「人間国宝展」 東京国立博物館
上野
chariot

東京国立博物館と東京都美術館の共同企画により、「日本美術の祭典」として、
東博では「クリーブランド美術館展」「人間国宝展」、都美術館では
「世紀の日本画展」が開かれます。

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そのうちの、上野の東京国立博物館で開かれている、
日本伝統工芸展60回記念、「人間国宝展」に行ってきました。
会期は2月23日(日)までです。

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人間国宝とは文化財保護法に基き重要無形文化財保持者に指定された人のことで、
工芸と芸能の分野があります。
日本伝統工芸展は、日本工芸会が主催して毎年開かれる伝統工芸の展覧会で、
2013年に第60回展が開かれています。

「人間国宝展」では、工芸の歴代人間国宝のうち、物故者104人の作品が
展示されています。
陶芸、金工、日本刀、木竹工、漆芸、染織、人形など多彩な分野です。
国宝・重要文化財の古美術品も共に展示されていて、技の継承の様を観る
ことが出来ます。


「火焔型土器」 縄文時代・前3300~2800年 十日町市博物館 国宝
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縄文時代中期の北陸・東北・北関東に分布している、炎を思わせる
特異な型式の土器です。
この形を考え出した縄文人はまさしく、「匠」といえます。

「片輪車蒔絵螺鈿手箱」 平安時代・12世紀 東京国立博物館 国宝
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牛車の車輪の乾燥による割れを防ぐために川に漬けている風景を表しています。
水の流れと車輪を取り合わせたデザイン感覚は新鮮です。

「志野茶碗 銘 広沢」 
 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 湯木美術館 重要文化財

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端正な姿で、白い釉が艶やかです。
丸や三日月のような模様があり、月の名所、広沢の池からとった銘と思われます。

「志野茶碗」 荒川豊蔵 1953年 東京国立近代美術館
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「広沢」と並んで展示されています。
大振りな形で、紅の発色が濃く、個性の強い茶碗です。
荒川豊蔵は志野の再現に尽した陶工です。

「色絵吹重ね草花文鉢」 十三代今泉今右衛門 1996年 東京国立博物館
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今泉今右衛門家は鍋島焼の伝統を伝える窯元です。
十三代は絵具を霧状に吹き付ける吹墨の技法を確立しています。
大きな鉢で、色彩も鮮やかです。

「蝋型鋳銅置物 三禽」 佐々木象堂 1960年 東京国立近代美術館
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高さ20cmほどで、中国古代の象形文字が歩き出したような趣きがあります。

「帯止金具 蛙」 鴨下春明 1988年 東京国立博物館
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精巧な細工で、蛙のつるんとした感じまで表しています。

「金彩銀壺 山背」 増田三男 1990年 東京国立博物館
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鍍金を施した彫金で、風の中を駆ける鹿を活き活きと彫り出しています。

「木綿地型絵染 野草笹匹田模様着物」 
 稲垣捻次郎 1955年 京都国立近代美術館

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型絵染は型を並べて模様にするのではなく、絵のように配して染める技法です。


同時開催の特集陳列として、現役で活躍中のすべての人間国宝の作品も
展示されています。 

代々受け継ぎ、革新してきた技の素晴らしさを満喫できる作品の数々ですが、
この伝統を今後も保ち、発展させていくのは大変なことだろうと思います。

クリーブランド美術館展と同時開催されていることもあって、来館者は多く、
作品の細かいところまで観るには早めの時間帯に行かれることをお奨めします。

展覧会のHPです。




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【2014/01/31 22:30】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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