「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観」展 上野の森美術館
上野
chariot

上野の森美術館では「種田陽平による三谷幸喜映画の世界観」展が開かれています。
会期は11月17日(日)までで、会期中は無休です。

清001


三谷幸喜監督の映画のセットを担当する種田陽平美術監督の手掛けた映画の資料を
展示し、11月8日公開予定の映画、「清須会議」のセットを紹介する展覧会です。

会場は一部撮影可能です。

「THE 有頂天ホテル」の紹介
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「ザ・マジックアワー」
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「ステキな金縛り」
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裁判官の椅子に座って記念撮影も出来ます。

三谷監督による3作品のセットを解説するビデオを見ることができます。


「清須会議(清洲会議)」とは本能寺の変による織田信長・信忠父子の横死、
山崎の合戦による明智光秀の敗死の後、織田家の後継者を決めるため、
天正10年6月27日(1582年7月16日)に清洲で開かれた織田家重臣たちの
会議のことです。
出席者は柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興の4人とされています。

羽柴秀吉が天下を取る過程での重要な出来事で、三谷監督はこの会議に焦点を
当てた映画を製作し、種田美術監督は綿密な考証と斬新な創意に基くセットを
作り上げています。

そのセットを三谷監督が紹介するビデオも上映されていて、その工夫と手間の
一端を知ることが出来ます。

清洲城天守閣
清0014

清洲城は織田家の元々の根拠地ですが、天守閣は無かったそうです。
それでは映画として面白くないので、想像上の天守閣を1/10模型で
作り上げています。

寝殿造の御殿の上に櫓を載せるという、防御を考慮しない設計で、
天守閣としては不思議な形です。
寝殿造の上に寺院建築を載せている京都の金閣を倣ったものでしょう。
映画ではこの1階部分の大広間で会議が行なわれています。
板張りの広い空間で、中心部分には柱が無く、櫓などで重くなった建物を
支えるのは難しそうです。
この辺が映画というものの自在さでしょう。
天井は豪華な折上格天井(おりあげごうてんじょう)、壁は蔀戸(しとみど)に
なっています。
会議は蔀戸を下ろした閉じた空間で行なわれ、終わると上げて外の景色を見せ、
画面の雰囲気を変える工夫がされているそうです。

上段の間の背後には金壁障壁画が描かれています。
山水画で、岩山に昇る朝日です。
上の方の雲は日本画風の雲、下の方は写実的な洋画風という、和洋折衷の
描き方です。
南蛮文化を好んだ織田信長を象徴しているそうです。

清002

壁画の前には信長の愛用した南蛮具足が置かれています。
朝日の部分を背にしていて、鎧から金色の後光が発しているように見える仕掛けです。
映画では信長の化身であるこの鎧の前で、後継者を決める会議が開かれています。

主要な登場人物の控えの間のセットも紹介されています。

柴田勝家の部屋は会場にセットが復元されています。
武骨な猛将らしく、簡素な調度で、襖には墨絵で虎が描かれています。
この虎が中々ユーモラスな顔をしています。
他に南蛮屏風や四季農耕図の絵柄の襖もあります。

丹羽長秀は文人趣味という設定で、書が掛けてあり、書籍が積まれています。
襖絵は墨絵の雲龍図です。

羽柴秀吉は部屋に進物類をたくさん置いてあります。
秀吉が百姓の出身ということで、床の間の壁にはカボチャやキノコが描かれています。
カボチャは戦国時代に南蛮人がもたらした、当時としては新種の野菜です。

お市の方の部屋もあります。
床の間に描かれているのは白孔雀です。
お市の方が座ると、その後ろに羽根が広がって見えるようにしたそうです。

絵だけでもなかなか見所の多いセットで、とても考え抜かれたつくりの
映画であることが分かります。

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【2013/11/03 21:52】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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