「館蔵仏像名品選」 東京国立博物館
上野
chariot

東京国立博物館の本館11室では総合文化展 (平常展)として東京国立博物館
140周年特集陳列、「館蔵仏像名品選」が行われています。
会期は12月2日(日)までです。

館蔵の仏像のうちの名品13件(19躯)による展示で、撮影可能です。

重要文化財 「菩薩立像」 鎌倉時代・13世紀
仏0167


仏0111

衣に切金が入り、瓔珞で飾った、とてもあでやかな仏像です。
目には水晶の玉眼が入っていますが、唇に水晶の板を当てる玉唇という
珍しい技法も使われているそうです。

重要文化財 「日光菩薩坐像」 奈良時代・8世紀
仏0097

仏0099

乾漆像で、元は京都の高山寺にあり、現在は京都国立博物館にある薬師如来、
東京藝術大学にある月光菩薩と組になっていたそうです。
月光菩薩も同じく半跏像ですが、お腹の部分が失われています。
豊満な顔、切れ長な目に唐時代の仏像の影響が見られるとのことです。

重要文化財 「毘沙門天立像」 平安時代・応保2年(1162)頃
仏0162

奈良市にあって今は廃絶した旧中川寺十輪院持仏堂所在の像で、日本画家の
川端龍子より寄贈されています。
平安後期の代表作で、当時としては新しい技法の玉眼が使われているそうです。

「文殊菩薩立像」 鎌倉時代・13世紀
仏0102

仏0137

像高43.3cmの小像で、奈良を中心に活動した善円の初期の作とされています。
髪を幾つも結い上げた、きりりとしたお顔立ちです。

重要文化財 「阿弥陀如来および両脇侍立像」 鎌倉時代・建長6年(1254)
仏0160

銘文には、善光寺如来の形である一光三尊(一つの光背に三尊が収まる)の像で、
下野国那須の僧、西忍によって勧進されたとあります。
両脇侍の印は左手の上に右手を乗せる珍しい形ですが、
元は宝珠を持っていたのが
簡略化されたようです。

重要文化財 「不動明王立像」 平安時代・11世紀
仏0126

右肩を上げ、目を怒らし、火炎光背を背にしていますが、
何となく大らかな作風です。

「薬師如来坐像」 奈良時代・8世紀
仏0139

仏0142

木芯乾漆像で、上半身はクスノキ、脚部はヒノキで作って接合した後、
漆におがくずを混ぜた木屎(こくそ)漆を盛り上げてあります。
奈良時代の端正なお顔立ちをしておられます。

重要文化財 「十二神将立像」 鎌倉時代・13世紀
仏0130

仏0131

手前:戌神 奥:辰神
仏0134

巳神
仏0135

京都の浄瑠璃寺にあったと伝えられる像です。
運慶の系統の作とされ、光に浮かぶ姿にはとても躍動感があります。

「阿弥陀如来立像」 鎌倉時代・13世紀
仏0157

京都の泉涌寺に伝わった像です。
表面に蒔絵を施してあるという珍しい像で、光沢に厚みがあります。

重要文化財 「大日如来坐像」  平安時代・11世紀
金剛界大日如来で、おだやかな平安後期の作風を表しています。

「地蔵菩薩立像」 鎌倉時代・13世紀
仏0154

和服のように襟を合わせる内衣(ないえ)を着た姿は、現実の姿をした
生身(しょうじん)地蔵を表しています。
春日信仰と結び付いて奈良で流行した形で、奈良で活動した善円の系統の
作とされています。

「千手観音菩薩坐像」 南北朝時代・14世紀
仏0146

仏0149

千手の持ち物は無くなっていますが、光背や台座を含め、当初の物が
ほとんど残っています。
光背の彫りがとても繊細です。
お顔がやや角張っていて、中国風を取り入れた院派の仏師の作とされています。

重要文化財 「愛染明王坐像」 鎌倉時代・13-14世紀
仏0113

仏0116

仏0117

奈良にあって今は廃絶した内山永久寺に伝来した像です。
密教の明王像の一つで、神秘的な雰囲気を持っています。
厨子からガラスの装飾品まで当初の品が残っており、赤々と燃え立つような
彩色も鮮やかです。

仏0119

厨子の内扉には八菩薩と二明王が描かれ、本像と合わせて愛染曼荼羅を
構成しています。
後壁には閻魔天を中心にした閻魔天曼荼羅が描かれ、天蓋には銅板の梵字を
貼って仏眼曼荼羅を表しています。


どれも名品揃いで、とても充実した見応えのある展示です。

展覧会のHPです。

展示されている仏像のうち12組を対象にして、ネットによる
「トーハク仏像選手権」も開かれています。
現在のところ、「日光菩薩坐像」と「愛染明王坐像」がトップを
争っています。

「トーハク仏像選手権」のページです。


国宝室の展示はこの季節に合わせ、狩野秀頼の「観楓図屏風」(16世紀)です。

仏0171

仏0176

仏0174


本館前のユリノキも黄葉の盛りです。

仏0087




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【2012/11/29 00:07】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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