「フランス印象派陶磁器 1866-1886 ジャポニズムの成熟」展 パナソニック汐留ミュージアム
新橋
chariot

新橋のパナソニック汐留ミュージアムでは「フランス印象派陶磁器 1866-1886 
ジャポニズムの成熟」展が開かれます。
会期は6月22日(日)までで、水曜日は休館日です。

リモージュ磁器のアビランド社の経営者で日本美術の収集家、シャルル・アビランドは、
1874年の第1回印象派展に出品した画家で版画家のフェリックス・ブラックモンを
美術監督として迎え入れています。
ブラックモンも日本美術への関心が深く、ジャポニスムの影響を受けた製品を
生み出していきます。

展覧会ではアビランド家のコレクションを中心に、印象派時代の陶磁器や東洋や日本の
美術に触発された陶磁器などが展示されています。
併せて、コローや印象派の絵画10点も展示されています。

『「ルソー」シリーズ 雄鶏に熊蜂図皿』 クレイユ・エ・モントロー陶器工場 
 フェリックス・ブラックモン 1867年 ファイアンス陶器

陶010

フランソワ=ウジェーヌ・ルソーはブラックモンが北斎漫画のスタイルで描いた
デッサンに基いて「ルソー」シリーズをデザインしています。
それまでの整然と左右対称の図柄に比べると大変斬新で、爆弾が爆発して
物があちこち飛び散っているようだと評されますが1867年のパリ万国博覧会で
好評を得ています。

この博覧会には徳川幕府や薩摩藩、佐賀藩が初めて出品し、徳川昭武などの
使節団も赴いています。
ジャポニスムの皿を見た使節たちはどう思ったことでしょうか。

「バルボティーヌ 草花燕図水注」 アビランド社 オートゥイユ工房 
 1876-83年 テラコッタ

陶001

素焼きの上にスリップ(泥しょう)がかけてあって、油彩画のカンヴァスを見るようです。
白い腹を見せて飛んでいる燕も描かれています。
レオン・パリゾは生没年未詳で、ジャポニスムや自然主義の影響を受けた花や鳥を
描いています。

「バルボティーヌ 黒地金彩花図水注」 アビランド社 オートゥイユ工房 シャルル・ミドゥー 
 1876-83年 テラコッタ

陶012

艶のある濃い紫色の地に、蒔絵のような金色の草花が描かれています。
シャルル・ミドゥーは生没年未詳で、濃い色の背景に金銀で上絵を描いた、
日本の漆工芸のような作品で知られています。

「彫文秋景図大皿」 アビランド社 オートゥイユ工房 フェリックス・ブラックモン
 1874年 ファイアンス陶器

陶013

40㎝ほどもある大きな皿で、第1回印象派展の年に制作されています。
景色は彫り込んでつくってあり、色彩が塊りになっていて、ゴッホの絵のような
勢いがありますが、ゴッホが絵を描き始めたのはずっと後のことです。
シャルル・アビランドはこの皿を芸術作品として自分用に保管していて、
販売はされていません。

「花鳥図大皿」 ジュール・ヴイエイヤール工房(ボルドー) レオン・パリゾ 
 1878年頃 ファイアンス陶器

陶011

色彩が鮮やかで輪郭線が盛り上がっています。
ジュール・ヴイエイヤール工房はボルドーで設立された工房で、北斎漫画や富嶽百景の
モチーフを組合わせた独特の製品を生み出しています。

テーブルセッティングの展示もあります。

「ルソーシリーズ」 4人用のテーブルセッティング 
 フェリックス・ブラックモン 1867年 クレイユ・モントロー工場

陶IMG_0154

陶IMG_0153

縁取りの青を活かした涼しげなセッティングです。

「海草」シリーズ 6人用のティータイムセッティング 
 レオン・パランドル 1874年 アビランド社

陶IMG_0155

陶IMG_0157


「マントからジョワジ=ル=ロワへの道」 アルフレッド・シスレー
 1872年 吉野石膏美術振興財団

陶014

マントもジョワジ=ル=ロワもセーヌ川沿いの町です。

印象派やジャポニスムという新しい芸術の波の影響を受けて、どのような陶磁器が
生産されたのかを知ることが出来ました。
19世紀後半のフランス陶磁器のコレクションなので、華やかな雰囲気の展示です。

展覧会のHPです。


次回の展覧会は「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展です。
会期は7月26日(土)から10月13日(月・祝)です。

シャロー001

関連記事

【2014/05/30 21:23】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2270-2377dd8f

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |