皿の上に
ドラッグすると出来上がりです。
サ0112

サ0115


とても面白く、楽しめる企画で、「武蔵野図屏風」の情景は趣きがあり、
「洛中洛外図屏風」はあちこち触ってゆっくり観ることが出来ました。
夏休み企画として来年もやってほしいものです。

展覧会のHPです。


サントリー美術館の次の展覧会は「お伽草子」です。
会期は9月19日(水)~11月4日(日)です。

会場には桃山時代の「鼠草子絵巻」をタッチパネルで観るコーナーもあります。

サ0151

長い絵巻物は会場では一部しか観ることが出来ませんが、タッチパネルが
一緒にあると全部観ることが出来てとても便利です。


サントリー美術館のある東京ミッドタウンでは、28都道府県36産地の
約800個の風鈴を飾って、「風鈴彩祭」を催しています。
期間は9月2日(日)までです。

サ0159

かもがわ里山風鈴(千葉県)
サ0153

榛名ガラス風鈴(群馬県)
サ0155

越前焼風鈴(福井県)
サ0157

鳴らすと、それぞれ違った涼しい音がします。

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【2012/08/14 00:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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