「カラフル―中国・明清工芸の精華―」展 根津美術館
表参道
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表参道の根津美術館ではコレクション展、「カラフル―中国・明清工芸の精華―」が
開かれています。
会期は7月13日(日)までです。

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明清時代の陶磁器と漆器、約80点の展示です。

陶磁器は染付が多いですが、黄釉、紅釉、呉州などもあります。

「青花花卉文皿」 景徳鎮窯 明時代 15世紀 重要文化財
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直径60cmほどの大きな青花(染付)の皿で、明時代初期の永楽期(1403−25)に
官窯で宮廷用に焼かれたものと思われます。
出世を象徴する鶏頭などの植物が官窯らしく品良く描かれています。

「琉璃地白花木蓮文皿 大清雍正年製銘」 景徳鎮窯 雍正年間(1723−36)
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白磁に釉を塗った余白で絵柄を見せていて、花や葉脈には細い線が入っています。
透き通るような清楚な雰囲気を持った作品です。

「呉州赤絵麒麟文皿」 漳州(しょうしゅう)窯系 明時代 16−17世紀
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呉州赤絵は明時代の終わり頃に中国南部の漳州(しょうしゅう)近くで焼かれた磁器で、
赤や緑を使った伸び伸びとした絵柄が特徴です。
麒麟が見込みに犬のように座っていて、自由で楽しい描きぶりです。

「堆朱牡丹文盆 大明永楽年製銘」 明時代 永楽年間(1403−25)
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堆朱(ついしゅ)は、油を混ぜた漆を厚く塗り重ねてから彫刻する技法です。
鮮やかな朱色の面に牡丹の花や葉が立体的に彫り込まれていて、
宮廷用の品と思われます。

展示室2・5には明清の絵画が展示されています。

「倣北宋人桐鳳鳳図」(部分) 沈南蘋 絹本着色 清時代 18世紀
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大きな掛軸で、番いの鳳凰や鶴などが濃く鮮やかな色彩で描かれています。
沈南蘋(ちんなんびん)は清の宮廷画家で、徳川吉宗の希望で徳川幕府に招かれ、
2年間長崎に滞在しています。
宋代風の画風で、円山応挙や伊藤若冲などの大きな影響を与えたそうです。
たしかに濃密な作風は伊藤若冲を思い出します。

展示室6のテーマは「鳴神月の茶」です。
陰暦6月の雨の多い時期にちなんだ茶器の展示です。

「飴釉手桶水指」 丹波 江戸時代 17世紀
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ちょっと歪んだ形の面白い水指です。

「雨漏茶碗 銘 優曇華」 高麗茶碗 朝鮮時代 16世紀
本当に雨漏りの染みのような模様の浮き出た茶碗です。

「広沢切」 伏見天皇筆 鎌倉時代 14世紀
床の間には広沢切が掛けられています。
和歌や書に優れた伏見天皇の御製集の断簡です。

 あめのゝちのゆふべのいけは水すみてうつる木ずゑのいろぞすゞしき

展覧会のHPです。


次回の展覧会はコレクション展、「涼風献上」です。
会期は7月26日(土)から9月7日(日)です。

涼001

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【2014/06/18 20:47】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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