平等院鳳凰堂平成修理記念、「天上の舞 飛天の美」展 サントリー美術館
六本木・乃木坂
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六本木のサントリー美術館では、平等院鳳凰堂平成修理記念、
「天上の舞 飛天の美」展が開かれています。
会期は2014年1月13日(月・祝)まで、休館日は火曜日です。
12月16日までの前期と18日からの後期で一部展示替えがあります。

天001


現在修理中の宇治平等院鳳凰堂は来年、2014年に落慶を迎えます。
これを記念して、国宝、雲中供養菩薩像や国宝、阿弥陀如来坐像光背飛天などを
公開するものです。
併せて、空中で舞う天人である飛天のさまざまな姿を展示する展覧会です。


『仏伝浮彫「マーラの誘惑・降魔成道・初転法輪」』 
 ガンダーラ 2~3世紀 龍谷大学

天002

マーラは魔神で、釈迦の禅定を阻むため美しい娘を送って誘惑しますが、
釈迦は惑わされせん。
この場面の上の部分に、空に浮かんで天衣に包んだ花を散らしている
飛天を彫り出しています。

「飛天伽鳥八花鏡」 唐 8世紀 五島美術館 重要文化財
天003

天004

西域から中国に飛んできた飛天は神仙思想と融合し、長い天衣を
なびかせた姿になります。
飛天と人頭鳥身の迦陵頻伽(かりょうびんが)が表された鏡です。

「仏三尊塼仏(川原寺裏山出土)」 
 飛鳥時代 7世紀 奈良・明日香村教育委員会 重要文化財

天005

塼(せん)は浮き彫りを型取りして焼成した、レンガの一種です。
両脇侍の上に天衣をなびかせて飛天が舞っています。

「飛天(法隆寺天蓋付属)」 
 飛鳥時代 7世紀 奈良・法隆寺 重要文化財

天014

蓮華座に乗って琵琶を奏でる飛天で、空を舞う飛天とは異なる様式です。
天衣と植物文が合わさって、光背のような効果を生んでいます。

「紺紙金字一切経 大般若波羅蜜多経 巻第十四」 
 平安時代 12世紀 岩手・中尊寺大長寿院 国宝

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天008

平泉の中尊寺に伝わる多くの経巻の一つで、中尊寺経と呼ばれ、
奥州藤原氏の栄華を偲ばせます。
大般若波羅蜜多経は三蔵法師玄奘がインドなどから唐に持ち帰り、
自ら指揮して漢訳した経典類です。
見返しに、二人の菩薩が舞っている姿が描かれています。

「阿弥陀二十五菩薩来迎図」 
 鎌倉時代 13~14世紀 福島県立博物館 重要文化財

天009

天010

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来迎図は臨終を迎えた人を阿弥陀如来が迎えに来る様子を描いたものです。
菩薩と一緒に飛天も舞い降りていて、地上には花が咲き、紅梅には
鶯が鳴いています。
絵の周囲には楽器と天衣が描かれていて、天上の奏楽を表し、
極楽浄土を現出しています。

「二十五菩薩および飛天像残欠」 
 平安時代 12世紀 岩手・二十五菩薩像保存委員会

天012

阿弥陀二十五菩薩と飛天を立体像としたもので、とても珍しい作例ということです。
中尊寺関連の諸仏と思われ、かなりの部分が失われています。
身をくねらせた飛天は残欠となってもなお空に舞っているようです。


平等院鳳凰堂からは本尊、阿弥陀如来坐像の光背飛天6躯すべてと、
壁面上部に掛けられている雲中供養菩薩像52躯のうち、14躯が飛来しています。

天015

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「阿弥陀如来坐像光背飛天」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝
天017

平安時代を代表する仏師、定朝(じょうちょう)の工房による制作です。
片膝を立て、腕を曲げて、顔をやや傾けた姿は軽やかでこの上なく優美繊細、
平安期の浄土教美術の頂点を見せてくれます。

「雲中供養菩薩像」 天喜元年(1053) 京都・平等院 国宝
天019

天018
 
雲に乗って楽を奏したり、合掌するさまざまな菩薩が彫られています。
光背飛天とともに、優美極まりないお姿です。

「雲中供養菩薩像(南26)彩色想定復元模刻」
 村上清作 彩色:荒木かおり 截金:江里佐代子 
 装飾金具:藤川泰三 京都・平等院

雲中供養菩薩の1躯を創作時の状態を想定した復元模刻です。
シンバルのような楽器を奏する菩薩で、肌は白く、群青の青や緑青の緑で彩色し、
装飾には金箔を押し、天衣には截金(きりかね)を施した、鮮やかな像です。
平等院鳳凰堂も創建当時はまさに鳳凰が羽根を拡げたように華麗な姿だった
ことでしょう。

「雲中供養菩薩像」の模刻像の1躯に実際に触れることが出来ます。
この模刻像はオリジナルの代役として鳳凰堂に掛けられる予定なので、
触れれば結縁(けちえん)が叶うことになるでしょう。

天020


平等院の修理が終われば雲中供養菩薩や光背飛天は二度と間近に観ることは
出来ません。
何とも素晴らしい機会にめぐり合えたもので、今度の展覧会はとても貴重です。

天013


展覧会のHPです。





サントリー美術館の次回の展覧会は「IMARI/伊万里」展です。
会期は2014年 1月25日(土)から3月16日(日)までです。

伊万里001


東京ミッドタウンのクリスマス飾りです。

ミ0744

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【2013/11/25 22:36】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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