「PARIS、パリ、巴里 ─ 日本人が描く 1900–1945」展 ブリヂストン美術館
京橋・東京
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京橋のブリヂストン美術館ではテーマ展、「PARIS、パリ、巴里 ─ 日本人が描く
1900–1945」が開かれています。
会期は6月9日(日)までです。

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明治以降、芸術の都パリは日本人洋画家にとって憧れの地となっています。
そのパリを訪れた画家たちの作品40点を、ブリヂストン美術館と石橋美術館の
コレクションを中心にして展示する展覧会です。

浅井忠 「グレーの洗濯場」 1901年
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浅井忠 「縫物」 1902年
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浅井忠がフランスに留学したのは政府による主要な画家の派遣によるものです。
年齢も43歳になってからで、1900年から02年にかけて滞在しています。
作品も古典的な描き方です。

安井曾太郎 「水浴裸婦」 1914年
安井曾太郎は1907年にフランスに渡り、第一次大戦の勃発もあって1914年に
帰国しています。
フランスではセザンヌの影響を強く受けていますが、帰国後は自分の画風が
日本の風土と合わず、長く苦しんでいます。

坂本繁二郎 「帽子を持てる女」 1923年
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坂本繁二郎は1921年に小出楢重と同じ船でフランスに渡り、1924年に
帰国しています。

小出楢重 「パリ、ソンムラールの宿にて」 1922年 三重県立美術館
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小出楢重は1921年から22年にかけて半年の間、滞欧し、パリには
2ヶ月滞在しています。
季節も冬で、良い思い出は無かったようで、帰国してから描いた
この作品も重い暗い雰囲気をしています。

小出楢重 「帽子をかぶった自画像」 1924年
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帰国後の作品で、フランスで買ったラッパと黒い帽子も一緒に描かれています。
このラッパは息子を描いた、東京国立近代美術館所蔵の「ラッパを持てる少年」
にも描かれています。
帰国後は生活様式も西洋風に変えたということですから、やはりヨーロッパでの
経験はよほど刺激になったのでしょう。
ここ頃になると、作品ものびのびと自信に満ちています。

岡鹿之助 「セーヌ河畔」 1927年
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岡鹿之助は1924年にフランスに渡り、1939年に第二次世界大戦の勃発とともに
帰国しています。

本場の西洋画に比べ、自分の絵のマチエールの弱さを痛感した岡鹿之助が
点描による自分の様式を確立した頃の作品です。
ルソーのような雰囲気があり、クレーンの形もユーモラスです。

藤田嗣治 「猫のいる静物」 1939-40年
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藤田嗣治の作品は6点展示されています。

藤田嗣治が最初にフランスに渡ったのは1913年で、後にフランス国籍を
取得しています。
フランスでは自分が東京美術学校で学んだ黒田清輝流の外光派が時代遅れである
ことを知り、愕然としています。

佐伯祐三 「広告貼り」 1927年
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佐伯祐三 「テラスの広告」 1927年
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佐伯祐三 「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)」 
 1927年 大阪市立近代美術館建設準備室

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佐伯祐三の作品は6点展示されています。

佐伯祐三は1924年にパリに渡り、健康悪化のため26年に一旦帰国します。
しかし日本の風景が自分の画風に会わないことに悩み、無理をして27年に
再びパリに渡り、28年にフランスで亡くなっています。
佐伯は最初の渡航時にフォーヴィズムの画家、ヴラマンクを訪ね、
自作を見せたところ、「このアカデミック!」と一喝されています。

パリということでまず思い出すのはこの佐伯祐三と藤田嗣治ですが、二人とも
パリで大きな衝撃を受け、自分の作風を模索していくことになります。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は 「ブリヂストン美術館コレクション展」(仮称)です。
会期は6月22日(土)から9月18日(水)までです。

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【2013/05/26 00:00】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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