「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション展」 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムでは「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館
華麗なる貴族コレクション展」が開かれています。
会期は5月25日(日)まで、会期中は無休です。

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ポルディ・ペッツォーリ美術館はミラノの貴族、ジャン・ジャコモ・
ポルディ・ペッツォーリが先祖から受け継ぎ、自ら蒐集した美術品を、
彼の遺言に基き公開する目的で設立された美術館です。

絵画、タペストリー、ガラス器、工芸品など、すべてが日本初公開の
約80点が展示されています。

先ず、ジャン・ジャコモが最初に蒐集を始めた武具類が数点、
展示されています。

レオナルド・ダ・ヴィンチの工房 「盾をもつ戦士」 
 ブロンズ 1500年頃

とても小さなブロンズ像で、裸の男が座って丸い盾を上にかざしています。
レオナルドがミラノで制作途中にフランス軍の侵攻に遭って
完成出来なかったスフォルツア騎馬像の縮小試作品の一部ではないかと
いうことです。
馬の蹄から身を守ろうとしている敵兵をかたどったものかもしれません。

ピエロ・デル・ポッライウォーロ 「貴婦人の肖像」 
 テンペラ・板 1470年頃

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雲の浮かんだ空を背景にして、ルネッサンスに特徴的な真横から描
いた肖像画です。
すずしげな表情が印象的な貴婦人で、真珠とルビーのネックレスを
着けています。
ルビーは愛や情熱を象徴し、この作品も結婚の記念として描かれた
ものらしいとのことです。
ルネッサンスの明るさを感じる作品です。

サンドロ・ボッティチェッリ 「死せるキリストへの哀悼」 
 テンペラ・板 1500年頃
 
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十字架から下ろされたイエスを抱いて失神する聖母マリア、それを支える
福音書記者ヨセフ、茨の冠と釘を持つアリマタヤのヨセフ、髪を垂らして
イエスの足を抱くマグダラのマリアなどが描かれています。
布を持っているのはヴェロニカでしょうか。、
人々が S字状にうねるようにつらなった激情的な場面ですが、
「ヴィーナスの誕生」や「プリマヴェーラ」の華やいだ世界とは
かなり違った、硬く冷え冷えとした印象です。

ボッティチェッリの活動していたフィレンツェを巻き込んだサヴォナローラ
(1452-98)の厳格な宗教運動の影響によるもので、花のフィレンツェは
影を潜めています。

ピントリッキオの工房 「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」 
 テンペラ・板 1490-1510年
 
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截金のような細かい金の装飾を施した、ピントリッキオ(1454-1513)らしい
繊細で優美な作品で、幼子イエスは可愛い赤いサンダルを履いています。
右側の背景には「エジプトへの逃避」の場面が描かれています。

ピントリッキオの聖母子像は国立西洋美術館で2013年に開かれていた
「ラファエロ展」や2012年に開かれていた「ベルリン国立美術館展」でも
展示されていました。

「ラファエロ展」の記事です。
「ベルリン国立美術館展」の記事です。

カナレット 「廃墟と古代建造物のあるカプリッチョ」 
 油彩・キャンヴァス 1756年頃
 
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カプリッチョとは「気まぐれ」「奇想画」という意味で、空想と現実の
世界が混在した絵のことです。
古代の廃墟の中に羊飼いたちが佇み、はるか遠くにはサンピエトロ大聖堂の
ようなドームが見えます。
一人は墓所の碑文を読んでいて、ニコラ・プッサンの「アルカディアの
牧人たち」を思わせます。

カナレット(1697-1768)はヴェネツィアの画家で、都市の風景画で有名です。

ジュゼッペ・モルテーニ 「レベッカ」 油彩・キャンヴァス 1835年頃 
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レベッカはウォルター・スコットの1820年の長編小説、「アイヴァンホー」の
登場人物です。
ユダヤ人の娘ということからか、ターバンを被っていて、東洋趣味が
現れています。

精巧な細工の卓上時計や優美なデザインのヴェネツィアグラスも展示され、
イタリア貴族の洗練された趣味を知ることのできる展覧会です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「デュフィ展」です。
会期は6月7日から7月27日までです。

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【2014/04/11 22:51】 美術館・博物館 | トラックバック(1) | コメント(0) |
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Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ミラノ ポルディ・ペッツォーリ美術館 華麗なる貴族コレクション」展に行ってきました。ミラノは未訪問ということもあり楽しみにしていましたが、十分楽しめました。武具以外の作品も多く展示されており約80点の出展作品の全てが日本初公開とのこと。タペストリーも展示されていました。フランス以外にイタリアでもタペストリーがけっこうあるのですね。横顔美人もいいで...
【2014/04/12 11:00】

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