「オリエントの美術展」 出光美術館
日比谷・有楽町
chariot

日比谷の出光美術館では、「オリエントの美術展」が開かれています。
出光美術館のコレクションを中心にした展示で、会期は3月24日(日)までです。

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出光美術館はオリエントコレクションとして、エジプト・イラン・トルコ・
地中海地域を中心にした考古美術品を多数保有しています。
通常は三鷹市の中近東文化センターで展示されていますが、その改修工事を機に
出光美術館で約140点が展示されます。

葬送用彩色船模型 エジプト 前22~18世紀
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葦舟の木製の模型で、大勢の漕ぎ手や船頭を乗せています。
天蓋の下の人物が被葬者です。
このような模型は第1中間期から中王国の中エジプト地方で副葬されていたそうです。

金彩鉢 東地中海地域 前3~2世紀
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ギリシャ風の金色の連続模様が半透明のガラスの間に挟まっています。
2つの碗を鋳型で製作し、金箔で装飾した後から加熱して一体化しています。
ゴールドサンドイッチガラスという技法で、ヘレニズム時代の完成品は世界でも
数例しかないそうです。

婦人胸像 シリア 2~3世紀
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ローマ時代の墓の石の蓋に刻まれた像で、高い鼻隆をしています。
肩の上には被葬者の名前が刻まれています。

中近東で陶磁器産業が成立するのは7世紀以降のイスラム時代になってからで、
アッバース朝(750~1258)の繁栄とともに発展したということです。

色絵騎馬人物文鉢 イラン 12~13世紀
ポスターなどに使われている作品です。
装飾的な樹木、騎馬人物、スフィンクスなどが描かれています。
のどかな筆遣いで、人物には金色の光背が付いています。
木や植物を中心に動物や精霊を左右対称に配するのは中近東では紀元前から
好まれていた図柄とのことです。

ラスター彩人物文鳥首水注 イラン 12~13世紀
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ラスター彩とはイスラム陶器の一種で、金属のような輝きが特徴です。
胴に凹凸を付け、人物や植物文を描いています。
クチバシに穴が開いていて、ここから液体を注げるようになっています。

藍釉多彩花卉文把手付瓶 トルコ 16世紀後半
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イスタンブール対岸のイズニクで生産された陶器です。
赤い部分は赤い色の土を盛り上げてあります。
イズニクはオスマントルコ時代の陶器産地で、14世紀から生産が始まっています。

白釉多彩花文皿 トルコ 17世紀中期
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イズニク産で、カーネーション、バラ、チューリップらしい花が描かれ、
金彩も施されています。
チューリップはトルコが原産地です。
渦巻き模様は中国の白磁青花の波濤文が崩れたものとのことです。
イズニク陶器は中国陶器の影響を受けています。

多様なオリエントの文物を観ることが出来て、面白い展覧会です。
特にイスラム時代の陶器などの美術品は見応えがありました。

展覧会のHPです。


出光美術館の次回の展覧会は「源氏絵と伊勢絵」展で、
会期は4月6日から5月19日です。

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【2013/01/19 00:21】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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