「エドヴァルド・ムンク版画展」 国立西洋美術館
上野
chariot

上野の国立西洋美術館では版画素描展示室で、生誕150周年記念、
国立西洋美術館所蔵 「エドヴァルド・ムンク版画展」が開かれています。
期間は2014年3月9日(日)までです。
常設展の観覧券で観ることが出来ます。

ムンク001


ノルウェーの画家、エドヴァルド・ムンク(1863-1944)は約850点の版画を
制作しています。
展覧会では国立西洋美術館の所蔵する版画34点が展示されています。

会場は撮影可能です。

「眼鏡を掛けた自画像」 リトグラフ 1919年
ム0226

「病める子ども」 ドライポイント 1894年
ム0221

初期の油彩画の代表作の左右を反転させた作品で、
病死した姉の思い出を元に描かれています。

「マドンナ」 リトグラフ 1895年
ム0223

こちらも初期の代表作を版画にしたものです。

左下には胎児も描かれていて、ムンクのテーマである、
生と死の影が表れています。

「アルファとオメガ」 リトグラフ 1908-09年

1908年に神経を病んだムンクは療養所に入り、そこで作業療法としてデッサンと
文章による物語をつくり、1909年には版画集として出版します。

アダムとイヴの物語に倣った、男女の出会いを描いた連作です。

眠っているアルファを見つけたオメガは、羊歯の葉でくすぐって起こします。
ム0236

月明かりの下で寄り添う二人です。
ムンク0238

オメガは時に表情を変えます。
ム0240

退屈したオメガは鹿の背に乗り、海を渡って逃げていってしまいます。
ム0242

叫び声を聞いて耳をふさぐアルファです。
ム0244

有名な「叫び」と同じような構図です。
心を病んでいた時の作品らしく、この後の結末は陰惨です。

「歴史」 リトグラフ 1914年
ム0232

1914年の展覧会のポスター図案です。
オスロ大学講堂壁画のパネルと同じ構図で、木の下で老人が子どもに
歴史を語っています。
ノルウェーの自然と歴史を象徴するモチーフで、ムンクが心の健康を
回復してきたことが分かります。

「中立地」 カラー・リトグラフ 1915年
ム0229

この1点はカラーです。
デンマークのコペンハーゲンで開かれたノルウェー美術展のポスター図案です。
二人の女性が木の実を摘んでいる平和な光景です。
題名は1914年に始まった第一次世界大戦で中立を守った、ノルウェーと
デンマークにちなんでいます。

ムンクは生の不安を描いた画家として有名ですが、画業の後半には壁画や
ポスターのような装飾的な作品も多く手掛けています。

常設展の会場には1910年制作の油彩画の大作、「雪の中の労働者たち」も
展示されていました。

展覧会のHPです。

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【2013/12/29 21:51】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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 モネ展の流れで、この「ムンク版画展」を見た。  2013年はムンクの生誕150周年に当たり、オスロ国立美術館と市立ムンク美術館と共同で、世界中から代表作271点を集めた空前の規模の大回顧展が開かれた。  国立西洋美術館で開かれているこの小企画展も「生誕150周年」と銘打っている。ムンクは版画を約850点も制作しているというから、彼の版画は無視できない存在である。  彼の初...
【2013/12/31 20:51】

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