「再興第98回 院展」 東京都美術館
上野
chariot

上野の東京都美術館では、「再興第98回 院展」が開かれています。
会期は9月16日(月・祝)までです。
16日は午後1時30分までの入場、午後2時30分閉場です。

目録の表紙や切符の絵は西田俊英、「月の兎」です。

院001

以下は同人の作品です。

「発電所跡」 小田野尚之
院005

大分県豊後大野市にある沈堕(ちんだ)発電所の跡です。
明治42年(1909)に近くの沈堕の滝を利用する水力発電所として建設され、
大正12年(1937)に下流に新沈堕発電所が出来るまで稼動していました。

「早春」 小山硬
院002

雪の積もった竹林から出てきた狸の親子の姿が印象的だったので
描いたそうです。
可愛い目をした狸です。

「ゼウスの世界」 西田俊英
院004

ゼウスはボルゾイ犬の名前で、ボルゾイはロシア貴族が好んで
飼っていた犬種です。
西田さんは桜の下の犬という画題を考えていた時にこの犬と出会って、
構想が固まったそうです。
儚く咲く満開の枝垂桜の下の水辺に、高貴なボルゾイが座っています。

「把手共行(はしゅきょうこう)」 宮廻正明
院003

ガーナの上空で見た定置網の操業を題材にしていて、ガーナの国旗が見えます。
把手共行とは、共に手を取って道を行くという意味で、禅の言葉です。
漁師たちが力を合わせて網を曳く様はまさに把手共行といえます。

「ベトナムの宙(そら)」 吉村誠司
院006

フエはベトナム中部の街で、ベトナム戦争中の1968年には南北双方によって
フエ虐殺事件が起こされた所です。
来迎印を結んだ阿弥陀仏が雲に見立てた蓮の上に現れています。
地上の建物の尖塔には十字架が見えます。

日本画の特徴として、どの作品にも生命への思いが表されています。


私の気の付いた作品について。

「探しもの」 赤田美砂緒
白い砂利道の角に、古い黒板壁の平屋が建っていて、手前の道には
猫が歩いています。
昔を思い出す、懐かしい光景です。

「行く秋」 野地美樹子
小湊鉄道に取材した作品とのことで、白く輝くススキ原の中を
赤い電車が1輌、秋の光に包まれて去って行きます。


「再興第97回 院展」の記事です。

院展のHPです。

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【2013/09/02 00:13】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(2) |
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  • こんばんは。
  • 院展は毎年観ていて、今年は初日に行ってきました。
    最近は同人の作品に作者コメントが付いているので鑑賞の援けになります。
    鎌倉さんの話や、小田野さんの点景の人物の話は私も面白く思い、家に帰って話題にしました。

    【2013/09/04 19:12】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 再興院展
  • 私も初日に行ってきました。同人の方たちの作品にはコメントが付いているので、作者の意図が判って興味深かったです。鎌倉さんの「悠久」はタイトル通り静かな絵なのに、海女ちゃんの音楽を聞きながら完成した、とあって可笑しくなりました。

    【2013/09/02 21:32】 url[マサちゃん #-] [ 編集]
    please comment















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