「シャガールのタピスリー展」 渋谷区立松涛美術館
渋谷
chariot

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

渋谷区立松涛美術館では、「シャガールのタピスリー展」が開かれています。
会期は2013年1月27日(日)までです。

シ001


副題は「マルク・シャガールとイヴェット・コキール=プランス 
二つの才能が織りなすシンフォーニー」となっています。
シャガールの作品のタピスリーと、それを制作したイヴェット・コキール=プランス
(1928-2005)の紹介を中心にして、タピスリー13点を含め、油彩画や
リトグラフなどが50近く展示されています。

タピスリー作家のイヴェット・コキール=プランスは1964年にシャガールと出会い、
1966年に最初のタピスリー作品、「アルルカンの家族」を制作しています。

シ003


タピスリー制作は原画を単に写して拡大するのではなく、作品と芸術家そのものを
精確に理解し、常に質問を重ねてあらためて作品を創造するものであるとのことです。

単に原画を拡大しただけではタピスリーの出来上がりは平板なものになってしまう
ということで、コキール=プランスもシャガールと徹底的に対話を繰り返し、
作品を理解して、完成させています。

タピスリーの原寸大の下絵(カルトン)を見ると、画面は色別にびっしりと
細かく分割され、その小さな区画に色の指定が書き込まれています。
タピスリー作家はこの下絵を制作し、織工が織り機のすぐ下にこれを置いて、
縦糸の隙間の上から覗きながら決められた横糸を入れていくという作業です。
小さな物でも1ヶ月、大作だと1年以上かかるということで、大変な手間と労力を
要する作業なことが分かります。

シ004


「サーカス I」 タピスリー 238×200cm 1970年
シ009

リトグラフとともに展示されていて、原作とタピスリーを見比べることが出来ます。
華やかな色彩にあふれた作品を再現していて、大きくなった画面には迫力があります。
よく観ると細かい部分で色調を変えているのが分かります。

「創造」(部分) タピスリー 255×187cm 1971年

「青と黄色の横顔」 タピスリー 181×133cm 1973年
シ005

シャガールによく見られる色面分割による作品です。

「赤い雄鶏」 タピスリー 315×380cm 1991年
シ006

雄鶏のトサカや顔の赤色がとても鮮やかです。
大きな作品はシャガールの死後、制作されています。

「アルルカン」(部分) タピスリー 317×525cm 1993年
シ007

大きな作品で、パリの風景やサーカスを入れ込んだ、シャガールの夢の世界です。

「平和」(部分) タピスリー 410×620cm 1993年
シ008

展示作品中で最大の作品で、吹き抜けの展示室にかかっていて、見上げる高さです。
サルブール市の依頼で制作されたもので、濃淡の青色が輝いて広がり、キリストの磔、
母子像、天使、恋人たち、ライオン、ロバ、蛇などがちりばめられて、曼荼羅を
観るようです。

タピスリーの魅力はその柔らかくて暖かな質感にもあります。
これだけ大きいと、上に寝転んで眠ってみたくなります。
そうすれば、なにか素晴らしい夢を見ることも出来そうです。

タピスリーという媒体によってシャガールの魅力を更に味わうことの出来る展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2013/01/01 00:13】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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  • こんばんは。
  • シャガールは独特の色彩で夢のような世界を描き出しています。
    大きなタピスリーの画面なので、特にその輝きには圧倒されます。

    【2014/07/12 21:17】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 温故知新と ケンケン
  • シャガール 画像 で 検索中です
    独特のライン と 色彩 すごいです。
    こないだ シャガール展へ 行きました。
    天井壁画~舞台衣装~ 映画 舞台 そんな歴史風景 なんとなくダリをモネの壁画を 思い出しました
    こないだピカソの16歳のころの作品を見て びっくり
    シャガールの若きころの作品を見たいなぁ
    絵画同好会(名前検討中

    【2014/07/12 02:06】 url[村石太マン&惑星の王子様 #-] [ 編集]
  • まきさん、こんばんは。
  • コメントありがとうございます。
    シャガールのタピスリーは本当に大きくて、明るい色彩がさらに際立ちます。
    見上げる高さにあるので、確かにステンドグラスのように感じますね。

    【2013/01/25 22:56】 url[猫アリーナ(chariot) #/8nqih4Y] [ 編集]
  • はじめまして。(*^_^*)
    美術館大好きなおばさんです。
    でも、心は乙女ですが。

    素敵な記事がいっぱいですね。カフェの紹介も楽しいですね。

    さて、今日、松濤に行って「シャガールのタペスリー」見てきました。シャガールの実物の絵よりも明るめですね。ステンドグラスと一緒で大きくて迫力あります。
    色彩が奇麗で良かったです。


    【2013/01/25 17:23】 url[まき #-] [ 編集]
    please comment















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