「国宝 燕子花図屏風 琳派の競演」展 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館ではコレクション展、「国宝 燕子花図屏風 <琳派>の競演」
が開かれています。
会期は5月19日(日)までです。

遠009


毎年恒例の「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」を中心にした、
琳派の作品の展示です。

「燕子花図屏風」 尾形光琳 江戸時代 18世紀 国宝
光003

(左隻)
根4-29-2010_002
(右隻)
根4-29-2010_003

この季節になると観ることの出来る屏風で、今年も咲いてくれたという
思いで鑑賞します。

「桜下蹴鞠図屏風」 江戸時代 17世紀 重要美術品
(右隻)
根4-29-2010_005

お公家さんや僧侶が満開の桜の下で蹴鞠に興じています。
鞠が画面上で半分だけ飛び出しています。

左隻では、塀の外で従者たちが退屈そうに主人の帰りを待っています。
大きく伸びをして、あくびする者もいて、のどかな風景です。
右隻の人物が様々の衣装を着て、動きのあるのに対し、左隻の従者たちは
黒烏帽子に白の水干姿で、静かに座っています。
左隻の、水辺を表す線も大胆で、モダンです。
右隻と左隻を、枝を伸ばした桜がつないでいます。
大らかな雰囲気で、俵屋宗達の工房による製作と考えられています。

「四季草花図屏風」 「伊年」印 江戸時代 17世紀
(左隻)
根4-29-2010_004

穏やかな色調で、植物を四季の移り変わりにつれて、右から左に描いています。
薊、蒲公英、土筆、大根、鉄線花、撫子、牡丹、立葵、百合、紫陽花、鶏頭、粟、
茄子、薄、桔梗、萩、菊、南天、水仙などです。
「伊年」の印が押してあるので、これも俵屋宗達の工房の作品と思われます。

「浮舟図屏風」 江戸時代 17世紀
根001

源氏物語の「浮舟」の一場面で、匂宮が浮舟を連れ出して舟で宇治川を
渡っているところです。
六曲一隻で、金色の舟が真中に斜めに大きく描かれているのが印象的です。
長谷川派の作らしいものの、舟の表現には俵屋宗達の影響が見られるそうです。

「白楽天図屏風」 尾形光琳 江戸時代 18世紀
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謡曲、「白楽天」を描いた作品です。
唐の詩人、白楽天が日本に渡ろうとしたところ、海上で老いた漁師
(実は和歌の神、住吉明神の化身)に出会い、和歌の力を知らされ、
神風によって吹き戻されたというお話です。
白楽天を乗せた船の描き方の奇抜さが眼を惹きます。
「浮舟図屏風」の影響があるのかもしれません。

「夏秋渓流図屏風」 鈴木其一 江戸時代 19世紀
根002

(左隻)
根4-29-2010_006
(右隻)
根4-29-2010_007

江戸琳派の鈴木其一の作品です。
右隻は夏で山百合、左隻は秋で桜葉の紅葉を写実的に描きこんでいます。
一方で、笹の葉は単純で様式的な形にまとめてあるので、観る人の注意は
山百合と桜葉に向きます。
檜は葉の緑が盛り上がるように厚く塗られ、右隻の檜には蝉が一匹止まっています。
全体に濃密な画面で、こちらに向って流れ込んでくる鮮やかな青色の水流の
表現は劇画のようです。
土手や奥の樹木は、芝居の書割のように重ねられていて、平面的な構成です。
圧迫するような力と、近代的なデザイン感覚にあふれています。


展示室5のテーマは「仁清と乾山―都のはなやかなやきもの―」です。

琳派の地、京都を代表する焼き物、野々村仁清と尾形乾山の作品の展示です。

「色絵鉄仙花文茶碗」 野々村仁清 江戸時代 17世紀
根004

高麗茶碗のような地ですが、のびのびとした筆が入っています。

「銹絵玉取獅子摘四方香炉」 尾形乾山 正徳5年(1715) 個人蔵
根003

銹絵とは錆漆という漆で描く技法です。
四角い香炉で、摘みは高欄の中で鞠を持つ獅子です。


展示室6のテーマは「清和月の茶」です。

清和月は旧暦の四月のことで、夏の始まりです。
展示も風炉、浅い夏茶碗など、夏の茶道具が中心です。


「時鳥和歌図」 冷泉為恭 江戸時代 19世紀
墨絵で、烏帽子を被った男がくつろいだ姿で座って空を眺めています。
空には「ほととぎすなきつるかたを」と書かれています。 

  ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる 

千載集に入っている藤原実定の歌で、百人一首にも撰ばれています。


展覧会のHPです。





次回の展覧会は特別展、「やきものが好き、浮世絵も好き」です。
会期は6月1日(土)~7月15日(月・祝)です。

根005

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【2013/04/23 00:04】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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根津美術館で開催中の 「国宝燕子花図屏風 〈琳派〉の競演」展に行って来ました。 http://www.nezu-muse.or.jp/ 4つの茶室や先週の日経新聞「カフェも楽しめる美術館 東西ベスト10」で...
【2013/05/06 14:18】

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