「不思議な動き キネティック・アート展 ―動く・光る・目の錯覚―」 損保ジャパン東郷青児美術館
新宿
chariot

新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開かれている、「不思議な動き キネティック・アート展
―動く・光る・目の錯覚―」のWeb内覧会に行ってきました。
会期は8月24日(日)までです。

キネ001


写真は美術館より特別の許可を頂いて撮影したものです。

まず、江川均学芸員の解説を伺ってから作品を鑑賞しました。

キIMG_0138

作品は、
アルベルト・ビアージ 「傾斜した動力学」 1965年 ポリ塩化ビニルのレリーフ、板、
です。

キネティックアートとは動く、あるいは動いているように見える美術作品のことで、
20世紀の初めの機械文明の発達と共に現れています。
本格的に制作されたのは1950年代後半から1960年代にかけてのことで、
科学技術を芸術に取り込む動きが定着したそうです。

展覧会では1960年代のイタリアの作家を中心にして、約30名の作品、約90点が
展示されています。

ジョエル・シュタイン 「3原色減法混色原理にて2色×2色=異3原色」 
 1962年 テンペラ・紙

キIMG_0124

何だか難しい題で、3原色を組合わせて幻惑するような画面になっています。
ジョエル・シュタイン(1926-2012)はフランス生まれです。

フランコ・グリニャーニ 「波の接合 33」 1965年 油彩・カンヴァス
キIMG_0130

立体的に波打っているように見え、その凹凸の具合が見方によって逆に見えたりします。

マルチェッロ・モランディーニ 「構造 221」 1974年 塗装した木
キIMG_0160

本のような形が少しずつ変わりながら並んでいます。

ダヴィデ・ボリアーニ 「全色彩 no.6」 1967-76年 ミクストメディア、電気モーター
キIMG_0152

キIMG_0150

25個に分割されている画面の色が、仕組みは分かりませんが、モーターの
動きによって変わっていきます。

ダヴィデ・ボリアーニ 「磁力の表面」 1961/64年 金属、鉄粉、電気モーター
キIMG_0179

電磁石が回転するにつれて鉄粉が動き、やがて崩れ落ちるのを繰り返していて、
何か生物が動いているように見える、面白い仕掛けです。


どの作品も動く、あるいは動いているように見える抽象画という感じです。
いろいろな作品を観ているうちに、人の視覚というものがかなり不確かなものだと
いうことを認識しました。

知的で洗練されていますが、まだコンピュータが一般化する前の時代の作品なので、
白熱灯を使ったり、段ボールに銀紙を貼ったりと、仕組みも手作りでアナログな
感じがします。
今から見るとちょっとレトロで温かみのあるのも楽しいところです。
一部故障している作品のあるのもご愛嬌です。

アートでありますが、どの作品も遊び心にあふれています。
子どもが観ると特に面白そうな展覧会で、夏休みシーズンにちょうど良い企画です。

展覧会のHPです。
動く作品の動画を観ることが出来ます。

次回の展覧会は「印象派のふるさと ノルマンディー展」です。
会期は9月6日(土)から11月9日(日)までです。

ノ001

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【2014/07/09 23:09】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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