「支倉常長像と南蛮美術―400年前の日欧交流―」展 東京国立博物館
上野
chariot

上野の東京国立博物館では「支倉常長像と南蛮美術―400年前の日欧交流―」展が
開かれています。
会期は3月23日(日)までです。
総合文化展(平常展)の観覧料で観覧できます。

支001


慶長18年(1613)に伊達政宗の命で「慶長遣欧使節」としてヨーロッパに遣わされた
支倉常長(1571-1622)を描いた肖像画を「南蛮人渡来図屏風」や「世界図屏風」と
ともに展示するものです。

支倉常長の一行は太平洋を渡り、メキシコを越えて、大西洋を渡って
スペインに到着し、1615年にマドリードでフェリペ3世に謁見しています。
そして同年にローマに入っています。
日本では大坂夏の陣で豊臣氏が滅びた年です。

「支倉常長像」 アルキータ・リッチ 17世紀 イタリア・個人蔵
支002

ローマ教皇パウロ5世に謁見するためローマを訪れた時の姿です。
鹿と薄をあしらった豪華な装束を着ています。
窓の向こうの海で祝砲を放っているのは、支倉常長の乗ってきた
サン・ファン・バティスタ号です。

髪は総髪の天正髷のようですが、髷は描かれておらず、口がやや開いて、
歯を覗かせています。
画面左上には支倉家の紋の逆卍に違い矢が見えます。

支005


襟や袖に西洋のシャツが見え、指輪もしているのが分かります。
伊達家の紋の一つである九曜紋を彫った鍔、脇差の鮫皮も描きこまれています。

支006


右下には忠誠を象徴する犬が立派な首輪を着けて座っています。
足袋の素材はヨーロッパ製の金唐革らしいとのことです。

支004

ローマ側での大歓迎の気持ちが表れた肖像画で、この絵は支倉一行の
接待役であったボルゲーゼ枢機卿の描かせたものす。
2010年に東京都美術館で開かれた「ボルゲーゼ美術館展」の折にも
来日したことがあります。


「世界図屏風」 安土桃山~江戸時代・16~17世紀 個人蔵 重要文化財
支012

支_013

スペインを中心にした世界図で、インドには南蛮、中国には大明と書き入れてあり、
呂宋、琉球の字も見えます。
世界を一周する線が朱色の線で描かれていて、支倉常長もこの航路を通っています。

参考 「伊達政宗の夢-慶長遣欧使節と南蛮文化」展図録 仙台市博物館 2013年
支014


「南蛮人渡来図屏風」 安土桃山時代・16世紀 個人蔵 重要文化財
支008支009


左隻の左側から南蛮船が来航し、小舟を使って商品を荷揚げしています。

支010


右隻には黒いマントを着た宣教師たちの姿があります。

支011

これらの屏風は関ヶ原の戦いで西軍側の織田秀信(織田信長の嫡孫)の岐阜城が
落城した時、池田輝政が分捕った品と伝えられています。

日本にも吹き寄せていた大航海時代の風を感じる展示です。

展覧会のHPです。

関連記事

【2014/03/14 20:27】 美術館・博物館 | トラックバック(2) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2176-6f45702d

blog_name=【Star Prince JUGEM】 ♥   支倉の道
 
東海東京証券 プレミア美術展 関口照生 写真展 支倉の道 日本スペイン交流400年記念を見てきました。副題は宮城・メキシコ・スペイン・ローマ 400年前、海を渡ったサムライの旅路トーハクで開催中の特別展 支倉常長像と南蛮美術 400年前の日欧交流を見ていたのでいろいろな写真でさらに深い理解ができました。入口にお花がやまのようにありました。入場無料3月15日までです。
【2014/03/14 20:34】

blog_name=【Star Prince JUGEM】 ♥   支倉常長像と南蛮美術
 
 トーハクで開催中の特別展 支倉常長像と南蛮美術 400年前の日欧交流を見てきました。コンパクトでいい展示でした。3月23日まで 支倉常長は仙台伊達藩の武士 羽生選手のソチでの活躍と連動した企画?
【2014/03/14 20:33】

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |