「尾張徳川家の至宝」展 江戸東京博物館
両国
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両国の江戸東京博物館では、開館20周年記念展、「尾張徳川家の至宝」が
開かれています。
会期は2月24日(日)までで、会期中、一部展示替えがあります。

尾張001


尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600~1650)に始まる
御三家筆頭の家柄です。
展覧会では名古屋市の徳川美術館の所蔵する尾張徳川家の大名道具、
約230件が展示されています。

「銀溜(ぎんだめ)白糸威具足」 徳川義直所用 江戸時代 17世紀
尾張003

会場入口で来館者を迎えています。
義直は正月の具足祝いの儀式のために毎年具足を新調していて、その中でも
この具足を好み、旅行の際にも必ず携行していたそうです。
全体に白く、兜の前立と袖の緒の朱、草摺の裾の黒毛をアクセントにしています。
胴が太く、義直は体格の大きな人だったようです。
東京国立博物館に展示されていた、義直が大坂の陣で着用した白糸威二枚胴具足も
太い胴をしていました。
どちらも白糸威で、義直は白を好んだのでしょう。

「銀孫手」 徳川義直所用 江戸時代 17世紀
甲冑を着けた後に使う孫の手で、先端が銀で出来ています。
陣中ではこのような道具も必要だったようです。

「刀 銘 村正」 徳川家康所持 室町時代 16世紀
村正は徳川家に祟る妖刀とされていますが、家康自身も所持していました。

「古銅砧形花生 銘 杵のをれ」 名物 豊臣秀吉・徳川家康所用
  中国・元~明時代 14~15世紀

尾張004

犬山城主だった石川貞清が豊臣秀吉の面前で徳川家康と囲碁の勝負に勝って
拝領しました。
関ヶ原の戦いで西軍に付いた貞清は助命され、この花生を家康に献上しています。
すっきりとした姿をしていて、砧の折れた形になぞらえた命名です。

「初音蒔絵貝桶」 千代姫所用 江戸時代 寛永16年(1639) 国宝
尾張006

1月27日までの展示です。
国宝の「初音の調度」の中の一対です。
「初音の調度」は3代将軍徳川家光の娘の千代姫が尾張家2代光友に
嫁した時の道具類です。
源氏物語の「初音」の帖にある歌を芦手書きにしています。
芦手書きは絵の中に文字を忍ばせておく装飾技法です。
明石の上が娘の明石の姫君に送った歌です。

 年月を松にひかれてふる人に今日鴬の初音きかせよ

技巧を凝らした華麗な蒔絵が施され、葵の紋も入っています。

貝桶は貝合わせの貝を納めた桶で、大名の婚礼行列では先頭を飾り、
婚家に着くと先ず貝桶渡しの儀が行われたそうです。

1月29日から2月24日までは「初音蒔絵鏡台」が展示されます。

尾張005


「源氏物語絵巻 柏木(三)」 平安時代 12世紀 国宝
1月15日までの展示です。
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正妻の女三宮の産んだ不義の子、薫を抱く光源氏です。
源氏物語絵巻の中でも最も印象の深い場面で、光源氏の大きく傾いた姿に
源氏の苦悩と悲しみが表れています。
人物は画面左に片寄せられ、緊迫感を増しています。

1月29日から2月11日までは「東屋(二)」が展示されます。

国宝「源氏物語絵巻」は徳川美術館と五島美術館が所蔵していて、
作品保護のため、たまにしか観ることが出来ません。

ほかにも武具、能面、能装束、茶道具、香道具、遊戯具、書画など
文武の逸品の揃った、尾張徳川家の格式を示す展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2013/01/08 00:14】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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江戸東京博物館で開催中の 江戸東京博物館 開館20 周年記念特別展「尾張徳川家の至宝」に行って来ました。 尾張徳川家の至宝展公式サイト   http://www.tbs.co.jp/owari-tokugawa2013/ 名
【2013/01/10 21:16】

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