「吉祥のかたち」展 泉屋博古館分館
六本木1丁目
chariot

六本木の泉屋博古館分館では所蔵品による、「吉祥のかたち」展が開かれています。
会期は2月11日(月・祝)までです。

吉001

目出度い吉祥を題材にした中国の青銅器と絵画作品、鼻煙壷の展示です。

中国古代の青銅器の文様はすべてが吉祥文だと言えます。

戈卣(かゆう) 高27.2cm 商後期 前12世紀
青002

神前に供える酒を持ち運びする器で、背中合わせになったミミズクを表しています。
細かな模様の付いた羽根も立体的に鋳出し、吊り下げる紐まで再現してあります。
ミミズクは夜の悪霊を払う役目があるとのことです。
蓋と胴の内側に、祭祀を行なった集団のシンボルマークと思われる「戈」の字が
鋳込んであります。

伊藤若冲 「海棠目白図」 江戸時代
吉002

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シデコブシと海棠(カイドウ)が描かれ、海棠にはメジロが目白押しに並んでいます。
コブシは木蓮の仲間で、白木蓮は玉蘭と呼ばれ、海棠の棠は堂に通じ、
これに富貴を表す牡丹を合わせると玉堂富貴という目出度い言葉となります。
一羽だけ、背を向けて離れて止まっているメジロがほほえましくもあります。

狩野芳崖 「寿老人」 明治10年代 (1877~86)
泉8-8-2010_002

鹿、鶴、蝙蝠、松竹梅と一緒に描かれた寿老人は長寿の神で、寿命を記した
巻物を持っています。
鹿は千年生きると蒼鹿に、千五百年で白鹿に、二千年で玄鹿になるという仙獣です。
鶴も長寿を象徴し、蝙蝠も「蝠」の音と形が「福」の字に似ているため、
目出度い獣とされています。
松竹梅は中国の歳寒三友を基にしていて、松は常緑、竹も常緑でまっすぐ伸び、
梅は春にさきがけて咲くことが喜ばれています。

森寛斎 「羅浮仙人図」 明治21年(1888)頃
吉004

隋の時代、羅浮山で芳香を放つ美女と出会った男が一晩酒を酌み交わし、
酔って眠り込んで目を覚ましてみると美女の姿は消え、花を咲かせた
梅の木の下で寝ていたにという伝説に拠っています。
満月の下に梅花とともに佇む羅浮仙の姿です。

村田香谷 「花卉文房図巻」(部分) 明治35年(1902)
吉005

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芝仙祝寿という吉祥の言葉を表している部分で、霊芝は芝、水仙は仙、
南天は祝、松は寿を意味しています。
冬の膨らんだ雀はふくら雀(福来雀、福良雀)と呼ばれ、南天(難を転ずる)と
ともによく描かれています

中国、日本では何気ない図柄の中にも吉祥の意味が込められていることが
分かります。

展覧会のHPです。

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【2013/02/05 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(1) |
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