「山口晃展 老若男女ご覧あれ」 横浜 そごう美術館
横浜
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横浜のそごう美術館では「山口晃展 老若男女ご覧あれ」が開かれています。
会期は5月19日(日)までです。

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山口晃さん(1969~)はきわめて優れた描写力と自由でのびのびとした想像力で、
過去と現在の交じり合う独特の世界を繰り広げています。
展覧会では油彩画、立体作品、創画など、山口さんの幅広い活動を紹介しています。

「厩圖2004」 2004年
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「厩図」は室町からよく描かれるようになった画題です。
こちらは東京国立博物館所蔵の重要文化財、「厩図屏風」が元になっていて、
室町時代と現代が交じり合い、山口さん独特のバイクと合体した馬が
つながれています。
1頭は庭で武者を乗せています。

なぜか左隅にサンタクロースがいます。
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「邸内見立 洛中洛外圖」 2007年
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屋敷の中に洛中洛外図を入れ込んだ、戯作者的な遊び心にあふれた作品です。

百万遍、銀閣寺の築山、南禅寺の水路閣、哲学の道、大文字などが見えます。
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廊下を祇園祭の山鉾が巡行しています。
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金閣寺がトイレになっているのには訳があります。
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西本願寺唐門の前には電車が停まり、教王護国寺の時計塔は
午後9時を指しています。
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「百貨店圖 日本橋三越」 2004年
山口004
 
三越百貨店の広告の原画になった作品です。
洛中洛外図の技法を使って百貨店の賑わいを描いています。
売りつくしセールなので、商品はほとんど売り切れという、目出度い図柄です。
現代の風景の中に江戸時代の侍や平安時代の牛車も交じる、祝祭的な世界です。

「Tokio山水(東京圖2012)」(部分) 2012年
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屏風のような横長の画面に描かれた東京の街の鳥瞰図です。
右端の東京スカイツリーから左端の目黒の庭園美術館までとても細かく
描き込んでいます。
江戸時代の絵師、鍬形蕙斎(くわがたけいさい)の「江戸一目図屏風」と
似た趣向です。

画像は上野辺りで、上野駅は「上野ステンショ」と、明治風の名前が
書き込まれています。

ドナルド・キーン著 「私と20世紀のクロニクル」挿画 2006年
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ドナルド・キーンさんが読売新聞に連載した自叙伝の挿画全点が
展示されています。
時代の雰囲気をよく伝えています。

朝日新聞に連載された五木寛之著、「親鸞」の挿画も展示されています。

「携行折畳式喫 茶室」 2002年
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波板などのあり合わせの材料で作った、一畳の茶室です。
中には床の間もあり、ポータブルコンロとヤカンも置いてあります。
素材は安いですが、豊臣秀吉の黄金の茶室と同じ原理です。


付り澱エンナーレ(つけたりおりえんなーれ)として、
「2013山愚痴屋澱エンナーレ」も開かれています。

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現代アート国際展の開催地である横浜にちなんでの開催とのことで、
山口さんの感性を示すさまざまなアートが展示されています。


2011年に銀座三越で開かれた、「東京旅ノ介 山口晃展」でも山口晃さんの
技量や才能の生み出す作品を存分に楽しみましたが、今回も同じように
満喫出来ました。

山口さんの自由な発想、批評精神は観ていて楽しく、心地良い刺激になります。
その奔放さのために、別の時代に生まれていたら英一蝶のように島流しに遭ったり、
河鍋暁斎のように牢屋に入れられたかもしれないと思ったりします。

「東京旅ノ介 山口晃展」の記事です。


 

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【2013/04/30 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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blog_name=【弐代目・青い日記帳 】 ♥   「山口晃展 付り澱エンナーレ」
 
そごう美術館(横浜)で開催中の 「山口晃展 付り澱エンナーレ〜老若男女ご覧あれ〜」に行って来ました。 http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/ 横浜で初めて開催される「山口晃展」。
【2013/05/06 14:17】

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