「出雲―聖地の至宝―」展 東京国立博物館
上野
chariot

東京国立博物館の本館では古事記1300年・出雲大社大遷宮特別展
「出雲―聖地の至宝―」が開かれています。
会期は11月25日(月)までです。

出001


今年は出雲神話も書かれている古事記が編纂されて1300年にあたり、
来年は出雲大社の60年ぶりの大遷宮が行われます。
これを記念して、出雲にまつわる銅剣、銅鐸などの出土品や史料の展示です。

1章 出雲大社の歴史と宝物

古事記によれば大国主が国譲りの条件として、太い柱で千木(ちぎ)が空高くまで
届く立派な宮殿を建ててくれるよう求めたので、出雲大社が建てられたそうです。

出雲大社の本殿は平安・鎌倉時代は東大寺大仏殿より高く、高さ16丈(約48m)
あったと言われています。
しかしこれはあまりに高く、事実とは違うと思われてきましたが、1999年から
2002年にかけての境内の発掘で、束ねられた3本の太い杉柱の根元が発掘された
ことで、実在していた可能性が高くなりました。
これは出雲大社の宮司の千家(せんげ)家に伝わる、「金輪御造営差図」とも
一致しています。

宇豆柱(うづばしら) 出雲大社境内遺跡出土 
 鎌倉時代・宝治2年(1248) 重要文化財

3本束ねると直径3mになるという柱は実際に見ると大変大きく、その存在感は
圧倒的で、古神道の磐座(いわくら)を思わせます。

出雲大社本殿復元模型 出雲市
出002
 
模型でもその高さと階段の長さを充分実感出来ます。
巨木を立てるという、三内丸山遺跡のような縄文文化との関係を想像させます。

2章 島根の至宝

荒神谷遺跡出土の銅剣 弥生時代・前2~1世紀 国宝
1984年に、並んで埋納された銅剣が一度に358本出土しています。
この数はそれまでに全国で出土した銅剣の数より多く、大きなニュースになりました。
展覧会ではそのうち、42本が展示されています。
多くの銅剣の根元に×印が刻んであり、印の意味も埋納の理由も不明です。

加茂岩倉遺跡出土の銅鐸 弥生時代・前2~1世紀 国宝
1996~97年に、埋納された銅鐸が一度に39個出土しています。
展覧会ではそのうち、16個が展示されています。
こちらの銅鐸にも×印の刻まれた物があり、荒神谷遺跡の銅剣との関連を
示しています。

兵庫鎖太刀 鎌倉時代・13~14世紀 須佐神社 重要文化財
出雲の戦国大名、尼子晴久(1514-61)の奉納です。
須佐神社は須佐之男命を主祭神としています。

色々糸威胴丸 室町時代・16世紀 佐太神社 重要文化財
出003

尼子晴久の祖父、尼子経久(1458-1541)の奉納で、大袖付きの豪華な銅丸鎧です。
佐太神社は出雲国の二の宮です。


貴重な出雲の文化財を観ることの出来る興味深い展覧会です。

展覧会のHPです。


大林組によるコンピュータを使った古代の出雲大社の復元プロジェクトの記録です。



関連記事

【2012/10/26 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/1632-9981caf3

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |