「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展 六本木 サントリー美術館
六本木・乃木坂
chariot

六本木のサントリー美術館では「森と湖の国 フィンランド・デザイン」展が
開かれています。
会期は2013年1月20日(日)までです。

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フィンランド国立ガラス美術館の所蔵品を中心にしたガラス製品
約150点の展示で、今回は展示替えはありません。


プロローグ: 18世紀後半~1920年代 黎明期

18世紀から1920年代までのガラス器です。
ガラス生産はスウェーデン領時代の17世紀に始まっていますが、
スウェーデンは自国の森林資源保護のため、燃料を使うガラス工房を
フィンランドに置いています。
作品にオリジナル性はまだあまり出ていません。


第I章: 1930年代 躍進期

1917年の独立後の1930年代になると、実用的で美しいデザインのガラスの
日用品が生まれます。
アールト夫妻はその代表者です。

アイノ・マルシオ=アールト 「プレスガラス」 
 1932年 フィンランド国立ガラス美術館蔵

輪を積み重ねたようにした形のカップや皿で、水面に石を投げて出来る
水紋を意味する「Bolgeblick」の名で親しまれ、現在も使われている
デザインです。

アルヴァル・アールト 「アールトの花瓶 9750」 1937年 個人蔵
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フィンランドの湖をイメージした作品です。
ヘルシンキのレストラン、「サヴォイ」で使われたことから、サヴォイの名で
親しまれている、有名なシリーズの一つです。


第II章: 1950年代 黄金期

企業デザイナーの活躍の時期です。

アルツ・ブルマー 「フィンランディア」 
 1945年 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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木の肌を模したごつごつした表面です。
滑らかな表面が特徴のフィンランド・デザインとしては珍しい形です。

タピオ・ヴィルッカラ 「カンタレッリ(アンズタケ)」 1947年 個人蔵
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ラッパの形をしたアンズタケをモチーフにしています。
キノコ狩りはフィンランド人の秋のレジャーとのことです。

カイ・フランク 「ヤマシギ」 1953年 フィンランド国立ガラス美術館蔵
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シンプルなデザインですが、クチバシも付いていて、鳥の可愛い姿を
うまく捉えています。

ティモ・サルヴァネヴァ 「i ガラス」 1956年 
 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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シンプルなデザインの薄手のガラス食器シリーズで、「i」はデザイン会社の
イッタラ社のロゴを表します。
ティモ・サルヴァネヴァはiittala(イッタラ)のロゴをデザインしています。

第III章: 1960・70年代 転換期

70年代になると製品のためのデザイン作りでなく、個人のデザイナーとして
活動する人が多くなってきます。
さらにオイルショックが重なって、ガラス業界は転換を迫られ、質を保ちながら
安価な製品を作り出すことに腐心します。

アイモ・オッコリン 「ウォーター・リリー(睡蓮)」 1960年
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睡蓮をかたどった、鋭角的なデザインです。

タピオ・ヴィルッカラ  「ウルティマ・テューレ」 
 1968年 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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「ウルティマ・テューレ」は「最北」という意味で、ラップランドの
氷の解ける様子に触発されて生まれたデザインとのことです。
氷の半透明な感じをよく表しています。
現在もフィンランド航空の食器として使われています。


第IV章: フィンランド・ガラスの今 Art&Life

現在に至るフィンランド・ガラスの作品の展示です。

オイヴァ・トイッカ 「オアシス」 
 1988年 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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50cmほどの大きさの作品で、さまざまなガラスのパーツを組み立てた
ような形をしています。
賑やかでありながらすっきりとしていて、どこから観ても楽しい造形です。

会場の一部は撮影可能です。

入口のインスタレーションはオーロラをモチーフにしていて、幻想的な映像が
流されています。

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オイヴァ・トイッカ 「トナカイの集会」 
 1972年 フィンランド国立ガラス美術館蔵

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フィンランドの森の情景です。

ハッリ・コスキネン 「きわみの森」 2012年
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森のようにランプが整然と並んでいます。

イッタラ社の「バード」のシリーズで、鳥たちが群れています。
「バード」の原型は1971年に出来上がり、翌年から製造を始めています。

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フィンランド・デザインはモダンな一方で、自然を取り入れて、ガラスで
ありながら柔らかく温かです。
生活にもなじみやすい優しいかたちであることを見せてくれる展覧会です。

展覧会のHPです。


ミッドタウンの吹き抜けにはフィンランドの伝統工芸のわら細工、
「ヒンメリ」を模した飾りが下がっています。

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ミッドタウン恒例の、ミニサンタクロースの集合したクリスマスツリーです。
サンタクロースはフィンランドに住んでいます。

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外のクリスマスツリーにも、「ヒンメリ」が飾ってあります。

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スノウマンが4人登場しました。

こちらが「白ヒゲのリーダー」です。
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「ハットのロマンチスト」です。
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「ハイヒールのおしゃれさん」はハイヒールのブーツを履いています。
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「丸メガネの芸術家」です。
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【2012/11/25 01:12】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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