「太古の哺乳類展―日本の化石でたどる進化と絶滅―」 国立科学博物館
上野
chariot

上野の国立科学博物館では特別展、「太古の哺乳類展―日本の化石でたどる進化と絶滅―」が
開かれています。
会期は10月5日(日)までです。

哺乳001

哺乳002


今から1億2000万年前から1万年前まで日本に生息し、今では絶滅した哺乳類を
紹介する展覧会で、標本約170点が展示されています。

第1章 恐竜とともに生きた哺乳類 約1億2000万年~6600万年前

哺乳類は2億2千万年前の最古の恐竜と同じ時期に出現しています。
恐竜が栄えている間も、恐竜と競うことは無く、夜行性の小動物の段階でした。

小動物の歯やあごの化石です。
ホ1IMG_0313

ササヤマミロスは兵庫県篠山市で発見され、2013年に名付けられています。
正式名称はササヤマミロス・カワイイで、ネズミのような大きさと姿をしています。
ホ1IMG_0318

拡大模型
ホ1IMG_0319


第2章 繁栄のはじまり 約5000万年~3400万年前

恐竜の絶滅とともにに中生代は終わり、「新しい生物の時代」を意味する、新生代が始まります。
恐竜のいなくなったところに哺乳類は急速に広がり、大型化し、活動時間も夜から昼に
変わっています。

クシロムカシバク
ホ2IMG_0329

釧路炭田の元になった亜熱帯性の森に住んでいました。
ホ2IMG_0330

ホ2IMG_0331


第3章 巨大大陸の時代 約2300万年~1700万年前

2300年前の中新世のはじめにアフリカ大陸とユーラシア大陸がつながり、中新世の前期に
日本海が出来るまではユーラシア・北アメリカ・アフリカは日本も含めて地続きでした。
この時代には日本にもその大陸と同じか、ごく近い種類の哺乳類が分布していました。

ゴンフォテリウム・アネクテンシス
岐阜県可児市で発見されました。
ホ3IMG_0337

アフリカ大陸とユーラシア大陸がつながって、最初に世界に広がったゾウが
ゴンフォテリウムです。
ホ3IMG_0339


第4章 日本海と日本列島の成立 約2500万年~1500万年前

日本がアジア大陸から離れ、小さな島に分かれると、大型動物は種族を維持していくのが
難しくなり、小型化していきます。

約1800年前から約1600年前にかけての地層で、各地でステゴロフォドンの化石が
発見されています。

宮城県船岡町で発見されました。
ホ4IMG_0340

ステゴロフォドンは次第に小型化しています。
ホ4IMG_0341


第5章 デスモスチルスの世界 約2800万年~1200万年前

円柱(スチルス)を束ねた(デスモス)のような臼歯をもつことから、束中目といわれる
デスモスチルスの展示です。

パレオパラドキシアはラテン語で「古い不思議な生き物」という意味で、水辺に生息していました。
束中類全体の中でも世界で最初の化石として岐阜県土岐市で発見され、その後各地で
発見されています。
ホ5IMG_0352

アショロアはデスモスチルスの系統の原始的な種類で、日本でしか見付かっていません。
約2800万年前の化石で、北海道足寄町で発見されています。
ホ5IMG_0345

ホ5IMG_0346

レプリカ
ホ5IMG_0344


第6章 ゾウの楽園 約530万年~50万年前  

日本にはいろいろな種類のゾウが生息していました。

アケボノゾウ(レプリカ)
小型化したゾウで、埼玉県で発見されたこの化石は肩の高さ1.7mです。
この系統のゾウは約70万年前に絶滅しています。
ホ6IMG_0354


第7章 ナウマンゾウの世界 約35万~2万年前

ナウマンゾウは日本中に広く分布していたゾウで、化石は北海道から九州までの
各地で発見されています。
約34万年前の氷期の海面が下がった時期に東シナ海か対馬海峡付近を通って
日本に渡ってきたと考えられますが、約2万年前に絶滅しています。

ナウマンゾウの下あごの骨と大腿骨
ホ7IMG_0367

ホ7IMG_0361


ナウマンゾウのレプリカ
各地で発見された化石を元に、家族に見立てて復元しています。
ホ7IMG_0356

右:オス
藤沢市、渋谷区、千葉県下総市で見付かった化石を組合わせてあり、肩の高さ2.5mです。

中:子ども
北九州市で発見された、おそらく日本の唯一の子どもの頭骨を元に、体はアフリカゾウの
子どもから推定して復元しています。
年齢は1歳半頃と推定されています。

左:メス
東京都中央区で発見された2体の骨格を元に復元されていて、肩の高さ1.9mです。


第8章 大型哺乳類の絶滅 約3万年~約1万年前

世界で大型哺乳類が絶滅したこの時期に、日本でも絶滅した大型哺乳類の展示です。
絶滅の原因は急激な気候変動と考えられています。

ヤベオオツノジカ(レプリカ)
ホ8IMG_0376

更新世後期の代表的哺乳類で、日本最大のシカです。
ナウマンゾウと一緒か同じ地層でよく見付かっています。
山口県美祢市で発見された胴と群馬県富岡市で発見された頭を元に復元されています。

ハナイズミモリウシ(レプリカ)
ホ8IMG_0380

岩手県一関市で発見された、約2万~2万3000年前の化石です。
大陸に生息していたステップ・バイソンと同じ種類と考えられ、氷期の寒い時期に
サハリンを経由して渡ってきています。

哺乳類は恐竜・爬虫類に比べ身近な存在なので、親近感が湧きます。
今では絶滅した多くの哺乳類を観ていると、同じ哺乳類であるヒト科に属する私としては
いろいろ考えさせられます。
ヒトはこれからの環境の変化にどれだけ耐えられるのでしょうか。

展覧会のHPです。


グッズ売り場は種類も豊富です。
ホIMG_0436

ホIMG_0440


上野広小路の証券会社のショーウインドウでは、絶滅危惧種の
ジャイアントパンダの家族が夏を楽しんでいます。

ホIMG_0443

関連記事

【2014/07/29 21:42】 美術館・博物館 | トラックバック(0) | コメント(0) |
comment
 
コメントを書く
コメントは承認後に公開されます。ご了承ください。
please comment















管理者にだけ表示を許可する

trackback
trackback url ↓
http://nekoarena.blog31.fc2.com/tb.php/2323-5ba9461b

プロフィール

chariot

Author:chariot
東京のビルの多い街で暮らしています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

ブログ内検索

月別アーカイブ

リンク

このブログをリンクに追加する

RSSフィード


| ホーム |