「ニッポンの少女まんがの元祖だヨ!松本かつぢ展」 弥生美術館
根津・東大前
chariot

文京区の弥生美術館では「ニッポンの少女まんがの元祖だヨ!松本かつぢ展」が
開かれています。
会期は12月24日(火)までです。

松003


抒情画家、マンガ家、キャラクターグッズデザイナーとして昭和時代に活躍した
松本かつぢ(1904-1986)の展覧会です。

松本かつぢは神戸出身で、父の事業失敗で東京の猿楽町に引越し、
錦華小学校(現在のお茶の水小学校)を卒業しています。

立教中学校在学中に家計の助けのために博文館の雑誌、「新青年」のカットを
描いたのが挿絵画家となるきっかけでした。

昭和2年(1927)に少女雑誌、「少女世界」で抒情画家として正式デビューし、
溌溂としたタイプの少女像で、中原淳一と人気を二分しています。

「月の見た話」はアンデルセンの「絵のない絵本」を描いた作品です。

松001

松本かつぢはアンデルセンの童話に関心を持っていました。

画家となった当初から、抒情画とは異なる画風でマンガも描いていて、
代表作は「くるくるクルミちゃん」です。

k003.jpg


顔の輪郭がちょっとベティちゃんに似た元気な女の子のクルミちゃんを
主人公にした少女マンガで、昭和13年(1938)に連載が始まり、
戦時中の中断をはさんで、昭和29年(1954)まで続き、戦前戦後を
通じて多数のグッズが作られています。

「?のクローバー」は昭和9年(1934)に実業之日本社の雑誌、
「少女の友」の付録として掲載されたマンガです。

松004


悪い領主を子どもたちが懲らしめるという痛快なお話で、見開きにしてA3で
12ページあり、活発な動きや、読む人の視線の動きを意識した絵や巧みな
コマ割りで惹きつけます。
手塚治虫の少女マンガの代表作、「リボンの騎士」の20年も前に
描かれた作品です。

昭和30年からは50歳になったのを機に、雑誌の仕事を減らし、
童画に取り組むようになります。

ちょっとクルミちゃん風の明るい絵柄の、「しらゆきひめ」や
「すずのへいたい」などが展示されています。

最後に取り組んだのは、「ハームとモニーの12ヶ月」です。
可愛い幼子のハームとモニーに12ヶ月の草花を取り合わせた12枚セットで、
1月はブルーデージー、3月はラッパスイセン、6月はイチゴなど、
草花はとても写実的に描かれています。
子ども好きだった松本かつぢらしい作品です。


松本かつぢの公式HPです。




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【2013/12/16 22:24】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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