対談 「日本美術を体感する~若冲を中心に」 丸ビル7階ホール
東京
chariot

小学館の創業90周年記念企画、「日本美術全集」全20巻発刊記念スペシャル対談、
「日本美術を体感する~若冲を中心に」が12月9日に丸ビル7階ホールで
開かれたので、応募して行ってきました。

美術001


編集委員のうちの2人、辻惟雄MIHO MUSEUM館長・東京大学名誉教授と山下裕二
明治学院大学教授による対談です。
辻先生は従来あまり評価されていなかった岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、
曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳を奇想の画家たちとして取り上げ、再評価を
行なっています。

12月5日第1回配本の第2巻、「法隆寺と奈良の寺院」、2013年2月22日第2回配本の
第14回、「若冲・応挙、みやこの奇想」から第20回配本の「日本美術の現在・未来」
まで、特に伊藤若冲を中心にしての解説および対談でした。

そのうち、ごく一部ですが書いてみます。

第1回、「法隆寺と奈良の寺院」
(山下)法隆寺金堂内陣は40数年ぶりの撮影。
    中国文化の影響の強い時代なので、中国美術の専門家も加わって編集した。

第2回、「若冲・応挙、みやこの奇想」
(山下)若冲は最近評価が高まったので、以前の全集ではあまり取り上げられて
    いない。
    「動植綵絵(どうしょくさいえ)」全30巻を完全掲載。
    「動植綵絵」の中の「群鶏図」にこちらを見ている一羽は若冲の
    自画像だろう。
    若冲の花鳥画はどれもそっぽを向いていて、心理学的な解釈が出来る。

(辻)若冲の絵にはアニミズムがある。
   自分の若冲評価のきっかけは、アメリカの青年が若冲を買い漁っていると
   聞いて、道具屋に行ってその作品を観て驚いたのがきっかけ。
   この青年が現在のエツコ&ジョー・プライスコレクションのオーナーの
   ジョー・プライス氏。
   今も、行くとよく見せてくれ、かえって日本にあるよりも観られる機会が
   多いほど。
   来年、プライスコレクションは震災を受けた岩手、宮城、福島の3県で
   展示される。東京には来ない。
   MIHO MUSEUM所蔵の「象と鯨図屏風」も同時に展示される。

(山下)曾我蕭白の「群仙図」は保存状態が極めて良い。
    あまり気持ち悪いので開けなかったのではないかと思うほど。
    やはりプライスコレクションの「白象黒牛図屏風」も収録。
    プライス氏の最も好きなのは長沢芦雪かもしれない。

約1時間30分にわたり、このように今後刊行予定の各巻について、とても興味深く、
今後の鑑賞の参考になるお話を聴くことが出来ました。

辻先生は美術全集は大型版でないとその作品の良さを充分に伝えられないと
述べられていました。
この「日本美術全集」はB4版という大きさで、実物大のパンフレットの図版を
見てもその迫力が伝わります。

伊藤若冲 「虎図」(部分) エツコ&ジョー・プライスコレクション
美術003

毛の1本1本まで、細かく徹底的に描き込まれていることがよく分かります。

伊藤若冲 「動植綵絵」のうち「紫陽花双鶏図」(部分) 宮内庁三の丸尚蔵館
美術002

鶏冠には白い点々をびっしりと入れています。

「日本美術全集」の公式サイトです。




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【2012/12/12 00:15】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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