「描かれた都 開封 杭州 京都 江戸」展 大倉集古館
六本木一丁目・神谷町
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虎ノ門の大倉集古館では特別展、「描かれた都 開封 杭州 京都 江戸」が
開かれています。
会期は12月15日(日)までです。

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中国と日本の都市景観や風俗を描いた作品を中心にした展示です。

北宋の画家、張擇端(ちょうたくたん)が首都である河南省の開封の賑わいを
描いた「清明上河図」は極めて人気が高く、後世多くの摸本や類本を生んでいます。

2012年に東京国立博物館平成館で開かれた、「北京故宮博物院 200選」展にも
出展され、来館者の長い行列が出来るほど人気がありました。
この展覧会でも3種類の「清明上河図」が展示されていて、その違いを見比べる
ことが出来ます。

「北京故宮博物院 200選」展の記事です。

「清明上河図」(部分) 仇英(款) 明時代 大倉集古館
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こちらは江南の風景に置き換えたもので、明の宮廷画家の仇英の作と
伝えられています。
蘇州郊外の農作業、川舟、城門、都市の賑わいなどが伸びやかな筆遣いで
描き込まれています。 
太鼓橋の情景は張擇端の作以来の見せ所となっています。

「西湖図」 狩野山楽(款) 江戸時代 個人蔵 重要美術品
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西湖は浙江省杭州にある湖で、よく画題になっています。
実際の景色というより、部分部分を組み合わせて構成してあるとのことで、
堤と石橋は右下に描かれています。

「洛中洛外図」 江戸時代 個人蔵
朝鮮通信使の一行が方広寺門前の耳塚の前を行く様子が描かれています。
耳塚は豊臣秀吉の命じた朝鮮の役で、討ち取った敵の鼻や耳を持ち帰り、
埋めて供養した塚です。

「賀茂競馬・宇治茶摘図」 久隅守景 江戸時代 大倉集古館 重要文化財
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修理後の初公開です。
賀茂競馬(かもくらべうま)は平安時代の寛治7年(1073)に始まる、
上賀茂神社で行なわれている競馬です。
毎年5月5日に行なわれ、2頭の馬が直線の馬場を並走します。

「乗興舟」(部分) 伊藤若冲  1767年 大倉集古館
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京都から大坂まで下る淀川の風景を墨で描いた版画絵巻です。
拓版画という、版木に紙を乗せ、墨を含んだたんぽで叩いて刷り出す、
拓本と同じ技法によっています。
墨の黒によって川沿いの林、家並み、橋、などの情景がゆったりと
大らかに広がっています。

「東都繁昌図巻」(部分) 鍬形蕙斎 江戸時代 千葉市美術館
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両国の花火の情景で、隅田川沿いには提灯を提げた屋台が並び、
両国橋の上は行き交う人でごった返しています。
橋の部分は「清明上河図」と似た構図になっています。

「東京圖 広尾-六本木」 山口晃 2002年 森美術館
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最後に展示されているのは山口さんの東京名所図会です。

中世から近世にかけての中国と日本を代表する都市が絵画としてどのようにして
取り上げられたかを観ることが出来ました。
人びとの集う都市というものは、自ずから活気に満ちた絵をつくってくれる
ものだと思います。

展覧会のHPです。


大倉集古館の次回の展覧会は「大倉コレクションの精華III―工芸品物語
美と技が語るもの―」展です。
会期は2014年1月2日(木)から3月30日(日)です。

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【2013/12/03 22:29】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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