「軍師 官兵衛」展 江戸東京博物館
両国
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両国の江戸東京博物館では2014年NHK大河ドラマ特別展、「軍師 官兵衛」が
開かれています。
会期は7月13日(日)までです。
会期中に一部展示替えがあります。

官001


戦国時代の武将で、その才智と器量をを秀吉にも恐れられた、黒田官兵衛孝高
(1546~1604)を紹介する展覧会です。

「黒田如水像」 江戸時代後期 福岡市博物館
官007

黒田官兵衛は晩年、剃髪して如水を名乗っていて、画像も頭巾を被った
剃髪後の姿で描かれています。

「朱塗塗合子形兜・黑糸威五枚胴具足小具足付」 
 (兜)貞享5年(1688) (胴)桃山時代 福岡市博物館

官002

官兵衛の甲冑で、兜は江戸時代に作られたものです。
朱色の華やかな当世具足で、兜はお碗を伏せたような面白い形をしています。

「白檀塗合子型兜」 桃山時代 もりおか歴史文化館
元の兜は官兵衛の死の直前、家臣筆頭の栗山利安に与えられています。
後に利安の子、利章は官兵衛の孫、黒田忠之と対立して黒田騒動を起こし、
盛岡藩預かりとなっています。
兜はその折、盛岡藩主に献上され、現在はもりおか歴史文化館所蔵となっています。

「黒田氏家臣連署起請文」 天正6年(1578)11月5日 福岡市博物館
信長に謀反を起こし有岡城に籠った荒木村重を説得に行った官兵衛は村重に
幽閉されてしまいます。
この時、家臣たちは官兵衛夫人に忠誠を尽くす旨の起請文を書いています。
黒田家の危機にあたって、家臣の結束が揺るがなかったことが分かります。
主だった者たちの年齢は20歳代という若い家臣団です。

「黒田二十四騎図」 江戸時代後期 福岡市博物館
官003

官兵衛を支えた家臣たちの像です。
背後に描かれている黒田家の旗や白い馬幟も会場に展示されています。

栗山利安です。
官005

大杯の酒を飲み干し、褒美として福島正則から槍の日本号を呑み取った母里友信もいます。
官004

後藤又兵衛基次も官兵衛に仕え、後に息子の長政と仲違いして出奔し、大阪城に入っています。
官006

「羽柴秀吉制札」 天正8年(1580) 三木市
古びた木の板で、正月17日付と2月3日付の2枚があり、文字もほとんど読めなくなっています。
17日は別所長治らの籠城していた三木城が城主一族の切腹によって開城した日に当たります。
荒廃した一帯を復興させるため、帰農の勧め、年貢諸役の減免などのお触れが書かれています。
土地の者にとっては受ける恩恵の貴重な証拠であり、世々大切に保管されてきたのでしょう。

官兵衛の幽閉されていた有岡城が落城したのは前年の11月19日のことです。

「賤ヶ岳合戦図屏風」 6曲1双 江戸時代後期 長浜市長浜城歴史博物館
官011

官012

右隻には瓢箪の馬印を立てた秀吉の本陣、加藤清正や福島正則など賤ヶ岳七本槍の
活躍などが描かれています。

「羽柴秀吉書状」 天正11年(1583)3月晦日 長浜市長浜城歴史博物館
合戦の直前に秀吉の出した指令書で、官兵衛の名もあって、官兵衛が
この戦いに参加していたことが分かります。

太刀 名物「日光一文字」 鎌倉時代 福岡市博物館 国宝
官009

秀吉の小田原攻めで、和議の交渉の仲介を行なった官兵衛に感謝した北条家当主、
北条氏直が官兵衛に贈った太刀です。

「黒田如水自筆覚書」 文禄2年(1593) 福岡市博物館
官010

朝鮮の役では官兵衛も出兵しますが、秀吉の許可を得ずに帰国したため勘気を蒙り、
朝鮮に追い返されています。
剃髪したのはこの時のことです。
万一の場合に備えての遺書のつもりで息子の長政に宛てた覚書で、後継ぎのこと、
家臣を大切にすべきこと、秀吉や関白秀次に忠誠を尽くすことなどが書かれています。
家臣に対しては威をもって臨むことが必要だが、蹴倒したりしてはならないとの文言もあります。
宣教師のルイス・フロイスは、信長が明智光秀を足蹴にしたという噂があると書いていますが、
官兵衛は本能寺の変や、自身が幽閉される元になった荒木村重の謀反のきっかけは
信長の家臣への態度にもあると思っていたのでしょうか。


最晩年になると官兵衛は人が変わったように家臣たちを叱りつけるようになります。
困った家臣が息子の長政に訴えたので、何事かと思った長政が官兵衛に会いに行きます。
すると官兵衛は長政に、こうしておけば家臣は官兵衛を疎ましく思って長政への忠誠心が
増すだろうと語っています。
代替わりが円滑に進むようにとの配慮で、自分の死後のことまで考えていた訳です。

「黒田如水辞世和歌短冊」 慶長9年(1604) 福岡市博物館
官008

紅い短冊が官兵衛のものです。

  おもひをく言の葉なくてついに行 道はまよハしなるにまかせて

キリシタンだった官兵衛の福岡での葬儀はキリスト教の儀式によって行なわれたようです。

信長・秀吉・家康の時代を生き抜いた黒田官兵衛に関連した、いろいろな
史料・展示品があって興味深い展覧会です。

展覧会のHPです。

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【2014/06/07 21:45】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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