「木島櫻谷―京都日本画の俊英」展 六本木 泉屋博古館分館
六本木1丁目
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六本木の泉屋博古館分館では、特別展、「木島櫻谷―京都日本画の俊英」が
開かれています。
会期は2月16日(日)までです。

木001


木島櫻谷(このしまおうこく)(1877-1938)は京都三条室町の生まれで、
四条派の今尾景年に師事しています。
文展、帝展に出品し、審査員も務めて、京都画壇の第一人者となっています。
晩年は画壇から離れ、郊外の衣笠に移り住み、漢籍に親しみながら画三昧の
生活を送っています。

「葡萄栗鼠」 大正~昭和時代
木002

葡萄棚の竹に栗鼠が止まり、葡萄の葉の色は
濃淡があって涼やかです。
葡萄の実は重ね塗りで、立体感を出しています。
葡萄と栗鼠は多産を象徴する吉祥の画題として
むかしからよく描かれました。

「寒月」 6曲1双 明治45年(1912) 京都市美術館
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2月11日からの展示です。
雪の積もった月夜の竹藪に狐が一匹、現れています。
狐の細かい毛並み、雪折れした竹、竹の周りの雪の溶けた具合など
写実的で、狐は動物園での写生を基にしているそうです。
沈んだ色彩は月夜の冷え冷えと冴えた空気を感じさせます。

展示室2には四季を描いた6曲1双の屏風5件が展示されています。
4件は茶臼山の住友家本邸の建設に際して注文されたもので、
「雪中梅花」「柳桜図」「燕子花図」「菊花」があります。
金屏風に描かれた華やかな作品で、大正期の代表作とされています。

「柳桜図」 6曲1双 大正6年(1917)
京003 京002

輝く金地の左隻には覆い被さるような桜、右隻には湧き上がるような柳を配しています。
琳派風の装飾的な画面に、近代的な写実も加わり、とても明るい空間となっています。

京003

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「画三昧」 昭和6年(1931) 櫻谷文庫
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晩年の自画像といえる作品で、筆を持って画架に向かっているところです。
読書好きを表すように、卓子の上には和綴じの本が載っています。

晩年は画壇を離れたためか、現在では同じ京都画壇でも竹内栖鳳ほどは
知られてはいませんが、四条派伝統の写実に近代的な感覚の加わった、
品格のある作風の画家です。

展覧会のHPです。

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【2014/02/06 21:30】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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 木島櫻谷(このしまおうこく)という京都画壇の画家の名前は、東京藝術大学大学美術館で開催された「夏目漱石の美術世界展」に、《寒月》1912年↓という月下雪中の淋しい狐を描いた屏風絵が出ており、それに対して漱石が「写真屋の背景のようだ」と酷評していることとともに知った。 私自身もこの絵はあまりいただけなかったので、展示換えのためにこの《寒月》が出ていない日をねらって見に行った次第である。 第一...
【2014/02/14 20:21】

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