「平山郁夫展-大唐西域画への道-」 日本橋三越本店
三越前
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日本橋三越本店新館ギャラリーでは、「平山郁夫展-大唐西域画への道-」が
開かれています。
会期は2月4日(月)まで、入場料は一般・大学生800円です。

平001


佐川美術館の所蔵する平山郁夫の作品のうちから、生涯描き続けたテーマである
仏教についての作品、約80点が展示されています。

第一章 仏教生誕の地 ~インド・カンボジア~
インドのナーランダ遺跡、エローラ石窟、カンボジアのアンコールワットなどを
描いた作品です。

平山郁夫は内戦で荒廃したアンコール遺跡の修復に協力しています。

第二章 東西交流の道 ~西アジア・中央アジア・中国~

平山郁夫は延べ150回以上のスケッチ取材でシルクロードをはじめとする
東西交流の道を描いています。

「天堂苑樹」 1966年
平003

仏伝シリーズの一つです。
森の中で釈迦が立って菩薩たちに説法するさまを描いたものです。
金色の諸仏は緑の木々の中に浮かび、左下にうずくまる白象と
遠くの赤いインドの大地が色を添えています。
白象は釈迦の母、麻耶夫人の象徴とのことで、麻耶夫人は白象が
胎内に入る夢を見て、釈迦を懐妊しています。

「バーミアンの大石仏」 1991年
平007

バーミアンの大石仏は2001年にタリバンによって爆破され、
今はこの姿はありません。

「月下シルクロードを行く」 2001年
群青の世界を行くキャラバンです。

第三章 仏教文化の精華 ~日本・韓国~

法隆寺、薬師寺、延暦寺、三千院、慶州の仏国寺などです。

「法隆寺」 1991年
平005

平山郁夫は火災で焼損した金堂壁画の復元模写事業に前田青邨班の
一員として参加しています。

「薬師寺の夕べ」 1997年
平009

薬師寺は法相宗の寺で、宗祖の慈恩大師は玄奘三蔵に師事しています。
玄奘三蔵を深く尊敬していた平山郁夫は薬師寺西塔の再建にあたっては
仏舎利を寄進しています。

第四章 大唐西域画 ~玄奘三蔵、求道の奇跡~

1991年に薬師寺に建立された玄奘三蔵院には2000年に完成した、玄奘三蔵の
インドへの旅にちなんだ「大唐西域壁画」が納められています。
平山郁夫はその絵をより多くの人に観てもらうため、2007年に50号の
作品にも描いています。
「大唐西域壁画」という題は玄奘の著した「大唐西域記」に依っています。

7つの場面は朝から夕方にかけての一日の景色として展開されます。

第1画面 「明けゆく長安大雁塔・中国」
平006

大雁塔は玄奘が持ち帰った膨大な経典を納めるために建てた塔で、
国禁を犯して出発した頃にはまだ無かったのですが、門出にふさわしい
場面として選ばれたとのことです。

第2画面 「嘉峪関を行く・中国」
嘉峪関はシルクロードの西の要衝にあり、明時代に建設されているので、
玄奘の時代にはありませんでした。

第3画面 「高昌故城・中国」
玄奘はインドへの旅の途中で高昌国の国王から歓待されますが、インドから
帰る時には高昌国は既に唐に滅ぼされていました。

第4画面 「西方浄土須弥山」
平002

平山郁夫は世界の中心にある須弥山としてエヴェレストを選び、現地に取材
しています。
壁画全体の中心にある「西方浄土須弥山」は青色を基調にしているので、
左右の「高昌故城・中国」と「バーミアン石窟・アフガニスタン」は補色の
黄色と金色を使ったそうです。

第5画面 「バーミアン石窟・アフガニスタン」
バーミアン石窟の遠景を描いています。
この作品を描いた頃はバーミアン大石仏はまだ破壊されていません。

第6画面 「デカン高原の夕べ・インド」
夕日を浴びた赤茶けたデカン高原を描いています。

第7画面 「ナーランダの月・インド」
玄奘がインドで滞在した学校の跡に月が出ています。
ナーランダの仏教の学校には1万人以上の学生が居たこともあるそうですが、
後にイスラム勢力によって破壊されています。

玄奘三蔵を敬愛する平山郁夫は、「作品を描き続けることが出来たのは
玄奘三蔵のおかげである。」と述べていて、この壁画を以て玄奘三蔵を
顕彰しようと考えたそうです。

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【2013/01/26 00:11】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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