アーティスト・ファイル2013」展 国立新美術館
乃木坂
chariot

六本木の国立新美術館では「アーティスト・ファイル2013」展が開かれています。
会期は4月1日(月)まで、火曜日が休館日です。

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「アーティスト・ファイル」展は国立新美術館が開館以来続けてきた現代美術の
展覧会プロジェクトです。
今回は5回目で、海外作家3名を含む8名の参加です。

ヂョン・ヨンドゥ 1969年、晋州(韓国)生まれ

「ワンダーランド」より「白雪姫」 2004年
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5~7歳の子供の描いた絵15点を元に再構成した場面を写真に撮っています。
子供の世界がリアルでファンタジーにあふれた情景に転換されています。

「手作りの記憶」シリーズ 2008年
ソウルの公園で思い出話を語る7人の老人を一人ずつビデオで映しながら、
それぞれの場面の横にその思い出の一場面を演劇の舞台に仕立てていく
様子を映しています。
「伝説と貧困」の場面では、舞台で小さな小屋の中に大きなトラの人形を
運び込んだので何かと思ったら、犬をトラと見間違えたと言う話でした。

ヂョン・ヨンドゥさんの作品には対象への優しさがあります。

中澤英明  1955年、新潟県生まれ

「子供の顔―おっさま」 2006年
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テンペラと油彩による、正面を向いた子供の顔、36点の連作です。
いろいろな表情をしていますが、みな同じ雰囲気を持っています。
「八重歯」「ムシ歯」の子もいますが、口は閉じています。

東亭 順(あずまてい じゅん) 1973年、東京生まれ

2012年の作品は木の枠に張った古いシーツにニスを塗って19枚のパネルを作り、
それを壁のように並べています。
それぞれのパネルには、「未来のためという台詞は都合の良い逃げ道に聞こえる。」
といったような長い題が付いています。

(参考) 「Sud bat True」 2011年
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國安孝昌 1957年、北海道生まれ

「Inner Kingdom」 2013年
陶製のブロックと丸太を組合わせて、展示室いっぱい、新美術館の
高い天井まで届く巨大な構造物を積み上げています。
制作過程自体がアートといえるようなエネルギーにあふれた作品で、
制作しているところから公開してもらえれば更に面白かっただろうと思います。

(参考) 「Spiral of MIDOW」 1997年
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利部志穂(かがぶしほ) 1981年、神奈川県生まれ

「ブルーアワー、タマがわ、たつた火」 2013年
頭上には金属パイプが何本も平行に張り渡され、床には紙や針金、
金属の籠など雑多な物が散らばっています。
ありふれた物によって、日常とは異なる場が構成されています。

(参考) 「水位」 2011年
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ナリニ・マラニ 1946年、カラチ(インド、現パキスタン)生まれ

現在はインドのムンバイに在住する女性作家です。

「内在する他者との分裂」 2007年
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縦2m、横1mのアクリルシートの裏に彩色した14枚を並べて壁画のように
仕立てています。
暴力や抑圧への批判を含んでいるとのことで、魔物や妖怪のようなものが
うごめく世界です。

「消失した血痕を探して」 2012年
5本の大きな走馬灯のようなシリンダーを天井から吊るして回転させ、
絵の影を壁面に映しています。
ヒンドゥー教の神像、怪物、骨などが壁を伝って走り抜けます。

志賀理江子 1980年、愛知県生まれ

志賀さんは2009年から宮城県名取市の北釜に在住し、その風土を
素材とした作品を制作しています。
展示は2009年から2012年にかけて撮影した約100枚の写真を
木の板に貼って、立て並べてあります。

「螺旋海岸」 2010年
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写真はどれも象徴的な映像で、どこか死や葬送を感じさせるものがあります。
北釜は仙台空港と海の間にあって、2011年の東日本大震災の津波によって
大きな被害を受けています。

ダレン・アーモンド 1971年 ウィガン(イギリス)生まれ

「あなたがいれば…」 2003年
病気の祖母を見舞ったことをきっかに制作されたビデオ作品で、
20年前に夫を亡くした祖母の想い出を元にしています。
新婚旅行で訪れたイングランド西岸の保養地、ブラックプールを象徴する
ような、踊る男女の足元、噴水、水車小屋を象ったネオンのビデオ映像を
壁に映し、それを視ているかのような祖母の顔も映しています。

「Fullmoon アイフェルにて 2」
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世界各地で満月の光だけで撮った写真7点の展示です。
アイフェルはドイツのライン川沿いにあります。
露光時間を長くして撮っているので、どの写真も月光だけで撮ったとは
分からない明るさですが、とても静かです。

展覧会のHPです。

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【2013/01/28 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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