「加山又造と 近代絵画の巨匠たち」展 ニューオータニ美術館
赤坂見附・永田町
chariot

赤坂のニューオータニ美術館では、「セキ美術館名品展 加山又造と
近代絵画の巨匠たち」が開かれています。
会期は11月4日(月・祝)までです。

加001

セキ美術館は松山市にある、近現代日本の洋画、日本画を中心にした美術館です。
展覧会では日本画家12人、洋画家12人の作品が展示されています。

日本画

加山又造の作品が多く展示されています。

加山又造 「白い道」 1964年
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厳寒の支笏湖畔を通ったとき、カラスの群れる荒涼とした景色に感動して
描いたそうです。
暗く重い空の下、黒い木々が覆いかぶさり、カラスが点々と飛び交っています。

加山又造 「凝」 1980年
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シャム猫のシリーズの1点です。
鈍い金地に金毛、金の爪、黒い脚、尻尾と顔、青い目と蝶を組合わせた、
装飾的な作品です。

加山又造 「夜桜」 1982年
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うろのある桜の古木は満開の花をつけ、花は地面にも散り敷いています。
それを照らす篝火は高々と燃え上がって火の粉を吹き上げる、
妖しく幻想的な世界です。

上村松園 「汐くみの図」 1933年頃
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作風もすっきりと端正になってきた時期の作品です。
舞踊、「汐くみ」の装いの女性は腰蓑を着け、水桶を引いています。
小袖は浜辺らしく、網干と千鳥の模様、帯は雷文つなぎです。

横山大観 「初夏竹林」 1903年
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すっと伸びた竹を、朦朧体と呼ばれる描線の無い没骨画法で
描き出しています。

前田青邨 「風神雷神」 1949年
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風神雷神を上下に配した思い切った構図で、雲はたらし込みの
技法に拠っています。
前田青邨得意の活き活きとした描線による躍動的な作品です。

洋画

国吉康雄 「馬を選ぶ」 1937年
加007

日系人としてアメリカに住んだ国吉康雄は憂愁を帯びた女性を描いています。
競馬場でしょうか、新聞を読む女性にも愁いが漂っています。

小磯良平 「少女」 1953年
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デッサン部分を残したままですが、サインが入っているので、これで完成作と
なっています。
特に東京藝術大学の教授時代の特徴とのことですが、描線の確かさがあって
出来ることでしょう。

小規模ですが、多くの画家の作品の揃った、見応えのある展覧会です。


次回の展覧会は「ロマンティック・バレエの世界 妖精になったバレリーナ」です。
会期は11月9日(土)から12月25日(水)です。

ロ010

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【2013/10/02 00:02】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(4) |
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  • こんばんは。
  • 加山又造の他に上村松園や前田青邨もあって、私も楽しめました。
    横山大観の絵は縦長の画面をうまく使った、すっきりと気持ちの良いものでした。
    宗像利浩の作品は会津らしく重厚な趣がありますね。

    【2013/10/04 23:44】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • ニューオータニ美術館
  • ご紹介記事に惹かれてオータニ美術館へ行って来ました。展示数が少ないのにとても良い作品が多く楽しめました。大観の竹林の絵は見ているだけでもさやさやとした風の音が聞こえそうで未だ若い頃の絵なのにさすがと思いました。
    帰りに通ったアーケードの寛土里では会津の宗像利浩の作品展をしていてこちらも楽しめました。

    【2013/10/04 22:51】 url[マサちゃん #-] [ 編集]
  • こんばんは。
  • コメントいただき、有難うございます。
    加山又造といえば猫を思い出すほどで、猫の絵には様式美を感じます。
    小磯良平を直接ご存知でしたか。
    私も院展が好きで、よく観に行っており、今年も行ってきました。
    院展が始まると秋になったなと思います。

    【2013/10/02 22:31】 url[chariot #/8nqih4Y] [ 編集]
  • 懐かしい
  • ”〇△□”さん、初めまして。

    今まで色々な人たちのブログを眺めて来ましたが、美術に感心をお持ちの方に、今日初めてお目に掛りました。大変嬉しいです。

    私も加山又造の猫を偶々UPしてました。
    蝶々が飛ぶか?飛ばないか?の違いで・・・

    小磯良平画伯とは神戸でしばしばお会いしておりました。本当に懐かしく画伯を偲んでいます。

    日本画は院展の画家が好きですが、昔は良く院展にも行きましたが、最近はトンとご無沙汰しています。

    また訪問します。

    【2013/10/02 16:35】 url[夢旅人 #-] [ 編集]
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